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プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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201.  さくらん 映画そのものに全く品が無い。写真家が映画監督をするとどうしてもシナリオより映像美とか美術に凝り過ぎて足元をすくわれる気がするなあ・・・。この世界が動画じゃなく写真ならいいんだけど。音楽も違う。中身を語るまでもなく残念な作品。映画なんだからもっと普通でいいんだけどなー、花魁の世界を描くだけで十分不思議なんだから。[地上波(邦画)] 3点(2008-05-12 10:47:46)

202.  インファナル・アフェア 《ネタバレ》 脚本も展開も主要キャストの演技力も満点。緊張感があるし次の展開が読めないので目が離せない。スパイを送りこみ合うという映画は何本か観たが、この映画が1番面白い。トニー・レオンの警視の車上に降ってきた死体を観た時のあの表情、ものすごいとしか言いようがない。イヌ同士、ハリウッド映画なら両成敗になるところをヤクザの手下のほうが綺麗さっぱり身辺を片付けて成り上がって終わったところで終わってしまうのが個人的には凄く後味が悪かった。そういう映画だと言われてしまえばそれまでだし、香港ノワールがなんぞやかも分からないが、ラウの恋人がボスとのやりとりの音声CDを警察の上層部に匿名で送るくらいの感じで終わって欲しかったです。しっかし男から見てもトニー・レオンのあの男くささには酔いしれました。 まぁこのシリーズの1番のダメな点は映画が当たって続編を作るにあたり、トニー・レオンを生かすために時間軸を変えた事。えげつないです。[地上波(字幕)] 6点(2008-05-11 14:16:12)

203.  わが青春に悔なし 《ネタバレ》 私は原節子さんという女優さんをこれと「白痴」でしか観た事が無いが、小津作品から入った方が観ると、黒澤映画の原さんはあまりにもエネルギッシュで「え?」と思うらしい。でもきっと原さん自身は大変ではあっても黒澤の現場は役者としてやり甲斐があったに違いない(映像の中に生きる原さんがとても輝いていた)。最初はいい所のお嬢さんなので着ているものから表情から(芯は強いが)美しいというイメージだったが、ダンナがスパイ容疑で収監され、特に獄中での死亡を聞かされた辺りから、自分の生き様を決して曲げない信念と共に、ものすごい形相に変わっていくのがとても見応えがあった。ヤンマーの田植え機もない時代、あれだけの田植えをムチャクチャにされたらどれだけ絶望と怒りがこみ上げたであろう。でも社会全てを敵に回してでも自分を生きた様はまさに「わが青春に悔なし」とばかりだった。 110分間という決して短編ではない作品なのだが、物語にさほどの起伏も無いので観る人が見たら中だるみを感じるかもしれない。しかし黒澤が戦後第1作にこれを選んだのは、まさに国策映画や検閲の呪縛から解き放たれた監督の気持ちそのままをヒロインに投影したかったからではないだろうか? 余談ですが糸川を演じた役者さんは、3の倍数でアホになる芸人さんにちょっとだけ似てます。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-11 02:18:09)(笑:2票) (良:1票) 《改行有》

204.  虎の尾を踏む男達 《ネタバレ》 作った時期を考えたり、その時にこれだけ豪華なメンバーを揃えて勧進帳(桶狭間を作りたかったが馬が調達できず断念)をやったのはスゴイ。でんじろう先生とエノケンありきの話なので、狂言回しのエノケンの存在がいい所とシリアス部分での茶々に「ん?」という部分と両方あるが、勧進帳のパロディとして十分楽しめます。森雅之とか志村喬とか岩井半四郎の使い方が勿体無いけど、これはこれでオールキャストで有名な歌舞伎の一場面を独自の演出で切り取ったと思えばなかなかの佳作です。 富樫の藤田進はちょっと弱いかなと思いきや、声を荒げるシーンでいいなぁと思ったり。まぁでも最後の最後、弁慶じゃなく強力が六歩を踏むのが黒澤の遊び心。戦争末期に作ってGHQににらまれたのかな?製作から7年日の目を見なかったとは・・・。「羅生門」より前に観るべき作品なのかもです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-10 00:45:34)《改行有》

