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プロフィール |
コメント数 |
1885 |
性別 |
男性 |
年齢 |
48歳 |
自己紹介 |
自分なりの評価の基準は、 10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。 9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。 8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。 7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。 6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。 5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。 4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。 3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。 2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。 1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。 0・死霊の盆踊り。 |
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1. ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償
《ネタバレ》 1960年代、公民権運動に揺れる激動のアメリカで、過激な黒人解放運動を展開した伝説的な政治結社「ブラックパンサー党」。暗殺されたその創始者マルコム・Xの後を継ぎ、自身も警察に殺害された指導者フレッド・ハンプトンの生涯を、組織に潜入捜査していたスパイの視点から描いた政治ドラマ。実話を基にしているということもあり、この全体を覆う圧倒的な熱量にはやられました。黒人の権利拡大を叫び自らの命を賭してまで活動を続ける党員たちと、政治には無頓着だったもののいつの間にか彼らに共感してゆくFBIの飼い犬潜入捜査員、彼らの鬼気迫るようなやり取りに最後まで釘付けです。特に、カリスマ的な指導者を演じたダニエル・カルーヤの熱演は素晴らしいものでした。聴衆をどんどんと熱狂させるアジテーションは観客さえも惹き込む熱気に帯びたもので、アカデミー賞受賞も納得の貫禄。と、制作者たちのこの事実を多くの人々に知ってもらいたいという情熱は確かに素晴らしいものでしたが、純粋に映画としての評価は正直微妙でした。事実を追うことに拘り過ぎたのか、ストーリーがちょっと分かりづらいところが多いんですよね、これ。しかも説明もあまりされないまま、ハンプトンが捕まったり、急に党本部で警察と激しい銃撃戦が始まったりと展開が急すぎてついていけなくなることもしばしば。潜入捜査物の醍醐味と言ってもいい、いつその正体が彼らにバレるのかというサスペンスももう少し盛り上げてほしかったところ。この驚きの事実を知れたという点で観てよかったとは思うのですが、映画としてはちょっと物足りなさが残る印象でした。それにしてもこの主人公の潜入捜査員が、それから何年も経ってテレビのインタビューを受け、それが放送された日に自ら命を絶ったというのは衝撃的ですね。それほどまでの傷を心に抱え込んでいたんでしょうか。人種差別問題の深い闇を改めて思い知らされました。[DVD(字幕)] 6点(2022-02-11 14:11:49)
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