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1. LEGO ムービー
《ネタバレ》 最初から最後まで情報量の嵐!SFネタや細かいギークネタがこれでもかと詰め込まれ、清々しいまでの置いてけぼり感が味わえる。シャワーから海の大波までレゴで表現してしまうのは凄すぎて笑える。あと「ウィトルウィウス」というのは古代ローマの建築家の名前なのだが、向こうでは一般的に有名なのかは知らないがなかなか容赦ないなと思った。
観ていて引っかかったのはユニキャット。「ポジティブなことしか言ってはだめ」とか言うキャラクターはすごくディストピア的じゃないか?途中までこいつが敵なんだろうなと思って見てしまった。表情もわざとらしいし。
そして主人公のエメットだがこいつは朝起きた瞬間から100%ハッピー、可愛い(?)彼女もできるし名演説もする。あんまり平凡じゃないね。特に毎朝アゲアゲ状態で目覚める労働者なんて超人だよ。
あと日本語訳、「Krazy Glue→Kragle」を「スーパーボンド→スパボン」に意訳(?)したのは苦肉の策だと思うが、それだと作中でネタバレにならないか?どうせならアロンアルフア(名前違いの同社製品なので許可取れるはず)にできなかったのか?
とりあえず言いたいこととして文句ばかり挙げてみたが、基本的に全部おもしろくてすごくて笑えて泣けてびっくりもあるからいっぺんみて!な映画ではある。[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-16 15:48:55)《改行有》
2. レベッカ(1940)
《ネタバレ》 アイデンティティを脅かされる若い後妻には役名がないのにしばらく気付かなかった。存在を否定される細工の効いた設定ですな。なんでもオリヴィエがフォンテインを気に入っておらず、彼女がおびえているのを見たヒッチコックはスタッフにつらく当たるよう指示してさらにおびえさせたという。あんたは鬼か(笑)。確かにあの四肢が縮こまったひるんだ感じは向こうの人が演技だけでやるのは難しいのかもしれない。大胆不敵で饒舌な亡妻のいとこ兼情夫のジョージ・サンダース、おお「海外特派員」のフォーリットじゃないか。敵でも味方でも常に怪しくて、かつ憎めない。重苦しい展開にいい風吹かせに来てくれます。強烈なダンヴァース夫人に隠れてますが執事や使用人、警部や小屋の男(?)に至るまでみんないい味出してる。個人的に前半の重苦しさが苦手なのでこの点数。[DVD(字幕)] 6点(2013-10-20 01:11:37)
3. レゴ(R) ムービー2
《ネタバレ》 前作の詰め込み感がずいぶんと薄まって普通に見やすくなっている。のは良い(?)として、全体の話は前作ラストの設定そのままに最後まで進んでいく。パパはお前を受け入れるがお前も幼い妹を受け入れないとだめだぞ、という落ち。そう、あれはクリフハンガーではなくて「落ち」なのでこの映画はその落ちを延々説明しているわけ。
まあそういう映画があってもいいとは思うんだが、問題はこの作品の重要な要素である「大人エメット」。「子供の心を失わないで」という一見まともなメッセージに見えるが、ちょっと待ってほしい。前作で成長したのはエメットではなくて実はおしごと大王の本体であるパパなんだよね。エメットはただ本領を発揮しただけ。
いい歳をして自分の世界の完全性にこだわる男(パパ)が、その幼児性を捨てて子供の創造性を受け入れる、つまりパパは一歩「大人」になる。そのパパが今回は声だけで、しかもまったくの駄目親父に成り下がっているのはどういうことか。今回の制作陣は前作の意味を理解していなかったんじゃないか?
映画の出来としては別に悪くないし普通に楽しめる作品にはなっている。でもこの映画、そもそも作らない方がよかったんじゃないの?[インターネット(字幕)] 4点(2022-04-17 08:10:36)《改行有》
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