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プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ワルキューレ 《ネタバレ》 ヒトラー暗殺の物語をよりによってユダヤ系で同性愛者のブライアン・シンガーが撮るというトンデモ企画だったわけですが、意外なことにシンガーはナチス時代の様式美の再現にこだわっています。それは車両や航空機の独特な美しさであったり、パリっと決まった制服のかっこよさであったり、整然とした官庁街の建築美であったりするのですが、私はこれらの描写を眺めているだけでも楽しめました。本作はアメリカ人やイギリス人が主要キャストを占めることで多くの批判を受けているし、私自身もその点は気になったのですが、他方でナチス時代の様式美をこれだけ克明に描写した作品をドイツ人の手で撮ることは政治的に不可能。トム・クルーズという大スターが身元保証人を引き受け、ユダヤ系に監督させたアメリカ映画だからこそ可能となった作品であり、ドイツ人役が英語で演じられるという欠点を補って余りあるほどの存在価値はあったと思います。 内容は極めて禁欲的で、政治的な善悪や人間ドラマといった領域にはほとんど踏み込まず、ヒトラー暗殺計画とそれに続くクーデターの成り行きを描くことのみに集中しています。『ユージュアル・サスペクツ』で映画史に名を残すコンビは端正な語り口でその顛末を描いており、ハラハラさせられる優秀なサスペンス映画となっています。彼らは歴史的事実として結末がわかりきっていることを逆手にとって、計画の首謀者達はどこでミスを犯したのかという視点で物語を組み立てています。現場でのとっさの判断ミスや(シュタウフェンベルクは急なスケジュール変更に対応するため準備していた2つの爆弾のうち1つしか使用せず、ヒトラーに致命傷を与え損ねた)、計画そのものが抱えていた欠陥(官庁街占拠という重要な役割を首謀者自身が担わずヒトラーの忠臣だったレーマーを駒として使い、彼をどれだけ騙しておけるかが鍵という不安定な計画だった)、その他の人為的ミス(一度目の計画失敗からオルブリヒトが慎重になっており、暗殺実行後のクーデターが著しく出遅れた)を浮き彫りにします。この視点は面白いと感じました。それと同時に、暗殺未遂で不意を突かれた後にもヒトラー陣営は腹の座ったところを見せており、首謀者側とはまるで格が違うということも描写されています。そもそもこのクーデターは成功しようがなかったという、冷徹な切り口で描かれているのです。アメリカ映画がここまで突き放した描写をしてくることには驚かされました。また、そんな作風に合わせてか、時に演技を張り切りすぎておかしなことになってしまうトム・クルーズも、本作では熱演アピール控えめで渋めの演技を披露しており、名門貴族出身のドイツ軍高級士官にきちんと見えるのだから大したものです。 禁欲的、それが本作の問題でもあります。人類史上最恐の独裁者の首をとりにいくとなれば、仮に計画が発覚しただけでもすべての関係者は死を覚悟せねばなりません。それほどリスキーな計画になぜ参加しようとしたのかは当然に観客にとっての関心の対象となるのですが、残念なことに本作は各当事者の背景に係る一切の描写を切り捨てています。このあたりを充実させれば重厚な歴史ドラマになったかもしれないだけに、ブライアン・シンガーの潔すぎる采配も考えものです。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-08-18 18:20:52)(良:2票) 《改行有》

2.  ワイルド・バレット 各々思惑を胸に秘めた悪人達が多数入り乱れるサスペンスアクションはよく見かけるジャンルですが、本作の面白さはその中でも群を抜いています。タランティーノやガイ・リッチー作品にも比肩するほどよく出来た脚本に加え、トニー・スコット風のかっこいい画面作り、ノンストップのスピード感、ハマりまくりの俳優陣(ポール・ウォーカーかっこよすぎ!ヴェラ・ファーミガ美人過ぎ!)、もはや文句のつけようのない仕上がりです。ヤクザ同士の権力闘争に加え、DVや児童ポルノなどネタにしていいのか微妙な題材にまで臆することなく手を付けたおかげで、本作は独自性を打ち出すことに成功しています。話が桁外れに陰惨なのです。陰惨ではあるが、救いがないわけではない。バイオレントな落とし前はきっちり付けるため、後味は妙に爽やか。その辺のバランスの取り方も最高です。この監督、「トゥルー・ロマンス」や「ナチュラル・ボーン・キラーズ」といったタランティーノ自身が監督していないタランティーノ作品の大ファンと見ました。[DVD(吹替)] 9点(2011-05-29 19:55:08)(良:2票)

3.  私は貝になりたい(2008) 《ネタバレ》 公開時にはSMAPの起用が批判の対象とされましたが、中居君の演技はかなり良かったと思います。絶望のあまりもぬけの殻になった草彅君の演技も良く、両者ともこの企画に必要な力量は十分に発揮しています。問題なのは監督の演出が平凡だったことで、いくつもの場面で日本映画の悪いクセがドバっと出てしまっています。記号のようなオーバーアクト、「ここで感動してください」と言わんばかりに高鳴る押し付けがましい音楽、外国人俳優の安っぽい演技、監督の力量次第でどうにでもなった部分に多くのほころびが見られます。あと最悪だったのがエンドロールに流れるミスチルによるテーマ曲で、絶望のあまり愛する妻子を思うことすら面倒になってしまったという豊松のモノローグの後に「会いたい、伝えたい」という内容の歌を流すだなんて、一体どんなセンスしてるんだと唖然となりました。お話は良い、役者も良いんですから、監督ももうちょっと頑張りましょうよ。[DVD(邦画)] 4点(2011-05-09 22:30:32)

