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プロフィール
コメント数 1879
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1.  REBEL MOON パート2 傷跡を刻む者 《ネタバレ》 宇宙の隅々まで支配する強大な銀河帝国マザーワールドに狙われ、存続の危機に立たされた辺境のとある小さな村。かつて帝国の忠実な兵士として戦った女剣士コラは、村のためにともに戦ってくれる英雄たちを求めて銀河へと旅立つのだった――。獰猛なグリフィンを手懐けたら解放するという約束を見事果たした奴隷戦士。子供をさらう異形の蜘蛛女と戦っているところをスカウトされた二刀流の女剣士。帝国軍から酷い裏切りを受けいまや酒浸りの荒んだ生活を送っていた元将軍。残虐非道な帝国軍といつ果てるともしれないゲリラ戦を続けているレジスタンスの一兵士。帝国軍に忠実に従うようプログラミングされたにも関わらずいつしか自我に目覚めてしまったアンドロイド。そして、コラとともに苦難の旅を続けてきた平凡な村人である若者……。強大な帝国軍を率いる冷酷無比なノーブル提督を一度は撃破した彼らだったが、クローン技術により復活した提督の魔の手が再び村へと忍び寄る。それまで平穏な暮らしを送っていた村人たちを訓練し、完全武装した帝国軍を迎え撃つ準備を着々と続けてゆくそんな7人の戦士たち。果たして彼らと村の運命は?ザック・スナイダー監督が贈る、『七人の侍』からインスパイアされたという壮大なスペースオペラ完結編。前作同様、独自の世界観を圧倒的な映像技術で表現したアクションシーンはやはり凄かった。何もない丘に一から造ったという村を舞台に繰り広げられる7人の戦士たちの闘いは凄まじい臨場感。ただ……、さすがに荒唐無稽が過ぎる!空中を浮遊する超ハイテク移動マシンを持ってるのに村人たち、稲刈りは人力で鍬ですんのかい。まず稲刈り機を購入しようよ(笑)。対する帝国軍もあんな強大な宇宙艦船を幾つも有していながら、こんなちっぽけな村の些末な穀物に拘るってなんでやねん。まぁ今回から帝国軍のお尋ね者であったコラを捕らえるという真の目的が出来てましたけど、はじめは穀物目当てだったよね。また、今回の見どころである7人の戦士たちのバトルもちょっと消化不良。それぞれの個性を活かした闘いが誰も彼も独自にやっていて、一つの目的のために戦ってるという一体感がいまいち感じられなかった。特にこれまでひたすら謎めいた存在であったアンドロイドのジミーがいまいち活躍しなかったのが残念。ここまで謎キャラで引っ張といて、いざ自らの意思で帝国軍に反旗を翻したのに結局、戦車一台壊しただけであっさり退場ってさすがに拍子抜けでした。もっと無茶苦茶に無双してほしかったぞ。まだ続くんかい!というオチもなんか蛇足感が強くて、もーええわってなっちゃいました。世界観は凄く好みだったし、映像も迫力満点で見応えあったけど、そー言った不満点も多くてなんか惜しい感じ。うーん、前作の方が面白かったかな。[インターネット(字幕)] 6点(2024-05-15 09:33:05)★《更新》★

2.  REBEL MOON パート1 炎の子 《ネタバレ》 ここは、強大な皇帝が宇宙の隅々まで支配する銀河帝国マザーワールド。だが、そんな帝国に不穏な空気が立ち込め始める。絶大な権力を有していた王家が軍の謀叛により皆殺しにされてしまったのだ。そんな混乱の隙をついてレジスタンスが各地で反乱を起こし、帝国は新たなる戦乱の時代に突入しつつあった――。辺境の小さな星で日々農業を営み、貧しいながらも平穏な暮らしを送っていたある村にも暗い影が忍び寄る。帝国の巨大な艦船が幾多の護衛艦を引き連れ、村の上空に現れたのだ。屈強な兵士を何人も従え村へと訪れたノーブル提督は、村長に村の穀物を帝国のために引き渡せという無茶な要求をしてくるのだった。「そんな、食料がなくなったら我々は餓死してしまう」。決死の思いでそう訴える村長を無情にも殺した提督は、10週間後までに村に備蓄してある食料の3倍の量を用意しておけと言い残し去ってゆく。一部始終を目撃した村の若い女性コラ。過去を捨て静かに暮らしていた彼女は、村を救うため広大な銀河へと旅立つ決意をするのだった。自分たちと一緒に戦ってくれる勇敢な英雄たちを求めて……。独創的な映像と唯一無二の世界観でハリウッドのエンタメ映画界を牽引するザック・スナイダー監督の最新作は、黒澤明の名作『七人の侍』からインスパイアされたというスペースオペラ大作でした。リアリティなんてはなから度外視、とにかく拘りに拘りぬいた映像を撮らせたら右に並ぶものがないこの監督の大ファンである自分としてはけっこう期待して今回鑑賞。いやー、これがもうまんま七人の侍で思わず笑っちゃったわ。貧しい村を救うために七人の戦士を求め主人公たちが馬を駆って旅をするシーンなんてそのまんまやし。でも、設定をSFに変えるだけでここまで変わるのかというくらい印象がからりと変わっちゃうのはやぱ面白かったですね。2部作ということで今回は7人の戦士たちを集めるために旅するというのがメインのお話になるのだけど、出会う戦士たちがどいつもこいつも中2病感溢れる個性が炸裂してて大変グッド。グリフィン使いの奴隷戦士や二刀流のクールな女剣士、今や酒浸りの元帝国軍将軍なんてめっちゃくちゃベタなメンバーだけど、やぱ彼らが徐々に集うシーンはテンション上がっちゃいますわ。対する悪役の帝国軍も負けず劣らずキャラ立ちしているのも良いですね~~。特におかっぱ頭で触手好き?なノーブル提督の気持ち悪さはもう振り切ってて素晴らしい!ここら辺、おたくでならしたザック・スナイダーの面目躍如って感じですね。クライマックス、宇宙船を舞台にした彼らのバトルは相変わらずのド迫力で素直にハラハラドキドキ。いやー、面白かった。村を守るためにいよいよ故郷の星へと帰ってきた七人の戦士たちの戦いは、完結編である次作に持ち越し。うん、楽しみにしとこ♪[インターネット(字幕)] 7点(2024-05-10 08:15:37)
《更新》


