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プロフィール
コメント数 53
性別 男性
年齢 40歳
自己紹介 国、年代、ジャンルを問わず、いろいろな映画を観ていくつもりです。

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評価順123
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1.  カリスマ 《ネタバレ》 僕たちは絶えず何を生かし何を殺すか選択しながら生きているのだと思う。それは当然のこととして受け入れられていて、その選択自体を拒否することは許されない、かのように見える。役所広司はそのことにぼんやりとした違和感を覚えていたのではないだろうか。だから、序盤の人質事件において、何もすることができなかった。しかし役所は、森での出来事を通して、何を生かし何を殺すかが問題なのではないことを悟る。そもそも、そのような問題が成立してしまうのは、何かが生き何かが死ぬということが法則とか力関係のもたらす結果として捉えられているからではないか。ならば、法則とか力関係といったものを度外視してしまったらどうなるか。そこに残るのは、何かが生き何かが死ぬという表面的な事実のみである。そのように世界を認識することによって、役所は、何を生かし何を殺すかという選択から解放され、世界をあるがままに受け止めることができるようになったのだと思う。全ての物事があるがままでいい。たとえそれがどんなことであったとしても。だからこそ役所は、終盤の人質事件に迷うことなく対処することができたのだろう。ただ、そんな境地に達することは現実的には不可能だし、それは想像を絶する世界である。だから僕たちは、大金を出したり、爆破しようとするなりして、恣意的に選択されたカリスマに追随するしかない。そこには必然的に対立が生じる。そのことをラストの戦火が表していたのではないだろうか。この映画ははっきりとした解答を提示しているわけではない。しかし僕は、その潜在性において一縷の希望を見出すことができた。[DVD(邦画)] 10点(2007-08-22 21:25:36)(良:1票)

2.  狩人の夜 《ネタバレ》 子どもの時にこの映画を観ていたら、間違いなく重度の人間不信に陥っていただろう。白馬に乗ってトコトコ移動する牧師の恐ろしさと言ったら。それに対し、牧師から逃れるべく必死で舟を漕ぐ少年の姿が勇ましい。一見少年が平穏な生活を取り戻したかに見えるラストも、単純なハッピーエンドというわけではなさそうだ。大した理由はないのだが、どうも腑に落ちないのだ。それは、婦人へのプレゼントにするために、少年がテーブルに積まれたリンゴを布で包むのだが、牧師に促されて地下室に降りていくシーンでも、同じように積まれたリンゴがあったからかもしれない。一筋縄ではいかない映画だ。[ビデオ(字幕)] 9点(2009-01-06 18:48:34)

3.  どついたるねん 赤井英和の荒削りな演技がそのまま映画の力強さとなって、最初から最後まで飽きずに観ることができた。冒頭から大笑いしてしまうくらいギャグが多いのも個人的には嬉しかった。そして、あの唐突なラストには思いがけず目頭が熱くなった。[DVD(邦画)] 9点(2009-01-03 19:53:30)

4.  歩いても 歩いても それぞれの登場人物の描写が丁寧で、最初から混乱することなく人間関係を把握できるところがすごい。直接画面に映ることのない長男にすら存在感が与えられているし。何気ない会話でつながれていく画面の間にも小さな綻びが見え隠れし、やがてはそれが決定的なものとなっていく。各人が違う事情を抱えていて当たり前なのに、どうしてこういう場では「普通」であることを演じてしまうのだろう。そんなことを考えさせられた。[映画館(邦画)] 9点(2008-08-25 20:51:48)

5.  マザー、サン あまりにもゆったりとしたテンポの作品だったため、DVDを再生してから10分くらいのところで挫折、仮眠をとってから再挑戦。病床に伏した母を抱えながら、息子が外を歩くというだけで、特に劇的な展開はない。けれども、曲がりくねった道、山の稜線、森に生えた樹木や、本来は直線で構成されているはずなのにカメラのレンズによってねじ曲げられた建造物が、死に瀕した母のイメージと重なり、強烈なインパクトを作品全体に与えている。ひたすらに美しい映画。[DVD(字幕)] 9点(2008-08-24 16:33:52)

