|
プロフィール |
コメント数 |
50 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
人生半世紀を超えた。たいていのことは許す。 |
|
1. 羅生門(1950)
映像の美しさと構図の斬新さが際だつ。真実は見るものに相対化される、というメッセージが、神の死以後の欧米人を深いところで揺すぶった。相対主義は彼らには無神論につながるとんがったタブー。今でも「ラショモン」は真実の相対性の比喩になっていて、芥川の原作「藪の中」はジャームッシュの『ゴースト・ドッグ』でも意味ありげに言及される。日本では、人によって真実が違うなんて言いぐさはタブーどころか社会生活の前提だから、黒澤は、ラストでヒューマニズムを唐突に持ち出すことで、相対主義を越える希望を観客に見せたつもりだったと思われる。欧米と日本とで、思想的意味が食い違っている興味深い作品ということになる。8点(2004-06-17 14:16:43)(良:1票)
0 | 0 | 0.00% |
|
1 | 0 | 0.00% |
|
2 | 0 | 0.00% |
|
3 | 3 | 6.00% |
|
4 | 2 | 4.00% |
|
5 | 1 | 2.00% |
|
6 | 5 | 10.00% |
|
7 | 11 | 22.00% |
|
8 | 19 | 38.00% |
|
9 | 9 | 18.00% |
|
10 | 0 | 0.00% |
|
|
|