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プロフィール
コメント数 826
性別
メールアドレス sankei_o@olive.freemail.ne.jp
自己紹介 あたしは見ている映画は数あれど、
思い出せずにREVIEWが出来ません(笑)
我が心の師である、淀川長治氏の”愛ある批評”を目指していますが
ストレスが溜まってるのか、最近は毒舌が多くなりました(笑)
そんな愉快な奴ですが、お見知り置きを

好きな映画ジャンル
 戦争映画、コメディ映画、ドキュメンタリー映画
 スポーツ映画、実話系映画、

苦手な映画
 スプラッタ系ホラー映画
 (子供の頃に失神して以来、トラウマなんです)
 最近のハリウッド系映画

”特に”好きな映画監督
 チャールズ・チャップリン、黒澤明
 80年代前半までのスピルバーグ、ジョン・ランディス
 マイケル・ムーア、井筒和幸、大林宣彦

好きな役者
 懐かしい名前しか出てこないので書きません(笑) 

好きな映画評論家
 淀川長治(本当に評論家の究極な方でした)
 荻 昌弘(視点と分析力、好きな映画への熱弁が素敵な方でした)


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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12345678
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1.  ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 映画館で見た最初の版を見たとき、面白いんだけどすごくがっかりもしてました。 だって、かなり端折った印象が拭えなかったのと、字幕の酷さ、それと重要な部分が入っていない事でした。特にエルフ嫌いの筈のドワーフのギムリがエルフに魅了される過程は実は非常に展開として重要なんだけど、その場面が無いのが非常に残念だったのですが、これではしっかりと入っています。小説で呼んでいる人は絶対にこのシーンが無いことを不満に感じたと思うんですよ。映画から入った人にもこの後の2部3部と続く中、不思議だったんじゃないかな。最近の人の傾向として2時間を越える映画は嫌がられるし、映画館の回転数を考えても決して良くない事から、このような3時間を越える映画が製作されにくくなったのも残念な話ではあります。字幕に関しては監修が入り、日本語訳小説を意識したのが非常に良かったですね。戸田女史の気持ちもわからなくは無いですけど、小説の日本語訳の力ってのはやはり影響力があるんですよ。それがこの版ではかなり修正されていたので安心しました。 残念な箇所もまだあります。物語に影響が無いからでしょうけど、トム・ボンバディルと奥方が出なかった事等、小説からカットされているシーンもまだあるんですよね。もう1時間延ばし、休憩を挟むことで(DVDで2枚組みだから入れ替えのタイミングが休憩になるけど、劇場公開されたときはどうだったのだろう?)、対応すれば、もっと保管できた気がするのですけどね。 劇場版で嫌になった人にはこれをもう一度見て欲しいですね。 [DVD(字幕)] 10点(2006-11-22 09:10:19)《改行有》

2.  ゲロッパ! いや、これだけ評価の分かれる映画は久々ですね。あたしは全面的に○。テレビであれだけの毒を吐く人の映画と言う事でかなり斜に構えて見てる人も多いでしょうね。でもこの映画って絶対的なエンターティメントですよ、ハリウッドスタイルでは無いけど。邦画流にいえば”喜劇映画”ですよね。コメディでは無くて、喜劇映画。まぁ、確かに傍から見ると亜流にも見えるかもしれないけど、これってアメリカ映画で言うところのアメリカン・ニューシネマの線に近い映画じゃないですかね? そんなこと思いつつ、映画を見ていてちょっと感覚をダブらせた映画があってそれが「ブルース・ブラザース」なんですけど、そう思うと結構この映画に惹かれる理由がわかるんですよね。ただ、決して万人受けする映画でない事も確かです。特に日本人には地方の特異性を毛嫌いする人がいますから尚の事でしょう。あと、間違ってもJBフリークはこの映画に期待しちゃ駄目ですよ。そういう映画では無いですから(でも、あの初来日の話を知ってる人ってどのくらいいるんだ・・あたしは知らなかった・・笑・・)、後、この映画に本物が出てこない意味はやはり理解してる人は少ないのかな?あえて全然似ていないJB出したのも十分に意味があったと思いますけどね。あ、そうそう、JBでてるんですよ、ホンモノもね。しかしあれだけとは言えよく出てくれたモンだ。10点(2004-05-03 20:01:33)(良:1票)

