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1. ロボコップ(1987)
アメリカの暗部ともいえる要素を全編にわたり、自虐的にちりばめたあたりが風刺的な味わいで笑いにつながっている。犯罪や麻薬、銃社会はもとより、アメリカ車が大味で燃費が悪い事まで直接的に皮肉っている。殺戮兵器の開発、販売をする企業が警察のオーナーというのもわかりやすいほどのブラックな面白さだった。さらに、悪趣味といえるほどの過激な暴力描写で全体の印象をまとめ、大人のヒーロー映画として成立させた。 退廃的で暗い街角や廃工場の中で、ロボコップのボディーは光沢を失わず光り輝き、その未来的な美しさは映像的にも成功している。9点(2004-01-19 11:18:07)
2. ロスト・ハイウェイ
《ネタバレ》 不本意な現実。妄想で作り上げた新たな記憶。再び破滅に向かう妄想。物語を時間軸通り、明瞭な見せ方で表現すれば、溺愛していた妻の裏切りに合う男の現実逃避という大筋になるのだろう。しかし、現実と妄想の境界線を微妙にぼかし、時間軸を巧妙に置き換える事で映画という媒体を使ったパズルという類稀なジャンルが確立されている。無論、過激な人物や恐怖感をあおるエピソードなどで物語の趣も十分に用意されている。だが、この映画の楽しみ方はやはり、巧妙に配された断片を組み立て、霧が晴れるような感覚を味わうものだろう。8点(2004-01-17 04:05:15)(良:1票)
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