3.  REDリターンズ 《ネタバレ》 「最近の若い奴らが観る映画は、なんや言うたらCGみたいな小細工に頼り、内容もとても大人の鑑賞に耐えられへんような荒唐無稽のヒーローモンばかり…。それに比べて、昔のアクション映画は良かった。確かにCGちゅうもんに比べたら画がショボいって言われるかも知れへんけど、そこには人間味溢れる温かみみたいなモンがあった。ストーリーかって、なんやダークナイトや言うて暗い小難しい話ばっか創りよってからに…。それに引き換え、昔のアクション映画には夢あり笑いあり涙あり、そしてほんのちょっとお色気もあり(ムフフ♪)でほんま楽しかったのう…」という嘆き節が止まらない定年後のおじいちゃんたちをターゲットに、往年の豪華俳優陣をそろえ、古き良きアクション映画を堪能させてもらえるエンタメ映画としてそこそこ面白かった作品の続編。こういう頭空っぽにして観られる薄味娯楽映画って、確かに面白いのだけど、当然ながらその内容をすぐに忘れちゃうのが短所なのよねー。という訳で、前作の内容はほとんど憶えていない状態で今回鑑賞してみたのだけど、そういう作品の長所は「ストーリーなんてあってもなくても別段問題ナシ!」なので、全く問題なかったです(笑)。ま、頭空っぽにして観るべき薄味エンタメ映画なので明日には速攻で忘れちゃいそうな内容でしたけど、今回も頭空っぽにしてぼちぼち楽しめました。何より、大御所俳優たちが「まだまだ若い奴らには映画界を任せておれん!」とばかりに存分に楽しんで演じているだろうところが画面の端々から感じられて素直に良かった!これから超高齢化社会を迎える日本の爺さんたちには、こういう映画を観てまだまだ現役で頑張ってもらいたいものです。そしたら、メアリー=ルイーズ・パーカーみたいな若くてピチピチした可愛いおねーちゃんがチューしてくれるかもよ?![DVD(字幕)] 6点(2024-01-22 13:49:09)

4.  レイルウェイ 運命の旅路 《ネタバレ》 「長い年月、僕はずっと想像してきた。奴を見つけ出し、その舌骨を折り、眼球には箸を突き刺す。悲鳴を上げさせ、そして赦しを乞わせることを。その声を子守唄に眠った…。だが、時代は変わったんだ。我々はもう兵士じゃない。今の僕は単なる〝夫〟だ。妻は僕の全てだ。もう奴の事を掘り返さないでくれ」――。1980年、英国。一年前に結婚した妻と平凡ながらも幸せな日々を過ごしている初老の男性エリック。だが彼は、時々精神的に錯乱して妻を困らせてしまう。次第に私生活に支障を来たし始める夫に、妻は真実を知ろうと詰め寄るのだが彼は一向に理由を明かそうとしない。やがて、実はエリックは第二次大戦中のシンガポールで旧日本軍によって言語を絶する壮絶な体験を強いられたことが明らかとなる。そんな彼に追い討ちをかけるように、旧友からかつての敵であった〝彼〟が実は今も生きていて、のうのうと生活していることを知らされるのだった……。物語は、そんなトラウマに苦しむ現代のエリックと彼が日本軍の捕虜となって地獄のような鉄道建設に従事させられた日々を交互に行き交いながら、罪と赦しを巡るドラマを濃厚に炙り出してゆく。実話を基にして描かれたというそんな本作を複雑な思いを抱きながら、この度鑑賞いたしました。戦争という非日常に追い込まれたとき、人は誰もが各々の正義を振りかざし、時には取り返しのつかない過ちを犯してしまうという真実を、実力派の役者陣をそろえ、冷徹に見つめたその視線はなかなか鋭い。やはり戦争は悲劇しか生まないということを改めて実感させられました。戦争を知る世代がもはや殆ど居なくなろうとしている現代の日本において、この事実は忘れてはいけない。ただ、純粋に映画としてみれば、演出として拙い面がちらほら散見されるのが惜しい(特に、過去パートでの日本軍に隠れてラジオを造るエピソードや自死を選ぶ主人公の友人。もっと巧い見せ方があったはず)。とはいえ、この事実を多くの人に伝えなければという製作陣の思いには、一日本人として素直に好感持てました。最後に提示される本人たちの写真からは、やはり事実の重みがずっしりと心に響きますね。うん、久々に観て良かったと思える作品に出会えました。[DVD(字幕)] 7点(2024-01-01 08:46:28)

