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プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  リトル・シングス 《ネタバレ》 あれ、思ってたんと違う。この手のサスペンスをあえてチョイスした大方の客の期待と違う着地じゃないでしょうか。 連続殺人事件にエリート捜査官と叩き上げの伝説刑事、捜査線上に浮かんだ怪しい男。この辺はサスペンスのセオリーの正攻法でたどっていて中盤くらいまではとても期待させる展開を見せます。 セオリーの大前提として、捜査する側は「正しい」ことが求められると思うんですよ。そうでないと凶悪犯をやっつけるカタルシスが得られないですもん。そこをひっくり返されるとは思わなかったなあ。 やらかしたラミは心バキバキに折れてぺしゃんこ、D・ワシントンの過去のPTSD大公開、インチキで相方慰めて公的捜査の大失敗は隠匿されて映画は終わっちゃう。 捜査する側が下手を打っても良いんですよ。シナリオ的には。むしろ人間味が増しますしねセブンのブラピみたいに。でもその場合犯人が捕まるもしくは真実がわかる、という両輪であってほしいな。 これでは事件も解決してないし捜査官二人のヘマに付き合わされただけでカタルシスゼロです。強烈な嫌悪感をもよおすバッドエンドでもないので鑑賞後のインパクトも薄いです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-25 18:26:24)《改行有》

2.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 ちょっと時代が進んだせいでしょうか。猟奇的というより‶乱暴で突拍子もない”彼女の無茶ぶりはあまり笑えませんでした。むしろ引きました。韓国のコメディはそもそもアクが強いですしね。 単なる暴力コメディで進んでいたのが、終盤になってすれ違い悲恋物語へと舵を切った力技には驚きました。相当な無理矢理脚本にも感じますが、伏線回収につなげるとは巧いことやるもんです。 でもさあ、‶会えない”と言ってて悲恋ぽい雰囲気だけど、彼女の家知ってるよね?[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-02-11 23:25:27)《改行有》

3.  リード・マイ・リップス 仏版トゥルー・ロマンスの感もちょっぴりあるけれど、でも男女の造型がクリスチャン&アラバマとだいぶ違う。カルラとポールは互いにツンデレを繰り返し、自分のために相手をうまいこと利用しようとする打算もあったりでカップルというにはとても危うい二人。こんな微妙な男女関係をサスペンスとミックスさせたラブストーリーに仕上げるとは、さすがにフランス映画だなあと感嘆。 特にカルラ演じたエマニュエル・ドゥヴォスが巧い。見た目は地味な事務員で職場の中でも軽んじられる立場に甘んじています。でもそれは外見だけで、理不尽なことにキレると反社会的行為スレスレ技で反撃をかますぐらい肝の据わったキャラなのでした。地味で非モテな女に案件をリードされて気圧されるヴァン・サン・カッセル、という痛快な構図が二度三度と繰り返され、まあポールもたいがい粗野で横暴なんだけどこの二人なかなか絶妙なバランスをキープしていて目が離せません。 現金略奪のストーリーもシンプルながらサスペンスフルなこと、冷や冷やの山盛りです。全般にわたって演出も構成も無駄が無くすっきりと観られる・・、と言いたかったところですが皆さんご指摘の通り「保護司のエピソードの唐突さ」がいかんとも。説明が極端に少ない分、びっくりの大きさも半端ないのではありますが。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-06-10 23:42:41)《改行有》

