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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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201.  地上最大のショウ 《ネタバレ》 なんか懐かしいものを見たような気がしました。 初めて観たのですが、子供のころ見たサーカスを思い出しました。 私もサーカスが好きで見終わったあと真似してました。 高いところに上ったりヨガみたいなことやってみたり・・ そういえば小学生のころの思い出ですが、 歩道橋の手すりに上がりサーカス気取りで歩き大騒ぎになったり・・ (決して真似しないように!) セシル監督といえば「十戒」スペクタクル映画で有名。 主演もモーセをやっていたC・ヘストン。 面白くないわけがない。 さらに最近好きでよく観てるJ・スチュワートがピエロ役。 でもピエロのままで通すとは思わなかったなぁ・・(爆) これでは「キングダム・オブ・ヘブン」のE・ノートンだよ(笑) 日本の昔の映画にありそうないい役なんですよ。 ピエロは実は・・コレ言うとネタバレなのでやめますが、 ピエロの最後の扱いが特に日本人の私から見ると不満。 誰に感情移入するかが難解なドラマであります。 なぜならば登場人物の心境がコロコロ変わり共感できないから。 そこで真の裏主役であるのがこのピエロだと思うのです。 この映画の無口な語り部でもありますので、 もっと演出してくれたら感動的になったかもしれない・・ 最後があれで仕方がないならさらにそう思う。 ピエロの目で冷静に見て客観的に楽しもうではないですか。 観客は何年も前からこのサーカス団にいてて、 夢をともにし裏も見ながら共存はできないのです。 ところでこの映画のDVDを検索しましたところアマゾンでは残念ながら見当たらず。 実は500円で売っていたりするわけで・・ 最近正規版ではないけどきちんと店で500円で売ってたりします。 画質が当時のビデオと変わらないのですが廃盤なら買うしかない。 わりと種類も出てるのでクラシック好きには嬉しいです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-22 12:27:21)《改行有》

202.  イン・アメリカ 三つの小さな願いごと 《ネタバレ》 泣ける映画ということで久しぶりにこういうのも観ようと借りてきました。 な・・泣けないし、感動もできない。 見ている最中初めの方でもうおおまかなストーリーや結末もわかり、 いやぁこれはサスペンスではないのだからそういう見方はやめようと思ったのです。 オープニングとエンディングはだいたい繋がっていることと、 キーワードになるものが何回も出てくる映画はたいていは回想映画の基本・・ いや、よそうそういう見方は今回は・・ でもよくわかりすぎるのですよ。 作り手が自分のことを語りすぎるんではないかと思い始め、 登場人物に感情移入できなくなってしまった。 (まあそういう私が好きなのはスピルバーグ映画という皮肉) E.T.がやたらと出てくるんですがE.T.はファンタジーなのです。 そしてあれは宇宙人=かぐや姫の世界であり、 人類愛=異質なものも愛せよという聖書の味付けもあります。 黒人がE.T.であり、もう居ない弟と同じ世界へ旅立つというのはどうかと・・ 子供がかわいいのですがどうもこの世界には感情移入できなかった。 月に自転車をこいでE.T.は帰るからお別れを言おう・・ コレ・・あまりに美化しているように思えるのです。 E.T.では何度でも泣けるのですがコレはちょっと・・ 同じ事を違う解釈で観たみたいに冷静にひきました。 そしてママがどうも共感できず・・ 死んだ子を忘れられずに家族が崩壊してゆくが結局家族はつながり感動という、 「普通の人々」この作品はシリアスでファンタジーのかけらもないのですが、 私はこちらのほうがかなりインパクトがあり泣けました。 「リバーランズスルーイット」も同じです・・ みんなモデルがいる作品なんですが・・ [DVD(字幕)] 5点(2005-10-22 12:23:03)《改行有》