5.  LEGO ムービー 《ネタバレ》 「レゴブロック」――。それは、かつて子供時代に誰もが一度は手にし、そして想像の赴くままに何かを作った(あるいは作ろうと試みた)ことがあるだろう知育玩具。本作は、そんな懐かしいレゴブロックでもって構築された世界で繰り広げられる、自由と個性をテーマにした波乱万丈の冒険活劇だ。確かに最新鋭のCG技術を駆使して描かれた、あたかもレゴブロックを一つ一つ気の遠くなるほどの時間を費やして築き上げたかのような美麗な映像は目を見張るものがある。後半、様々な〝もの〟が築き上げられては容赦なくぶっ壊されていくレゴブロック――もう本当に小さくてカラフルなレゴブロックが画面狭しと飛び散りまくるさまは圧巻!――など、かつてレゴで遊んだことのある人間にとっては見てるだけで心がわくわくすること間違いなしだろう。そういったわけで映像のクオリティの高さは文句なしの一級品だった。ただ…、このあまりにもごちゃごちゃしてて勢いだけで突き進んでいくストーリーのほうは、僕としてはいまいち受け入れられないものだった。観ている間は勢いにやられてそれなりに楽しめるのだが、終わって冷静になって考えてみると「普段は地味で目立たない君のような人間でも、考え方次第でヒーローになれる!だからみんなで頑張ろう!」というこの押し付けがましい説教臭さみたいなものに若干辟易。いよいよ盛り上がってきたクライマックスで唐突に明かされる〝外の世界〟というメタ設定もいまいち成功していない印象を受けてしまった。そう言ったわけで、ストーリー的には難ありだが映像を楽しむ分には第一級の娯楽作!というのが、本作に対する僕の率直な感想だ。[DVD(字幕)] 6点(2023-08-15 09:44:34)

6.  レジェンド 狂気の美学 《ネタバレ》 1960年代、ロンドンの裏社会で暗躍した双子のギャング、クレイ兄弟。兄レジーはその明晰な頭脳ともって生まれたカリスマ性で他のギャングたちを圧倒し、精神的な問題を抱えた弟ロンはその無軌道で命知らずな性格ゆえ回りから狂犬と恐れられていた。本作は、そんな実在した双子のギャングをトム・ハーディが一人二役で挑んだクライム・ドラマ。監督は、血腥い犯罪物を得意とするブライアン・ヘルゲランド。なのでなかなか安定感のある一本に仕上がっておりました。本作の最大の見どころはこの正反対の双子の兄弟を見事に演じ分けたトム・ハーディの魅力に尽きる。同じ顔をしているのに、最後まで完全に別の人間にしか見えないのはさすがというほかない。ストーリーの方も実話を基にしていながら分かりやすく整理され、なおかつちゃんとギャングもののツボを押さえているのもポイント高い。ただその反面、実話を基にしたから仕方ないのかもしれないが若干パンチに欠ける面があるのも事実。狂気の美学と言いながら、残念ながらそこまでの狂気性を感じられませんでした。またストーリーの重要なキーパーソンであり、物語の語り部となる兄の恋人フランシスに全く人間的な深みが感じられないのも本作の大きな弱点。トム・ハーディの熱演がなかなか光っているだけに色々と惜しい作品でありました。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-02 13:35:42)

