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1. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 いわずもながら、映画の良し悪しはプロットの良し悪しではない。それを映像や編集でいかに見せるかという点も重要。本作はその意味で監督の職人芸が堪能できる一編。一例がジュリエット(キーラ・ナイトレイ)をめぐる横恋慕のエピソード。結婚式のシーンから始まるこのエピソードで、監督は明らかに新郎の友人をゲイであるように描いている。新郎と並んだバストショット、パーティーでの憂鬱そうな表情。セリフでも「彼のこと好きなんでしょ」と質問されて否定してみたり。このミス・ディレクション(意図的な誤解への誘導)の演出によって、観客は「この男はゲイだ」と思いこまされ、それが、結婚式のビデオを見たときの感激につなげられている。見事です。にぎやかし役のローワン・アトキンソンをストーリーを転がす中に当てはめていく手腕も鮮やかでした。最後に用語の確認。オムニバス映画とは、「乗合バス」から転じた用語で、完結したストーリーを詰め込んで一本の映画にしたもの。日本映画なら森田芳光の「バカヤロー」、洋画ならタランティーノの「フォー・ルームス」。本作はいろいろなストーリーが絡み合ってはいますが、あくまでも一本のストーリーなので「オムニバス」と呼ぶのはふさわしくないでしょう。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-06-07 21:42:06)
2. ライトスタッフ
これに10点をつけずして、何に10点をつけるか!というくらい、最高の映画。航空機の音速突破と宇宙開発の先陣争い。操縦席からの主観カットを交えた映像は迫力満点。政治家を戯画化したり、適度にユーモアを交えながらつづられる男たちの姿には「かっこいい」という言葉以外浮かばない。エド・ハリスやジェフ・ゴールドブラムらの若い頃が見られるのも楽しい。
10点(2004-06-19 02:30:44)《改行有》
0 | 1 | 1.85% |
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1 | 6 | 11.11% |
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2 | 2 | 3.70% |
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3 | 12 | 22.22% |
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4 | 6 | 11.11% |
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5 | 5 | 9.26% |
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6 | 5 | 9.26% |
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7 | 7 | 12.96% |
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8 | 6 | 11.11% |
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9 | 2 | 3.70% |
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10 | 2 | 3.70% |
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