203.  知りすぎていた男 《ネタバレ》 う~ん・・ケ・セラ・セラが流れている映画なんだ。 親子愛を絡ませたサスペンスなのですが、 ちょっとひつこすぎるかなぁと思いました。 サスペンスで誘拐事件モノでこう、大事なところで歌われると・・ 逆に「来た」と感動や感情移入ができない私。 ミュージカルではないのですね一応・・ 「めまい」もそうでしたがドラマチックすぎるなぁ・・ よかったところは、 この時代のサスペンスとしては展開が速く観やすかったのと、 犯人側にも善人がいたりして人間ドラマはよく描けていました。 あの有名なコンサートホールでの演出は、 「ゴッドファーザー3」で似た感じのがありました。 あそこで終わってたらニヤリなのですが、 そこからがちょっとひつこいと思ったのです。 でもジャーン!で終わっちゃえば子供は帰って来れないし(・・) ピアノで歌う母と口笛を吹く子供・・ついてゆけないのはなぜだろう。 こういう昔の映画を観てみるといかにその後に影響を与えてるか・・ 最近の映画だと「ナショナルトレジャー」も思い出されました。 でも紙芝居をめくるような説明的な演出や前フリはコロンボでもありました。 サスペンス不感症にかかってるのかも(苦笑) 自分の予想を裏切ってくれるサスペンスを・・ 謎解きは途中でわかってしまったのですが今回はヒッチコック作品には珍しく、 家族愛をテーマにしていてまるでスピルバーグのサスペンスアクションです(爆) と、観れば面白い娯楽作になります。 何も考えずに観れば確かにいい作品かもしれません。 J・スチュワートが一市民を通り越して役柄もあるにせよ、 スーパーマンのような活躍がちょっとついてゆけず(「北北西に進路を取れ」もでした) 妻のD・デイもまるでミュージカル映画の主役でした。 それを爽快と観るか作りすぎだと観るかですね。 いやぁ困ったもんだ、私の現時点でのヒッチコック高採点は「鳥」で、 一番良かったのが「ロープ」ですから・・(ロープは欠点は多くとも面白い) [DVD(字幕)] 6点(2005-10-22 12:21:16)《改行有》

204.  オペラハット 《ネタバレ》 まんま「スミス都へ行く」とよく似ていますがこちらが先のようで・・ 題名がこちらは、 MR. DEEDS GOES TO TOWNで、オペラハットが邦題。 MR. SMITH GOES TO WASHINGTONで、スミス都へ行くが邦題。 日本語のタイトルどうにかならないのでしょうか・・ 別に同じ監督作なのだからよく似た作品も作りますよ~ この原題のタイトルのほうが逆によかったかも・・ どちらかというと恋愛の方に的を絞った見方がいいかもしれません。 J・アーサーは両作品ともよかったけどスミスのほうが好きだなぁ(理想像) G・クーパーは若いですね~(「昼下がりの情事」しか観たことがなかったので) でもこのキャラがあまり合いませんでした。 固いというかなじめない・・ 田舎から出てきたという風には見えないんです。 茶目っ気の演出はされてるのですが固いかなぁ・・ ふたりが夜中に故郷や音楽の話をするところはよかったです。 裁判のシーンはひいてしまいました。 キャプラ監督は共産主義なんだろうか(対するスミスは民主主義への風刺か) こちらは風刺よりもほんとにそうなんだろうと思いました(苦笑) 先にどちらを観るかも問題かもしれませんが、 でもやっぱりよく似すぎているから比べてしまいます。 あと、元からお金にも余裕のある主人公だから欲もないという、 中流以上の暮らしが共感できなかったです。 田舎の素朴な大切さというのは伝わりました。 格言みたいなのはあれは何かの本で読んだことがありました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-22 12:19:25)《改行有》

205.  昼下りの情事 《ネタバレ》  魅惑のワルツという音楽が実によくかかるのですが、 それを演奏しているバンドの入れ方がコミカルでもあるのでひつこく感じない。 G・クーパー演じる富豪はどこへ行くにも楽団をつれてゆきますが、 公園のボートからサウナまでバックグランドミュージックのごとく、 お供しますので楽しいのです。 いつも同じところで泣ける(まあ私の悪い癖かも)と言うあの有名な列車のシーン。 そこでもこの音楽は効果的に使われこういう演出には弱いなぁ・・ あと気に入ってるのがヘップバーンが妬かせるためにレコーダーに恋愛遍歴を録音。 それをクーパーが何度も何度も聞きながらお酒を浴びるほど飲むシーン。 そこでも楽団のおかしく効果的な演出・・ 音楽もこういう品のいいかわいらしい使われ方をするという見本。 B・ワイルダーの他の作品は今のところ「アパートの鍵貸します」くらいなので、 もっと見てみようかなぁと思っています。 鏡の使い方が上手ですね。 ちょっと使いすぎかもしれないけれどこの範囲ならおしゃれかも。 奥行きがあって上品に感じました。 ヘップバーンは実は私は苦手なのですが、 この映画は初めてヘップバーンにめぐり合えた作品です。 これは何から何までかわいいです。 ファッションも私が大好きな感じでまるでお人形さんのようです。 特に好きなのがパンツスタイルにおさげ、10代に見えるくらい。 なかなか30前でこのスタイルが似合う女優さんはいないでしょう。 この役柄も私は好きですね。 一目ぼれしたプレイボーイの富豪と同等のように振舞う背伸びした少女。 多分こういう時期って誰にでもあると思うんですよ。 そして富豪も親子くらい年が離れたクーパーを見て、 共感を覚える中年男性もいらっしゃるかもしれません。 ヘップバーンの父に共感を覚える人も・・ つまりはどの年齢の人が観ても誰かに共感しやすい映画なのです。 監督の演出がステレオタイプなのかもしれませんが、 特に後半になると恋愛ドラマだけでなく、 色々な感動がゆっくりと味わえる映画だとも思います。 そういった恋愛コメディ映画はほとんどが熟年なのに、 この作品は珍しいキャスティングで微笑ましくもかわいらしく切ない。 恋愛々していないのが好きですが題名が品がないのが残念。 [映画館(字幕)] 8点(2005-10-22 12:18:05)《改行有》