7.  レディ・ガイ 《ネタバレ》 女になっても弾丸(タマ)はあるぜ――。闇社会で孤高に生きる凄腕の殺し屋フランク・キッチン。常に死と隣り合わせの世界でずっと生きてきた彼だったが、ある日とうとうドジを踏んでしまう。弟を彼に殺されたという女医に捕まり、強制的にとある手術を受けさせられてしまうのだった。その手術とは、〝性転換〟。安宿のベッドの上で目が覚めた彼は、なんと女に生まれ変わっていたのだ!トレードマークだった髭はキレイになくなり、胸には二つの膨らみ、そして股の間にあったはずのものは…。自暴自棄になりながらも何とか元の姿に戻るため、キッチンは自分をそんな姿へと変えてしまった狂気の女ドクターを捜して夜の街へと繰り出していくのだったが…。元の男の姿へと戻るために、自分を陥れたギャングたちへと復讐を果たしていく女殺し屋を描いたハードボイルド・アクション。というなかなか面白そうな設定の本作、ワイルド&セクシーさ全開のミシェル・ロドリゲス主演、監督はこの手の分野の重鎮ウォルター・ヒルということだったので、90分、頭空っぽにして楽しめるエンタメ映画だと期待して今回鑑賞してみました。なのですが、正直微妙な出来でしたね、これ。全体的に、とにかくテンポが悪い!!シガニー・ウィーバー演じる狂気の女医が取り調べを受ける現代パートと、肝心の主人公である女(になった)殺し屋の復讐劇パートが交互に描かれるのですが、この構造がとても分かりにくいうえに間延びしまくってます。ようやく主人公の復讐劇が始まると思ったら、そこも銃でパンパンっと二、三発撃って呆気なく終わり。いやいや、そこが一番の見せ場でしょうに!!時々差し挟まれるアメコミ調のアニメ描写や主人公の遺言代わりのカメラ映像もさして効果的に使われておらず、本作の微妙な感じをさらに増幅させています。密かに期待していた主人公のレズセックスシーンもさらりとスルーされていて期待外れもいいところでした。最後のオチもいまいちよく分からず、全然すっきりしません。ミシェル・ロドリゲスのおっぱいに+1点![DVD(字幕)] 4点(2022-10-07 11:20:25)

8.  レミニセンス 《ネタバレ》 地球温暖化の影響により、陸地の大半が水没してしまった未来社会。繁華街に事務所を構えるニックは、人の記憶を再現できるという特殊な機材を駆使し、様々な依頼をこなす記憶潜入のプロフェッショナルだ。今回彼が引き受けたのは、場末の酒場で歌手として働く謎めいた女性メイから失くした鍵を捜してほしいというもの。簡単に終わるようなありふれた依頼。だが、彼女の謎めいた魅力にすっかり魅せられたニックは、依頼が解決した後もメイが働く酒場へと足を運んでしまう。次第に惹かれ合い、やがて一線を越えてしまう2人。ニックは、彼女とともに生きていこうと決意するのだった――。そんなある日、検察から瀕死の重傷を負った麻薬組織の幹部の記憶に潜入して欲しいという依頼が舞い込む。そして、その記憶の中でニックはメイがその幹部と深い関りがあることを知ってしまうのだった。その日を境にメイは彼の前から姿を消してしまう。果たして彼女は何者なのか?人の記憶に潜入することが出来る記憶探偵が失われた女性を巡り、深い陰謀に巻き込まれてゆく姿を濃厚に描いたSFサスペンス。制作に名を連ねているのが名匠クリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ノーランということもあり、同ジャンルの名作『インセプション』を髣髴とさせる内容なのかなと今回鑑賞してみました。うん、天才の弟ってだけで才能が必ずしも同等というわけじゃない典型的な例でしたね、これ。正直、さっぱり面白くありません。細部の詰めが甘いせいで全く頭に入ってこないストーリー、水没都市や記憶潜入という魅力的なアイテムを一切活かしきれていない設定、後味が悪いだけで驚きも感動も何もないオチ……。面白くない映画の要素がことごとく揃ってます。まあダークな世界観はそこそこ作り込まれていたし、映像もそれなりにキレイだったですけど、それだけです。率直に言って、『インセプション』から面白い部分を全て抜き取った、搾りかすのような映画でありました。[DVD(字幕)] 4点(2022-08-01 10:28:04)

9.  REDCON-1 レッドコン-1 戦闘最大警戒レベル 《ネタバレ》 謎のウィルス蔓延により、凶悪なゾンビが大発生したイギリス社会。発生源となった街の一画は軍によって隔離され、そこではゾンビと取り残された人間たちが日夜熾烈な争いを続けていた。そんな危険な地へとある日、各国より選抜された特殊部隊が送り込まれる。目的は、この地に取り残されたウィルス開発者である科学者を見つけ出し、生きたまま帰還させること。そう、彼こそが人類存亡の危機を救う希望の光だったのだ――。生ける屍たちに支配された絶望的な世界で、人類の存亡を懸けた極秘任務を担う兵士たちの決死のサバイバルを描いたゾンビ・アクション。そんないかにもB級感満載の本作、あまり期待せずに今回鑑賞してみたのですが、これがまあ何処にも新しいところのない、よくある凡庸なゾンビものでした。とにかくストーリーが一本調子で何の捻りもなく、ただひたすら退屈。けっこうお金がかかっていそうな映像も全体的にダサく、出てくる登場人物がどいつもこいつも魅力に乏しいのもマイナス・ポイント。あのアジア系の兵士が何故か常に日本刀を持っているのも寒い。また、やたらと無理やり感動に持っていこうとするストーリーも見ていて痛々しい限りです。結論。ヒマでヒマで仕方ないならまだしも、わざわざ時間を割いてまで観るもんではありませんでした。[DVD(字幕)] 3点(2022-06-16 10:56:15)

