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1. マッドマックス
《ネタバレ》 復讐劇としてはあっさりしていて消化不良だけど、妻と息子、そして同僚の敵討にしては冷めた心持ちのマックスというキャラクターの怖さを引き立たせているように感じました。悪どさが強調された暴走族と比べるとえらい違いです。ストーリーとして語りたかったのはおそらくここで、クールな善がホットな悪を倒すと興奮するだろ!ってことなのでしょう。
本作のキモはカーチェイスや残酷描写にあるわけです。死体をつつく鳥や引き裂かれた犬の死体など、動物の生き死には無秩序な世界を見事に表現していると思いましたし、「これ、死んでるんじゃないの?」と思ってしまうほど迫力があるクラッシュシーンはお見事。ただ、いまいち近未来さを感じないところが残念だし、ダレた展開が続く中盤は好きになれないので、この点数です。世界中で本作に熱狂した人がいたのはよくわかるし、のちの娯楽作に大きな影響を与えていることも事実なんだけど、『狂い咲きサンダーロード』には到底敵わないと思っています。本作だけをみれば。マッド・マックスは3部作をひっくるめて評価するべきだし、もうすぐ公開される4作目も合わせて『マッド・マックス』だ、と言ったほうがいいんじゃないかと。[インターネット(字幕)] 6点(2015-06-08 14:37:28)《改行有》
2. M★A★S★H/マッシュ
《ネタバレ》 こういうブラックコメディは好きです。クライマックスのフットボールシーンは裸の銃を持つ男の珍プレーシーンみたいな感覚で見ていたので、なかなか面白かった。トンチンカンな日本シーンも大好物です。お話の主人公は一応ホークアイですが、一番輝いていたのはどう考えてもホットリップスですね。散々な目に遭いながらも退役しなかったし、フットボールの応援を楽しそうにしていたのには笑いました。何度見てもいいくらい雰囲気の良い映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2013-09-04 23:43:30)
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