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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 燃ゆる女の肖像 《ネタバレ》 18世紀、フランス。とある地方都市に住む裕福な貴族の元に招かれた、女性画家マリアンヌ。目的は、当家の結婚を控えた娘の肖像画を描くためだった。だが、長らく修道院生活を続けていたという娘のエロイーズは、親の決めた結婚に反発し、肖像画など描いてほしくないらしい。仕方なくマリアンヌは画家という身分を隠し、世話係と嘘をついて彼女を観察し、夜な夜な密かに絵筆をとることに。絵を描くために娘を見つめる画家と、真実を知らず見つめられることを意識してしまう娘――。嘘から始まった二人の危うい関係はやがて一線を越えてしまうのだった……。まだ同性愛者に根強い偏見が残る時代を背景に、女性同士という枠を越えて惹かれ合う貴族の娘と女性画家との秘めた愛を美しい映像で綴ったラブ・ストーリー。カンヌ映画祭で脚本賞を受賞したということで今回鑑賞してみました。確かに映像はとても詩的で繊細で大変良かったとは思うんですよ。紺碧の海に囲まれた雄大な大自然、中世の絵画を髣髴とさせる陰影に富んだ屋内の風景、その中で抗えない運命に翻弄される美しい二人の女性…。全体を通じて印象に残るシーンも多く、美術館で絵画鑑賞しているような気持ちで観ることが出来ました。ただ肝心のお話の方は正直微妙。禁断の愛に燃えるこの二人の女性が、確かに見た目は大変美しいんですけど、内面的な心理描写がかなり浅いので何とも感情移入しづらい。二人が一線を越えて思わずキスしてしまうという物語の肝となるシーンなんてあまりに唐突で、観客としてはちょっと置いてけぼり感が半端ないです。二人の次第に縮まってゆくこの距離感をもっと丁寧に描いてもらわないと。あと、お話の語り方というか編集の仕方が荒すぎませんか。場面が変わったら急に村人の祭りになっていて、自分は「いったいこれは何なんだ」と戸惑うしかありませんでした。物語の重要な鍵となる、オルフェの本の朗読もあまりに唐突に差し挟んでくるものだから非常に不自然で、伏線としても巧く効いていない。これで脚本賞など、カンヌも落ちたものだと思っちゃいましたわ。ただ前述したとおり、映像自体は非常に美しく気品に満ちたもので、長年抑圧されてきた性的マイノリティの悲痛な思いを汲み取ることには成功している。特に最後の振り返らずただ涙をこらえているエロイーズの表情には心動かされるものがありました。その点に於いては評価しましょう。6点。[DVD(字幕)] 6点(2021-09-14 03:36:53) 2. モーガン夫人の秘密 《ネタバレ》 1945年、まだ戦争の傷跡が色濃く残るドイツ、ハンブルク。戦後処理のためにこの地へとやって来たイギリス人将校モーガン大佐の妻レイチェルは、現地で接収した民間人の館で暮らすことに。館の持ち主は、戦前ナチスに協力した疑いが持たれている建築家のルパート。かつてナチスの空爆により、幼い息子を亡くしてしまった過去を持つレイチェルは、当然、ルパートを追い出すよう夫に頼むのだった。だが、彼もまた妻を連合軍の空爆で亡くし、しかも幼い娘も抱えているということで、モーガン大佐は彼らと一緒に住むことを決断する。広い屋敷の中でお互いの居住区を決め、極力互いに干渉しあわない生活を心掛けるレイチェルとルパート。子供を亡くした女と妻を亡くした男――。最初は反発しあっていた二人だったが、互いに大切な人を亡くしたことを知った時、彼らはいつしか惹かれ合い、そして越えてはならない一線を越えてしまう……。終戦直後の混乱したドイツを舞台に、許されざる恋に身を焦がす男女を描いた大人のラブ・ストーリー。そんな二人の男性の間で揺れ動く人妻を演じるのは、人気女優キーラ・ナイトレイ。まあ一言で言ってしまうと、いわゆる不倫映画なのですが、正直イマイチな出来でしたね、これ。