3.  壬生義士伝 《ネタバレ》 何から見たか、自分がどんな気持ちで見るかで劇場版とTV版の評価が分かれるかもしれないですね。あたしは実は劇場版見て間に原作を挟んでTV版でした。結果から言うとあたしは劇場版に軍配を上げます。TV版は実は物凄く期待してたんですよ。原作の長さをきっちりカバーできると思ったから。でも残念ながらカバーされてなかった。それに比べれば劇場版は物凄く端折ってますよね。でも編集の妙というかな、話自体がキッチリ出来上がっていて2時間ちょっとの中で誰もが わかる様な出来になってる。これがいつもなら原作と違う所を嫌がるあたしが評価するする所以です。中井貴一のあの線の細さからは想像もつかない程の剣を持った時の構えにはゾクッとしました。佐藤浩一もさすがですね。斉藤一なんていう癖のある役を見事に演じてます。あと、評価が分かれるけどあたしは三宅裕二の演技を大きく評価してます。どーも嫌がる人もいるみたいですけど、決して奇を衒っている訳ではないですね。三宅の素朴さがにじみ出てこそあの役が生きたし泣かせのシーンで生きたんじゃないかと思ってます。貫一郎の自害までが長くてだれると言う人が多いみたいですけど、あたしはあの長さが心地よかったですね。みんなテンポの良い映画見すぎですって(笑)。 10点(2004-05-03 15:34:15)(良:1票) 《改行有》

4.  ボウリング・フォー・コロンバイン いやー、予想以上の反響だね。下手なコメディより笑えるし、下手な感動作より泣けるし、感動もする。これはドキュメンタリー映画の強みなのかもしれないけどやっぱり人に訴えかける力は他の映画よりもあるよね。一番驚いたのはエンドクレジットで席を立つ人が全然居なかった事。老若男女問わず100人くらい居たと思うけど、誰一人立ち上がろうとしなかった。過去にそういうことがあったのは12年前に一度あるんだけど、55席の映画館でわずか7人の観客だからあまり比較にならない。(笑)カナダの家では家に鍵をかけない、アメリカでは鍵をかけるというのはプログラムにも書かれている事だけど、日本の都市部と地方(田舎)の違いを思い出しますね。あたしんところも田舎だから鍵をかける家は少ないんだよね。なんかそういう構造的な部分を考えさせられたのがあたしには大きいですね。あと、マス・メディアの実態についても考えされられたね。実際にあたしの住む場所の近辺で最近大きな事故があって、そこに取材カメラと現場レポーターが来ていたのだけどそれが映画の中で髪の毛のセットを気にしていた取材陣とよく似ていました。【kikaiya】さんがチャールトン・ヘストンへのインタビューは鼻につくと言う意見にはあたしは疑問。ただの広告塔に過ぎないとしても、それはNRAの問題であって、外部の人にはまったく関係の無い事だからね。逆にNRA内部の問題を露呈した形になって、あたしは良かったような気がします。全体的にはエンタテーメントとしてもドキュメンタリーとしても間違いなく良くできていると思う。ただ、ちょっと気になったのが映画の中で時折使用されていた記録フィルムと同時に語られる言葉について、間違っている、もしくは誤解を生むような映像なんじゃないかというのが幾つかある。でも映画として問題にしたい事は間違えてはいないから問題は無いのかもしれないです。10点(2003-05-23 18:39:53)(良:1票)