205.  一番美しく 《ネタバレ》 映画の裏に国策・戦意高揚の狙いがあった事を抜きにしても、黒澤監督らしくないけど、美しい映画だなと思いました。主演の矢口陽子さんが眼に力があって、若手女子工員を引っ張っていくに値する適役だったと思います。 戦争中だし女だからと言って男に負けたくない気持ちと、無理がたたっての病気、そしてマンネリと疲労からくる能率の下降のイライラ。全てがリアルで1つの人間ドラマが展開していました。先生と呼ばれる入江たか子さんも非常に美しく、見守る立場としての役割がピッタリでした。 ラスト、故郷の母親の訃報を聞いても「故郷には帰りません」と突っぱね、仕事のレンズを検査しながら涙するシーンが非常に美しかった…。あのレンズ越しには確かな黒澤監督の愛情を感じました。気丈な女性がホロっと見せる弱さに男は弱いなあ・・・、60年以上経った今見返してみても、黒澤監督がこの女優さんを好きになった理由がなんとなく分かる。それだけでも十分価値のある作品ではないでしょうか?激甘ですが6点です![CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-09 16:55:18)《改行有》

206.  續・姿三四郎 《ネタバレ》 これまた三四郎のバカ素直な生き様を心地よく感じる佳作であり快作です。あまり黒澤を意識しないで見れば、単純に終戦間近に公開されたこの作品の映画価値を感じます。前作と違って異種格闘技になる意味での安っぽさはありますが、主要キャストの憎めない演技力で飽きさせない流れになってます。源之助と鉄心の2役を演じ分けた月形龍之介は特に素晴らしく、ギラギラしてただけの前作よりもずっと人間味が増していいです。負けを負けと認める潔さってなかなか持てないですけどね(前作の志村喬先生も良かったけど)。 最後の雪降る峠での格闘は、わざと鉄心の気迫だけを押し出すために露出を変えて顔を落としたのかな?とか考えすぎてみたり(笑)姑息にも寝込みを襲おうとした弟が、小夜との夢を観てるであろう三四郎の笑顔に、まさに人間的にも完全敗北する瞬間のあの笑顔が強烈に印象に残りました。格闘技の強い弱いではなく、人間としての度量をはかる映画だったなあと。 小夜とのロマンスのシーンも数少ないけどいいシーン多かった。お父さんのお墓参りのシーンの後姿、小夜に片想いしてた源之助が車に乗る時の微妙な寂しげな顔と三四郎・小夜の表情、そして神社で、別れを言った後も何度も何度もお辞儀をしあう姿。あれがほのかな愛ってやつなんだなーと。戦争中に「笑った相手に負けたな」なんて映画を作っちゃった黒澤監督はやっぱりタダモノではないです。甘いけど前作と同じく7点![CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-07 23:53:42)《改行有》

207.  姿三四郎(1943) 20分ほどのフィルム消失、15%ほどの場面での音声の聞き取れなさを除いてもなかなか面白いです。気楽に見られます。とても戦時中に作ったとも思えないくらい軽い感じです。三四郎は己の壁に何度もぶつかりますが、本当にバカがつくくらい真っ直ぐで好感が持てます。 柔道のシーンはおまけかな?それよりも60年以上前の映画の作り方、黒澤天皇のデビュー作、意外と言っちゃ失礼だが三四郎と小夜のロマンスのシーンの丁寧な演出(緒を替えるシーンが秀逸)、最後の決闘シーンの雰囲気の盛り上げ方(雲の動きと風の轟音がカッコいい)、どれを取っても一級品であり、映画芸術の1つとして保存する価値があるのではないでしょうか?しかしあの花井蘭子さんのきつい睨み・・・、気の強い女性が好きな小生、おもわずぐっときてしまいました。しかし志村喬先生はこの時から既に老け役ですか(^^;[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-07 23:42:49)《改行有》

208.  エクステ 《ネタバレ》 園子温監督の作品なので相当構えて観ましたが、違う意味で裏切られました、笑える裏切られ方です(笑)髪の毛が人を襲うのは怖いんだけど、これがVFX満載すぎるとマンガなんだなと(^^;つぐみの演技なんかは園監督らしくて陰湿で生理的に胃にくるいつもの感じなんですが、栗山千明の綺麗すぎる主役、大杉漣先生のぶっ壊れた演技が本当に印象深くてそっちが勝ってました。だから園監督らしくなく感じる方もいると思います。 大杉漣先生の「ヘア~ヘア~ マイヘア~ヘア~」という曲のフレーズが全然頭から離れないのも凄い!漣さんが本当に楽しんで演じているのが分かり「男は幾つになっても子供なんだな」と微笑ましくなりました。今度見返す時は大杉さんが栗山さんに「本当に・・・綺麗な髪ですね」って何度言ったか数えてみたいと思います。巻き添えで死んだ刑事さんとかは本当に気の毒・・・。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-06 14:42:44)(良:1票) 《改行有》