10.  レリック -遺物- 《ネタバレ》 都会で自立した生活を送っている中年女性ケイの元にある日、警察から急な連絡が来る。田舎の森の中で独り暮らしをしている80代の母親が数日前から行方不明になっているというのだ。母は少し前から認知症の傾向があり、何とかしなければいけないと心配していた矢先の出来事だった。すぐさま娘のサムとともに実家へと向かうケイ。地元警察と協力し森の中を何度も探すものの一向に母親の姿は見つからない。だが、一週間後、何の前触れもなく母親が帰ってくるのだった――。「お母さん、いったい今までどこで何をしていたの?」。そんなケイの当然の質問にも、母親は話をはぐらかすばかりで一向に答えてくれない。とにかく見つかってよかったとしばらく実家で暮らすことになったケイとサムだが、しばらくすると母親の不穏な行動が目につくようになる。放心したように虚空を見つめていたかと思うと急に激昂して怒り出したり、夜中に誰ともわからない存在と一人喋っていたり……。これは普通に認知症の症状なのか、それともほかの何かが原因なのか。森の中の一軒家を舞台に、認知症に苦しむ母親とその娘と孫の葛藤を終始不穏に描いたサスペンス・ドラマ。とにかくこの作品の全編に漂う、じっとりとしたいや~~~な空気にやられちゃいました。ずっと暗い画面にひたすら暗い会話を交わし続ける登場人物たち、そしてその雰囲気をさらに助長するような不快な音楽。これらの合わせ技がひたすら観客の神経を逆なでしてきます。でも自分はこのいやな感じ、けっこう嫌いじゃない。特に何考えてるか分からないお祖母ちゃん(まあ認知症なんで当然なのですが)、裸でボーっと突っ立っていたり、笑顔で話していたかと思うと急に怒り出したりと、次に何するか分からない不気味さがすんごく恐ろしい。そこに認知症という病気の怖さも絶妙にブレンドしてくるところなんか、この監督けっこういいセンスしてるんじゃないですかね。まあアリ・アスター監督のヒット作『ヘレディタリー/継承』にだいぶ引っ張られてる感も否めないですけど(笑)。最後、がっつりオカルト要素を出してきちゃったのは自分はちょっと否の立場。現実的ともどっちとも取れるようなオチにしてくれた方が、より不愉快な余韻を残してくれたような気がします。とはいえ監督はこれが長編デビュー作ということなので、次作も期待して待ちたいと思います。[DVD(字幕)] 7点(2022-03-28 07:35:32)

11.  レフト 恐怖物件 《ネタバレ》 若手人気女優を妻にもち、可愛い盛りの一人娘にも恵まれた、裕福な資産家中年男性が、とある民泊に泊まったことによって不条理な世界へと迷い込む姿を描いたホラー。主演は、個性派俳優ケビン・ベーコンと人気女優アマンダ・セイフライト。まあやりたいことは分かるんですけど、演出の切れがいまいちだったかな。何とも間延びした展開の連続に終始睡魔が……。でも、後半からのまるでこの主人公の精神世界を表したかのような迷宮的映像はなかなかスタイリッシュでそこは見応えありました。ま、そんな感じです、はい。[DVD(字幕)] 5点(2021-09-28 01:42:32)