5.  ロード・オブ・ザ・リング やっぱりこの映画は評価が大きく分かれますね。ちょっと、反感買うかも知れないけど、この映画を評価する人と評価しない人の差は評価を見るだけだと、読書量の多い人と少ない人、長編小説を読みなれている人とそうでない人、想像力の豊かな人とそうでない人、ハリウッド・スタンダードな映画に慣れてしまった人とどんな映画でも見る人、海外の神話やおとぎ話を素直に受け入れられる人と受け入れられない人、物語と映画を区別している人、この辺に集約されるのかな、って思います。つまらない、って言っている人の多くはやはり普通の映画の盛り上げ方等に期待しているように思えますね。でもあの物語は映画を前提に作られたわけじゃないですから、いかに物語を受け入れるかにかかって来るのでしょうね。美術的には文句無しでした。トールキンが描いたホビット庄やエルロンドの館が映像として見事なまでに表現されていたし、登場人物についてもほぼ文句なしです。(個人的にはオオカミさん同様トム・ボンバディルとその奥方が出てこないのが悲しかったですが・・・)時間的に3時間というのはあたしは苦にならないけど、今の2時間弱の映画に慣れている人には辛いだろうね。でもあれ以上短くするのも困難なのは事実です。いっそのこと、昔の長編映画みたいに間に休憩を挟んで4時間とかにした方がよかったんじゃないかなぁ。物語がベタと言っていた人もいますけど、仕方ないですよね。この物語が多くのファンタジー小説に影響を与えているのだから。それをベタと言ってしまうのは酷と言うものです。(でもベタというと今のハリウッド映画の方が余程ベタだと思いますけどね)同じように主人公のフロドがかなり軟弱であることに不満を感じている人もいますけど、これはしょうがないよね。そういうお話だし、フロドは主人公だけど実は影の主人公がいる事実がある訳だしね。戦闘シーンに迫力が無いと言っていた人が多かったですが、これは明らかに過去の映画の派手さに引きずられてると思います。あたしはこれでも十分だと思うし、ガンダルフとサウロンの戦いには感動を覚えましたよ。ゲームの世界ではド派手な魔法が沢山出て来る訳ですが魔法使い同士の戦い方というのは一般の戦い方と同じで相手に少しづつダメージを与えていったり、相手の出方に応じた駆け引きみたいな物が見えて、嬉しかったですね。物語にしっくり行かないところに違和感を感じた人も居ましたけれど、それを言ったら映画の大半はしっくりいかないと思いますね。役者としてはやはりイアン・マッケラン、クリストファー・リーは別格ですが、ショーン・アスティンは、はまり役だなと感じます。元々ホビットの体躯を原作どおりに表現すると、ショーン・アスティンの丸っこさが一番的確なんですよ。ガンダルフがミスキャストと言う人もいましたけど、あたしはバッチリでしたね。あと誰か書いてましたが、レゴラスが格好良いのは良いのですが、陽気さはないですよね。まぁ、次回作の「2つの塔」以降、ボロミアを除く「旅の仲間」達が成長していく過程は非常に楽しみな訳ですけどね。ただ、あたしも全面的にオッケーという訳では無いです。やっぱり指輪物語(旅の仲間)は3時間で全てを表現するのは難しいです。時間や費用、興行的な回転率等の関係もあるでしょうが、4時間は欲しかったです。そういう意味で12月に出るDVDは期待してます。それと字幕版については戸田女史の訳が本当に上手くなかったです。小説読んでいる大半の人はそう思うんじゃないでしょうか?この辺は、もうちょっと指輪物語に関与している方をアドバイザーとして置いた方が良かったのではないでしょうか?これもDVDでは改善されているという事なので、期待はしてます。それと、オークやゴブリン等のクリーチャーですが、ミドルアースの1種族というより、”怪物”と化してしまった感じが否めないです。ちょっとホラーの要素を入れてますよね。それとイアン・マッケランの声で、擦化音の発音で、呼吸器系の弱い人や老人に特有な高音の呼気音が入り、耳が痛くなりました。こういうのは音響効果でフィルタかけるなど出来るんじゃないかなと思います。いずれにしてもあたしにとっては念願の物語の映画化で、しかも出来が非常に良いので、満点をつけさせて頂きます。世界(欧米)的には有名なこの物語も日本ではまだまだだと実感しました。判りやすさならハリーポッターの方がわかりやすいもんね。10点(2002-11-30 05:11:36)(良:1票)

