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プロフィール |
コメント数 |
1047 |
性別 |
男性 |
年齢 |
30歳 |
自己紹介 |
とにかくアクションものが一番
感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます
備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません 10点…大傑作・特に好き 9点…好き・傑作 8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く |
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21. ミクロの決死圏
《ネタバレ》 リチャード・フライシャーの代表的な傑作の一つ。
スパイ・SF・ファンタジー等あらゆる要素が盛り沢山。
レーザー縫合や人体に縮小した人間を送り込んで治療するというアイデアも先見性が高い。
ミクロ技術はまだまだ研究段階だが、近い将来可能になるとしたら凄い事だ。アイデアも豊富だし、とにかく面白い。
人体を本当に巨大な「迷路」にして冒険しようだなんて誰が想像つく?
患者の治療を「軍事作戦」として行う展開、そして“裏切り者”が誰か疑心暗鬼が繰り広げられる二重構成。
ストーリー構成と技術の見事さ。これCGじゃ無いんだぜ?スゲエよ(でも流石に船はゴツゴツしすぎのような気が(ry)。
最後までスリリングで面白かった。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-12 15:59:19)(良:4票) 《改行有》
22. みかへりの塔
《ネタバレ》 凄い映画だった。
ストーリーは問題を起こした“子供”なら小学生だろうと大人だろうと送られ集団生活をさせられる学園の話。
浮浪や盗み、怠け者など問題児を一緒に生活させて更生していこうというものだ。
映画は1941年と戦争も近い筈だが、非国民がどうとか戦争のプロパガンダとかそんな要素は微塵も感じられない。
集団で社会的な学習をさせ、子供たちに自分の長所や短所を見極めさせるなど興味深い。
つうか「寝ショウベンの統計」って(笑)
教員も擬似的な父親・母親となって家族のように教えていく。
仕事が忙しいので託児所の代わりにする親も入れば、自分の不始末を人任せにしようという無責任な親も出てくる。
育児放棄も同じだ。
今の我が子に過剰に愛を注ぐ「モンスターペアレント」とこの映画の親たち。一体どっちが酷い親だろうか。
どんな事情があれ、俺は両方ともクソだと思うよ。てめえの不始末他人に押し付けるような親はな。
まあ俺も最初こそ「悪い刷り込み」を感じた。
塔に入ったばかりのお嬢ちゃん育ちの女の子と一緒の気持ちだった。
だがそんな考えは次第に薄れる。
子供たちはみんな活き活きしているし、厳しいけど個性を尊重する辺りなどある程度のびのびした感じだ。
また、卒院しても社会に打ちのめされ戻っていくる生徒の様子も良かった。
塔を見る世の中の冷たい現実、そんな現実にまた戻り挑み直そうとする場面。
笠智衆の先生の言葉も良い。
「世間に負けないように強くなれ。ここで培ったことを忘れるな」逆境に負けるなという教えが感じられる。
水を引いていく力強い場面はキング・ヴィダーの「麦秋」を思い出す。
言葉には言葉、拳骨には拳骨で応える。
拳骨の後に抱きかかえて励ます姿勢がグッド。これが本当の愛のある拳骨や。
「蛍の光」は思わずうるっと来てしまう。
鐘の音はちょっと拍子抜けしたが、去っていく生徒たちの希望と不安を感じさせるシーン。
横を走る汽車も、この数年後には戦地に行く兵士たちを乗せて走っていくのだろう。
戦争を知る前と知った後じゃ印象が違うラストだ。[DVD(字幕)] 9点(2014-03-06 14:37:56)《改行有》
23. 皆殺しの天使
《ネタバレ》 「皆殺しの天使」・・・いやー聞いただけで「それ何てヴァイオレンスアクション?」と想像してしまうねー。
ま実質タイトル詐欺です。
中身があるんだか無いんだかよく解らない、何を考えているのか、いや何も考えていないかも知れないブニュエルらしい映画。
音、悪夢、手、そしてセクハラ・・・ブニュエルと言えばこの内3つは確実に映画の何処かに入れてくる(セクハラはほぼ100%)。
ストーリーはパーティーに招かれた様々な富豪たちを密室に閉じ込めてしまうというもの。
密室というか、パーティーに招いておいて給仕が大量に辞めたり、何故か居座り続ける富豪たち。
何処までも変な作品だ。
解ったから早く出ろよ・・・。
ウィリアム・ゴールディングの「蝿の王」って本があるな。
あれは逃げ場のない孤島で人々が殺し合うが、こっちは別に鉄格子で閉じ込められるとかそんな話じゃない。
出ようと思えばいつでも出られた。
だが「どうしてここに居続けるのか解らない」という映画だ。
「じゃあ出ればいいじゃん」と言っても誰も出て行かない。
そう、出るのは簡単だ。
だが誰も出ようとしない。
死体遺棄がバレるから?
それとも下らない意地の張り合い(サウナの我慢大会みたいな)?
まるでボンドを追い詰めておいていつでも殺せるのに、何故か引き金を引けない悪党みたいな連中ばっかり。
かといってボンドみたいに秘密兵器で「テレッテレー♪」してくれる人間も出てこない。
延々と屋敷に篭って我慢大会だ。
屋敷の外で見守る連中も何故か誰も入ろうとしない。
なにこの暗黙のルール。
外から入ったら時限爆弾でも爆発すんのか?どうなんだよ?さっぱり解らん。
水が欲しい?
じゃあ壁を崩して水道から飲もう!
腹が減った?
それなら山羊を食いつくそう!
死体が出た?
悪夢にうなされる?
バカッぷるが乳繰り合ってる?
い い か ら 外 に 出 ろ (怒)
いい加減にしろよてめえら!
何の我慢大会だよ!?
つうかいつになったら「皆殺し」が始まんだー!!(期待するところがおかしい)
てっきり食べた食事に毒があって一人だけ生き残る・・・ソイツが“天使”だった!・・・的なオチを期待した俺が間違いだった ・・・だが何故か飽きない。
解ったから早く出ろよ・・・[DVD(字幕)] 9点(2014-01-25 13:45:36)(良:1票) 《改行有》
24. 三つ数えろ
フィルム・ノワールの傑作。ボガート&バコールの黄金コンビ。
「脱出」ほどじゃないが、二人の息の合ったコンビはやはり見もの。
私立探偵フィリップ・マーロウが複雑怪奇な事件の真相を探る話だが、正直言ってワケが解らない部分も多い。
「あの男」の死因やチャイナ・ドレスに身を包んだ女性と次々にファム・ファタールに化ける女性たち、二転三転する下手人・・・つうかどんだけ女性出てくんだよ(オマケに全員別嬪という)。
だがサクサクテンポ良く進むストーリー、マーロウと美人揃いな女性陣とのウィットに富んだトーク、ボガートの書店での見事な“演技”と飽きがまったく来ない。
ドラマだけでグイグイ魅せてくれる面白さ。
受話器のやり取りなんか「どっちがかけたんだよ」と腹を抱えて笑ってしまう。頼むからこれ以上ややこしくしないでくれ(笑)。
真相に近づくマーロウだが、マフィアとの銃撃戦も見事。
ボガートのスピーディーなアクションが炸裂する!
特に終盤の銃撃戦の二段構え。
三つどころか二十秒の緊張、ファム・ファタールとの見事な「だまし討ち」、屋敷における駆け引き・・・うーむ130分という長さをまったく感じなかった。[DVD(字幕)] 9点(2014-01-20 13:21:30)《改行有》
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