206.  上流社会 《ネタバレ》 実は「裏窓」を観てかなりG・ケリーの美しさにこの作品を期待したのですが・・ こちらは現代的すぎな女性になっちゃってて不満。 リメイクは原作を超えないと言われますがカラーなので楽しみにしていました。 ところが豪華さはこちらが上なのに原作の駆け引きの妙や品がない。 ミュージカル化もあまり成功してはいないと思いました。 原作と比べると配役も好きになれないですね。 ほとんど原作と同じ作りなのですがもし仮にこちらを先に観たとしても、 原作の白黒のほうを私は良いと思います。 それはわかりやすすぎて恋の妙や愛の深さが描ききれてないから。 ミュージカルということで新聞記者が突然主役女性に恋するような安易な設定。 もろ「プリティブライド」のほうの世界に近くて合わなかったです。 良い点は最初の方のコミカルな勘違い家族を演じるところ、 あれは色がついてるから現実的に面白い。 それと豪華なセットに色がついていることくらい。 舞台を時代的に華やかなアメリカ的に演出したわりに、 ロングショットが多く絵画的で演技合戦が楽しめなかった。 でもG・ケリーはまた違う映画で観てみたいです。 [DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:15:53)(良:1票) 《改行有》

207.  フィラデルフィア物語 《ネタバレ》  元ダンナが関与せずとも愛する元妻は「卒業」や「プリティブライド」のごとく、 若い新聞記者(小説家)と恋に落ちるどんでん返しになってゆく・・ その理由は見ているこちらもわからない。 その事件は最後のほうまで尾を引き元ダンナのもくろんでいた婚約破棄のあと、 さらに当たり前のように(普通の恋愛コメディなら)新しいカップルで式場へ・・ ところが最初に出てきた未練がましい元ダンナの結婚祝いのヨットの置物が、 ここでようやく複線だと元妻にも観ている観客にもわかるのです。 ・・今回のレビューは書いてる自分でもよくわかっていないのですが(苦笑) この映画は恋愛モノなのですが自分探しのテーマもあるんです。 豪華さを幸せさを演じているかもしれない現代の女性は、 まさに時代も階級も違えどこの女性と同じかもしれません。 元ダンナが愛しているのに相手にされず常に成り行きを見守る、 その姿が単にひつこくも哀しくもなくこっけいな第三者的に見える演出も見事。 明日は結婚という女性が回りの人や突然共感してしまった新聞記者を通して、 最後には自分と一番近い人を発見するというちょっと面白い映画です。 突然共感してしまった新聞記者というのも、 お酒の勢いで素直になったことからなんですが・・ 女性の目から見てもこの女性は難しい~ バスロープ姿のK・ヘップバーンをこれまたバスロープ姿の長身のJ・スチュワートが抱き、 オーバーザレインボウを歌いながら近づいてくるこっけいさ。 そろいも揃った元ダンナと婚約者のなんともマヌケさ。 なかなか面白いセッティングでした。 セリフもおしゃれで、「人間は土から出来てる、私の足はとろけそう」 みたいなセリフはちょっと思いつかないですね。 登場人物の気持ちがよくわからないところにこそこの作品のオモシロさがあると思います。 次々起こるハプニングにたったひとり「やはりそうか」と、 C・グラントが冷静にうなずくのに対し、 猜疑心から夢気分に変わるまでのJ・スチュワートの比較も面白い。 まあ観やすい方法といえば・・ 元ダンナは脚本で、元妻はその演出、 新聞記者はといえば観客と見れば理解しやすいかもしれません。 どちらかといえば、舞台劇に近い映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-09 15:33:54)《改行有》