6.  少林サッカー うーん、これを某放送局では最高のB級映画と呼んでいたが、これはB級じゃないぞ。最近のハリウッドのおかしなワイヤ・アクションからすると、こっちの方が絶対に正統だし(何がだ・・・笑)、CGも非常に効果的な使い方をしてるね。チャウ・シンチーは元々テレビでドラマ制作とか手掛けていただけあって、香港映画の監督の中でもやっぱり観客の要求するものをキチンと提供するという良さを持っている。しかしあれだけのシナリオを良くも途中でパクられなかった物だ。しかし【sayzin】さん、これって原作漫画があるの?しらなかったなぁ。後で探してみようかな。10点(2002-06-10 23:13:38)

7.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション - 《ネタバレ》 現時点で指輪物語としては最高の映像でしょうね。残念ながらサルマンの最期は変わらなかったけど。[DVD(字幕)] 9点(2011-10-11 20:29:54)

8.  ぼくのエリ 200歳の少女 モダンホラーなんだけど、観終わった後に残る気持ちが”せつない”っていうのはちょっとビックリでした。 少年がヴァンパイアである少女を承知の上で受け入れる姿っていうのは、完全なる純愛の表現だと思います。そう考えるからこそ、モールス信号による二人の”会話”が、二人を隔てる壁であり、その壁を越える会話と見えるから微笑ましくもあり、同時に悲しくも感じました。 かなりやっている事はエグイと思うのだけど、PG12で抑えているというだけあって、表現は巧みだったと思います。(ホラー苦手なあたしがかなり食入って観たもんね。) イジメに関してはかなり表現が優しいと感じたのは日本人のイジメがもっと陰湿に感じるからかな?但し、あたしの子供の頃のイジメにかなり近い感じがあって、ちょっと嫌ではありましたけどね。 [映画館(字幕)] 9点(2010-11-09 22:42:00)《改行有》

9.  エグザム 登場人物10人、撮影場所1箇所という、物凄く低予算なんだろうなという想像の出来る映画ですが、面白かったですね。緊迫感を最後まで維持できる構成とシナリオ、それと役者が非常に表情を含めて色々な面で面白いんです。 まぁ、ネタ的には古くからあるシナリオだし、謎解きに関しても、この試験の合格者は誰かも、この手の推理物が得意な人や、SF的な見方でも分かりやすいのですけど、最後まで話に付き合いたくなるぐらいの緊迫感を維持できていたのがこの映画の秀逸な所でしょうね。 [映画館(字幕)] 9点(2010-09-29 12:24:16)《改行有》

10.  南極料理人 あたし、これ好きだわぁ。極限の閉鎖空間というシチュエーションコメディとしてこれほど良く出来ている映画は久々に見た気がします。大笑いする様な物では決して無いのだけど、ひたすらクスクスと笑わせてくれる。過去にも似た様な映画あったなぁと考えてみたら「タンポポ」ですよね。アプローチの仕方は全く違うのだけど、目標としてる所が非常に近い所にあると思います。 [DVD(邦画)] 9点(2010-06-03 01:49:11)(良:1票) 《改行有》

