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プロフィール
コメント数 615
性別 男性
自己紹介  洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ミスト 《ネタバレ》  ドラマ版「ザ・ミスト」(2017年)を一気見した勢いで、久々に本作も観賞。  後味が悪いというか、趣味が悪いというか、とにかく強烈なバッドエンドの映画なのですが、途中までは「スーパーに籠城するモンスターパニック映画」としても楽しめるようになっている辺りが嬉しいですね。  自分のようにラストが苦手な人間でも「中盤までの籠城戦は楽しめた」と評価出来るし、上手い作りだったと思います。  「主人公を臆病者と罵っていた強面のオジサンが、いざモンスターが現れると怯えるばかりで役に立たない」「如何にも頼りない副店長のモリーが、実は射撃の名手で大活躍する」とか、お約束を押さえた脚本になっている点も良い。  決死隊となって外に飛び出す男に対し、武器として小さなナイフを渡そうとしたら、もっと大きなナイフを既に持っていると返される場面なんかも小気味良くて(流石はフランク・ダラボン監督)と感心させられるものがありましたね。  店の外で男が襲われた事を、命綱の動きだけで表現してみせる件なんて、特に素晴らしい。   そういった面白い場面が要所要所に配されているので退屈しないし、監督としても脚本家としても優秀な人なんだなと、今更のように思ったりしました。  その一方で、そんな「上手さ」が悪い印象に繋がってしまった部分もあったりして……それは終盤の車中での射殺シーン。  ここ、せめて息子が眠っている内に済ませてやれば良いのに、わざわざ起きるシーンを挟んだ後に父親が撃つ流れになっていて、これにはもう(そこまでやるか)と呆れちゃいました。  確かに、そうした方がより衝撃的で後味も悪くなるし、効果的な演出だって事は分かるんです。  でも、流石に悪趣味過ぎる気がして、ノリ切れませんでした。  ノリ切れないといえば、主人公達が拳銃による死を選ぶのも納得いかなくて、説得力に欠けていた気がしちゃうんですよね。  妻の死が主人公にとってショッキングだったのは分かるけど、他の面子まで揃って絶望するっていうのは(なんか急に悲観的になったなぁ……)と違和感を抱いちゃう。  そもそも「絶望して一思いに家族を射殺しようとする父親」という展開自体は「アメリカを震撼させた夜」(1975年)でも描かれており、その際には間一髪で真相を知って皆救われる結末だったりするんです。  恐らく本作のラストも元ネタはそれであり「真相を知る数秒前に射殺していたら、どうなっていたか」を描いたって事なんでしょうね。  その結果、歪みが生じたというか……  原作小説では最後まで主人公は希望を失わずにいる話なのに「アメリカを震撼させた夜のオチを剽窃して、更に衝撃的なラストにしたい」っていう意図ゆえに結末を変えたせいで、こんな不自然な形になったんじゃないでしょうか。  元ネタの「アメリカを震撼させた夜」では「心中を提案したのは絶望した母親。幼い子供達は歩き疲れて泣くばかり。父親はそんな妻や子供達を哀れんで心中を図る」という形だから、ちゃんと説得力がある展開だったのに、本作は「安易に他の作品を剽窃した結果、それまでの話の流れと合ってないし説得力も無い結末になった」としか思えない形であり、凄く恰好悪い。  全体の完成度という点を考えても、この「無理矢理バッドエンドにした」感じは、どうも好きになれないです。  その他にも、序盤に話題になった「歩くタブロイド紙」ことエドナが登場しないまま終わるのは寂しいとか、最初に店を飛び出したオバサンが無事だった理由が明かされず仕舞いでスッキリしないとか、細かい不満点もあったりするんですよね。  自分はバッドエンドが苦手ではありますが「それでもなお、この映画は素晴らしい」と認めざるをえなかった傑作も一杯ある訳だし、どうも本作はそれに該当しなかった気がします。  「ザ・フォッグ」(1980年)との類似性、後の「ウォーキング・デッド」(2010年)にも通じる作風、霧が出現する前は平和な日常だった映画版と日常の時点で化け物が身近にいたドラマ版との対比など、語りたい事は他にも色々あるのですが……  結局、この映画に関しては終わり方が衝撃的過ぎて、それを好きか嫌いかどうかという話に落ち付いちゃう気がしますね。  自分としては「嫌いな終わり方」だったのですが、それなりには楽しめたし、色んな客層を配慮して作られた、出来の良い映画だったと思います。[DVD(吹替)] 5点(2019-04-12 06:26:15)(良:2票) 《改行有》