12.  レ・ミゼラブル(2019) 《ネタバレ》 モンフェルメイユ――。それはフランスの文豪ビクトル・ユゴーが著した、仏文学史に燦然と輝く名作「レ・ミゼラブル」の舞台となった街。この苦難と悲哀に満ちた小説の世界は今も変わらず、21世紀を迎えた現代も犯罪が多発する危険な街となっている。本作は、そんな貧困と暴力に満ちた街を舞台に、汚職にまみれた悪徳刑事と彼に指導を受けることになった新人刑事とのとある一日を描いたクライム・ドラマだ。何の予備知識もなく今回鑑賞してみたのだが、これがなかなか見応えのある濃厚な犯罪劇の逸品に仕上がっていた。一言で表すといわばフランス版『トレーニング・デイ』といった趣きの作品なのだが、こちらはどこまでもリアルで生々しく貧困の現実を冷徹に見つめている。物語は、正義感に満ちた若い新人刑事がこの地区へと配属され、初出勤した日の朝から始まる。二人組のベテラン刑事の案内で新しく担当となる街を見て回る新人刑事。だが、そこで目にしたのは予想を遥かに上回る悲惨な現実だった。落書きやゴミにまみれた狭い公共団地で暮らす人々、絶えず勢力争いを繰り広げている犯罪組織や宗教団体、麻薬や暴力と隣り合わせでの生活を余儀なくされている子供たち……。対する警察もまた、自らの保身や利益のためにしか行動せず、社会正義の実現などこれっぽっちも考えていない。その不条理なしわ寄せは、いつの世も最後は社会的弱者へと向けられてゆく。まさに「あぁ無情…」としか言えなくなるような絶望的な現実が繰り広げられる。見ていて痛感させられるのは、この世界はユゴーが生きた200年前と大して変わらないのではないかということだ。そんな中でも最後まで正義を貫こうとする主人公に救われる。また、この監督のストーリーテリングの巧みさや深みのある人物造形などによって最後までぐいぐい引き込む手腕も注目に値する。最後に爆発する、子供たちの暴力の暴走は、そんな貧困の連鎖への圧倒的な怒りの発露なのだろう。この社会は何も変わらないのかもしれないが、それでも行動せざるを得ない子供たちには心動かされるものがあった。監督は、幼いころからこの地で生活していたとのことで、これは彼の実体験に基づく強烈なメッセージなのだろう。新たな才能の出現を素直に喜びたいと思う。[DVD(字幕)] 7点(2021-09-16 05:49:50)

13.  レディ・マクベス 《ネタバレ》 19世紀、イギリス。海沿いのとある地方都市に住む大富豪マクベス家へと嫁いできた、まだうら若き17歳の少女キャサリン。それまでの貧しい生活から一転、彼女は何人もの使用人を抱えた何不自由ない生活を手に入れたのだった。だが、当主である年の離れた夫は横柄な性格で、妻であるキャサリンをまるで使用人の一人としか見てくれない。しかも潔癖症なのか特殊な性癖の持ち主なのか、キャサリンに指一本触れてこないばかりか、夜な夜な彼女を裸にしてそれを眺めながら自分で処理するという毎日。次第に欲求を抑えられなくなったキャサリンは、ある日、野性味あふれる馬の世話係の男と一線を越えてしまうのだった。夫は数日前から所有する炭鉱のトラブル処理のために旅立ったきり、帰ってくるめども立っていない。若い欲望を持て余したキャサリンは、どんどんとその男と愛欲の海へと溺れてゆくのだった。当然、閉塞的な田舎町で彼女の不倫は瞬く間に人々の噂の的となり、それは遠く離れた地に居る夫の耳にも届いてしまう……。イギリスの寂れた田舎町を舞台に、若くして地主の妻となったそんな〝マクベス夫人〟の禁断の愛を濃厚に描いた愛憎劇。『ミッドサマー』で強烈なインパクトを残してくれた若手女優フローレンス・ピューの長編デビュー作となった本作を今回鑑賞してみました。全編まったくBGMもなく、ただひたすら淡々と起こった出来事を綴ってゆくという本作のスタイルに最初こそ眠気を誘われたものの、この主人公が人目も厭わずに若い男と情欲の海に溺れ始める辺りから次第に惹き込まれて観ている自分がいました。とにかく画が非常に美しいんです。シンメトリーを意識したであろうカットはどこを切り取っても、まるで中世の絵画のような気品ある美しさに満ちています。特に真っ青なドレスを身に纏った主人公が大きなソファに座ってこちらを見つめるシーンは、そのまま切り取って部屋に飾っておきたくなるほど。そんな美しい〝画〟の力が、正直このありきたりな不倫話を濃厚な愛憎劇へと昇華させることに成功しています。そして何より、大胆なラブシーンにも挑戦したフローレンス・ピューの存在感よ!勝ち気でツンとすました彼女のその凛とした表情には、何か吸い込まれそうな魅力がありますね。稀代の悪女誕生という最後のオチも説得力抜群で、素晴らしいとしか言いようがない。いやー、やはり成功する人ってデビュー作から放っているオーラ違うんですね。なかなか見応えのある愛憎劇の秀作でありました。[DVD(字幕)] 7点(2021-05-13 03:49:53)