11.  おくりびと 《ネタバレ》 あたしは納棺を一族で行ってきたので納棺師という仕事があるのは知っていたが(葬儀屋に聞いた。)、実際にやっている所は見たことが無かった。死後2週間経った遺体の納棺後に匂いが気になり銭湯で何度も体を洗う、鶏肉に吐き気を催す→直後に妻に欲情するシーンというのは、ある意味、物凄く生々しい現実の葛藤を思わせる。それを主人公の心境の変化に併せていく撮り方は非常に上手いと思う。 こういった職業に対しての差別は古くからあるものだけど、そういったものが端的に杉本哲太と広末涼子の役のシーンで表される。その変化を示すシーンも主人公の献身的な姿によるところであるのも上手い。他の役者は非常に曲者ながら、映画を引き立てるのに十分なほど良い演技をする。特に山田辰夫の演技というのは思わずあたしも感情が入ってしまった。 滝田映画といえば、食べ物への表現は本当に面白い。物凄くこだわりがあって、毎回楽しみな部分のひとつでもある。 同名の漫画が出ているが、この映画に興味を持った人には是非ともこれも読んで欲しい。映画を基本的になぞらえているが、これもまた良い出来である。 [映画館(邦画)] 9点(2008-10-03 12:49:04)《改行有》

12.  パッチギ! LOVE&PEACE 《ネタバレ》  あらー、前のお二方は評価低いな。あたしはこれ、非常にいい映画だと思いましたが・・・  こういう映画って2作目になると、いかにも二匹目のドジョウという感じで悪くなるもんだと思うんですよ。でも基本的にとりあげているネタを変えたことが、別物の映画として見られたのがあたしには良かったです。  多分、日本人の描かれ方の酷さを言う方はいらっしゃると思ってましたが、なんと言いますか、この映画の肝は基本的に"体制側に居ない人たち"の話なんです。今まで、あまり物語にされなかった在日の芸能関係の話ってのは、今まで、ハリウッド映画の商業主義、自国主義、差別的な映画を云々言っていたあたしも、判っていても、ガツンと頭を殴られたような衝撃がありました(これこそパッチギ)。確かに、アメリカにおける日本人の描かれ方の拙さは、相変わらずではありますが、同様に今までの日本映画の描かれ方についても同じ事が言えたというのがショックでもあり、井筒さん自らの反省と批判なんだろうなぁ、と感じています。それ故に、クライマックスシーンのキョンジャの言葉になったと思うし、あの言葉は日本人であればこそ、考えないといけないものがあるんじゃないかな、とあたしは考えます。[映画館(字幕)] 9点(2007-05-20 17:07:56)《改行有》

13.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 凄いな、と思う作品。 実際に機内で起きた事が完全に同一ではないかもしれないが、遺族、当時の管制官、軍関係者、ボイスレコーダー、フライトレコーダーの情報を徹底的に調べて作ったのが良く判る。それが事実と違うかもしれないのは承知の上だがその上でもなお、この映画の迫力に圧倒される。 秀逸なのは、前半の機内の緊迫感の無さだ。慌てふためく管制室や国防施設とは裏腹にのんびりと電話をしたり、朝食を摂っている機内の様子のギャップの激しさにあたしは戦慄を覚えた。実際にハイジャックが起きるというのはこういう事なんだろうというのが否応無しに見ている側に示された気がするからだ。 それと、エンドロールを見れば良くわかるhimselfs、herselfsの多さ。自らこの手の映画に出ると言うのは心境的に複雑なものもあった筈だ。映画に出演協力するという事で、記憶を風化させない、あるいは心のけじめを付けたのかもしれない。 ドキュメンタリータッチで描かれているが、ドキュメント映画では無い、かといってエンターテイメントでもないこの映画のもうひとつの良さは若干偏りが見られるものの、かなりハイジャック犯と乗客を公平に描いている事だ。一歩間違えば、ブラックホーク・ダウンの様に恰好の政治宣伝のネタにされかねかねない映画であるが、それを上手く回避するように描かれている。 かといって、全面的にこの映画を推すには少々無理がある。先に書いた若干の偏りの事である。この辺は観客のフラストレーションを解放する為に作られたのかな、と思うシーンが何箇所かあって、その部分がどうしても残念でならない。 様々な憶測が飛び交うユナイテッド航空93便の墜落であるが、現状で知る限りの情報を集めて作られた再現映画として、評価したい。 [映画館(字幕)] 9点(2006-09-16 11:25:50)(良:1票) 《改行有》

