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プロフィール |
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913 |
性別 |
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自己紹介 |
ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。 「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。 映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。 目指せ1000本! |
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1. ルックバック
《ネタバレ》 私は絵を描いている。
プロでもないし、ただの趣味。
それもオリジナルはほとんど描かず、好きな二次創作をpixivにアップしたり、時々コミケに本を出したり。
とは言え結果は散々で、時折ブクマ100超えれば良い方(稀に4桁ゲットもあったが)。
そういう自慢を聞きたくないのは分かるし、自分が筆を追っても困らないくらい凄い絵描きが大勢いる。
かつて鼻っ柱をへし折られた藤野も同じ心境だっただろう。
絵を描くことは楽しいことばかりではない。
地味で辛いことを続けていく面倒臭さ、上手く描けない苦しさ、
世に出しても報われない悔しさや周囲から置いて行かれていく惨めさ、嫉妬しどう足掻いても埋められない差…
それでも敵視していた京本が憧れで自分の背中を追い続けていたこそ、お互いに頑張れて辿り着いた境地があった。
ライバルに褒められた雨の中の嬉しいステップ、共作の漫画が入選し二人一緒に街に出掛けたこと、
感情のこみ上げる表現がラフに近い描き方によりクリアになる。
そのかけがえのない日々が一転、理不尽な暴力によって輝かしい未来を奪われる。
主人公が藤野と京本であることが分かるように、原作者の藤本タツキの実体験が微小ながら多分に投影されており、
あの事件に対する一つのアンサーだろう。
誰もが鳥山明や尾田栄一郎や藤本タツキみたいにキラキラ輝けるとは限らない。
ましてやプロの漫画家やイラストレーターになれる人などほんの一握りの狭き門で、
心が折れて涙を呑んで消えていった無名の人たちは星の数ほどいるだろう。
ただ、自分の可能性と表現したいものを信じて多くの時間を費やし、"フィクション"にひたむきに向き合ったことは、
決して無駄ではないというつもりは毛頭ないが、自分自身しか知らない苦闘は本人が否定しても事実として残る。
成功失敗問わずそれでも描き続ける人、いろんな事情で筆を折った人、再び描き始めて挑もうとする人。
かつての苦しさや辛さや悔しさを振り返り、苦虫を噛み潰しながら、これからの人生を紡いでいく決意。
フィクションで救われた人たちがいたように、それを受容して初めて"大人"になっていくことだと思う。
今やAI生成イラストの登場により、本作みたいな産みの苦しみや面倒臭さや挫折感を味わうことなく、
描けない人ですら一瞬で傑作を生み出し、簡単にバズれるようになり、大量生産が可能になった。
それを駆使する人たちが主流になったとき、
二人が描いた景色に"簡単に"辿り着いたその人たちにはどう見えるのだろうか。[映画館(邦画)] 9点(2024-07-05 23:41:14)《改行有》
2. るろうに剣心 最終章 The Beginning
《ネタバレ》 最後まで雑に終わったThe Finalと比べると、別の映画みたいにテイストが真逆でしっとりとした印象を受ける。
殺人マシーンだった剣心と仇を愛してしまった巴が人間性を取り戻す過程は良いものの、
無駄な台詞が多い、勿体ぶった描き方で2時間強は長すぎた。
最後まで回想(倒幕まで)に絞った構成、巴役は好演だっただけに、
シリーズ全体に言えることだが、なぜ無駄な贅肉をつけすぎてしまうのか。
改めて一作目は不満はあれど、それなりにブレークスルーしてたんだな。[地上波(邦画)] 5点(2022-10-22 10:58:47)《改行有》
3. るろうに剣心 最終章 The Final
《ネタバレ》 一本調子だった伝説の最期編と比べればアクションは頑張っていると思うが、
相変わらずストーリーとキャラの描き方が雑すぎる、そして「もっと削れたよね?」と展開引き延ばしすぎ。
原作でも突っ込まれていた薫のフェイク死体のくだりは要らないし、
原作の人誅編には登場しなかった宗次郎が唐突にサービス出演(その過程を描くべきでは)、
下敷きになってそのまま退場した蒼紫をはじめ、レギュラー陣のエンディングはほぼ触れられず。
最後まで消化不良のまま終わってしまった。[インターネット(邦画)] 4点(2022-10-22 10:39:37)《改行有》
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