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1. 名探偵コナン から紅の恋歌
《ネタバレ》 黒の組織(そもそもあいつら経済力で中国に大差をつけられ少子高齢化が進む落ち目の日本で一体何をやっているのやら。米国や中国で活躍できない落ちこぼれ集団なんでしょうか)が全く関係せず、お子様用客寄せパンダの少年探偵団も控えめな作品ということで、迷宮の十字路以来の出来栄えを期待をしていたのですが(制作側にも二番煎じを狙った意図がありありでしたが、あのしっとり感や丁寧な描写は皆無)、劇場版相棒を意識したのか、最初からやたら派手にドカンドカンとやらかしてその時点ですっかり興ざめしました。
十字路に続いて平次と和葉の恋のさや当てをもう一つのテーマにしたのも無理があったと思います(っつうかあまりにも平次がでしゃばり過ぎ)。
2時間の枠内で描ききるには、競技かるたや百人一首というテーマは奥行きが深過ぎて、上っ面をなでる程度で終わってしまった感が強かったです。
昨年のヒットNo.1邦画なのだそうですが、この内容だと従来の若年層にも大人にも満足できなかったのではないのでしょうか(特に子供には理解不能?)。やっぱり従来のお子様向け娯楽作品に徹した方が罪は少ないと思います。[地上波(邦画)] 4点(2018-04-21 14:44:50)(良:1票) 《改行有》
2. 地下鉄(メトロ)に乗って
《ネタバレ》 追記 2022/10/11
最初観たのが民放でかなりカットされていたのですが、今回NHKBSでフルバージョンで観て
全体の流れがようやく分かって少しはこの映画の捉え方が変わりました。
この作品をSFやタイムスリップ物として期待するとはちゃめちゃな作りで批判的になるのは
しょうがないところですね。
ある人物の過去の人生を語る場合には、主人公が知人を訪ね歩いて話を聞く、本人の残した
日記を読む、などが現実的ではありますが、もっと安易な方法として主人公が過去にタイム
スリップしてしまうという方法があると思います。
この物語ではタイムスリップは、登場人物たちの過去の人生や関わりを説明する為の道具に
すぎないということで(かなり乱暴でご都合主義的)、そこに突っ込みをいれてしまうとも
うこの映画を楽しめなくなってしまうのではないでしょうか。
この映画はあくまでも父と息子の和解と再生を主体とした物語として捉えるべきなのでしょう。
ただそれにしても、みち子さんの自分殺しは必要だったのだろうか?真次と佐吉の話だけでは月
並みで花がないと思ってみち子の物語も付け加えたのでしょうか。父と息子の物語に社内不倫や
近親相姦はそぐわなかったのではないでしょうか。
野平先生は満州の戦闘シーンで登場した民間人と同じ人のようなのですが、彼はどのような役
割を果たしていたのでしょうか?昭一の実の父という話もあるようですが、よく見ると違うよ
うです(もしそれなら昭一が死んだ時に野平先生と民江の間のやり取りがもっと描かれるべき
でしょう)。民江がお焼香をあげる戦死した遺影の人物(東京帝大生?)が実の父親のようです。
などなど、物語自体にも不明な点は多くて、これらについては未だに理解不能です。
ただ不可解なものがあるゆえに奥深い(そう見える)作品になっているとも言えるでしょうが。
ちなみに自分は一時期新中野の近くに住んでいたことがあり、みち子さんのアパートから見える
丸の内線の車両基地が中野富士見町のものだと思って、あちこち探し回ったけど見つからなかった
のですが、今回調べたらあれは茗荷谷の基地だったようですね。
(以下は初見の際のオリジナルコメント)