14.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 ある意味シュールではあるのだけど、ベルリンの壁の崩壊、東西ドイツの統合というあの時を見ていただけに、なんか響くものがありましたね。母のために息子が必死に東西ドイツの統合を隠す姿は非常に滑稽に見えるのだけど、その滑稽さがなんか悲しくてね。母も最後には息子のウソに気付く訳だけど、それを墓穴までもっていく姿にちょっと泣けたなぁ。日本だって決して他人事では無い訳だけど、島国ではこういう発想はちょっと気が付かないね。 [DVD(字幕)] 9点(2006-07-23 19:56:19)《改行有》

15.  ミニパト 《ネタバレ》 これ、同時上映映画(WXIII 機動警察パトレイバー)を何回も見ないと見れない訳で(当時3話を一話づつ、ランダム上映していた)、あたしは2話だけ見たんですがね。 全話見たら、こりゃホントに面白い。1話が銃器のウンチク話、2話がパトレイバーの世界観、そして3話目が特車2課の裏話と、トンでもない話な訳で、ある意味、本当にファンや、銃器マニアでないと判らない専門用語の連発が凄かったですね。 また、割り箸使った紙芝居という設定のCGアニメっていう面白さというかくだらなさにスタッフの意気込みが見て取れるんだよね。後藤さんのノホホンとした喋りや、シゲさんの超絶マシンガントークも面白いけど、やっぱり面白いのは忍さんのしゃべりは面白い。この辺も力が入ってるな、ってのが判りますね。[DVD(邦画)] 9点(2006-07-23 14:33:24)《改行有》

16.  電車男 《ネタバレ》 良かったですよ。 あたしとしてはこの映画で言葉(台詞ではなく)の中に含まれる感情というものが良く伝わったし、それによって自分がこの映画の与える感動というものをどのように伝えようとしていかがわかったような気がしましたから。残念ながら、一番感動させるであろう告白のシーンであまり感動しなかったのだけど、それはそれ以上に電車男と応援する2ちゃんねらーの言葉に感動したからで、多分、この辺は人の感動に仕方に違いがあるから構わないんじゃないかと思います。ちょっと残念だったのは2ちゃんねらーの妄想(戦場)のシーン。コメディリリーフにしたかったのだろうけど、反って物語の勢いを削いでるきがしました。でもエンターテイメントとしては上出来だと思います。[映画館(字幕)] 9点(2005-07-04 16:49:32)《改行有》

17.  モンスター(2003) 凄いねぇ。アイリーン・ウォルノスの記録映像見たことあるけど、かなり忠実に真似してる。 相手を威嚇する時の表情とか、目を剥いて相手を見る表情とかは完全にアイリーンなんですよ。 但し、これは意図的なのかも知れないけど、所々でヘンな美しさを見せてしまって、これが残念かなぁ。多分、女性にしか表現出来ない部分というのを上手く見せているのだけど、かなり哲学的な表現がされてるので物凄く重く出来てしまっていて、それが評価を上げる働きと下げる働きをしてると思います。良い映画であるのは間違いないのだけど、この映画が、アイリーンの供述調書、裁判記録、本人からの聞き取りからシナリオが起されている居る事に注意しなくてはいけないでしょう。彼女は虚言癖があったし、人格障害が見られた事も事実で、その意味ではかなり美化されている個所があると思われます。この映画でシンパシィを感じてしまうというのは危険だと思います。ふと、気が付いたのだけど、この映画、「俺たちに明日はない」に非常に似てるよね。傍観者として見るのが一番良いみたい。9点(2004-11-04 21:10:34)(良:1票) 《改行有》

