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1. モ’・ベター・ブルース
《ネタバレ》 もっと差別とか、ミュージシャンとしての苦悩とか、メンバーとの確執とか、ドロドロの女性関係とか、いろいろエグい話になるのかと思ったら、いずれも大事には至らず。全体的に軽い感じでした。最初と最後の輪廻転生も含め、ほのぼのしていて悪くはありませんが、何か辛味や塩味が足りないような気が。[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-09-25 02:42:34)
2. 目撃(1997)
警官をやっても無双、泥棒をやっても無双、さすが、画面内のイーストウッドは常に超絶完璧人間です。原題の「Absolute Power」とは米大統領のことではなく、イーストウッドのことなんじゃないかと。脚本家が監督の希望を「忖度」した結果でしょうか。
それはともかく、ジーン・ハックマンがいい感じ。警官役でも憎まれ役でもピタリとハマり、イーストウッドとは対照的にたいてい死ぬほど苦労させられる役者は、やはり魅力的です。本作では、首席補佐官とのダンスのシーンがハイライトでしょうか。衆人環視の中で笑顔を崩せないまま、不気味に迫る犯人に戦く姿は、なんとも緊張感に溢れています。こんな境遇にはなりたくないと、つくづく思います。
余談ながら、「ライトスタッフ」の名優2人と、「24」の大統領夫妻も共演しているんですね。微妙な敵味方に分かれながら。
というわけで、けっこう楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-25 10:50:52)《改行有》
3. モンタナの風に抱かれて
《ネタバレ》 ストーリーとしては、冒頭に底値をつけた後、ほぼ3時間にわたって右肩上がりの一本調子。もう少し壁や落とし穴があるかと思いましたが、何もなし。R・レッドフォードはブラックジャック顔負けの名医のようです。ただ、単調な上り坂と並行して、いつの間にか「金妻」の世界へ。他の方も指摘されていますが、これってどうなんでしょうねぇ。あれだけ雄大な自然に囲まれた中で、何をチマチマドロドロしているのかと。「対比」というより「異次元」な感じで、ちょっと滑稽な感を拭えず。それに、白人中年オバサンと白人翁の抱擁は、加齢臭がかなりキツそうです。失礼ながら目を背け、鼻を覆ってしまいました。馬の熱演は見事でしたが。[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-02 16:41:12)
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