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プロフィール
コメント数 1620
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

21.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 まず、雰囲気が素晴らしいですね。キュートな子役を活かした可愛くて楽し気なものや、古い時代のノスタルジックさ・牧歌的なものを多分に含みながらも、やはり奥底に暗い世相を的確に反映する打ち沈んだ様な重さを湛えた静謐なその空気は、非常に緩慢でありながらも実にエレガントで私にはとても心地良かったです。画的な部分のクオリティも見事でした。例えば、広大な農地にポツンと佇む廃屋に子供2人が向かってゆくシーン、そして、これも子供2人が線路脇に佇み、その傍を巨大な機関車が通り過ぎてゆくシーン。子供の小ささと対象物の大きさの対比というか(それは単純なスケールだけの対比のみに留まるものでもない気がしますが)、優れたコントラストがとてもグッドだと感じました。 話の内容も希薄な様でいて、ちゃんと観てゆけばそこそこ理解も容易で、かつ中々に味わい深いものだと思います。この映画の良さというものは、雰囲気であったり、芸術的・文学的な諸々であったり、その意味では確かに繊細で奥ゆかしいものだと思います。ただ、そういうものをウリにしている系統の映画としては、その各々が各々に一定以上の水準で優れていて、かつ全体としても難解すぎない、という意味で、非常にバランスが良好な作品だと思っています。オシャレな映画を観たい!(と言うかそのものズバリ、アート系を観たい!)と人に言われたら、個人的にはイの一番にオススメしたい作品ですね。[DVD(字幕)] 8点(2020-08-14 23:42:26)《改行有》

22.  ミュリエルの結婚 《ネタバレ》 映画のテーマとしてはよくある、主人公がいったんどん底まで落ちた後で一皮剥ける「人間の成長」を見守る作品、と言えるのですが、本作の主人公は最初から完全に「負け組」で、その描かれ方も木っ端微塵と言える程に残念な方面に振り切れています。トニ・コレット、若いこともあり、本来は決して見た目に全く華が無いという様な女優でもないと思うのですが、通常の役づくりのレベルを完全に凌駕する凄まじいウェイトアップの結果、本作では完全にブヨブヨの肉塊と化しています。やや欧米辺境と言える(田舎)オーストラリアの90年代作品ということもあり、映画の質感が似通ったものとして私が思い起こしたのは『ナポレオン・ダイナマイト』でした。 この残念な主人公が加速度的に残念な行為を積み重ね、最初はまあ笑えるものの、次第次第に残念で片づけるには悲惨すぎる状況に陥ってゆき、周囲の人間も悉く不幸にしつつ終盤は完全にコメディではなくなっています。正直、そこから少しだけ真人間になって再出発していくというラスト付近のシークエンスは、ご都合主義でもあり、必ずしも素直に主人公に共感できるかと言えばそんなん出来っこないという人も多々いるだろうと率直に感じました(主人公の分別の無さは、これも率直に他作品と比べても相当酷いレベルですので)。 ただ個人的には私、単純にこういう話が結構好きだというのと、あと主演と助演の女優2人の演技自体はとても素晴らしかったということが大きいのです(コレットは役づくりは無論、変人ぶりも神妙になった時の演技も抜群でしたし、もう一人、レイチェル・グリフィスの実にキレの有る演技・見た目・キャラ造形は、本作に必要不可欠なアクセントとなっていましたし)。結論、個人的には十分に楽しめました。[DVD(字幕)] 7点(2020-07-15 21:59:02)《改行有》

23.  蜜蜂と遠雷 《ネタバレ》 架空のピアノコンクールを舞台にしつつも、一重に、演奏場面における厳密なリアリティとその臨場感を映像の中に最大限に引き出しつつ、それを「損なわない」ことに最重点を置いた作風だと言える。言ってしまえば本作はドキュメンタリにより近く、更に言えば「物語」ですらない。それを紡ぐのはギリギリ松坂桃李ぐらいなもんで、あとは森崎ウィンのフルートがどーたらのくだりを除けば、松岡茉優すらも演奏者でなければ殆ど傍観者でしかないという徹底ぶりである。確かに今作、映像は(演奏場面以外も含めて)文句無しに色々と実に素晴らしい出来であった(て褒めてみたら、これ撮影日本人じゃないのですね…)。 しかし、映像に引き出されたそのクオリティの大部分は、もともと音楽演奏が持つ素晴らしさそのものだと言って過言ではない。とどのつまり、本作の感動はコンサートを直に鑑賞したときのそれと全く変わらないのだ。もちろん、音源だけを聴取する場合よりは遥かにリアルな感覚を得られるだろう。しかしそもそも本作には、描くべき物語と表現すべき深遠な音楽観が存在した筈だ。映像作品としての映画に本来求められるのは、映像と音楽、そして物語の調和による世界観・価値観の表出であるべきだと、私は信じて止まない。 映像にせよ音楽にせよ、それぞれの素晴らしさは確実に備えている作品である。特にいちクラシック音楽ファンとして、それを感じ取れることの価値は大いに認めよう。いま一歩、表現者としてその先を見据えて欲しいのだ。[DVD(邦画)] 7点(2020-05-04 17:17:15)《改行有》