209.  駅馬車(1939) 西部劇だと思って見るともしかしたら肩透かし。しかし主要出演者全員の人間模様を見事に描き切った人間ドラマとして観たら文句なしの大傑作。耳から離れないテーマソング、若々しいジョン・ウェイン(表情も仕草も全部が紳士!男からみてもカッコ良すぎ!)、アパッチ襲撃の際のあのアクションシーンの大迫力。コメディセンスもきかせているので肩肘張らずに観られますし、しかも出演者の「目」で語る演技がいい。故・淀川先生は、この映画を観ていると色が見えてくると仰いましたが、なるほど分かるなぁ・・・。物語の描く範囲を広く浅くではなく、ごく一部のエリアのある日の出来事を、限られた人間で見せているから濃く感じるのでしょうね。しつこいですが若きジョン・ウェインが本当にカッコいいので参りました。[DVD(字幕)] 8点(2008-04-20 20:15:29)

210.  ランダウン/ロッキング・ザ・アマゾン シナリオに目新しさは全く無いが、暇つぶしに見るアクション映画としたらなかなか楽しめました。ザ・ロックのアクションはさすがに迫力もあるし、悪役のボスにウォーケンという大御所を起用する事で物語が締まって見えます。銃を封印する事で肉体派アクションとしても頑張っていると思いますし。しかしなんでシュワちゃんが・・・!?[地上波(吹替)] 5点(2008-04-20 19:06:38)

211.  パットン大戦車軍団 《ネタバレ》 グレゴリー・ペックの「頭上の敵機」の後に観たので、統率力のある豪腕なパットンのカリスマ性みたいなものが特に印象的で見事に描かれていたと思います。 本物のパットンを知らないので、ジョージ・C・スコットがそのパットンそのものに見えるのは自然な事かと思います。しかし戦う事が大好きで、類稀な戦略家であっても、連合軍という協調を求められる中では、やはり終局を迎えた後は追い出される運命と想像できながらも寂しい最後でしたね。 3時間近い作品でありながら、どこがメインという感じではなく、見終えた感想とすれば漠然と「口悪かったな」「消極的な部下に厳しかったな」「でかかったな」「ラストの背中が寂しげだったな」って感じでした。皆さんおっしゃるように、スケールは凄いはずなのに、戦いを幾つかの場面で作ったおかげで、シナリオ的な盛り上がりを作る事に少々欠けたのかな?と思いました。それでも決してつまらない作品ではありません。ジェリー・ゴールドスミスの音楽も良かった・・・。 アップからすーっと引くカメラ手法、なるほど「猿の惑星」のシャフナー監督っぽいなとか思って見ました。[DVD(字幕)] 7点(2008-04-06 16:24:15)《改行有》

212.  頭上の敵機 《ネタバレ》 人情家である管理職を交代させ、ビシビシ鍛える派のサベージ准将になってから、最初は反発していた部下達も戦果と共に徐々に打ち解けていく様子が良かったです。自分に厳しいサベージ准将も相当のプレッシャーがあったのでしょう、最後の方で戦闘機に乗る前にブルブルと手が震え力が入らなくなり、精神崩壊してしまうのを見て、気丈な方ほど崩れる時は一瞬なのだなと思いました。その精神が崩壊する様子をグレゴリー・ペックは見事に演じていたと思います。彼が物語り最後の出撃の前に上官と語った際、サベージが出ていった後に、万が一の時の交代指揮官を用意しとけと言ってたのが何とも不快でしたが、そんなものなのでしょうね・・・。戦争映画ではなく、中間管理職の苦悩を書いたドラマの舞台が戦地という感じでした。6点が妥当ですがやっぱりペックカッコイイし大好きなので+1点です。[DVD(字幕)] 7点(2008-03-30 17:06:09)

213.  麗しのサブリナ 《ネタバレ》 遊び人の弟ではなく、不器用だけど実直そうな兄に惹かれてほしいなあと思いつつ、途中までは何ともハラハラさせられました(笑)サブリナのパリでの料理修行中の不器用さも、弟の思わぬオシリの怪我も、最後は思い切って動く兄も三者三様で良さが出ていたと思います。ビリー・ワイルダーの小気味よいテンポと、上品なラブコメのエッセンスがふんだんに込められており、個人的にはまったく中だるみを感じませんでした。 しかし何と言ってもヘプバーン演じるサブリナの魅力に溢れまくっています!!なんて事のない映画なのに8点はつけさせてしまうのは彼女だからこそ!「ローマの休日」のアン王女とは違って今回は身分が低い方にいるのに気品に溢れていて、特に目線の動きがゾクゾクします。下を見ているところからふと目線を上げて俳優さんと目を合わす独特の目線の合わせ方と「間」が何とも言えない魅力を感じさせます。 ボギーがちょっとお歳を召してしまった感も否めませんが、それでもこの2人の共演はアリかなあーと思って観ました。弟が兄に、別れのキスをしたと語った所のセリフで「彼女のキスは涙の味がした」と言ったのが、うわーーー50年代のラブロマンス!とか思いましたが、そういう一見クサく感じる言い回しも映画の雰囲気にマッチしていて好きなのです!まぁやっぱり若かりしオードリーの可愛らしさが大好きであれば、1度観て納得、2度観て更に納得の作品になっていると思います!![CS・衛星(字幕)] 8点(2008-03-23 22:36:18)(良:3票) 《改行有》

