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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ピノキオ(1940) これが1940年の映画とは・・・DVDで見るとデジタル処理されてるのかもしれないけれど、それにしてもこの時代に画質、ストーリーがここまで質の高い作品を作ったディズニーに脱帽。ピノキオがあまりにも子供らしい純真さを持っていて、それによって道を踏み外してしまいそうになる。これは好奇心と言えるんだろうけど。でもなんでも好き勝手をしていると、最後には自分の身に降りかかって返って来ると言う教訓にもなっている。嘘をつくと鼻が伸びて、クジラに襲われるシーンがあるという程度にしかストーリーを知らなかったので、ちょっと意外な面でもあった。単純ながらも奥深く、大人でも楽しめる作品だと思う。名曲「星に願いを」も本当に素晴らしい。9点(2004-01-19 03:20:35) 2. ガス燈(1944) サスペンスとしては分かり易過ぎる感じはある。しかしイングリッド・バーグマンが精神的に病んでいく演技が秀逸で引き込まれる。夫によって追い詰められていくのだが、妻は夫を疑うこともなく、上手く騙されていく。客観的に見ていたら、夫が怪しいのはバレバレだし、なんでもっと夫を疑わないのかとも思う。しかし、それもイングリッド・バーグマンがいかにも世間知らずのお嬢様に見えるので、騙されても仕方が無いのかなと思わせる。最後の夫へのしっぺ返しも良かった。8点(2003-10-16 22:04:15)(良:1票) 3. 海外特派員 風車の中を動き回るシーン、ホテルで逃げるシーン、教会の展望台のシーンなど緊迫感のあるシーンが多い。次々に現れる敵、そして意外な黒幕。そこまでいい雰囲気んで来ていたのに、黒幕を追い詰めるシーンにもうちょっと緊迫感が欲しかったような気もする。そしてクライマックスの飛行機のシーン。飛行機に乗っていなければならない理由があまり感じられない。パニック映画のようにも見えてしまい、その最後で話のバランスがちょっと崩された感がある。8点(2003-06-01 22:04:06) 4. 断崖 もう早く別れろと言いたくなるような二人。ただの詐欺師にしか見えない男、疑いつつも別れられない女。その煮え切らなさにイライラしてくる。そして見る側はこの時点でヒッチコックの術中にはまっているんだろう。男のする行動は全て疑いの目で見てしまう自分が居る。次々に起こる事件は男が裏でなにかを画策しているのではないかと容易に想像してしまう。遂には妻への保険金殺人も・・・気付けばジョン・フォンテインに感情移入をしている。一刻も早く逃げなければと言う思いが、車で走る断崖のシーンに緊迫感を与える。クライマックスで魅せたあと、すべての話が繋がり、なるほどと思うと同時に、騙されたと気付く。純粋に見る側を騙す話・・・騙されてみるのも時には面白い。8点(2003-06-01 19:35:55) 5. 汚名 《ネタバレ》 ケイリー・グラントというよりは、イングリッド・バーグマンの独壇場といった感じ。知的で聡明、しかしどこか儚げな役どころは本当にピッタリだと思う。サスペンスとして目新しいところはないんだけど、話事態はまとまっていて面白いです。しかし、汚名は一体どこへ・・・7点(2004-02-05 17:33:27) 6. 白い恐怖(1945) 物語が展開していく後半は結構面白い。なんで白に恐怖を感じるのか、なぜ罪悪感を持ってるのか。これを事件に絡ませてるのが巧い。芯の通ったイングリット・バーグマンの演技もいい。最後の犯人への追及なんて見応えあるし。ただスキーのシーンはあまりにも・・・直滑降なんて普通ありえないし、近すぎてぶつかりそう。7点(2003-11-13 18:16:53) 7. 第三の男 下水道を追いかけるシーンとか印象的。しかし、ところどころで流れる曲には不満。曲自体はいい曲なのだが、緊張感をいつも緩める。見た目は緊張感があって、音は軽い。このシーンはなにを意識した場面なんだろうと思わせる。音はシーンを選んで使って欲しかった。ラストシーンは凄く印象的だった。7点(2003-10-16 22:26:54) 8. カサブランカ 《ネタバレ》 「君の瞳に乾杯」と言った台詞や、「As Time Goes By」の曲の良さが印象に残りますね。