24.  岬の兄妹 《ネタバレ》 非常に強烈な映画である。観たひとすべての心に確実に爪痕を残すだろう本作は、人間の感情を励起するという意味では、ひとつの高度な可能性を備えた作品だとも思う。 しかし、私自身は、この苛烈な嫌悪感に優るナニかを感じ取るというところまでは辿り着けなかった。嫌悪感が分厚過ぎて、その何者かが突き抜けてこれなかった、とでも言うべきか。本作が備えている多様な嫌悪感は、それだけでもある種、観て損は無いと思わせるに十分なユニークさを持っている、とも言えるのだケド。[DVD(邦画)] 4点(2020-03-17 23:03:19)《改行有》

25.  ミッドサマー 《ネタバレ》 私の率直な本作の感想は、気味の悪いホラーを観たと言うより、とある異文化の記録映像をタップリと観せられたが、それが非常に文化的・美的で、ある種芸術的でもあった、である(その異文化の様相は、ある人には気味悪く、またある人には滑稽に、私にはあくまで「そういう世界があるんだなあ」と映った、ということだと思う)。 要点を端的に言うと、今作で描かれる映像世界が、地に足を付けたリアリティと、実存世界から離れた純粋芸術的な美しさを兼ね備える非常に優れた出来だった、ということだ。まず、村の情景や衣装等の美術、儀式の内容などは、実際にこういうコミュニティが存在している様な錯覚を覚えるほどに良く出来ていた。そして、明るく、広々として、そして地球上の実在のどんな場所より「白い」景色は実に美しかった。一番美しかったのはやはりあの崖である(その見渡す限りの白さと、弾け飛ぶ人体の赤を含めて)。 正直「観たかったのとはだいぶ違う」映画に思ったし、面白いという作品とも違うと思うのだが、特に映像面の出来の良さが非常に鮮烈に感じられた。そこに1点を加点して、この評価としたい。[映画館(字幕)] 7点(2020-02-26 00:09:57)(良:1票) 《改行有》

26.  見えない目撃者(2019) 《ネタバレ》 (警察学校あがりとはいえ)素人がチョロチョロ捜査に深入りしていく展開にせよ、視覚障碍者が結構ヒョイヒョイ動き回る演出にせよ、やや現実離れ感が強く若干チープだと言えるかも知れない。しかし、主人公が「見えない」事件ものというコンセプト面については、これを利用した小ネタ・ギミックはどれもまずまず面白く、この点については良い仕事をしていると思う。 その上に、2時間サスペンスに毛が生えた程度な質感、つまりは映画としてややスペシャル感が薄く、その意味でも少しチープではあるのだが、事件ものとしての展開運びもそこそこ面白く十分ワクワクハラハラしながら観れるし、猟奇殺人事件の残虐度や異常性と言った面の見応えもまずまずで、かつラスト付近のスリラー展開もまあまあ良く出来ており、このジャンルの映画としては基礎点で70、そしてコンセプト面の出来の良さで10点加点して80点は付けられる良作。ただし吉岡里帆の「見えない」芝居は、やっぱり見えてるようにしか見えない。[映画館(邦画)] 7点(2019-11-24 09:42:44)《改行有》

27.  ミケランジェロ・プロジェクト 《ネタバレ》 率直に、題材自体は非常に興味深いし、実話としても観る価値の十二分な貴重な話だと思う。しかし、実際の彼らの活動と言うのは映画の素材としてはかなり地味で、それだけでは正直(量的にも質的にも)2時間の作品を成立させるだけのモノではないと感じる。そこを、豪華俳優陣を投入して人間ドラマで厚み付けしようとしているのだろうが、その部分の出来がこれまた非常に月並、かつ取って付けで、全く面白くないしハッキリ言ってどーでもいい。結論、映画としては到底高評価のしようが無い出来映えかと。 しかし、そうは言っても彼らの理念とか、例えば、戦争という極限の中で人命と自らの任務の狭間で苦悩・苦労する様子などには結構共感できるのですよね。人の命も、芸術・文化も、どちらもそれぞれ非常に尊くて、そして唯一無二だ、ということなどには、心から同意できるワケだし。普通の劇映画ではなく、もう少し工夫した別のフォーマットに乗せた方が良かったかも知れない。[映画館(字幕)] 4点(2019-11-20 21:36:34)《改行有》

28.  道(1954) 《ネタバレ》 よく練り込まれた脚本で展開に無駄が無いのも見事だが、どこか寓話的なシナリオが描き出すテーマは単純ながらも非常に深い。己の存在がこの世界でどんな意味を持つのかという根源的な問い、人が人に寄り添う・支え合うという意味での一つの愛のかたち、それを失った絶望的な孤独。こういったものを極めて自然に描き出す俳優の見事な演技に心打たれる(特にアンソニー・クインの最後の場面は、個人的に一番好きな映画のラストシーンの一つ)。 ネオレアリズモ的な観点でも、貧しく荒廃したイタリアの情景は(物語の雰囲気上も重要ながら)ひとつの時代を切り取った映画としての価値をも本作に付与している様に思われる。フェリーニには本作以降も、このように本質的でかつシンプルなヒューマニズムを表現し続けて欲しかった。魂を揺さぶられる傑作。[DVD(字幕)] 10点(2019-11-17 00:18:54)《改行有》

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