4.  リチャード・ジュエル 《ネタバレ》 監督としてももはや御大のイーストウッドの、手堅くもこなれた演出が安定感抜群です。各人物のキャラの引き出し方も上手いし、爆発物発見から惨事に至るまでの緊張に満ちた臨場感、その後に押し寄せるメディアリンチの恐ろしさを途切れず一気に見せます。流れるようなイーストウッドのタクトに合わせて、役者陣も良い仕事をしています。キャシー・ベイツの母親ぶりはこちらの同情を一身に集めます。サム・ロックウェル扮する弁護士はキレ所が観客と同期しているので、こちらの感情を預け易い。リチャードが権威に対してあまりにお人好しなところを見せるたび、ワトソンと一緒に一喝したくなりますもんね。FBIは気の毒なほどにクソな役回り。ボビのタッパーに油性ペンで印書きやがって。腹立つ。 強烈なのがアトランタ地方紙の記者役のオリヴィア・ワイルド。こう言ってはナンですが、彼女のやや軽薄っぽいキツイ顔立ちがキャスティングにずっぱりハマってまして、その自己中な仕事ぶりで観客の憎悪を一身に浴びる損な立場なのですが、めげないオリヴィア満点のヒール役でした。ただ、後半不思議なことに彼女の強気が突如ブレ出すのには、説明が足りない気がします。この女性記者は実在した人物(それも故人)なので、脚色の仕方が不適切だと一部で非難の声が上がったとか。ために、監督の手綱も少し緩んだのかなあと想像しました。少しは人間味のある所をこの女記者にも用意しておこうと。 ハマっていたのはもちろん主人公のP・W・ハウザーも。変わり者だけど性根の善良なリチャード・ジュエルを丸々した雰囲気(と容姿)で好演しています。FBIに自分の尊厳をもって一撃を浴びせた場面は静かなれど感動を覚えるクライマックスでした。[映画館(字幕)] 7点(2020-01-31 17:08:19)《改行有》

5.  Re:LIFE リライフ 皆さんおっしゃる通り、まさしくヒュー・グラント印のゆるいコメディーです。彼のために当て書きしたかのような脚本であります。 ヒュー・グラントも壮年期を過ぎて過去に数々流した浮名を人生の経験値として生かし、軽薄さを軽妙な面白みにうまいこと変換してみせています。人たらしぶりも円熟味を増したよう。 出てくる人たちがそろって善人ばかりなのもユルさを増幅。ヒュー氏の”テキトーパルス”に感化されたかのようで、キツイ英文学のお局様も彼にかかれば迫力を削がれてしまうし、J・K・シモンズに至っては”セッション”とは別人で笑いを誘います。元気印のマリサ・トメイも変に若作りをしない自然体の健康さが好感持てました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-19 17:17:32)《改行有》

6.  隣人は静かに笑う 《ネタバレ》 映画作品としては十指に入るくらいのバッドエンド。たしかにあの幕引きには充分驚いたんだけど。 でもこの映画、冒頭の入り方がちょっと強すぎないですか。白昼血を流しながらふらふらと住宅街を歩く少年、だよ?白目を剥いて腕は血まみれ。発見者のJ・ブリッジスが助けを求めても誰も出てこない上、看護婦とのやり取りでのブリッジスの絶叫「僕はあの子の名前も知らないんだ」。ここでワタシは予想したわけです。身元不明の少年と成り行きで関わることになった主人公、少年を狙ったサイコパスの引き起こす連続事件に否応無く巻き込まれてゆくのだった・・。全然違ったけど。だってあまりにインパクトが強かったんだもん。だもんでその後父親同士の腹の探りあいになってっても、あの子の怪我の真相は?という思いがずーっと消えなくてどうも集中しきれない羽目に陥りました。やっぱり強すぎでしょスタート演出が。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-05 21:09:03)《改行有》

7.  リリーのすべて 《ネタバレ》 ホーキング博士になったり、女性になったりと演技の技術が要請されるE・レッドメイン。で、技巧派の彼はできちゃうんだなこれが。元々が繊細な女顔であるから、今作もすんごい説得力のある仕事をしています。「男装」も「女装」もまあキレイなことったら。 性同一性障害なる知識が全然一般的じゃない時代に生きたリリー、彼(彼女)がいかに辛かったか。涙をうかべて訴えるエディの熱演はその辺りをよく伝えてきますし、傷ついているのは妻も同じで、夫を苦しみから解放しようと一生懸命なアリシアの静かで孤高な頑張りもまた心に訴えるものがありました。妻にしてみれば夫を失うことにもなるわけですから、彼女の複雑な胸の痛みは察するに余りある。ここらの二人の揺らぎも丁寧に描かれていたと思います。 ただね、ちょっとだけ腑に落ちないのが冒頭からの夫婦の描写。初めの方はエディは完全に男性の人格ですよね。夫婦生活もごく普通にあったというのはどうなんだろう。「僕の命」と呼んで妻を抱く、何度か描かれる前半の性描写でのエディは100%男らしくて葛藤が無くて、昔から女だという自覚があったというふうには見えない。ふつう、妻は薄々と気付いているものではないのかしら。いや、なんとも私個人の想像なのですが。そこらへん、ちょっと?と思い続けて観ちゃったな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-08-09 23:34:39)《改行有》

