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1. 山桜
静かな映画だなぁなんて思ってましたが、ラスト、麗奈ちゃん演じる女性の気持ちの高ぶりと一緒に一青窈の音楽で盛り上がり、実に爽やかな映画でした。淡々と描かれてますが、内容はかなり閉塞感ある話。どんなラストになるだろうと思っていたら、富司純子の登場で画面に、一気に光が指します。この二人の男女の恋の行方ははっきり描かれてませんが、とても幸福な映画です。藤沢周平さんは良いですねぇ。彼の映画化された作品の中では有名な「蝉しぐれ」がちょっとマンガちっくで、自分的には「隠し剣」が好きなんですが、この作品も小品ながら、中々の佳作。麗奈ちゃんがとても綺麗でした。[DVD(邦画)] 8点(2011-05-10 16:44:51)(良:1票)
2. やわらかい手
《ネタバレ》 甘っちょろい人生観なんて吹き飛ばしてしまうような映画でした。フェードイン、フェードアウトを多用し、音楽も地味で、内容だけ聞くとコメディかな?と思ってしまうような映画ですが、人生の陰影を浮き彫りにした、味わい深い作品でした。[DVD(字幕)] 8点(2008-12-11 23:36:21)
3. 闇の子供たち
《ネタバレ》 坂本順治のあいかわらずの全力投球ぶりだが、これは剛速球だった。
原作未読だが、江口演じる記者が、なぜ今まさに幼児の命が奪われようかという
その時に、「俺はただ見て、それを伝えるだけの仕事だが、目をそらさぬ」というところで、
終わってしまったか?
(いや、これは大変な現場で、自分だってどうすることができるかなんて分からない。)
その答えがラスト、彼が自死した後、部屋に残されていた。
僕は、彼が幼児買春していたなんて、発想はしたくない。
彼は、子どもに「放して」と拒否された理由が分からなかっただけなんじゃないか。
でも彼の過去を振り返る映画ではない。そこは深く描かなかった、という発想です。
自分の顔を鏡で見ながら、幼児売買春の人間と同じなのかと、深く自問自答の末の、自死だったのだと思うのです。
でも原作未読なので、分からないけど・・
NGO内部に「敵」がいた!?
これはマコトか!?ドラマ作りのための発想だと思いたい。
だって、怖すぎでしょ!?[DVD(邦画)] 7点(2020-11-28 23:40:51)《改行有》
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