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1. 夜明けの祈り
《ネタバレ》 これは重い。戦争の悲惨さを描いた作品は多々ありますが、ちょっとレイヤーが違う感じ。いっそ銃殺なり爆殺なりされたほうがマシかもと思えるレベル。しかもフィクションではなく、終戦直後のドサクサの中で、確実に各所で起きていたことなのでしょう。
さらに信仰心や戒律の問題が絡むので、事態はより深刻。私は無宗教の人間ですが、これまでの心の大きな拠りどころが一転、動揺やら嫌悪やら落胆やら罪の意識やらの原点になるというのがどれほど辛いものか。その心中たるや、想像を絶するものがあります。
そんな彼女たちを救うべく、自ら危険を冒して奮闘する主人公がすばらしい。また登場シーンはわずかながら、男性医師の「私は信者ではないが医者だ」というセリフにはついグッと来てしまいました。宗教だの愛だのはよくわかりませんが、現代における「神」とは、もしかしたら医学も含めた科学や技術のことなんじゃないかと、ふと思ったしだいです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-07-10 01:59:03)(良:1票) 《改行有》
2. 欲望のバージニア
《ネタバレ》 監督のことはよく知りませんが、謎の豪華キャストでけっこう楽しめました。原題のとおり「無法」な感じは、価値観がまったくわからないのでゾクゾクします。
しかし、そうであるがゆえに、逆に戸惑う場面も。いくら無法な時代でも、「斬り捨て御免」が通用するほどではない様子。それなら戦場のように、気に食わないヤツを片っ端から撃ち合って殺し合えばいいはずなので。どこかに違法と合法の最低限の境界線があるようですが、それがわからない。なので、ルールを知らずにゲームを見ているような感覚でした。まあゾクゾクできれば、それで十分なんですが。
それと、最後は予想外にまるっと収まってしまいました。コントのようなオチまで付いて。ちょっと肩透かし感が否めず。[インターネット(字幕)] 7点(2021-05-05 01:37:09)《改行有》
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