こういう不倫映画にとってもっとも重要な要素って、「ここでもし私が一線を越えてしまうと後々大変なことになる。でも私、自分の気持ちに正直でいたい……」という、多くの男女が思わず感情移入してしまうであろう背徳感にあると僕は思うのです。対して本作、肝心のこの人妻と男やもめのドイツ人が一線を越えてしまう描写が圧倒的に弱い!だってこれじゃ、夫に寸止めされたこの妻が火照った身体の疼きをどうにも我慢できなくなって思わずしちゃいましたくらいしか理由になってませんもの。せっかくお互い大切な人を亡くした男女というお膳立てが揃っていて、しかも映画の半分近くを費やしていながらのこの体たらく。この監督って実は恋愛経験に乏しい人なんじゃないかしら?そして最後はご都合主義全開、結局誰も傷つかないような甘っちょろいラストに僕は思わず苦笑しちゃいましたわ。うーん、なんとも残念な不倫映画でございました。[DVD(字幕)] 4点(2020-10-19 07:23:29) 3. モーグリ ジャングルの伝説 《ネタバレ》 イギリスのノーベル賞作家キプリングによる児童文学の古典『ジャングル・ブック』を最新のCG技術を駆使して実写化した作品。ディズニーのアニメや最近の同社による実写化などでもお馴染みのこの名作を再映画化するにあたり、制作者がそれらと差別化するために採用した手法、それはとても児童向けとは思えないほどのリアルな描写だろう。CGで再現された動物たちはどれも妙に生々しく、ただ可愛いだけだった過去作とは一線を画している。特にどの動物たちの回りにも常に蠅が飛び回っている演出には目から鱗だった。そう、確かにインドやアフリカの野生動物の回りには常に蠅がたかっているものなのだ。決してキレイごとでは済まされない、野生の世界に生きることの真実がここに象徴されている。その当たり前の事実に改めて気づかさせてくれたこと、それだけでも本作は素直に観て良かったと言えるだろう。主人公モーグリが、悪役であるトラに傷を負わせられるシーンもかなりグロテスクで、その踏み込んだ表現手法は――賛否は別にして――一見の価値はある。キプリングが本当に目指したのは、もしかするとこういう世界観なのかも知れない。ただ、肝心の内容の方は正直いただけない。全体を通して、あまりにも脚本が取っ散らかりすぎているのだ。主人公モーグリも彼の仲間である動物たちも敵であるトラやハイエナも誰も彼もがいったい何がしたいのかがさっぱり分からない。そこに現地の先住民やイギリスの冒険家、さらには人間を憎むゾウなども絡んできて、クライマックスなどもはや完全に破綻していると言っても過言ではないだろう。CG表現に力を入れるよりも前に、まずはしっかりと脚本を練るべきであった。前述したとおり、その映像表現には目を見張るものがあっただけに残念だ。[インターネット(字幕)] 5点(2020-05-28 03:46:18) 4. モンスターズ/悪魔の復讐(2018) 《ネタバレ》 1892年、8月4日。マサチューセッツ州のとある豪邸で起こった凶悪な殺人事件。当主であるアンドリュー・ボーデンとその妻が、斧で顔面を元の形が分からなくなるほど何度も強打されるという残忍な手口で殺害される。しかも逮捕されたのが彼らの実の娘だったということで、当時世間でセンセーショナルな話題を振りまいたことでも有名な未解決事件だ。本作は、後に一転して無罪となった娘リジーの犯行に至るまでの6カ月を当時一家の召使いであったブリジットの視点から描いたサスペンス・スリラー。ブリジットを演じるのは、『トワイライト』シリーズで一躍人気女優となったクリステン・スチュワート。リジー役には、アカデミー賞にノミネートされたこともある実力派のクロエ・セヴィニー。彼女たちが実は秘密の同性愛的関係にあり、ともに恨みを抱いていた被害者を二人協力して殺害したのではないかという新たな?解釈で描いているのが本作のポイント。