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プロフィール
コメント数 204
性別 男性
年齢 46歳
自己紹介 専門は邦画とヨーロッパ映画(特にフランス)。気に入った監督や俳優がいればひたすら観つづけるので、どうしても同じジャンル・国に集中してしまうようです。(だからあまりハリウッドを観ない。)

最近引っ越してしまい、なかなか映画を気軽に観ることができなくなりました。撮りためたビデオとDVDばかりになりますが、観たものは書き込んでいこうと思っています。

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評価順1
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1.  忘れられない人 さて、まずもって普段観ない映画を観てしまいました。ハリウッド+恋愛。しかも病気もの。あああああ、レンタルビデオ屋でも絶対に手に取らないセットだよ。それなのに、それなのに観てしまったのは彼女から薦められたから。すいません、まったくレビューとして成り立たない背景です。点数つけるのも相当迷った。絶対に私情が混じってる。公平なレビューができない。というわけで、だいたいこれまでの自己平均の7点をつけました。映画は面白かったですよ。クリスチャン・スレーターの演技も好きですし、マリサ・トメイのオーバーなアクションもなんだか解りやすかった。といってもストーリー、俳優の演技、映像技術、音楽等は公平に観たら可もなく不可もなくといったところなのかもしれません。ハリウッド映画には最近まったく信用していなくて、彼女からかなり強く勧められたもののダメ映画だったらどうしようと真剣に考えていたので、その反動もあったのかもしれません。けっこう感動して、いい映画観たなーと思ったんですけどね。観ていて感じたのは、変な技巧とか、複雑なカメラワークだとか、時間軸のズレだとか、そんなテクニック的なことをほとんど放棄して、しかも常識的な恋愛だとか当り前の感情だとかにもこだわらずに、単純明快に「愛」一本で最初から最後まで押し切っているということ。直球と言う言葉が散見されますが、あえて剛速球と言わせていただきます。緩慢に見えるスレーターの腕から観ている人の胸にズドンと力強い球が投げられている感じです。これを受け止められる時と、つい避けてしまうときと、もろに打ち返してしまうときがありますが、それは観る側の問題。この映画はこれでいいんじゃないかと思います。映画って一緒に観る人や、その時の体調、観る側の意気込みとか、とにかく受け取る側の問題も強くあるんだなとしみじみ思いました。7点(2004-11-14 21:27:54)(良:1票)

2.  WiLd LIFe jump into the dark これも実験的な位置付けがする映画ですね。そういう観方をしてはいけないとも思いますが、ちょっとそんな気がする。この映画を観て感じたのは、青山監督が役者を信用していないんじゃないかなということ。特に強く感じたのが、車で移動しているシーンで主役の酒井と理恵に、お互いの心境を語らせているシーン。観る側にわかりやすくしているようにも思えますが、反面、かなり押し付けがましい監督の思惑も感じます。アクションでもあり、恋愛モノでもありますが、観終わってなんか釈然としない気がしました。 あと、撮影の田村正毅さんの力って大きいですね。6点(2004-01-12 15:11:51)

3.  我が胸に兇器あり 青山監督のVシネ、Helplessとチンピラの間にある作品。この作品は、ジャンルとしてはB級アクションですが、そこから一歩踏み込んで見応えのある作品に仕上がっています。ストーリーは主役の刑事(清水宏次朗)とブツを隠した風俗嬢(青葉みか)が、ヤクザ(諏訪太朗)と殺し屋(菅田俊)に追われるという単純なものです。ここで、青山監督は悪役の描き方で力を発揮しています。最近のVシネでも多くみられる、殺し屋の背景を描いて「何故殺しあうのか?」を映すという方法もとっているのですが、注目すべき所は、もう一方の悪役であるヤクザにこの映画の中で一番人間臭い演技を与えていて、憎めないキャラに仕立て上げている所です。これはこの映画を「ちょっと違うな」と思わせる所でしょう。しかしながら、このような"映画臭い演出"のおかげで、肝心のVシネの魅力が半減されたように思えてなりません。例えばアクションシーン。途中とラストで闘いのシーンがあるのですが、おまけで付け加えたような感がぬぐえません。そして、ヒロインとの濡れ場。これには是非があると思いますが、主役とヒロインに修羅場をくぐり抜けることによって愛が芽生えるという"おやくそく"がないと肩透かしを食ったような気がします。それに、途中で中途半端なレイプシーンを挟むなど、どうしてもVシネの制約を最低限クリアするための演出が目立ちます。青山監督は、「冷たい血」などを観ているとどうしてもベッドシーンを描かない方針があるような気がしてなりませんが、ちょっと訝しく感じてしまいます。ともあれ、ストーリーが上手く練り上げられており、制約の多い中かなり上手く出来た映画には変わりません。名作とは言いませんが、初期作品として重要な一本。 6点(2003-12-25 12:04:36)《改行有》

4.  笑う蛙 いやに濃い俳優さんを集めちゃいましたね。長塚京三と大塚寧々で十分お腹いっぱいになりそうなものですが、それにミッキーカーチスとか南果歩だとか、ちょっとじゃなく癖のある俳優さんを添加しています。そして、極めつけは國村隼。この人のパワーで画面にふつふつと灰汁が染み出してしまいました。國村さんの演技は、苦笑いのしっぱなしですね。濃い。誰か薄められる俳優さんを入れて欲しかった。一人一人は好きなのに。ま、一人一人が好きだからこの点数。 5点(2003-12-08 11:58:51)

5.  ワンダフルライフ 老婆とスタッフが面談をしているシーン、赤い服を着て踊っていた幼女時代の思い出を語ったお婆さんの所で、いきなり何の前触れもなく「ドドドドド」と感情が湧き出てきました。普通、感動する時と言えば少し前から「感動するぞ感動するぞ」というサインが頭の中で点灯していて、涙腺がちょっとウルウルなって、背筋にちょっと緊張感が走って、ジワジワジワジワと感情が高まっていくものなのですが、今回は突然何の予告もなく来ました。ビールの缶を開けたら実は炭酸が思いっきり振ってあって、いきなり発泡して慌てて「うひょー」と思ってしまうように、自分の中から溢れ出した感情をどう処理すればいいのかわからず、それよりまず第一に何故こんなシーンで感動してしまったのかわからず、ビデオを一時停止するくらい狼狽してしまいました。ホントこんな経験初めてです。「なんだったんだろう?」と振り返ってみるに、上手く言えないんですが、「生きた喜び」みたいなものをシンプルかつ素直に、真正面から表現していたからなんじゃないかな、と思います。観終わって、ぼーっとしながら考えてみると、映画全体を見てみても、ストーリーが秀逸、俳優も良く揃えてあり、映像も素敵、どれも素晴らしいものです。しかし、何よりこの映画の主役は「もし自分が死んだら・・・」ということを真剣に考えて、ちょっとテレながら思い出を語ってくれた素人の出演者の方々だと思います。彼らは、どんな俳優さんよりもリアルで、美しかったです。本当にいい映画を観たと、満足している次第です。 9点(2003-12-02 14:48:36)(良:1票)

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