214.  紀子の食卓 《ネタバレ》 出演陣の熱演に圧倒され、160分間があっという間に感じる作品。しかし脚本は決して面白いものではない。紀子と妹は、一体何がそんなに不満だったのか?廃墟ドットコムにどんな居場所を見出したかったのか?上野駅54は何をどう復讐したくてレンタル家族という仕事を始めたのか?分からない事だらけであるが、人の内部に潜む「孤独、不満、虚構」を痛いように突いてくるのはさすがだった。 しかし人がアイデンティティを考え求めた時に、容易に哲学的な問題提起をしてカルトな方向に進むのはあまり好きではない。女子高生の集団自殺に代表されるような、自分の不安が払拭し、精神的に受け皿を見つけられた先の死であればそれは良いのではないかという雰囲気は、ある意味「逃げ」でもあり正しい答えでもない気はするが、そこは賛否両論あるのかもしれない。 終盤、不満を持って蒸発した姉妹と絡む上野駅54が少しだけ素の顔を見せる。しかしコインロッカーに預けられ愛情を知らない彼女が、その微妙な心情の遷移があまり丁寧ではないので強引な気がした。但し、本音を語り合っても1つにはなれない家族、取り戻せない時間という結末は残念ではあったが現実にもありうるかなと想像するとぞっとした。印象的だったのは、数年ぶりに父親に再会した時の姉妹を演じた吹石一恵と吉高由里子の2人が、タンスの中から出てきた父に気付いた時のショット。背中しか映していないのに確かに演技をしているように見えた。凄惨な数々のショットよりも遥かに強烈だった。[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-03-23 18:48:40)《改行有》

215.  史上最大の作戦 スケールが大きな映画なのに、記録映画風に淡々と刻み、豪華出演陣が誰しも目立ちすぎてないのがすごく良い。映画の切り方も非常に上手いですね。水平線上に横にズラリ並んだ艦隊の引きの画は、それだけで「史上最大の作戦」と思える迫力がありました。片方の国の視点からしか見せない戦争映画よりもメッセージ性は薄くなっても、全体的なまとまり方は全然上に感じました。枝に吊られて死んでいた兵士を見つめるジョン・ウェインの悲しげな表情が脳裏に焼きついて離れません。[地上波(字幕)] 7点(2008-03-21 11:51:29)

216.  テイキング・ライブス 《ネタバレ》 これだけ登場人物が限られている中で、真犯人が誰かという部分で引っ張るのは限界があるので、そこは敢えて先に観客に対して「犯人=イーサン」として見せてしまう方が却って良かったのかなー?と思いました(そうするとキーファーは余計不要になるけど)。 物語は展開的にはかなり強引で多々無理も生じていますが、アンジーの演技(いきなり犯人をシロと思い込んで恋愛感情を持ってしまい、裏切られる)だけは見事だったと思います。表情的なものも含めてボロボロになっていく過程が上手かったなあと。 最後の対決で、もし本当に赤ちゃん刺したら0点つけてやろうかと思いましたが、そうじゃなくてなにより。7ヶ月間、ひたすら偽妊婦を演じて待ち続けたアンジーに5点献上します。[地上波(吹替)] 5点(2008-03-10 17:43:51)《改行有》