6.  人のセックスを笑うな ストーリーはあってないようなものだったけど、美しい映像を堪能できてよかった。フレーミングや原色の使い方がうまいと感じた。俳優の演技と有機的に結びついた長廻しもすばらしい。何よりも驚いたのが、こういった手法を用いていながら、殺伐とした印象を与えることなく、かわいい感じの映画に仕上げていることだ。北野武や黒沢清にはちょっとできない芸当なんじゃないだろうか。井口監督はしっかりと自分のカラーを打ち出せていると思う。[DVD(邦画)] 9点(2008-07-31 21:56:26)

7.  ラルジャン 《ネタバレ》 洗面所で手を洗っているところを撮るだけで、主人公が殺人を犯したことを効果的に伝えてしまうブレッソンの手際のよさには舌を巻く。ストイックな演出が冴え渡る中で、ワンカットだけ映し出される女性の脚がなんともエロティック。[ビデオ(字幕)] 9点(2008-06-07 00:25:55)(良:1票)

8.  人間の約束 とにかく救いのない映画だった。誰が悪いというわけではない。そこにあるのは「人間の約束」と疲弊した家族の表情だけだ。この映画が作られて20年経った今でも状況はさほど変わっていないように思われる。それは、単に社会問題として片付けてしまえる問題ではなく、人間とは何かという根本的な問題にまで深く関わってくるからではないか。非情に強いメッセージ性を持った傑作である。[DVD(邦画)] 9点(2007-08-22 20:17:45)

9.  田園に死す ノスタルジアにつきまとう記憶の美化によって隠蔽された事実を暴き、真剣に過去と向き合おうとしても、過去が記憶という曖昧なものによってしか現れてこない以上、過去を否定することは、記憶によって形成された自己を否定することになってしまうのではないか。そんなことを考えさせられた。独特の色使いが良い。『書を捨てよ町に出よう』のときよりずっと洗練された感じがする。[DVD(邦画)] 9点(2007-08-18 10:52:12)

10.  竜馬暗殺 《ネタバレ》 倒幕を掲げながらも色情にかまけたり、口論から殺し合いを始めたかと思えばふとしたきっかけで中断してしまったり、野放図な展開が良い。これは、原田芳雄扮する竜馬の気負いのなさに拠る所が大きいのはもちろんだが、映画のスタイルもそういった雰囲気を醸し出すのに一役買っていたように思う。白黒の粗い映像とか、走って行く人物を手持ちカメラで追ったりするなど、ドキュメンタリー的な要素を取り入れることによって躍動感を生み出し、それぞれの登場人物の様子が活き活きと描いている。時代劇というと、少なくとも僕が今までに観た中では、ある種の様式的な美しさが強調されてきたように思える。活劇という形を取りながらも、そうした潮流を撥ね除けてみせた点で、この映画はとても新鮮に感じられた。30年以上も前に作られた映画を新鮮だと言うのもおかしな話ではあるが。[DVD(邦画)] 9点(2007-08-08 02:02:16)

11.  カサノバ(1976) 《ネタバレ》 アフェアというかイリュージョンがすごい。鳥の置物が意味もなく動きまくり、怪奇な音楽が流れる中で行われるプレイは、何ともエキセントリックで、これだけでも一見の価値がある。カサノバという偉大なるエピキュリアンの半生を、『サテリコン』のような名状しがたい独特の世界観で描けば、これほどまでに強烈な映画ができてしまうのかと、ただただ感心するばかりだった。女と名のつく物なら何とでも寝るカサノバの姿には崇高ささえ感じられる。年老いてから誰にも見向きもされなくなり、夢の中で人形と寄り添うラストは皮肉だが、考えようによってはハッピーエンドなのかも。[ビデオ(字幕)] 9点(2007-08-05 09:35:58)

12.  狼の時刻 ベルイマンの作品では、俳優の演技はもちろん、彼らを取り巻く物も重要な要素として扱われていると思う。強すぎる風や壁の染みが不穏な空気を醸成していて、何かとんでもないことが起ころうとしているのではないかと思えてくる。アバンギャルドというか、かなり抽象的な内容なのだけど、しっかりと恐怖を演出できているところはやっぱりすごい。デヴィッド・リンチが本作を賞賛するのも分かる気がする。[DVD(字幕)] 8点(2009-01-22 21:22:47)