208.  イン・ザ・ビギニング<TVM> 《ネタバレ》 天地創造から十戒までを約3時間で観られるのですから、 かなり駆け足で創世記の歴史が楽しめます。 が・・短すぎていそがしいいそがしい。 大河ドラマのダイジェストを観ているような感じでした。 天地創造からでもアブラハム主体ですから、 当然ノアの箱舟もなし。 ソドムとゴモラもなかったのであららどこで魅せるのかと観ていましたら、 やはり最終章にモーセ海を割るシーンを持ってきました。 CGの力でかなりリアルになりましたが・・ 私が思うにこういった創世記ものは絵心も必要だと思うのです。 実写にこだわらなくてもいいと思うんだけど・・ つまりは神話のようなファンタジーさもあったほうがいいと。 それと昔の宗教スペクタクル映画の役者と今の役者とは顔立ちが違う。 「キングダム・オブ・ヘブン」を観た時にも思いました。 そういうところでなにかピンとこないのかもしれません。 ところで今回のテレビ映画でもいいところはありました。 あまり映画化されてはいない章が観られたこと。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-09 15:29:50)《改行有》

209.  ハーヴェイ 《ネタバレ》  とにかくウサギが見えなければ純粋じゃあないとまで努力しましたが、 誰もが見えないウサギを主人公と酒場の連中(たぶん見えてる奴が何人かいるはずだ) に見えてるってのはこいつはアル中の幻覚症状で、 それも母親が死んでからこうなったとかいうと、 おかしいよりもなんかかわいそうな人だと観ていました。 しかし物語が進むにつれてこの主人公は当たり前に純粋なのかもと思い、 また努力をしてみます。 中半にはなんとウサギと2ショットの油絵まで登場。 いったい誰がそんな絵を描いたのか?? 帽子にウサギの耳のふたつの穴が開いているのも不気味でかわいい。 後半には主人公以外の人にも見えるんです。 ドアが音もなく開いたりブランコが揺れたりするのですが、 もうこれはウサギだからよかったものの最後まで見えないのですから怖いです。 最初は白黒か~と思っていましたが白黒だから怖いです。 もうひとりのハーヴェイ理解者はその不思議な力を知ると、 ハーヴェイを置いていってほしいと主人公に頼みます。 見えるまでは純粋だったのかもしれませんが・・ アメリカの良心の人の役をやらせたらJ・スチュワートは似合うんですが、 J・スチュワートのほんわかした演技はまるで地のようで、 悟りを開いた子供のようです。 外見やしぐさ(かなり礼儀正しい)は紳士ですが、 目が中を歩いている子供なのでリアルな不気味さがあるのです。 、 この主人公はもしかしたらこの世に嫌気がさして世捨て人のように 純真な老人のようになってしまったのかもしれません。 なにをされても言われても怒らないけど見ててイライラすることもない、 後半のセリフで亡き母が語ったと言われる言葉がいいですね。 賢く生きるか楽しく生きるか・・僕は賢く生きてきて楽しく生きるほうを選んだっての。 楽しく生きれなければハーヴェイは見えないのかもしれませんね。 そういう意味では演出はちょっと不気味ですが、 悲しいひとに見えるモノより楽しい人に見えるハーヴィは癒し系なんでしょうか。 助演女優賞のジョセフィン・ハル(お姉さんの設定)が後半、 弟を普通の人に戻すことに反対するあたりにテーマがあるかもしれません。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-09 15:26:35)《改行有》

