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1. ヤコペッティの大残酷
《ネタバレ》 ヤコペッティ流のモンド映画と思いきや、実はエロの皮を被った地獄ファンタジー。地方のことで「エアポート'75」か何かの併映で劇場で観ましたが、こちらの方が強く印象に残っています。宗教審判での拷問シーン(裸の尼僧をローラーにかけると紙のように薄っぺらになる)、ヒロインの居城(中世の設定)にバイク集団が襲い掛かり、シャワーを浴びていたイスラエルの女性兵士がアラブ人の兵士と繰り広げる裸の銃撃戦・・・。ストーリー性重視しない中世や現代や未来が入り乱れる展開に戸惑いつつ、画面にあふれるヌードやエロチックな科白にかなり気恥ずかしさを覚えました(当時私は中学生)。そして主人公カンディドが地獄遍歴の果てにたどり着いた流れる時の河の畔でただ「老い」だけが現実として存在するというラストが妙に印象深く心に残っています。8点(2005-03-28 13:14:07)(良:1票)
2. 柳生一族の陰謀
予告編で錦之助さんが「味方につくも敵に回るも心して決めいっ!」と大見得を切るシーンがありましたが、本編では見当たりませんでした。何と申しましても故成田三樹夫さんの烏丸少将にしびれます。なよなよした公家が実は剣の達人…格好良いっス。錦之助さんの冷徹な但馬守が将軍家指南役の印綬を押し頂いて満足そうな顔をするところも好きです。松方さんの家光公も良い味を出しておられます。どの映画を見ても(特に邦画)不満なのは、戦いのとき倒れた味方に駆け寄り「しっかりしろ」と声をかけ、言葉を交わした後死んでしまうと死体をかき抱いて泣くところなどです。本作でも千葉さんや真田君がしっかり愁嘆場をやってくれていました。戦いや剣の達人なんだからもっとクールにきめていただきたいものであります。プロならプロらしく味方や敵の死体を楯にするくらいでなければ。志穂美悦子さんの死に方も何だかなぁでしたね。それでも大変楽しめる時代劇です。夏八木勲さんの「不承知でござぁる!」には男泣き。9点(2003-05-18 12:32:33)
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