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1. 若い川の流れ
《ネタバレ》 『乳母車』『陽のあたる坂道』とあわせて、裕次郎-田坂-石坂トリオの三部作と言っていいんじゃないか知らん。でも、この作品が完成度では一番落ちるかな。三作品すべてに出ている芦川いづみ、相変わらずの可憐さだが、この作品の彼女の存在が一番不可解だった。最後に裕次郎から手を引くのなら、最初から思わせぶりなそぶりを見せるなよと、突っ込んでみたくなる。もちろん、それがなければ物語は始まらないのだけど、あんまりじゃあないかな、と思ってしまう。ただ、ストーリーは破綻してるけど、バスの中を俯瞰で映したりとか、面白い試みもあるし、スピーディで飽きないのも確か。
あ、もうひとつの視点から言うと、この作と上記二作とで、「どうしようもない父親三部作」ってくくり方もできるね。何だって、みんな、そろいもそろって、外で女を作るかね? そのうち二作で千田是也が演じているのも興味深い。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-09-23 21:36:59)《改行有》
2. 若き日の次郎長 東海の顔役
何度目の次郎長だ、マキノさん?! といっても私のフォローしたのは、かの東宝版『次郎長三国志』九部作だけだけど。このエピソード1、『三国志』と全然違う。でも、それが面白い! まさに痛快時代劇。続編が見たい![ビデオ(邦画)] 8点(2007-07-11 22:44:05)
3. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 あらゆる掟破りの西部劇なのだ。アメリカにとっての異文化は、インディアンだけではない。当たり前なのだけど、これを前面に押し出している。これは凄い。大量破壊兵器の出ない、基本的に一発の銃弾で一人しか死ぬことのない世界においてのこの死人の量。これも凄い。しかしこの世界の中では、女性はひたすら「モノ」だ。愛人が死んでも、誰もその死に悲しみを抱かない。ここでの女はその程度の存在だ。唯一最後に女にやられる男が一人いることで、女性の側から男の世界に抵抗はしている。そのワンシーンのためだけにひたすら「モノ」扱いされてきたのだとしたら、ちょっと悲しい。
そうした全ての斬新さを頭で理解しながら、感覚的についていけなかった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-28 00:15:53)《改行有》
4. 若者のすべて
こんなに貧しい生活を送っているのにこんなに端正な顔つきを保っていることなんてできないよと、客観的には思ってしまうけれど、このアラン・ドロンの高貴なる貧しさにはただただ脱帽です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-23 23:46:57)
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