18.  ラブ・アクチュアリー 物凄く良かったですよ。 アンサンブル形式に複数の恋の物語を繋げてひとつの物語にしているのですけど、 これが判りにくくて、最初に見ると戸惑うかもしれないですね。 この手の映画は最近ではあまり見られなくなっているので それにどれだけ慣れているかと言う事が実は勝負になってくるのですが、 あんまり肩肘張らずに気楽に見たほうが良いでしょう。 オープニングとエンディングで語られるメッセージと空港での人々の再会の挨拶が実はこの映画の基本であって、それを物語として”こういう愛の形もあるよ”と見せたのが映画の中身なんでしょう。 それと、ぜひ注目して欲しいのが音楽、冒頭の落ちぶれたロック歌手の歌から始まって ビートルズにつながり、ラストはマライア。全編ラブソングというこの構成には参りました。 クリスマス前からクリスマスまでの物語なので、残念ながら日本での公開が遅れた事が悔やまれます。 「フォー・ウェディング」「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」という ハリウッド映画と違った独特な雰囲気の映画を作る、ワーキング・タイトルらしい映画ともいえます。 残念ながらこの映画はPG-12指定なんですよね。 映画の撮影シーンとしてセックス描写があるためだと思うのですが、 お子さんがいる方も出来れば一緒にご覧頂きたいです。 あたしって英国映画に水が合うみたい。(笑) 9点(2004-05-03 18:16:15)(良:1票) 《改行有》

19.  モンスターズ・インク いや、素直に笑えたし、楽しめた。これってアニメーションにはなってるけど、立派にハリウッドの役者達でコメディにしても楽しいんじゃないかと思う。皆さんが言ってますけど、そういう意味でアメリカの脚本家は本当によく勉強してるし脚本が上手いと思います。役者も流石で、ジョン・グッドマンもビリー・クリスタルも自分の持ち味をちゃんと声で生かしてるよね。日本の最近の俳優だと、こう言う芸当はなかなか出来ないと思います。吹き替えも見たのですが、驚くほど良かったです。ホンジャマカの石塚は決して上手いとは言えないんだけど、終始、声のトーンを一定に保っているし、感情の表現なんかも丁寧で分かりやすいですね。爆笑問題の田中は太田にかなりダメ出しされてたけど、あれでOKじゃ無いかな。ビリー・クリスタルの様な声や口調を真似たところでマイク(でしたっけ?あの”ギョロ目ちゃん”)の声が日本語だと嫌味に聞こえる気がします。それと比べたら、田中の口調はかなり雑で大げさなんだけど、あの役を印象つける上で間違いなく成功していると思います。あと、音楽のセンスが良いですよね。オープニングの音楽良いし、グッドマンも相変らず歌が上手いです。9点(2002-10-13 10:19:28)

20.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 ネタバレはしょうがないところだなぁ。【クゥイック】さんはヤマが無いと言われてるけど、全編がテンション高いからねぇ。唯一はパドメとアニーのナブーでのホノボノシーンでしょうか。あれ友人に聴いて判ったんだけど、黒澤映画のオマージュなんだね。それがわかって大喜びでした。今回の見どころはやっぱりジェダイの騎士達の戦い振りでしょうか。剣の振り方の基本はみんな同じなんだけど、扱い方に個人の流儀みたいなのがあるんだよね。しかもヒューマノイドタイプ以外のエイリアンのジェダイのセイバーの構えとか振るい方が実に綺麗でカッコイイんです。それ見ただけであたしのボルテージは上がってました(笑)。クリストファー・リーも凄い剣捌きがうまいのね。途中スタントが入ったにしても、名優の演技の素晴らしさに感嘆してます。そしてやっぱりヨーダですか。あの小柄の老体の剣さばきというのは実にカッコヨカッタです(笑)。剣を腰から引き抜く所から構えるまでというのが、黒澤映画の侍の凛々しさに似ているんですよ。でもってあの剣使い、なるほどルークの特訓というのは自分の剣術を教え込もうとしたんだろうな、なんか納得してました。あと、映画の構成自体がエピソード5と似てる感がありますね。多分、その辺は計算してるんだろうなぁ。エピソード1が消化不良だっただけにあたしが満足してます。9点(2002-06-30 17:07:22)

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