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プロフィール |
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自己紹介 |
きまぐれポンコツでくのぼうの散漫映画批評です。 |
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1. 街の灯(1931)
《ネタバレ》 ラスト数分のパントマイムを何度見返したことだろう。
娘を見つけた時の一瞬の無音。
息が止まりそうな時間。
若い頃、好きな映画を聞かれるといつも「街の灯」と答えていた。
いつしか移り変わって行きはしたが、自分の中で殿堂入りしていただけだったのだ。
映画の要素の中でわたくしが思う頂点は笑い泣きである。
笑いながら涙が出る。
なんとも説明しずらい感情である。
それを教えてくれたのはやはりチャップリンだ。
最後の娘の表情は決して失望ではないと思う。
よく見て欲しい。
彼女は彼の手を自分の胸に引き寄せているのだ。[CS・衛星(字幕)] 10点(2021-05-15 18:20:54)(良:1票) 《改行有》
2. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 何度目かの視聴でしたが、やはり地上波ではあれやこれやカットされてますなぁ。しょうがないけど。
名前をなかなか言わないで最後の方の大事ななところで名乗る系の好きなわたくしとしては、おれの名はマックスってとこで震えました。
こういう映画が好きなことに理屈があるか!って思いながら今、理屈こいてますけど。(謝)
純粋な白塗り若造の洗脳下から解き放たれ、人の心を持って犠牲になってゆくシーンは毎回泣けます。
人生って長さじゃなくて中身だよね。
最後ありがちなチューとかせずに静かに去っていくマックスも素敵。[地上波(吹替)] 8点(2020-09-20 20:58:11)《改行有》
3. 万引き家族
《ネタバレ》 主役の男はクズでどうしようもなく、底辺のような暮らしをしつつもどこか豊かさがある。
同じ傷を持ったもの同士が寄り添い、スイミーがまぐろの形を作るかのように家族の形態を作る。
この映画はやはり安藤サクラだろう。警察での彼女の演技とセリフにすべてがある気がした。
人が捨てたものを拾っただけ。
おそらく虐待やイジメやどんな迫害を受け孤立した人物にもこの家族は居場所を作るだろう。
そして彼らにはそれが普通であって、社会のルールなどは平気で踏みにじる反面、
人として失ってはいけない何かを登場人物は皆共通して持っている。
樹木希林の声にならない「ありがとうございました」
バスで去っていく少年の声にならない「父ちゃん」
そして最後バルコニーで台に乗り外をのぞく少女もおそらく、声にならない声で誰かを呼んでいる気がした。[CS・衛星(邦画)] 8点(2020-07-26 16:48:32)《改行有》
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