8.  リバース(1997) 《ネタバレ》 20年も前の作品とは思わなかった。カイリー・トラヴィスはヘアスタイルもファッションも全く古臭くない垢抜け美人だし、おもに舞台となる車もむこうの車ってあまりデザインが変わらない(ように見える)しで。怪しい研究所のコンピュータの古色蒼然とした佇まいが、さすがに「これ古くない?」と思わしめたけど。 ”短いスパンで時を繰り返す”ジャンルの「走り」の作品だと思えば、この粗さとか詰みの甘いのにも納得。後作品はもっと練られてるのが世に出てますよね。 やたら身体を張るカイリーと、スピード感のある展開はぐいぐい引っ張ってくれますし、「やり直し」にわくわく感は持たせてくれるんだけどちょっと期待値以上の内容にならないんですよね。はっきり言うと同じことの繰り返し。幕切れもそんな感じ?とあっけない。ちゃんと当時に観て新鮮に驚きたかったなあ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-10-17 00:17:17)(良:1票) 《改行有》

9.  リスボンに誘われて 《ネタバレ》 リスボンの綺麗な街並と、ベテラン俳優陣の渋い仕事にほだされて、ああ良い映画だったと直後は思ったのだけど、落ち着いて考えるとストーリーは単なる痴話げんかなのだった。なあんだ。 自殺未遂の女の子は単なる導入役に過ぎなかった、というのにも肩透かしを食わされた感じがする。てっきり彼女が重要な縦線を担うのだろうと思いましたから。 あれだな、反政府活動に美人は不要だってことだな。いらん軋轢を男たちにもたらすもんね。 C・ランブリングやレナ・オリンの老けっぷりもなかなかの衝撃だ。B・ガンツがあまり変わらない、というのにも驚くというか羨ましいというか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-05 23:53:05)(笑:1票) 《改行有》

10.  リボルバー(2005) ガイ・リッチー 大好きだけど、これはダメじゃないかな。何を考えすぎたのか彼は。意味不明映画は数あれど、評価されてるのは仕掛けの上手いD・リンチとかクローネンバーグとかアート度数の高いヤツでして、あなたとは住むジャンルが違いすぎる。 特にJ・ステイサムの訳わかんない独り台詞の長いのには泣かされた。自分探しの真っ最中ということ? この当時のヨメと離婚したのちの「シャーロック・ホームズ」とかは実にストレートなエンターテイメントに仕上がっているので、やはりこの頃の彼は若干神経症を患っていたのではと思われる。 相変わらず卑屈演技やらせたら超一流のレイ・リオッタに免じての点数です。[CS・衛星(字幕)] 3点(2016-12-28 19:08:40)《改行有》

11.  リアリティ・バイツ 《ネタバレ》 90年代のニュージェネレーション世代ってこういうこと?あんまりぱっとしない連中だなあ。70年代のヒッピーのように思想に突っ走ることもなく、80年代の「レス・ザン・ゼロ」の金持ちコドモのようにクスリとパーティに溺れることもない。自信過剰で口ばかり大きいことを叩くけど、”現実は厳しい”ので就活の傍らバイトで糊口をしのぐ。ドラッグは忌避するけどセックスにはゆるく、エイズ検査の結果が気になって怖くて仕方ない。 というわけで、あまりドラマ性の無い薄味な若者たちである。極端なエピソードや事件が無いのがリアルっちゃリアルだけど。 リアルで近しいからこいつらが好きかと言われればそうでもないかな。ウィノナの下半身もゆるいしバイト先でのキレ方も爽快ではないし男二人天秤にかけるし。 ただもうウィノナ・ライダーという女優のピーク時の輝かしさ、その白目の驚くほどの綺麗さでこの映画はもっている。 気の利いた台詞に多々助けられているイーサン・ホークは随分得をしているな。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-09-13 00:19:59)《改行有》