2.  ミステリー・ツアー 《ネタバレ》  「こいつが犯人か?」→「違いました」という肩透かしな展開が多過ぎて、途中から犯人探しに対する興味が失せてしまうのが難点ですね。  終盤にて、得意気に「警官が犯人とは思わなかっただろう?」と言われても「こんなキャラ、いたっけ」と思っちゃうくらいだったし、ミステリーとして楽しめたとは言い難いです。  そんな本作は「犯人探し」「見立て殺人」といった謎解き要素だけでなく「閉ざされた島にて殺人鬼と対決する」というスラッシャー映画的な側面も備え持っており、こちらに関しては結構面白かったんじゃないかと思います。  それまでの如何にもな被り物を捨てて、普通の人間の姿になって犯人が襲い掛かってくる展開なんかは、ちょっと新鮮でしたね。  性的な快楽を与えるツボを押して、犯人が悶えている隙に「あと数分は感じてる」「早く逃げろ」という緊迫したやり取りを主人公達が交わす場面なんかも、あまりにも下らなくて、シュールで、面白い。  ボートと縄を使って犯人の胴を引き千切るという倒し方も、中々豪快で良かったんじゃないかと。  序盤の「バカンス」「パーティー」部分が、ちゃんと楽しそうに描かれているのも嬉しかったですね。  迷路でパックマンのBGMを流し、皆でゲームを再現して遊ぶ場面なんかもお気に入り。 ・実質的な主人公であるツボ押しの達人が、万能の存在過ぎて魅力に欠ける。 ・監督本人が情けない殺され役で出演しているのは、自虐的過ぎて興醒め。 ・「意外」な犯人ではなく「地味」な犯人を出して得意気にされても困る。  等々、不満を論ったらキリが無いんですが、演出や音楽などは結構ちゃんとしているし、観ていて不愉快になる、って程では無かったです。  ツッコミを入れながら楽しく観賞するのをオススメしたくなる、憎めない映画でした。[DVD(吹替)] 5点(2018-04-18 23:01:52)《改行有》

3.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》  ヒッチコックの「スミス夫妻」を連想させるタイトルですが、特に関連は無し。  それを知って少々拍子抜けする気持ちもあったのですが、内容はといえば、素直に楽しめる娯楽作品でしたね。  後に実生活でも夫婦になったという主演二人の掛け合いも息ピッタリで、銃を用いての夫婦喧嘩や、情熱的な仲直りの風景なんかも、楽しく、面白く、魅力的に演じられていたと思います。  二人で射的遊びをして、ムキになって全弾命中させてしまうという「殺し屋の夫婦」らしいやり取りと、カーテンの好みが合わないという「普通の夫婦」らしいやり取りを、等しく描いている点も上手い。  どちらか片方のみに偏ってしまうと「殺し屋である必要が無い」「余りに一般人とかけ離れているので、感情移入出来ない」という形になっちゃいますからね。  その点、この主人公夫婦は非常に親しみやすく、それでいて有能な殺し屋である事も、しっかり伝わって来る。  妻のジェーンは「思い出のぬいぐるみを破かれて、嫌そうな顔をする」「エレベーターを部下に爆破された際には、思わず夫の身を案じてしまう」という場面が非常にキュートだったし、夫のジョンも何処か惚けた魅力があって、同性から見ても嫌味に感じないんですよね。  嘘みたいな設定と、嘘みたいに整ったルックスなのに、これほど親近感を抱かせてくれるのは、やはりスターであるアンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットだからこそ、と思えます。  赤ん坊を抱っこするシーンが意味深だったので、伏線かと思ったら全然そうじゃなかった事。  ヴィンス・ヴォーン演じるエディが良い味を出していたのに、主人公夫婦に警告を発する場面を最後に、出番が無くなる事。  「二つの組織を敵に回してしまった」という悲壮感を醸し出していたにも拘らず「気が付けば、襲い来る敵を全員倒していた」という呆気無いオチは如何なものかと思える事。  等々、欠点と呼べそうな部分も幾つか見つかるんですが「面白い」「良い映画だ」と思える部分の方が、ずっと多かったですね。  緊迫したカーチェイスの最中に、二人が「前にも結婚した事がある」「結婚式に呼んだ両親は偽者」と互いの秘密を告白し合い、喧嘩しつつも、しっかり敵を撃退しちゃう場面なんて、特に好き。  結局、ラストにおいても二人は「第一陣」を撃退したのみであり、今後も巨大な組織相手に戦い続ける日々を送るのかも知れませんが(この二人なら、まぁ何とかなるだろう)と思えちゃいますね。  組織の方が白旗を上げて、二人を夫婦と認めて復職させるか、あるいはエディや元部下達の協力も得て、二人が組織の方を壊滅させちゃうか。  描かれていない先のハッピーエンドまで、自然と思い描けてしまう、楽しい映画でした。[DVD(吹替)] 7点(2018-02-02 14:06:20)(良:1票) 《改行有》

