みんなのシネマレビュー |
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1. ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 聖人君子ではない人物造形が見事。あえて夢のようなラストシーンもさわやか。これぞ映画といいたいです。10点(2003-09-23 13:00:41) 2. カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 <ネタバレアリ>社会の中で、個人はみな、自ら望んでがちがちに管理されている。そう気づいて、ニコルソンが愕然とする展開が鮮烈。人間らしさを求めて、映らないテレビに向かい熱狂するシーンは何度見ても切ない。10点(2003-09-23 12:49:12) 3. 砂の器 《ネタバレ》 やはりドラマの前に観ておかなくちゃと思い、遅まきながらDVDを購入。新聞記事から愛人にたどり着くくだりは強引かと感じましたが、交響曲シーンの映像、音楽、編集の力で、そういう細かいことは吹き飛びました。語り尽くされていますが、台詞のない旅の情景で、特に極限の状況なのに親子が笑ってじゃれあうシーンが秀逸。だから、すべてのドラマが切なく胸に迫る。そして殺人の動機は、観る人それぞれが受け止めるものでは、と思ってしまいました…9点(2004-01-12 01:44:44) 4. バック・トゥ・ザ・フューチャー 傑作。初めて観たとき、もう立派な大人だったけれど、ニコニコしながら映画館を後にした覚えがある。冒頭、時計で一杯のドクの部屋から始まる緻密な伏線。ギター好きなマイケルの、永遠の悪ガキぶり。わくわくさせるパワー・オブ・ラブ。エンタテインメント万歳。9点(2003-11-30 15:52:43) 5. ダイ・ハード 《ネタバレ》 やっぱり言いたい。傑作! 高所恐怖症から高級時計まで、あらゆるエピソードが引用に耐える。9点(2003-11-24 16:32:34) 6. シックス・センス 《ネタバレ》 2度観ても、驚きがあせない。残された者は誰しも、きっと思い残すことがあったに違いない、と考える。そんな切なさが胸に迫ります。9点(2003-09-23 13:19:44) 7. もののけ姫 《ネタバレ》 公開当時、テーマは環境破壊と言われた気がするけれど、2001年を経た今では、異質なものとの軋轢、憎しみと死の連鎖の重さ、愚かさ、拒絶された者の痛みを描いたように思えた。そういう時の流れに耐えるところが、ファンタジーの強さ、醍醐味なのだろうと改めて思う。[地上波(字幕)] 8点(2005-04-03 20:08:20)(良:1票) 8. シカゴ(2002) 「オール・ザット・ジャズ」でノックダウンです。格好いい。70年代にここまで楽しく、ここまで冷徹にスキャンダリズムを皮肉った舞台を作ったフォッシーにまず乾杯。そしてフォッシーと、エンタテインメントをこよなく愛することを隠さない、この映画のスタッフに拍手。リチャード・ギアが下着姿で踊ったときにはちょっとのけぞりましたが、それも含めて、「やる時はやる」役者たちはさすがです。8点(2003-11-30 15:13:59) 9. 恋におちたシェイクスピア とっても楽しめました。シーンのつながり方が心地よい。拍手。8点(2003-09-23 15:05:08) 10. トゥルー・ロマンス これを好きだというと、なぜか友人に評判が悪いのですが、暴力が不快にならず、爆笑につながる希有な映画ではないでしょうか…8点(2003-09-23 13:46:32) 11. 戦場のピアニスト 《ネタバレ》 大まかな内容は、観る前から想像がつく。それでも引き込まれるのは、誰もが状況次第で、とてつもなく非情になりうるという現実の重さ故でしょうか。爆撃を受けたときのリアルな耳鳴り、そして緊張の果てのユーモアが秀逸です。8点(2003-09-23 13:36:04) 12. 愛を乞うひと 《ネタバレ》 ストーリーを要約しようとしたら、因果関係のようなものは必ずしもすっきりしていないと思います。