12.  リンカーン リンカーン大統領のイメージといえば大変高潔で立派な人物です、くらいの歴史認識にて観賞。その彼といえども政治を行ううえでは裏工作なり権謀術数を繰り出していたのだなあとちょっと驚いた。人気だけでは法案は通らないのね。 史実にぴたりと沿って作られたけれんみの無い脚本なうえ、当時を再現したであろう暗い室内と長めの尺にけっこうな忍耐も要する。映画観た、というよりドキュメンタリーで勉強したような感想を抱く。 ダニエル・D・ルイスは歴史上の偉人を渋く真面目に演技しているとは思うけど、いかんせん徹頭徹尾地味なため、派手で破天荒なトミー・L・ジョーンズに見せ場を持っていかれてしまった感がある。このカツラの老議員が苦虫噛み潰した顔で登場するだけで、こちらもわくわくしましたもん。 あ、あと脇ながら猛禽類みたいな眼をしたロビイスト役のジェームズ・スペイダーが久々にぴりりと良い仕事をしていて嬉しくなった。がんばれスペイダー。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-14 18:21:15)《改行有》

13.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 レッドフォードはこの映画の主役を”川”にしたのですね。悠久に流れ続けるその不変さ、神々しさに比べると、次々現われては消えてゆく人間の営みなどちっぽけなもので。牧師一家のドラマも極力淡々と描かれている印象です。弟の死すら台詞で知らされるのですから。 それにしてもブラッド・ピット。彼の存在意義はその若い一瞬の美しさでもって、川と一体化すること。光る川面にキラキラとフライ・フィッシングのワイヤーが弧を描き、金に輝く髪の美しい青年がそこに立つ。まさに一幅の絵のよう。この1ショットで彼の映画となりました。 騒がず、慌てず、誠実で正しい。レッドフォードの映画はいつもそう。そしてこの監督が凄いのは、そういった資質が退屈さを誘うのでなく、心にしっとりと余韻を残す作品に昇華しているということ。「監督 レッドフォードかあ」と観る前はやや渋々ではあるのだけど、「観てよかった」ともいつも思うのです。[DVD(字幕)] 7点(2015-09-25 23:53:01)(良:1票) 《改行有》

14.  リフ・ラフ 《ネタバレ》 もうほんと、自分で言うのもナンだけど、生活が社会の底辺でさあ雇用主はバカヤローで、社会の体制そのものがくそったれで毎日生きるのに精一杯よ、と夜の飲み屋でクダ巻きながら話を聞いてもらい、似たような話を聞いてあんたも大変だねえと相槌打ちつつ、ちょっとづつ元気を取り戻す、そんな映画。 イギリスの労働者階級は色んな映画で観て来たけど、数ペニーのことで大の男がケンカするほど困窮してる。でもそんな状況をシニカルに自己観察しているようなとこがあって、完全な絶望に堕ちないタフさとユーモアがある。そこにとても魅かれる。モデルルームのトイレを無断借用し、新入りの宿無しのために不法入居ビルを探してやり、ガスも通してやる。彼女との引越しもタダで手伝ってやる。ビンボーでもちゃんと人の心は持ち合わせてるんである。ラスト、経営側への腹立ちが高じて現場へ放火する場面も良いですよ。警備員の犬に見つかるも、こいつが飼い主に噛み付く駄犬ぶりを発揮。二人をまんまと逃がすケン・ローチ、あなたは素晴らしい。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-01 00:00:02)《改行有》