4.  ミラーズ(2008) 《ネタバレ》  鏡の中の自分が勝手に動き出し、刃物で自らの喉を斬ってみせるオープニングが衝撃的。  その他にも「鏡に映るものは思ったより近くにあります」という注意文の使い方に「ドアノブや水さえも鏡になる為、家に閉じ籠っていても逃げ場は無い」と思い知らされる展開など、印象的な場面が幾つもあって、飽きさせない作りになっていましたね。  先日ドラマの「24」を全話視聴したばかりという事もあり、キーファー・サザーランド演じる主人公にも、自然と感情移入出来ました。    中盤、鏡の中の顔が歪んでいるのを見て驚く主人公の姿が、妙に滑稽で(怖がらせようとしているのか、笑わせようとしているのか分からない)と戸惑う一幕もありましたし、監督さんの趣味なのか日本製アニメのポスターがやたら目立つのは気になりましたが、まぁ、この辺りは「愛嬌」として、笑って受け流せる範疇でしたね。  それに対し、見過ごせない「難点」と呼べそうなのは…… ・「同僚を誤射で殺してしまった警官」という主人公の背景が、物語の本筋に絡んでこない事。 ・「主人公の妹」が序盤でアッサリ殺されてしまう事。  と、この辺りが挙げられるでしょうか。  前者に関しては、恐らく元ネタである「Mirror 鏡の中」を意識した設定なのでしょうが「鏡のせいで誤射してしまった」というあちらに比べると、あまり意味の無い設定であったように思えます。  で、後者に関しては……そもそも本作って「家族を守るべく奔走する主人公」という、王道な筋立てなんですよね。  だから観客としては「何とか家族を守り抜いてもらいたい」と主人公を応援しながら観賞する形になる訳だけど、本作においては「ずっと昔から一緒で、父親代わりになって育ててきた妹」という、妻や息子以上に結びつきが強いように思えるキャラクターが、真っ先に殺されちゃっているんです。  それゆえに、観賞中(このまま妻と息子達を守ったとしても、妹は既に死んでいるんだよなぁ……)という事が気になってしまうというか、完全なハッピーエンドにはならない事が分かっているので、今一つ没頭出来なかったように思えます。  でもって、案の定バッドエンドを迎えちゃう訳だけど、その見せ方も意地が悪いもんだから、ちょっと褒めにくいんですよね。  主人公も無事に助かった……と思わせておいて、実は鏡の中に囚われてしまったという、捻った形でのバッドエンドなんです。  一旦希望を与えておいてから落とすという形であり、何とも後味が悪い。  妹が殺されるシーン自体は、バスタブが血塗れになるインパクト満点な死に様で、中々良かったと思いますし、クライマックスにてガラスが一斉に砕けるシーンは爽快感があったしで、長所も色々あるんですけどね。  主人公が「鏡」という存在に囚われていき、周りに不気味がられる流れなども、上手く描けていたと思います。  せめて、ラストシーンにて「自分は鏡の中に閉じ込められてしまったが、何とか妻子は助ける事が出来た」という、主人公の満足感のようなものを描いてくれていたら、印象も違っていたかも。  なかなか自分好みの光景を映し出してはくれない、ちょっとズレを感じる一品でした。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2018-01-22 20:16:30)(良:2票) 《改行有》

5.  Mr.ボディガード/学園生活は命がけ! 《ネタバレ》  オーウェン・ウィルソンという人は、綺麗な金髪で二枚目なのに、こういう「負け犬男」を演じても妙にハマっているから不思議ですね。  どこか間の抜けた感じや、愛嬌があるからこそ出来る芸当なのだろうけど、それでいて元々のルックスは良いものだから「ダメ男でも、やれば出来る」を実践してみせるシーンで、しっかり説得力があったりする。  これは俳優さんとして、凄く強みになっているんじゃないかな、と思います。  そんな彼を主演に据えた本作は、お約束の「スクール下剋上映画」であり、特に目新しさは無い内容。  セス・ローゲンが原案と脚本を担当している為か、子供達三人のキャラクターも「スーパーバッド 童貞ウォーズ」と似通っており、既視感を覚えてしまうくらいでしたね。  でも、だからこそ安心して、しっかり楽しむ事が出来たように思えます。  子供側の主人公であるウェイドの義理の父が「私もイジメっ子だった」と誇らしげに語るような奴だったもので、彼と弟達が逞しくなったウェイドを見直すなり、幼少期にイジメていた相手に仕返しされるなりの顛末を迎えるかと思ったら、何にも無しで拍子抜けした事。  