14.  レベッカ(2020) 《ネタバレ》 両親を病で亡くし、以来天涯孤独となってしまった〝私〟。生きてゆくために私が選んだ仕事は、気難し屋の大金持ち婦人の使用人だった。モンテカルロでのバカンスに連れてこられた私は、そこで偶然、上流階級で優雅な生活を送る紳士、マキシム・ド・ウィンターと出会う。結婚したばかりの妻を海の事故で亡くし未だ失意の中に生きていたというウィンターに、私は徐々に惹かれてゆくのだった。彼もまた、そんな孤独な私に心を許してくれ、いつしか私たちは結婚を誓い合うまでに。婦人と話をつけ、晴れて夫婦となることが出来た私たちはさっそくマンダレーに建つ彼の大豪邸へと移り住む。高価な家具調度品やたくさんの使用人に囲まれ、何不自由ない生活を手に入れた私。だが、次第に拭い切れない違和感を覚え始める。家のあちこちに残されたRの文字。「レベッカっていったい誰なの?」――。そう、館の至る所に残されたその痕跡は、前年に死んだ彼の元妻レベッカのものだったのだ。夫や使用人に聞いても詳しいことは何も話してくれない。まだ生きて何処かに潜んでいそうなそのレベッカの影に、私は徐々に追い詰められてゆき……。閉鎖的な上流階級へと嫁いできた若き女性が、夫の今は亡き前妻の秘密に翻弄される姿を描いたサスペンス・スリラー。同じ原作を映画化したというヒッチコックの古典的名作の方は未見。まあ何十年も前に書かれた小説の映画化だけあって非常にオーソドックスな内容なのですが、それでも細部の演出がけっこう丁寧でなかなか惹き込まれて観ることが出来ました。主人公が豪邸の中で、今は亡き元妻レベッカの痕跡を徐々に発見してゆくくだり――夫の書斎に隠してある手紙やブラシに残った金髪、愛犬が部屋の一点をずっと見続けているといったエピソードの数々は、何処かモダンホラー的でぞくっとするような怖さがあります。特に、主人公に何かとチクリとする一言を放ってくる家政婦長のいや~~~な感じは特筆ものでした。ただ、残念だったのは後半の展開。ここまで良い感じでサスペンスを煽っておきながら、後半息切れしたのか急にグダグダになっちゃったのがなんとも勿体ない。特に最後に明かされることの真相はかなり強引で、僕は到底納得できるものではなかったです。前半が良かっただけに、この後半のモヤモヤ感がなんとも惜しい!え、原作もこうなんですかね?それともこの監督の詰めが甘いだけ?確認するにはやはり、ヒッチコックのその名作と呼ばれてる方を観るしかないですね。[インターネット(字幕)] 6点(2021-01-11 01:27:17)

15.  0:34 レイジ 34 フン 《ネタバレ》 いつだって甘いロマンスに目がない今どき女性、ケイト。ハリウッドセレブが多数参加するパーティーへの招待状を貰うため、彼女はなんとしても今日中に友人の家へと行かなければならなかった。急いで近くの地下鉄の駅へとやってきた彼女は、終電間際のホームへと何とか滑り込む。時計を見たら、終電到着まであと8分。安心した彼女はそのままベンチに座り込むと、酒を片手にウトウトしてしまうのだった――。気付いた時にはホームに人の姿はなく、何処をどう捜しても職員すら居なくなっていた。そればかりか入り口は全て施錠され、外に出ることすらままならない。不安にさいなまれるケイト。そんな時、ホームへとやって来た一台の無人の地下鉄。藁にも縋る思いでケイトはその電車へと乗り込んでしまう。だが、彼女は知らなかった。その電車の行き先が、不条理な恐怖が待ち受ける悪夢のような世界だということを……。何処にでもいる平凡な女性が迷い込む、そんな恐怖の一夜を描いたサスペンス・スリラー。明らかに低予算作品、なおかつお話自体もよくあるシュチュエーション・スリラーながら、演出のキレがけっこう良くて僕はぼちぼち楽しめましたね、これ。何がいいって、やぱこの終電以降の地下鉄ホームという舞台設定。酔っ払って終電を逃してしまい何度もホームで途方に暮れた経験のある自分としては、この「始発までどうやって過ごそう……」という絶望感はすんごくよく分かります(笑)。その後も、どでかいドブネズミが大量発生したりとか、無機質な明かりに煌々と照らされた通路にいつの間にか血の跡がついていたりとか、死亡フラグ立ちまくりのジャンキーカップルのお約束の展開とか、ベタながらなかなか面白かったですよ。全体に漂うこの不条理感もけっこう好みだし、映像的にもいいセンスしてたんじゃないですかね。まあ、あのよく分からないモンスター出現以降は急速に失速しちゃいましたけど。それに最後のオチもちょっと投げっ放し過ぎますね。と、中身はほぼないですけど、全体的にはまあまあってとこでした。結論。お酒の飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう(笑)。[DVD(字幕)] 6点(2020-03-30 16:28:59)