娘であるリジーは持病の癲癇を理由に父から虐待に近い抑圧を受けていて、召使いであるブリジットは夜な夜な彼から性的虐待を受けていた――。このことを映画の三分の二近くもの時間をかけて丹念に描いている。だが、正直自分にはこれが退屈で仕方なかった。やたらと暗い画面でダラダラダラダラ続くので途中から眠気と闘いながらの鑑賞となってしまった。しかも物語の焦点となる、この二人の百合的関係も鳥小屋でちょろっとキスして抱き合う程度。この二人の歪な関係性をこそ最も力を入れて描くべきだったのに、これでは極めてバランスが悪いと言わざるを得ない。ようやく殺害にいたるシーンも二人が協力して斧で殴り殺すだけという何の捻りもない展開で、肩透かしもいいところ。大胆なヌードを披露した主演女優二人も、これでは単なる脱ぎ損ではないか。どうせ脱ぐなら、もっと百合シーンでこの二人のヌードを見たかった。クリステン・スチュワートの形のいいおっぱい(クロエさんの方は正直どうでもいい!笑)に、+1点。[DVD(字幕)] 4点(2020-03-07 23:56:34) 5. モリーズ・ゲーム 《ネタバレ》 怪我が原因で現役を引退した元スキープレーヤーの女性が、ひょんなことからポーカーゲームを主に行うカジノ場の経営者となり、持ち前の才覚からどんどんとのし上がっていくものの瞬く間に転落してしまったその栄光と挫折を実話を基に描いたクライム・ドラマ。主演を務めるのは実力派俳優ジェシカ・チャスティン。同じく彼女が現代社会をたくましくサバイブするロビイストを演じた『女神の見えざる手』がすこぶる良かったので、同じような印象の本作も今回鑑賞してみました。なんですけど、うーん、『女神の~』と比べるとクオリティがだいぶ下のように感じたのは僕だけなんですかね。ストーリーもただ淡々と事実を羅列しているだけで全体的に起伏に乏しくすごく退屈に感じました。それに明らかに長い!!何度も寝落ちしそうになりながら最後まで頑張って観ましたが、そんなに得られるものは何もなく…。最後に唐突に――本当に唐突に出てくるケビン・コスナー演じるお父さんの言葉も僕は全然心に響きませんでした。すんません、4点で。[DVD(字幕)] 4点(2019-06-21 22:16:07) 6. モンスターズ/新種襲来 《ネタバレ》 モンスターパニック+戦争アクションという組み合わせに興味を惹かれて今回鑑賞してみたのですが、びっくりするほど面白くなかったです。前作もそうでしたが、モンスターの存在意義がさっぱり分からない。[DVD(字幕)] 3点(2017-08-13 23:09:51) 7. モスダイアリー 《ネタバレ》 「9月5日、今日から私は毎日日記を書くことに決めたの。将来、16歳の自分に起きた出来事を全て思い出せるようにね」――。全寮制の女子高へと入学したレベッカは、そこで出会ったルーシーとなんでも話せる大の親友同士となっていた。学校に行く時も昼休みにご飯を食べる時もいつも一緒。レベッカはそんな大親友ルーシーとの充実した日々をいつでも思い出せるよう日記を書くようになる。ところがある日、向かいの部屋に転入生の少女エネッサがやって来たことから2人の関係に微妙な罅が入るのだった。どこか影のあるエネッサの魅力に次第に惹かれてゆくルーシー。焦ったレベッカはなんとか元の関係に戻ろうとエネッサの悪口をクラスメイトに言い触らしたりするのだが、もちろんそれが功を奏するわけもなく、2人の関係には決定的な亀裂が入ってしまう。でも、誰も知らない。実はエネッサには誰も知らない暗い秘密が隠されていることを。夜な夜な裸足で庭を歩き廻るエネッサ、彼女の部屋に乱れ飛ぶ蛾の大群、そしてまるで養分を吸い取られるようにルーシーはどんどんと痩せ細ってゆく……。全編にわたってそんな怪しげな雰囲気が濃厚に漂うゴシックホラー作品。なんだけど、いやー、何もかもがとにかく稚拙。まだまだ人に見せるレベルに達していない、かなり退屈な作品でありました。