そしてヒロインの女教師が主人公を許し、刑務所に迎えに来るまでの心理描写が足りないように思えた事など、細かい不満点は色々あるんですが、面白い部分の方が多かったです。  物凄ぉ~くベタなんだけど、最初は金目当てでボディガードを引き受け、子供達を騙していた主人公が、徐々に優しさに目覚めていく流れが良いんですよね。  最初からそうなるって分かっていたし、見え見えのあざとい展開かも知れないけど、やっぱりグッと来ちゃう。  一緒に撮った写真を渡し「作戦が終わっても友達でいて」と訴えられて、何とも言えない表情を浮かべる辺りなんかは、特に好き。  一度は仲間を見捨てたかと思われたがエミットが、土壇場で「やっぱり仲間だった」と証明し、一緒に戦ってくれる展開も、これまたベタながら素敵でありました。  クライマックスの喧嘩に関しては、あくまで「リーチが長い」で通して、ウェイド達が自力でイジメっ子達を倒す方が良いんじゃないかなとも思いましたが、主人公が助けに来てくれる展開も熱かったし、判断が難しいところですね。  とはいえ、相手が十八歳で成人していると分かった途端、容赦無く殴り飛ばして「本当に強かったんだ!」と驚かせてくれる主人公の姿に関しては、実に痛快で、大満足。  日本刀を掴み、子供達の命を救った訳だけど、作中で過度にヒーロー扱いされる事は無いというバランス感覚も良かったです。  窃盗やら軍法違反やらの罪状で逮捕され、しっかり罪は償う事になる。  でも、たった三週間で出所して、ヒロインと子供達に再会するハッピーエンドを迎えてくれるから、後味は悪くないし、妙な罪悪感も残らないしで、とても爽やかな終わり方。  作中で描かれる「特別な時間」が過ぎ去った後も、彼らはずっと仲間のままなんだろうなと思える、良い映画でした。[DVD(字幕)] 7点(2017-09-05 23:21:06)《改行有》

6.  Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 《ネタバレ》  観賞中(これはもしや「デクスター」の元ネタになった映画なのでは?)と思ったのですが、制作年度はこちらの方が後なのですね。  事前情報として「主人公の設定が斬新」と絶賛する評論家さんの言葉を仕入れていたりもしたのですが、その方は「デクスター」を知らなかったのだと思われます。  自分も、元ネタを知らずに同じような事を書いているのかも……と考えると、何だが気まずい思いに包まれたりもしました。  まぁ、そういうのは極力気にしないのが一番だなと、自らに言い聞かせたいところです。  主人公の別人格を、違う役者さんが演じている事。そして、その別人格との会話シーンにて、画面上は普通に喋っているのに、第三者には全く気付かれない(つまり会話は、あくまでも主人公の内面で行われている)事など、やや分かり難い点があるのは気になりましたが、総じて面白い作品でしたね。  こんな事いけないと思いつつ殺人衝動に負けてしまう様が、それこそアルコールやらギャンブルやらショッピングやらの誘惑に負けてしまう「普通の人」とも重なるように描かれており、本来なら理解出来ないであろう「殺人鬼」に感情移入させる事に成功しています。  正に「殺人依存症」といった感じであり、殺害後には性的快感を得ているという際どいシーンもあるのですが、それでも下品な印象は受けないのは、主演のケヴィン・コスナーの貫録ゆえなのでしょうね。  彼が紳士を演じてみせれば、こんな事をやっていても紳士に見えてしまうという形。  墓場で「ミスター・スミス」と会話する姿からは、一種のピカレスクロマンのような魅力さえ感じられました。  である以上、そのクオリティのまま綺麗に完結してくれたら良かったのですが……どうも未解決な部分が多いというか、続編を意識したかのような終わり方となっており、もどかしさも残ります。  結局、主人公の娘はどうなってしまうの? とか、あの女刑事に電話した以上は再会した時に疑われるんじゃない? とか、色々と気になる点が多いのです。  最後の「夢オチ」に関しても、少々安易に感じられるというか、これ一本で終わらせるなら「娘に殺されるオチ」の方が、まだ綺麗に纏まっていたんじゃなかろうかと思えました。  こういった終わり方の場合、やはり作品の満足度という点では不利ですね。  ケビン・コスナー本人はといえば 「当初は三部作の予定だった」 「ただ、僕自身は一作目で満足している」 「この作品だけでも自然な完結をしていると思う」  と語られているそうですが、自分としては二作目も三作目も観たくなってしまうような映画でありました。[DVD(吹替)] 6点(2017-02-06 10:39:20)(良:2票) 《改行有》

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