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1. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
タランティーノ作品にしては珍しく、レオ様とブラピの2大スターを擁していながらも、とても静かで比較的穏やかな(?)映画であった。
タランティーノが子供のころに見ていたハリウッドを懐かしむような映画に仕上がっていて、映画通を自称する人々にはウケがいいのは間違いないだろう。しかし現代の人が見たときに、ある程度知識が必要な映画でもあると思う。シャロンテート、マンソンファミリー、ヒッピー文化、スパゲッティウエスタン…これらの背景の解説が必要最低限にとどめられているため、知っていればクスっと笑える場面や運命の皮肉を感じる場面も、何も知らない人はスルーしてしまうか理解できないまま、ある意味起伏の少ない非常に静かな物語を追いかけることになる。人によっては何が面白いのかわからないという人が出てくるのも、仕方がないことだろう。自分も何も知らない状態では、この映画に高めの点数をつけられたかどうか怪しいものだ。とはいえ、上記の背景を理解していると、確実にクスっと笑える場面が増えるだろうと思う。
個人的にはもう少し主役二人がアクション的な意味で大暴れしてもよかったのではないか。タランティーノはアクションを追求する監督ではないので無理な話だろうが、たとえばブルースリーとのシーンは、もっとリーをボコボコにしてもよかったんじゃなかろうか(笑)。いつも通りサスペンスを煽るシーンの緊張感、緊迫感は素晴らしい出来であり、お決まりのように出てくるスタンドオフシーンにも興奮したのだが、その上でさらにアクションシーンを追加すれば、映画的にはより良くなった気がする。
しかしそれにしても、やはりブラピはどっかイカれた役をやらせると、めちゃくちゃ光る役者さんなのだと再確認。ヒッピーやブルースリーをボッコボコにするシーンは容赦なさ過ぎて思わず笑ってしまった。[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-19 22:10:46)《改行有》
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