15.  理由なき反抗 あの赤ジャケットのジミーがここにいる。J・ディーンを“永遠の青春”アイコンたらしめた有名作ではあるけれど、J・ディーンが際立った存在感というのみ。今観ると高校生の苦悩にしてはやたら幼く、人の死すら演出上のお飾りになっていたりで、ストーリーはどうにもご都合主義。だけど、やっぱりジミーがいるから。若さゆえの傲慢さとその裏腹の自信の無さ。伏し目がちの、奥行きのある表情。ジャケットとジーンズでそこに佇むだけで放つ強烈なオーラ。彼一人だけが、周囲と別物の演技をしている。点数はジミー盛り。彼がいなかったらかなりのマイナス。[ビデオ(字幕)] 7点(2014-04-16 00:03:39)

16.  リプリー 《ネタバレ》 “太陽がいっぱい”のリメイクではあるけれど、主人公トム・リプリーの造形がオリジナルと大幅に違う。アラン・ドロン版の野良犬的なぎらつき感は印象強烈だった。M・デイモンリプリーはコンプレックスが裏返って愛憎感情へひた走る。なまっちろい身体に蛍光パンツ(!)のとんでもないダサっぷりでドロンとの違いが際立ち、これはこれで別作品として成功してると思う。デイモンの内向的でやや粘着気味にロウを見つめるうっとうしさ、こりゃJ・ロウでなくともうざったくなります。マットデイモン、すごく上手い。上手いといえば、実のところゲイだったリプリー、そういえばグウィネスを見る目とかに全然色気が無かったもんね。こんなとこにもデイモンの達者ぶりを感じるなあ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-07 23:32:14)

17.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 いやこの家族クセありすぎ。各人つっこみ所ありすぎて呆気にとられてるうちにあれよれよと数々のトラブル踏み越えて怒涛のラスト。じーちゃんやってくれたなあ。家族の誰もチェックしなかったの?振り付けを。出入り禁止になっちゃったけど、別にいいもんねミスコンなんて。じいちゃん死んじゃったし、兄貴はまずパイロット無理だし父ちゃんの本は出ないしゲイの叔父さんも展望は開けていないけど、各々がラストで発散し切ってなんとなくタフさを感じるこのお話。みんながんばれ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-13 00:06:05)

18.  リオ・ブラボー 娯楽の王道、とも呼ぶべきファミリーでも安心西部劇。悪漢共との対決のスリルに、アル中から立ち直る男の人生に、ほどほどのロマンスとのびのび繰り広げられる銃撃戦。アメリカ人のメンタリティの根幹のよう。美女が理由なく情熱的に迫ってくるっていうのも、殿方にはこたえられないんでしょうな。アンジーが惚れるにはJ・ウェインちょっと年いきすぎでは・・と思うけど。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-19 18:00:21)

19.  リトル・ダンサー 《ネタバレ》 舞台となっている炭鉱街が坂の多い街で、これが情緒あって良いんです。坂の上から見渡す先には水平線、道の両側には赤いレンガ壁の家並みが段々と並び、そこをビリーの父が「受かった!」と初めて見せる満面の笑みで駆けてくる。泣く。ビリーへ残したお母さんの手紙、クリスマスのほのかな彩り、頑固一徹かと思われた親父の豹変にも近い愛情の発露、二人して心細そうなロンドンへの旅。ああ~泣く。ビリーの思春期を迎えた拗ねた表情や、辛さに耐えかねてバレエ教師に悪態をついては泣く、ひとつひとつのエピソードも良いのだけど、なんたって親友に恋心を寄せられるとは驚いちゃうよねビリーも。引くかと思いきやチュチュまでプレゼントだ。なんて麗しい友情だ。通知が届いた時は身内の如くどきどきして見守りました。ビリーの帰りを待って、誰からともなくすっと食卓に集まる家族の描写が素敵。[DVD(字幕)] 9点(2012-10-12 00:25:06)

20.  リトルマン・テイト 子供にとって一番大切なことは何なのか、監督ジョディの主張は明確だ。ちょっぴり教養のたりない母親も、学者の先生も愛の形こそ違えど、この子を想っている。ジョディ・フォスターの、全人物への視線が優しい。最後のパーティーのシーンは、全てを包み込むように融和して、和やかで美しい。出来の悪いジェーンのケーキの方を選ぶなんてねえ。鼻の奥がつーん。[映画館(字幕)] 8点(2011-12-12 00:07:15)(良:1票)

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