ここでの批評がかなり厳しかったので、期待せずに見ましたが、まあ合格点はつけられると思いました。厳しい批評の方たちは、この作品をSFタイムスリップ物として期待したのかもしれませんが、実際にはノスタルジックなメルヘン物語ではないかと思います。ですから、あっちこっちに勝手にタイムスリップするのも、過去から現代に電話してしまうのも、目をつぶってあげましょう。親が若かった頃に戻って、人生を精一杯生きている姿を見てみたいというのは、多くの人が抱く心情ではないでしょうか。特に現在の親が風采があがらなかったり、不仲だったりすればなおさらのこと。ここの批評を読んで初めて、あの老先生が長男の実の父だったことが分りました(あの映画の中でどうすればそれを読み取れるのだろうか)。意外と筋書きは凝っているのですね。登場人物の年齢がおかしいという批判がありますが、43歳の主人公が30年前の東京オリンピックの年(64年)に最初にタイムスリップした、ということは、現代の設定が1994年ということになり(田園都市線が新玉川線と呼ばれていたのは1990年代)、みち子さんも65年に生まれたとして現在29歳でぎりぎりセーフではないかと思います。お時さんはちょっと若すぎるかもしれませんけど(あの時代では超高齢出産になります)。舞台となった丸ノ内線や新中野が結構現在の自分に関係のあるものばかりだったので、いつか自分も地下鉄で同じような経験をするのではないか、などとなんか人ごととは思えませんでした。[地上波(邦画)] 6点(2008-06-10 22:16:54)《改行有》
3. 名探偵コナン 銀翼の奇術師
《ネタバレ》 前作・迷宮の十字路が結構良かったので、期待して見に行きましたが、全くの期待ハズレ。
推理物なのか航空機パニック物なのか、大人を意識して作ったのかお子様向けか、など全て中途半端。航空機の搭乗ドアの開閉手順など仔細にこだわってリアリティを出していた部分もあるにはあったけど、あまりにもストーリーが陳腐で退屈。航空機パニックは既に実写で数多くの作品が作られているので、今更と言う感じです。脚本家さんは今年はいいアイデアが浮かばなかったようですね。唯一の見せ場はパトカーの列を誘導灯代わりにしたところぐらいですか。前作の手毬歌に当たるのがフォネティックコードなのでしょうけど、狙った宝石が偽物とわかってキッドが盗みを止めてしまった時点で意味が無くなってしまった。そもそもキッドの犯行予告状の26文字がアルファベットを意味するとまで分かったのに、BravoやVictorでピンとこないとは超博識のコナン君らしくない。エンジンが脱落してパニック状態なのに、シートベルト外してコックピットに入って来るなよなガキども!とか、倒れた操縦士の代わりにジャンボ操縦するのが、小学生(コナン君)と女子高生(蘭)かよ!(せめてスチュワーデスさんが操縦したら?)、などつっこみいれるのに事欠かないけど、まあ今回は本来のお子様向け漫画の原点に戻ったということで幕。
3点(2004-05-01 17:45:30)《改行有》
4. 名探偵コナン 迷宮の十字路
《ネタバレ》 子供向けの漫画と思ってあまり期待していなかったのですが、コナンシリーズの中では大人でも(むしろ内容的には大人向けを意識して作られていますね)楽しめる上質の出来だったと思います。ストーリーは推理物としては確かに少し物足りないのですが、事件のみならず、義経主従の逸話と手毬歌を絡めての京都観光案内、平次の初恋の相手探し、新一と蘭の恋物語などが100分の中に無理なく収められていました。いつも余計な少年探偵団があまりでしゃばって出てこないのも良かった。少なくともマンネリ化したテレビのサスペンス劇場よりは良く練られた内容であったと思います。倉木麻衣のエンディングも良かった。マルタケエビスニオシオイケ・・・・手毬歌(初めて知りました。なかなか勉強になります)に誘われて桜の咲く季節に京都を訪れて見たくなりました。(⇒実際に行ってきました。五条天神や六角堂は俗化していて期待はずれでしたが、桜の舞う蹴上インクラインの軌道から南禅寺までのコースはお勧め。残念ながら仏光寺の門の前に玉龍寺跡の石碑はありませんでした。当たり前か)[映画館(字幕)] 7点(2004-04-19 20:38:15)
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