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1. ロジャー・ラビット
《ネタバレ》 あー!なんでこんな自分の好物のような映画を今までスルーしてきたのだろう!
ディズニーランドのトゥーンタウンにだってロジャーのアトラクションがあるというのにっ!
でもこの映画の方があのアトラクションよりロジャー・ラビットという世界観の面白さを引き出していますね。
そんな訳で戦中戦後を湧かせたアメリカンカートゥーンの世界をこれでもかとリスペクトしながらも、現実がアニメと共存する謎の世界観にはビックリ。実写との合成もさることながら、冒頭のアニメシーンの恐ろしいまでのヌルヌルっぷりもたまりません。
更に見所は会社間を越えたコラボレーションの数々、ダフィー・ダックとドナルド・ダックが共演し、ミッキーとバックス・バニーが同じスクリーンに映っているのはこの映画でしか見た事の無い奇跡のようなビジュアル。
そして実写世界もいかにも映画のセットという感じの作り物感がたまりませんね。ワクワクします。
そして主軸となるお話は大人が見ても楽しめるようにサスペンス仕立て。アニメに人権は無いというばかりに残酷すぎるディップがかなり恐怖を煽ります。さらにクリストファー・ロイド演じる判事の恐ろしさっぷりがまたいい味出しています。怖い!
もちろんマリオでおなじみボブ・ホプキンスの好演も素晴らしい。
という事で終始面白く見れたと同時に、なんでもっと早く見なかったんだと後悔もしています。
カートゥーン好きなら是非見ておくべき一本でしょう。[インターネット(吹替)] 7点(2021-12-19 16:24:38)《改行有》
2. ロマンシング・ストーン/秘宝の谷
《ネタバレ》 ロマンス小説家がひょんな事から大冒険!
作りは正直レイダースの二匹目のドジョウを狙った一本だけど、こちらはスリルより二人のロマンスにこれでもかと寄せた形で、テンポ良くご都合的に進行する為飽きもこない。おかげでコロンビアのロマンス小説家ファンのおじさんなんてとんでもないキャラクターまで出てくる。こっちのマイケル・ダグラスは蛇にも強いぞ。
ただしアクションは逃走シーンばかりでインディのような見た事も無い古代遺跡でスリル満点大冒険というのはあまり期待してはいけない。でも滝から車ごと落ちるシーンは凄いぞ。
そんな訳でワニを諦めて助けに行った彼も、終幕には何故か小説家の所にワニを倒して船を手に入れたマイケル・ダグラスが迎えに来るという夢のような非常にご都合的で甘い甘々な展開だ。でもそれでいいじゃない!
痛快アクションも見たいけど甘いロマンスも欲しい!そんな欲張りなデートムービーという印象でした。素晴らしいです。[インターネット(吹替)] 6点(2021-12-11 20:46:22)《改行有》
3. ロボ・ジョックス
《ネタバレ》 人類よ、これがロボジョックスだ!文句あるか!
なにか壮大なバックボーンがありそうで無いような不透明なストーリー、人間関係、世界観。
とにかく規約や命令を無視しまくる選手達、負けた奴を無慈悲に踏みつぶすライバルパイロット、陰湿なスパイ合戦、ロボットに乗りたがる試験官ベイビーな人達。
独特なSF観は見ていて楽しいですが、なんだかんだツッコミ所ばかりの荒いドラマはご愛嬌。マツモト博士が定食屋の親父にしか見えないのもご愛嬌。
印象的なのはやっぱりパイロット試験ですね。ギャグです。
しかし、そんな事は本来この作品にとってはどうでもよかろう事。本当の主役はアキレスとかいう額に日の丸がくっついたオッサンではありません!
我らがマツモト14号(紛う事無き日本製!)。そしてボバレフスキー42号!その勇士!カッコ良さ!弱さ!名前の独創性!危うさ!ガジェットの多さ!全てが魅力的です。なんともいえないストップモーションで動くその姿はまさにスーパーロボット!ザ!特撮!なぜ戦闘時あんな危ない所に観客席があるのか?とか、なぜ宇宙まで飛んだのか?とかそんな事はとてつもなく些細でどうでも良い事なんです!いや、どうでもよく無いけれど!
最後はあれだけ互いを憎み合っていた両者が仲良く拳を合わせて終わり!もうこちらの事を一切考えない突き放してくれる映画でした!最高![ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-06-24 20:58:46)《改行有》
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