すっきりさせないまま、人物のリアリティーで描ききったところが素晴らしい。涙。8点(2003-09-23 13:12:50) 13. シビル・アクション 《ネタバレ》 「間」が多い。それが絶妙に観る人を引き込みます。何気なくシーンの背景で鳴る音もリアル。秀作ではないでしょうか。8点(2003-09-23 13:08:34) 14. ザ・エージェント なんとなく内幕ものかと思って観ると、意外に暖かい気持ちになれる。トム・クルーズはちゃんと秀作を選んでいると思います。8点(2003-09-23 13:04:13) 15. ストーリー・オブ・ラブ 舞台で観ても楽しめそう。決してひねらないラストが二人の芸達者ぶりを際だたせていると思います。8点(2003-09-23 12:53:16) 16. 容疑者Xの献身 《ネタバレ》 よかった。だいぶ前に原作を読んだとき、「謎解きと心理の密接な関連」が最大の見せ場になっている小説なので、これは地味過ぎて映像化が難しいと感じた。結果的には、納得の出来。「地味」に徹した堤真一の演技、特に天井で4色問題を考えるシーンが、泣ける。「派手担当」の福山雅治とも意外にいいバランスで、なんだか直木賞受賞作「X」の映画化企画が先にあり、その地味さを埋め合わせるためにテレビシリーズを作ったのでは、と思っちゃったほど。 全然関係ないけれど、テレビシリーズのスピンオフ「ユンゲル」を観たら「ユージュアル・サスペクツ」のオマージュになっていて、笑いました。[映画館(邦画)] 7点(2008-10-26 19:37:58)《改行有》 17. 宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 深夜なのに、かなりの入り。評判通りとにかく怖い。正当派パニック映画といえるのでは。特に音。雷などの大音響も、席の後方から聞こえるかさこそ動く小さな気配も。普通の下町が粉々になる絶望感で、始まる前は結構賑やかだったグループも息をのんでました。物語は、とにかく一個人が逃げまくるだけ、という点が好感もてた。大統領も学者も、祖国愛も人類愛も皆無。解説も主人公が聞く風評のたぐいだけ。ドラマとしては、何かもうちょっと伏線が欲しかったかもしれないけれど。 [映画館(字幕)] 7点(2005-07-03 13:19:36)《改行有》 18. ハウルの動く城 《ネタバレ》 強い少女は健在。やっぱりワルツと美しい映像、特に冒頭近く、空を歩くシーンが素敵。この時点で恋に落ちたってことじゃないでしょうか。美しい自然を旅したあと、ちっぽけな下町の帽子屋に帰ってくるところも良い。ただ城を壊すあたりから、意味がよくわからなくなったけれど。老女の包容力が妙に印象に残りました。7点(2004-11-24 00:49:08) 19. コラテラル 《ネタバレ》 まるで舞台のような対話劇。運転手と検事、そして銀髪のトム・クルーズが狭いタクシー車内で語りまくる。エンドロールが流れたとき、たまたま後ろの席にいた観客同士が、「なにこれ」と怒っているのが聞こえた。確かにサスペンスとしての新味はないかもしれない。しかし、だからこそ、夜を超えていく野性の印象が、奇妙に後をひく。音楽がどれも格好いい。 7点(2004-09-17 01:49:32)《改行有》 20. 半落ち 《ネタバレ》 小説を読んでいたのに、泣けました。深夜ですが老若男女よく入っていて、やっぱり鼻をすする人が多かったです。 冒頭の取り調べまでの速いテンポ、次々惜しげなく出てくる渋いキャストで、引き込まれちゃいました。人物一人ひとりの背負うものが善悪一辺倒でなく、深い。確かに説明は少なく、盛り上がりもいまいちですが、「命」の意味とか大上段に語らない分、抑制のきいた一本になったのでは。特に寡黙な寺尾聰。微妙な目の演技が秀逸。 横山秀夫のカメオ出演もファンとしては楽しかったです。 7点(2004-01-25 02:16:05)《改行有》
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