物語も佳境になるごとに面白かった。リックの陰謀によってラズロは逮捕されてしまうのか。署長の機転で連絡の行ってしまった将校に止められてしまうのか。その辺に緊迫感があった。結局はラズロとイルザに許可証をあげると言う決断をし、自分の身が危うくなろうとも妨害を阻止したリックは男らしい。署長の寝返りも良かった。あのどっちつかずだった署長が、最後に見せた決断は、正直予想外だった。7点(2003-09-28 01:29:09) 9. 誰が為に鐘は鳴る 思ったほどでは・・・見たDVDが何故か中国製で字幕が変だったのも悪いんだけど。もうちょっと入り込めたらよかったな。誰の為に戦っているのか。最後の締め方は良かった。6点(2004-02-21 21:20:49) 10. 救命艇 ヒッチコックはあれかな・・・?こんな状況でも、やっぱり出演はするんだね。サスペンスを期待すると拍子抜けかも。もうちょっと物語があると良かったかな。6点(2004-02-12 14:00:36) 11. 仔鹿物語(1946) 彼らが生きていくためには鹿の存在はありえなかったんだよね。鹿を兄弟のようにかわいがる息子の気持ちは分からなくもないけど、そんな気持ちを鹿に分かるはずもなく。しつこいまでに畑を荒らしてくれて・・・ラストは哀しいけど、これも運命なのかな。6点(2003-11-02 11:49:26) 12. ロープ 1シーンで、カットも限りなく少なくなっている今作。その描き方は面白いんだけど、終始単調で、盛り上がりに欠ける。また1カットが長いせいか全体的に雑なところや勢いばっかりが目に付く。それなら1カット1カットちゃんと割って、それを大切に撮ってくれた方が良かったと思う。殺人動機とかもなかなか興味深かったし、それに対するジェームス・スチュアートの反論もなかなか良かったんだけどな。6点(2003-10-23 23:19:10) 13. 疑惑の影(1943) 《ネタバレ》 疑惑だけが色濃く浮き出てきて、いつまでも核心を突かない感じ。追ってる方も追われてるほうもどっちも怪しい。指輪と言う決定打が出たかと思ったら、もう一人の容疑者が・・・と、混乱させる。遅いかもしれないけど、100%犯人に確信が持てたのは、車のキーのシーンかな。それまでにも怪しいと思いつつも、どうも裏がありそうな気がしてたから。6点(2003-10-20 15:25:49) 14. 市民ケーン 《ネタバレ》 思ったよりは良くなかった。薔薇の蕾が象徴するのは、幼い日の家族。人生においてどんなに地位と名誉を得ても、決して満たされる事はなかった。彼にとって一番欲しかったのは愛だったから。だからこそ真に愛があったと言える、あの幼き日にとらわれている。というのはわかったつもりなんだけど、ストーリーがもうちょっと・・・もう一度みたら評価は変わるのかな・・・ 5点(2003-11-02 02:06:55) 15. 紳士協定 作品としては悪い作品じゃないと思うけど、どうも読み取るのが難しかった。ユダヤに関しての問題が世界のあちらこちらであるのは知っていても、アメリカでも問題がある(あった?)とは知らなかったし。確かに就職できない、ホテルに入れない等の不当な扱い、さらに罵倒だったり・・・その差別を訴え、ユダヤ人差別に一石を投じた作品だとは思う。しかし、なぜそのような差別が行われるのか、その理由の掘り下げが希薄な感があった。差別がなくなるに越した事はないだろう。しかし、物事には様々な側面がある。その背景も分からないと共感もし辛い。なんだか子供の喧嘩を理由も聞かずに「喧嘩をやめなさい」と仲裁しているような感じ。それは場をいさめただけで問題の解決にはならない。そんなことでは子供は喧嘩はやめても分かり合うことはできないだろう。この作品もそんな片方の側面に"蓋をしてしまった"ような感が否めない。社会性を持った作品にしては奇麗事が過ぎたかも。ただ、当時としては問題提起にはなったんだろうし、そういう意味じゃアカデミー賞もありなのかな?まあ半世紀以上も前の作品だし、その背景を知らないとやっぱり評価は難しいかも。5点(2003-09-23 16:55:22)
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