13.  どこまでもいこう 子どもたちが駆けていくシーンがとても印象に残った。子どもたちの自然な演技に加え、樹木が風に吹かれてざわめき立つシーンや、画面の外を意識させるような演出が、少し技巧的な感じはするものの、映画を魅力的なものにしているのだろうと思う。[DVD(邦画)] 8点(2009-01-06 18:27:16)

14.  ロンゲスト・ヤード(1974) 《ネタバレ》 スポ根を装ったバイオレンス映画。序盤から平然と激しいカーチェイスを繰り広げてしまうのだからすごい。アメフトの試合が始まってからもやってることは乱闘と同じだし。看守たちを痛めつけるときに囚人たちが見せた楽しそうな表情が忘れられない。それでも、当の本人たちは最後に解り合えたようなので、きっとこれでいいのだろう。[CS・衛星(字幕)] 8点(2008-08-28 22:38:28)

15.  フリック 《ネタバレ》 小林政広の監督作品は他にもいくつか観ているが、本作には監督のそれまでのフィルモグラフィの総決算という意味が込められているように感じた。独特の人物描写を保ちつつノワール的な世界観を構築するかと思ったら、後半でメタレベルの視点が導入されたりと、なんだか監督の頭の中を覗き込んでいるような感覚。それでもある種の押し付けがましさを感じないのは、監督が適度に自己抑制しながら映画を作れているからだと思う。何度も繰りかえされるパンニングが浮遊感を醸し出す映像も良かった。[DVD(邦画)] 8点(2008-08-03 12:10:05)

16.  夜ごとの美女 《ネタバレ》 現実と空想の世界を行ったり来たりするので、ぼんやり観ているとついていけなくなってしまう。ひらひらと飛ぶ蝶のショットを介して別の空間に瞬時に移動するという風に、二つの世界の切り替えがスムーズなのでなおさら。映画の中で登場する数々の音が終盤で一つの音楽を奏でるというのが面白い。[ビデオ(字幕)] 8点(2008-08-03 11:30:33)

17.  薔薇の葬列 《ネタバレ》 ゴダールやアントニオーニ等、同時代の映画作家の二番煎じという感じではあるが、それはそれで結構楽しめた。政治的な内容でありながらも随所で遊んでいる感覚がよかったんだと思う。パゾリーニの『アポロンの地獄』のポスターも単なる記号ってわけじゃなく、ちゃんとした伏線になっていたんだな。[ビデオ(邦画)] 8点(2008-06-04 21:06:23)

18.  コースト・ガード キム・ギドクの作品の中では、軍隊に所属していた頃の監督自身の経験が最も反映されているのではないかと思わせるような内容。ある事件をきっかけに内面から徐々に崩壊していく軍隊の様子を、独自の世界観と並行させて描き出すことに成功している。昨年公開された『父親たちの星条旗』を思い出してしまった。[DVD(字幕)] 8点(2007-09-02 15:08:18)

19.  無防備都市 《ネタバレ》 イタリアンネオレアリスモを代表する作品ということで少し身構えていたが、コミカルな演出もあってそれほど難しさを感じることはなかった。女が射殺されるシーンや最後に神父が銃殺されるシーンは忘れがたいものとなりそうだ。[DVD(字幕)] 8点(2007-08-31 23:35:08)

20.  奇跡の海 《ネタバレ》 ラストにはどうも違和感を感じてしまう。べスにとって一番の救いであるはずのヤンの回復は全くと言っていいほど強調されず、あるはずのない鐘の音が鳴り響くという、それまでとは打って変わって作為的な演出。これはヒューマンドラマとしての体裁を保とうとしているだけで、トリアーが本当に描きたかったのは、その危険なまでの純粋さによって傷ついていくべスの姿にあることをほのめかしているようにさえ思えてしまう。個人がどんなに自分の信念を貫こうとしても、それを阻もうとする社会の重圧には耐えられないのではないか。それを肯定的にとるか否定的にとるかは観客次第だが、そう問いかけること自体に意味があるような気がする。[DVD(字幕)] 8点(2007-08-31 23:16:20)

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