217.  ガチ☆ボーイ 《ネタバレ》 佐藤隆太さんは、いつもニコニコしてる好青年のイメージですが、印象そのままに事故後の記憶を翌日まで憶えていられないというハンディを背負った主人公を好演。もっと先行き暗くして絶望的に見せたくなりそうな題材であるにも関わらず、ベストキャスティングとも言える彼の熱演で救われています。脚本も、主人公が記憶を無くす直前に胸を打たれた学生プロレスに参加するという意志を当初は反対するものの、最後には意志を尊重し、彼の頑張りを応援するという流れが○。ナンセンスな笑いは賛否ありそうですが、重度のハンディを背負った主人公との対比ではこの点も必要だったかなと。 前日までの事を思い出すように、頻繁にポラを撮りメモも欠かしませんが、サエコ演じるマネージャーに告白するシーンはメモしてないのが秀逸。彼の中に「今回はダメだけど次はわからない。メモした時点で諦める事になる」という意識が働き、敢えてメモしなかったのだと思いますが、そんな彼がいよいよメモしようとするシーンは号泣。司法試験を目指してたほどのエリートだった自分が事故がきっかけで進路こそ諦めたものの、他の事まで簡単に諦めてたまるかという想いが伝わりました。 泉谷しげる演じる父が、表面上は普通に接してた息子が実は心の奥では死にたいと思う程苦しんでいた事をノートを読んで理解するシーン。きっと父はたまらない気持ちになったのでしょう。心の裏側にある哀しい気持ちを親にだからこそ見せたくないと働く主人公の内面との対比でまた号泣。 そして最後のプロレスシーン。記憶が戻るはずのない彼(マリリン仮面)が、仲間との練習を思い出し、奇跡的に数々の必殺技を繰り出すシーン。ドロップキック1つでこんなに盛り上がるか!やられてもやられても立ち上がるのも感動!そして死闘の後のリング上での最後の決めポーズ!とどめは、当初はプロレスに反対してた父親が、開場の後ろの方から観戦していて、笑顔で拍手を送るシーン(小生のツボの1つが親子愛)。オーラスにふさわしい盛り上げ方となりました。 願わくば父がもっと昔ながらのガンコ親父だったら、最後との振り幅が大きくなって感動が倍増したかな?主人公が裏で苦労する部分の描写ももう少しあれば・・・。きっと監督は敢えてそれを描かなかったのでしょうね、あざとくなるから。でも大満足の作品!限りなく満点に近い9点♪[映画館(邦画)] 9点(2008-03-08 00:52:30)(良:2票) 《改行有》

218.  それでもボクはやってない 6000万人超の全男性諸君は、電車内での行動を常に気をつけないといけないと警鐘を鳴らしてくれただけでも十分存在意義のある作品になったと思う。正しい証言をしても再現ビデオで立ち位置等を立証しても、目撃者に証言してもらっても「男性の痴漢容疑=原則クロ」という風潮があるので、奇跡でも起きない限りは無罪放免にならない。勿論その裏には本当に卑劣な犯罪を起こしてる男性、その被害に遭われて辛い思いをされた女性も多くいると思う。 内容が内容なだけに、女性の方の中には不快に思われた方もいると思う。しかし「男女平等、法の下の平等」という側面で考えた時、少なくとも現在痴漢犯罪は、被害者女性の証言が圧倒的に有利であり、それは必ずしも法の下で平等では無く執り行われているという現実を見せたという意味で、周防監督の10年ぶりの本作は、裁判制度、検察の姿勢、警察の取調べ方、裁判官、被害者容疑者の存在、そしてなにより世間の風潮に何かを問いかけるきっかけを作ってくれたと思う。 勿論痴漢は許されない。しかし無罪の人間が誤って処罰される事も決して許されてはならない。主役を演じた加瀬亮さんが、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞クラスの素晴らしい演技をしているのも見所だと思う。[地上波(邦画)] 8点(2008-03-02 16:22:34)《改行有》

219.  マスク2 凄く酷いです。やはり前作は芸達者ジム・キャリーの演技力と、成長著しいヒロイン、キャメロン・ディアスの存在の賜物だったと再認識した。 あと作る側が、前作が何故ヒットしたかを履き違えて製作してしまってる気がした。CGを使って赤ちゃんが超人的な動きをしたり、犬がありえない表情をしても、観る側は楽しむどころか「さすがにやりすぎだな・・・」って引いた目で見てしまう。面白いのはマスクっていうアイテムを使ってキャラに二面性が出たり、悪戦苦闘する部分なのに、CGに頼って無理矢理笑わそうとしちゃったから駄作になったのだと思います。設定ありきで安易に続編を作ってしまうと脚本はペラッペラなんですね。[地上波(吹替)] 2点(2008-03-02 16:06:52)《改行有》

220.  シークレット ウインドウ 《ネタバレ》 良くも悪くもスティーブンキングらしいなあと。でも多重人格とか「もう1人の自分が犯人」てオチは飽和状態かな?と。ジョニー・デップは好演してましたが、脚本に深みが無いのと分かりやすいオチで魅力を感じる作品ではありませんでした。犬を殺すってのがなあ・・・、作り物と分かっていてもなんとも後味が悪い。せめてペットセメタリーに埋葬してあげて欲しかったです。[地上波(吹替)] 5点(2008-03-02 16:01:18)

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