16.  レベル16 服従の少女たち 《ネタバレ》 舞台は何処とも知れぬ場所にある、とある施設。そこでは何人もの少女たちが収容され、完全に外界と隔離された生活を送っていた。施設の責任者によって私生活は厳重に管理され、食事も就寝も決められた時間に取らされることを義務付けられた彼女たち。さらには一日に一回、ビタミン剤と称された謎の薬を呑むことを強要され、美容クリームで顔のスキンケアを怠らないことが最も重要な義務とされていた。もし怠ると、彼女たちは責任者によってきつい罰を受けることになるのだった――。幼いころからずっとこの施設で過ごしてきたヴィヴィアンは明日、晴れてレベル16に進むことが決まり、浮足立っていた。何故ならこのレベル16こそがこの施設での最後の段階であり、このレベルをクリアできれば、明日にも何処か裕福な家へと養子に貰ってくれることになるからだ。だが、同じクラスの女の子によってヴィヴィアンはこの施設に隠された衝撃の真実を知ってしまう……。謎の施設に隔離された少女たちの青春と葛藤を繊細に描き出す新感覚SFスリラー。明らかに低予算で撮られたであろうそんな本作、なんとなく気になったので今回鑑賞してみました。確かに、不穏な空気感に満ちたこの施設の怪しげな雰囲気はよく表現できていたと思います。レベル16まで進みながらも言いようのない違和感に苦しむ主人公ヴィヴィアンを演じた女の子もなかなかに魅力的で大変グッド。ただ、なんだか全体的に惜しいんですよね、これ。低予算だから仕方ないのは分かりますが、画面が全体的に小汚いんですよ。こういう設定の映画ってやはりこの施設の非日常感って物凄く大事だと思うんですけど、すごく所帯染みてると言いますか、完全に隔離されているという感じが全然しない。ここらへん、もう少し頑張って欲しかった。あと、脚本に突っ込みどころが多いのも如何なものか。完璧に管理されたというわりには、けっこう主人公自由に行動できてますし、何よりカードキーで厳重に管理された扉をネジ抜いて開けるというのはリアリティがなさ過ぎます。あと、これは個人的な感想なのですが、もう少しこの少女たちの百合的要素と言いますか、友情以上恋人未満な禁断の花園的な感じを醸し出しても良かったのでは?まあこれは完全に僕の趣味ですけど(笑)。うーん、雰囲気や世界観はけっこう好みだっただけに、なんとも惜しい作品でありました。[DVD(字幕)] 5点(2020-02-19 19:35:37)

17.  レプリカズ 《ネタバレ》 愛する家族を救うために禁断の技術に手を出してしまう科学者を描いたSF・スリラー。交通事故により最愛の家族を四人とも一瞬で失ってしまった科学者。哀しみに暮れる彼は、自らの専門分野である最先端のクローン技術を駆使してなんとしてもそんな家族を再生させようとするのだが……。主演を務めるのは人気俳優キアヌ・リーヴス。SF版『ペット・セメタリー』と言った趣きの作品なのですが、これがなんか全体的に残念な映画でありました。そう、アイデアは凄くいいんですよ、これ。失われた家族は四人、でもクローンを作る機械は三つしかない。主人公は仕方なく一番下の娘を居なかったものとして、彼女の記憶を全員から消去して再生させる。復活した家族とともに今までと同じ生活を営もうとする主人公、でも家族は拭いきれない違和感を感じはじめ……なんてすんごく面白くなりそうな設定じゃないですか。でも、残念ながら本作はそうはならない。きっと脚本が練られていないせいで突っ込みどころが満載なせいでしょう。「そこ、もっと丁寧に描くべきでしょー」や「え、そこをもっと膨らませてくださいよ」ってところが多すぎて、いまいち盛り上がらないままだらだらと終わってしまいました。例えば、自分たちが再生されたクローンであるという事実を終盤まで秘密にしておいて、それまでの平穏な生活に徐々に違和感を感じ始める妻の視線で描くとかしたら、絶対もっと面白くなっただろうに(家の中に残された手掛かりを辿っていくと、実は自分が忘れてしまった末の娘が居た!なんて終盤で判明したら、絶対観客の度肝を抜けたはずなのにね)。と、素材は凄く良かっただけに、なんとも勿体ない作品でありました。[DVD(字幕)] 4点(2020-01-05 18:29:50)(良:1票)

18.  レッド・スパロー 《ネタバレ》 ジェニファー・ローレンス主演で送るエロティックなスパイ・ドラマ。丁寧な語り口には好感が持てるものの、いかんせんテンポが悪い。全体的に無駄なシーンが多いような気がします。肝心のエロ……もといセクシュアルなシーンもそこまで股間に響かず。残念![DVD(字幕)] 5点(2019-03-29 22:31:58)

19.  レディ・バード 《ネタバレ》 反抗期真っ只中の等身大の女子高生〝レディバード〟の何気ないけれどかけがえのない日々を瑞々しく描いた青春物語。まさに小鳥のように愛らしい作品でした。主人公も魅力的だし、彼女を取り巻く家族や友人たちもみな個性豊か。ただ、自分的にはもう少しパンチの利いた何かが欲しかったかな。面白かったですけど、ちょっと物足りなさも感じました。[DVD(字幕)] 6点(2019-02-06 09:24:59)

20.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 スピルバーグによるエンタメ映画の集大成のような内容。うん、ひたすら楽しい二時間強を過ごさせていただきました。特に僕のこよなく愛する『シャイニング』の世界に入り込んでゆくくだりは最高にぞくぞくしちゃいました。あのシーンは何度も見返したい![DVD(字幕)] 8点(2018-10-21 23:04:50)

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