いちいち繋がりの悪い編集に、とっちらかったエピソードの数々(唐突に出てきてストーリーに最後まで絡んでこないルーシーのロストバージンシーンとか怪しい男性教師とのキスシーンとかいったい何の意味があったの?)や、欠片もセンスを感じさせないちっとも怖くないホラーシーン……。実質80分の作品なのに最後まで観るのがホント苦痛でした。だいいち、タイトルでもある〝蛾〟や〝日記〟という、魅せ方によってはいくらでも面白くなりそうなアイテムを全然巧く使いこなせてないとこなんか、もう苦笑するしかなかったです。まぁ簡単に言うと、駄作です、はい。[DVD(字幕)] 2点(2014-07-21 11:25:55) 8. モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 素晴らしい発想力、個性豊かな魅力に満ち溢れているキャラクターたち、最後までワクワク感が途切れない夢のあるストーリー展開…、今のところピクサー映画の中で最高傑作だと思っている「モンスターズ・インク」をこよなく愛する自分としては、続編である今作ももちろん期待して鑑賞してみました。なんですが、うーん、ちょっと期待が高すぎたのか、僕は前作ほど楽しめなかったですね。この、大学という狭い枠内で、落ちこぼれ生徒たちが最初は反発しあいながらも徐々に友情を育み最後は一致団結して勝利を勝ち取るっていう今回のストーリーって、モンスター大学という特異な設定を取り除いたら、あまりにもベタな青春学園ドラマに過ぎないですか、これ。それに今回は主要登場人物が全員モンスターで、前作の無邪気な人間の女の子みたいなアクセントのあるキャラクターが一人も居なかったのも残念でした。相変わらず綺麗な映像と、主役二人のユーモラスな遣り取りとか普通に面白いとは思うんですけど、観終わって、「モンスターズ・インク」がどれだけ完成度の高い作品だったのかを、僕はあらためて再確認してしまいました。普通に面白いんですよ、ただ前作と比べるとってだけで、映画としては普通に面白かったんですよ!←え、フォローしすぎ!?ごめんなさい(笑)。と、いうわけで6点~☆久し振りにマイク&サリーに出会えたことは素直に嬉しかったですけどね。[DVD(字幕)] 6点(2014-03-24 18:50:51) 9. モネ・ゲーム 《ネタバレ》 メディア王にして大富豪のシャバンダー(露出癖ありのゴーマン野郎)。彼の下で働く冴えない美術鑑定士ハリー(いつも貧乏くじばかり引く悪運の持ち主)は、そんないけ好かない上司に一泡吹かせてやろうと、テキサスの片田舎から見付けてきたカウガールのプズナウスキー(年増の癖にかなりのお転婆)と共にモネの名画をめぐる詐欺を計画するも、あまりにも穴だらけの作戦はどんどんとおかしな方向へ。ホテルの廊下をパンツいっちょで歩き回る羽目に陥ったり、貴婦人のおならを聞かされたり、果たしてハリーの計画はいったいどうなってしまうのか?!いかにもコーエン兄弟が書きそうな軽~いタッチのロマンティック・コメディ。個人的にあんまり好きとは言えないジャンルの映画だったのだけど、そこそこ豪華な俳優陣に惹かれて(それにコーエン兄弟脚本だし)鑑賞してみました。いやー、この「まあ、なんてお下品なんでしょ!」と眉を顰めているそこの紳士淑女の皆様、とか言いながらこういうのけっこう好きなんでしょ、こっそり笑っちゃってください、と言わんばかりのこの手の笑いはやっぱり苦手っす。ただ、それを抜きにしても中盤から登場する日本人集団の悪意ありありの馬鹿にしたような描き方には、いくらそれが狙いだとはいえ、僕のなかに眠る民族主義的大和魂にメラメラと火が点きそうになっちゃいました。あー、腹立つ!!最後にフォローがあったから良かったものの、あれがなければ今すぐアメリカにテロしに行くとこだったよ、もう![DVD(字幕)] 3点(2014-02-02 13:49:16) 10. もうひとりのシェイクスピア 《ネタバレ》 誰もが知る文豪シェイクスピアの遺した数々の名作群が、実はとある貴族が匿名で書いたものだった、という大胆な仮説と、王位継承を巡る愛憎渦巻く政治ドラマを絡めて描いた宮廷絵巻。