210.  ドクター・モローの島 《ネタバレ》 H・G・.ウェルズなんですよね。この原作者ってほんと飛んでます・・ SFで飛んでるのはまあそこそこついてゆけるのですが、 猿の惑星っぽいメイクは(もちろん未見苦手だから)ついてゆけない・・ しかもかなり演出は濃いですよ(苦笑) 良心的なハートウォーミング白黒映画を続けて見たあとだったので違和感(爆) 要するにモロー博士は神になろうとしていて、 医学を高じれば人間を人間が作ってしまえるようになる愚かさは、 医学ホラーの元祖ともいえますが・・(その元祖の獣人島は未見) やはりどう考えてもトラやライオンから人間にはなれないでしょう・・ 医学ホラーとしてみれば脳を移植する方が怖くてリアルですね。 すべて血清注射のような処方で獣を人間にするテストをしているのです。 人間の命令に背けば苦しみの部屋だっけ?に入れられるという拷問が待っており、 この設定は日本のアニメでもよくありました(デビルマンとか) 原作が面白いんですよね。しかし実写は濃い(笑) 飼い犬に手を噛まれるというオチでモロー博士の末期はもろホラーです。 昔テレビで観た記憶がありその場面でようやく2度目の観賞だと思い出しました。 それと門番役の獣人もなぜか覚えていた。 門を境に吊り上げられた博士の死体、ここらは哲学的でもあります。 何度実験してもやがては元に戻るのはなぜなんだと言う博士の言葉は、 人間は人間でありトラはトラにしかなれない当たり前の不条理さです。 遠い昔に神が創った命が進化であり歴史なのに、 それを人間の手で作れれば医学の発展だと考えている。 博士がしていることは進化または退化の強制であります。 こういう題材を見ると同じH・G・ウェルズ原作のでも、 「宇宙戦争」の(新しいほうのです)オープニングはわかりやすく品があった。 植物の細胞から見せてゆきエンディングでは神が創ったと語ってました。 神が創ったのだから人間は一番偉いということこそ怖いんですが・・ まああんまり好きな題材ではないんですよね。 しかし遺伝子レベルから操作したり、 人間の体に他の哺乳類の臓器を移植させることなんて、 難しいことではない未来が怖いです~ [DVD(字幕)] 5点(2005-10-09 15:21:51)《改行有》

211.  グレン・ミラー物語 《ネタバレ》 ジャズに興味はない私でもグレン・ミラーは馴染みがあります。 昔、社交ダンスをしていたのでムーンライト・セレナーデ他ほとんどダンス音楽で・・ 彼の生涯を描いているのですがDVDがほしくなりました。 廃盤なのですが、なんとハイビジョン&ビスタが選べ、 ミュージック・チャプタまで入っているのです(好きな曲だけ選べると) あらゆるところで探しましたがないのです・・ レンタルしかありませんが、DVDはいいですよ。 伝記ものということで構えて観たせいか感動までは至りませんでしたが、 気分によって感動できるかもしれません。 アメリカの歴史も同時進行してゆくのとR・アームストロングなど往年のジャズプレーヤーも出演。 これは音楽、特にジャズファンには保存版にしたいだろうと思います。 ラストがもうわかっていることから客観的に観てしまいました。 素晴らしき哉!人生と同じようにクリスマスのシーンでエンディング。 しかしその差はかなりのもので、決してクリスマスには観たくはない。 J・スチュワートが本人のまんまのような誠実な当たり役だったので特にリアル・・ 欲を言えばもっと恥ずかしいくらいになってもいいから覇気がほしかった。 まあ遺族のかたも現存していらっしゃるので伝記モノは仕方ないのでしょうけど、 やっぱり明るい音楽と裏腹に寂しいものがありました。 音楽が他の映画でも使われていた場面や、 ホールでの演奏で色が変わってゆく演出や、 古きよきアメリカのそれもカラーでの映画ということでよかったです。 楽団へのアイディアも(ケガの巧妙)という実話で微笑ましいです。 保存版にして音がほしいとき流しっぱなしにできる映画だと思うので、 またDVDが安く再販されればいいなぁとおもいます。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-09 15:19:46)《改行有》