4.  ワンス・アンド・フォーエバー 「これはアメリカ人が認めようとしない事実である」とのナレーションに続き、インドシナ戦争からはじまる冒頭には大変に期待しました。ベトナム戦争の歴史的経緯を踏まえた、硬派で鋭利なドラマ作品になるのだろうかと。しかし、蓋を開けるといつもの戦争映画でした。冒頭のインドシナ戦争などは後の話にまったく絡んで来ず、あれを入れることで一体何を言いたかったのかがサッパリわかりません。本作はすべてがこの調子で、感動しそうな要素や思慮深い要素をとりあえず挿入してはいるものの、そのどれもが中途半端。「ベトナムさんも大変でした」という場面も本当に申し訳程度で、文句言われないように表面上はいろんな配慮をしているものの、本質的にはいつものアメリカ映画です。娘から「どうして戦争は起こるの?」と聞かれたメル中佐が、「ある国の人達がよその国の人達を殺そうとする時に、パパ達軍人がそれを止めにいくんだよ」と説明する場面にはガックリ。私はアメリカ万歳映画というものをジャンルとして認めているので、そのような作品でアメリカ万歳発言が飛び出しても特に気にはならないのですが、本作のように一応は中立的な立場を装っている映画でこのような発言が堂々と出て来ることには驚きです。アメリカさんというのは相変わらずなんだなぁと。軍人の家族の視点を設けたことも面白い試みでしたが、こちらも付け足し程度で特に感動はありません。奥さん達の場面は丸々いらないのではないかと、老けてマイケル・ジャクソンみたいな顔になったマデリーン・ストウのどアップを見る度に思いました。一方で戦闘シーンはド迫力でなかなか見ごたえがあり、メル・ギブソンも生まれながらのリーダー、生まれながらの軍人という感じでバシっと決まっています(銃弾飛び交う戦場で立ち話は男らしすぎますが)。後にキルゴア中佐が率いる部隊だけあって「ブロークン・アロー!」には血が燃えたし、気がつけばベトナム兵が鼻先まで迫って来ている場面も印象的でした。要らん配慮で作品のバランスを崩すくらいなら、戦闘に特化した方がよかったように思います。。。鑑賞後、冒頭のインドシナ戦争の意味について考えてみたのですが、インドシナ戦争でフランスを倒すという成功体験を積んだことで、ベトナムはアメリカと闘う腹を決めたとでも言いたかったのでしょうか?[DVD(吹替)] 5点(2010-01-21 20:50:29)

5.  ワールド・トレード・センター 9.11という大テーマを扱ってる割に得るものや感じるものがまったくなく、アメリカにとっても世界にとっても重大だったこの事件をテレビ並みの安っぽいドラマで描かれてもなぁって感じです。この映画は突然の脅威に見舞われた普通の人たちの驚きや悲しみ、そしてその恐怖を乗り越えて果敢に立ち向かうことの勇気を描こうとしたのでしょうが(いかにもアメリカ人の好みそうな図式です)、残念ながらそうした熱い感情を伝えるような出来ではありませんでした。職務のために身を犠牲にした主人公達の人となりや言動は、事件後さまざまなメディアで取り上げられ、美化されてきたニューヨークの勇気ある公務員そのもの。それ以上でもそれ以下でもないので、この映画固有の登場人物としての深みはほとんど感じられません。港湾警察が「本当か?」と思うほど多彩な人種でバランス良く構成されていたのもなんだかいやらしかったし。また主人公家族の葛藤も本当にありきたりで演出のレベルも高くなく、「炎のメモリアル」や「ワンス・アンド・フォーエバー」といったさほど完成度の高くない過去の作品と同程度のものしか見せてくれません。9.11というテーマがテーマだけに勝手に脚色できない、娯楽作として面白く作りすぎると不謹慎ととられる、それでいてアメリカ人の中にある9.11物語にかなった話にせねばならない等大きな制約がいくつもあったことは推測できます。日本において戦争映画を作ると、必ずと言っていいほど反戦平和を前提にしたつまらない映画ばかり出来てしまうのと同じ現象がここでも起こったのでしょう。しかしこれをよりによって元ハリウッドの問題児オリバー・ストーンが撮ったというのがおもしろい。思想を揺さぶるような映画を得意していた彼がまさかこんな飼い慣らされた映画を撮ってしまうだなんて。しかも一方では、批判にさらされることを覚悟の上でハリウッド歴の短い気鋭の監督が大胆に撮りあげた「ユナイテッド93」があるのですから、人って歳がいくと丸くなるんだなと、妙なところで納得してしまいました。[映画館(字幕)] 3点(2006-10-28 21:01:46)(良:1票)

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