みんなのシネマレビュー |
|
【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 私を野球につれてって 製作年度から言えば、この作品は「踊る海賊」(1948)と「踊る大紐育」(1950)の狭間にあたる時期。「海賊」とこれを観れば、より洗練させ、よりダイナミックにヴァージョンアップさせたのが「踊る大紐育」(8点)って事が非常にわかりやすく理解できる、と思う。自分はF・アステアより断然ジーン・ケリー派なので、太平楽且つノーテンキ極まりないこの映画も愉しめました。来たる1950年代にキャリア黄金期を迎えるジーン・ケリー物語の、ある意味前奏曲映画ともいえる。ちゃんとお召し物を羽織って台詞を言う「水着の女王」エスター・ウィリアムズ嬢も私は初見参、お綺麗です。[DVD(字幕)] 7点(2024-05-04 08:15:54) 2. 私は殺される(1948) 《ネタバレ》 ビリー・ワイルダー監督「深夜の告白」での悪女っぷりにゾクゾクさせられたバーバラ・スタンウィックが、今度は被害者側を演じたサスペンス映画。回想シーンでの高慢勝気な社長令嬢、略奪愛で結ばれた年下の夫に捨てられかもしれないという恐れ、そして殺されるまでの恐怖と、殆どベッドの上でのみの難しい演技に終始する、彼女の一人舞台的自由自在演技を楽しむべき映画。演出もキメ細かく丁寧。その代わり強烈なサスペンスには乏しい。面白いと思ったのは、このヒロインの性格付け、かなり攻撃的で嫌~な女に描いている点。もちろんスタンウィックには可憐なだけのヒロインなど似合うはずもありませんが。バッドエンドにもかかわらず、タイトルにもなっている幕切れの台詞がグッド。夫役ランカスターはこの時代、まだ個性が定まっていない感じ。固定電話の混線状態って、今まで一度だけ経験したことあるけれど、この当時はよく起こる事だったのかな?携帯がここまで普及した現在ではもはや考えられない設定ですね。[DVD(字幕)] 6点(2010-02-20 10:01:19)(良:1票) 3. 忘れじの面影(1948) 《ネタバレ》 うむむむむ・・・。古き良き甘物モノクロ恋愛映画大好きな自分ですが、これは古典的というより、古めかしすぎやしないかあ・・・?例えプレイボーイの一夜限りの恋とはいえ、40年代ハリウッドきっての繊細薄幸憂愁美人、ジョーン・フォンテーンの面影を忘れてしまうって事があり得るんでしょうか?よくよく練られ、考えられたストーリーだとは思うんだけど、当時の美しすぎるジョーンをヒロインにした事で、逆に設定に若干無理が生じてしまってますね。それでも映画全体の雰囲気醸成は素晴らしく、特に遊園地のシーン等、忘れがたいシーンも幾つかあるのでこの点数で。ジョーン・フォンテーンって意外に主演作品数が少ないんですよね。ヒッチコック2作に、あとは「旅愁」と有名作品はこれ位?三度目のアカデミー賞の候補になった「永遠の処女」、ワイルダーの「皇帝円舞曲」も是非観てみたい。[DVD(字幕)] 7点(2007-09-14 11:22:17) 4. わが谷は緑なりき モノクロ画面にもかかわらず、色鮮やかな「緑」を感じられる映画。中学の頃の英文訳の テストに最適な素敵な原題です。「ああ!かつて私が住んでいた谷は、なんとまあ美しい緑にあふれていた事だろうか!!」(←意訳すぎて減点)[DVD(字幕)] 7点(2006-01-28 17:21:44)(笑:1票) 《改行有》 5. 若草の頃 おそらくジュディ・ガーランドが生涯で最も溌剌と光り輝いていた時期に撮られた作品だと思います。「ザッツ・エンターテイメント」のレビュー後、無性にこの映画の本編が観たくなり、レンタルショップへ直行しました。なんかね~、いいんですよ!映画全体に流れてる優雅な雰囲気が。「緑園の天使」や「若草物語」が好きな方なら絶対イケルはずだし(多分これが当時のMGM色ってヤツ?)もちろん「オズの魔法使い」でドロシーに恋した人にもおすすめ。恋する高揚感の中で唄われる「トロリー・ソング」が幾つかの佳曲の中でもやっぱ一番の傑作。可愛らしさだけでなく子供特有の残酷さも垣間見せてくれたマーガレット・オブライエンも良し。惜しむらくは鮮やかなテクニカラーだとばかり思っていたのに、モノクロバージョンのDVDだった事。(追記)カラーバージョンにて再見したので一点追加します!「♪恋したら くちずさもうよ トロリー・ソング♪」おそらく、トロリー(チンチン電車)が鳴らす汽笛と、恋した時の胸の鼓動を重ね合わせこの軽快な名曲は生まれたはず。[DVD(字幕)] 8点(2005-07-09 11:28:52)(良:3票) 6. 若草物語(1949) 「クリストファー・コロンブス!」J・アリスン扮するジョーが、ちょくちょくしゃがれ声で発するこの造語(多分「OH MY GOD」の意味)が激インパクト。自分も何かびっくりする事があると、ついこの一言を口にしてしまう。誰一人として突っ込んでくれないのは悲しいが・・・。キューカー版もウィノナ・ライダー版も観たけど色彩の鮮やかさ、出演者への親しみやすさも考えると、断然この49年度版が俺にとってはベスト。8点(2004-04-18 15:18:53)
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS