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1. ローズマリーの赤ちゃん
《ネタバレ》 有名な映画である。
「ワンスアポンアタイム・イン・ハリウッド」でも描かれた、アノ事件の始まりでもある。
(詳しく知りたい方はネットで)
さて、この映画が有名なのには、理由がある。
ニューシネマの傑作なのだが、旦那が信用できない妻というものが描かれ始めた頃である。
それ以前にも、ヒッチコックの「断崖」などあったが、
世の中にポルノがあふれ、男女関係に不安が生じ、それが社会不安にまで発展していく頃の映画だからだ。
もっと言えば、1957年のアメリカの連邦最高裁のロス・アルバート事件で
「エロいから悪いって法はないだろ」と判決が下され、そこからポルノ文化が発展していくのである。
実は、それまではアメリカは、世界でも有数のおカタイ国だった。
ここから、一気に崩れていくのである。
※立花隆「アメリカ性革命報告」より
男女関係の乱れ、つまり、それがこの映画の「悪魔」なのかもしれない。言い過ぎか・・(笑)
ポランスキー自体が、その悩ましい不安定な内面の中から作品を創り出していたのだ。
アノ事件は気の毒と言うしかない。
ローズマリーの赤ちゃんとは、自分のことだったのかもしれない。[DVD(字幕)] 8点(2024-03-24 22:40:46)《改行有》
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