シェイクスピアとは全く無縁の、お馬鹿アクション映画界の巨匠ローランド・エメリッヒが、突然こんな正統派な文芸作品を創ったということで、ちょっと興味を惹かれて思わず鑑賞しちゃいました。まず、現代のニューヨークの劇場から始まり、そのまま中世イギリス社会へと移行したかと思うとそこからさらに5年前へと溯り、そこからまたまた40年前へと大きく溯るという「なんじゃそりゃー!」な冒頭部分にびっくり。そして、誰が誰だか分かりにくい登場人物たちが織り成すいつの時代のどのエピソードなのか皆目つかめないシーンの数々に辟易。ようやく話が分かってきたのは1時間以上経ったころ。さすがにこれは映画としてはマイナスでしょー。あと、こんなにドロドロの人間ドラマなのに、なんだか全体的に薄っぺらい印象なのはさすがエメリッヒ君だね。それでも「いつまでもお馬鹿映画の巨匠だなんて言わせないぞー!」と頑張った感はひしひしと伝わってきたので、努力賞ということで5点あげる。[DVD(字幕)] 5点(2013-10-26 21:55:29) 11. ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 《ネタバレ》 この監督、前作の『愛を読むひと』もそうだけど、人を泣かせるのが小憎たらしいほど巧い。悔しいけど、素直に感動してしまった。かけがえのない人の命が、ある日突然理不尽にも奪われてしまったら、人はどうその悲しみに立ち向かえばいいのだろう。911という歴史の汚点を背景にそんなテーマを、重くなり過ぎず、かといって軽くなりすぎもしないという、ちょうどいいバランスで描いている。そして父親を失ったという事実と、そんな父からの最後の電話に出ることが出来なかったという罪悪感に苦しむ少年という難しい役を演じた子役が存外に魅力的。とても初めての演技だとは思えないほど。家族って面倒臭いよね、でもそれでも人は家族と共に生きていくんだ、だって人は独りでは生きていけないんだもん。そんななんてことないテーマだけど、かえってシンプルなぶん、それがストレートに胸に届く。[DVD(字幕)] 8点(2012-12-02 21:51:56) 12. モールス 《ネタバレ》 途中まで「あれ、この映画観たことあるかも」という激しい既視感に捉われながら、それでもなんだか微妙に違うと思いつつ最後まで鑑賞。調べてみたら、あの途中であまりのつまらなさに半分寝ながら観た『ぼくのエリ』のリメイクだったのですね。あの独り善がりな原典と違って、今作はちゃんと観客目線も意識した作りになっているため、格段に面白く観れた。まあ、昔からよくある永遠に大人にならないヴァンパイアの恋愛モノといったらそれまでだけど、でも美しい少女が血に飢えると恐ろしいモンスターになるという設定は新しい。なにも悪いことしていない刑事を殺して血を貪った、そんな血だらけの彼女とキスをする主人公の少年の姿は、ぞくぞくするくらいアンモラルで美しい。[DVD(字幕)] 6点(2012-11-08 21:17:38) 13. モンスターズ/地球外生命体 《ネタバレ》 そもそもタイトルの付け方を間違った作品。「モンスターズ」なんてタイトルを付けられたら、どれだけ低予算な映画だとしても、やはりエイリアンとの逃走劇のようなものを期待してしまうのに、その内容は駄目男と我が儘女のどこにでもあるロードムービー。肝心の〝モンスター〟はほとんど出てこず、しかもそのフォルムはかなり古臭いタコ星人もどき。恋愛映画をメインにエイリアンを取り入れた映画として観ても、その出来はあまりにも酷いと言わざるを得ない。[DVD(字幕)] 3点(2012-09-20 14:53:38)
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