212.  我が家の楽園 《ネタバレ》 松竹新喜劇のようなストーリーです(爆) いやぁここまでコテコテですと古き良きアメリカ映画と言われても、 私にはついていけず置いていかれたまんまでした。 なぜなんだ?なぜアカデミー賞作品が合わないんだ? しかもキャプラなのにJ・スチュワートのそれも若い頃のなのに・・ はて・・?あぁ、そういえば私は寅さんや松竹系人情喜劇が合わなかった・・ しかしこれは洋画だしそれも賞作品、しかしついてゆけない・・ コメディだと確認しながらも時折シリアスになるので、 何か学ぶものがあるかもとかまえれば時代が違うからついてゆけない。 学ぶというのも変でたいそうなんですが、素晴らしき哉やスミスがどうしてもちらつく(笑) あのふたつとはジャンルが違うので比べちゃいけないのですが軽いんです。 しばらくしてまた再観賞すれば違う評価かもしれませんが・・ どのお話どの人に感情移入すればよいのかわからないままでした。 そのわりに長く感じたのは脚本はコメディなのに凝っていたからだと思います。 面白く観られたのは変な家族の変な夕食と監獄の中でのやりとりかな。 家族のありのまんまを両親に見せたいと言う秘書の恋人の気持ちはわかる。 けどあんたはなんでそんなに天然なの?って思うんですよね。 あの変な家族のありのまんまを見せたら元から結婚賛成してない母とかはもう・・ 好きになったらゴーイングって笑えるんですがついてゆけない(笑) そんなにお人よしなら家出してこの変な家族に入りなさい。 もう養子になっちゃえば?とか思ってたら家出しちゃった(爆) ・・まさに舞台喜劇の世界です(舞台劇のほうがいいかも) 今回も秘書役=賢い恋人はJ・アーサーで天然いい人はJ・スチュワート。 このコンビは完璧で違和感もないのですが私にはついてゆけない~ この家族もこの爺さんもいい人たちなのですがなんか違う。 税金払わない時点で立ち退きなのにとか思ったり、 このてのコメディを真面目に観ちゃいけないんですが、 これは社会風刺コメディなんだとはわかっているんですが、 根がいい人の集まりの家族ってとこがどうも笑えないのです。 火薬を縫ったキャンディの箱を近所に配るなんて笑えない。 しかも赤=革命を起こせみたいな表書きなのですから、 この風刺がドタバタ劇の発端になってはいるのです。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-09 15:18:45)《改行有》

213.  飛べ!フェニックス 《ネタバレ》 う~ん、よかったのはリチャード・アッテンボローが見えたくらい・・ お話が閉鎖的なのでこれは逆に面白いかなぁと思って観てたのですが・・ 限られた空間で限定された登場人物がどう演技するかという、 まあ場所は不時着した砂漠ですが舞台劇のような役者の演技が中心。 く・・暗いです。真剣に観てると実に真面目で暗いです(爆) まあこの設定では仕方ないでしょうけれど、 砂漠が無人島に思えました。 ジェームズ・スチュワートをカラー映画で観たかったので借りたのですが、 もうこの時代になると白黒のときのイメージ(いや、若いから)はないです。 「スミス都へ行く」のときの無垢な疑いのない目はなかった(当たり前だ) そして借りた作品も生死をかける男たちの人間ドラマなのでシリアス。 命がけの脱出劇といえば冒険ジャンルなのですが、 砂漠から出てゆけることこそ冒険なのでほとんどが砂漠の上。 壊れた航空機をどうやって飛ばせるのか? それとも航空機をあきらめて砂漠をあてもなく歩くのか? 非常に簡単なストーリーなのですが脚本はよくできていますよ。 さてしかし、映画で見せられるとどうか・・ 世にも不思議なアメージングストーリー的な感じもするので(ヒントはエポックさ) ファンタジーなところも入れてほしかったと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2005-10-09 15:17:08)《改行有》

214.  バロン 《ネタバレ》 変な毒があるんですよ。 しかもそれは社会批判とかたいそうなものでもなく、 お国柄といえば簡単ですがちょっと理解しづらい。 ここらがキューブリックやティム・バートンとはまた違う不理解不思議さ。 ちなみにこの3人の中では私はギリアムが一番好きなのです。 たぶんこの3監督の中では一番知名度が低いんだろうなぁ・・ 理解できない世界観なのですがそれは私もわかりません。 バロン男爵の夢のお話なのですが舞台で現実に戻るパートとでは仲間は彼を知らない。 お話の中のパートでは仲間はバロンと大冒険をするのです。 このての現実と空想の使い分けにしてはわかりやすかったです。 最近の作品で例えれば「ビッグフィッシュ」を思い出しましたが、 このバロンは全く感動作系ではありませんので念のため。 昔の作品では「ラマンチャの男」を思い出しましたが、 バロンはそこまで高尚な作品でもありません(爆) ですがまあ、世界観は一番ドン・キホーテには近いでしょう。 お供の中で一番気に入ったのが、足が速すぎる男です。 ピストルの弾より速いのですが・・ 実はギリアムのブリティッシュギャグがわからずあっけにとられてたのに、 この走る男の役は大変おかしく笑えました。 この監督・・昔の、レイ・ハリーハウゼンの特撮映画をリメイクすればいいんだなぁ。 神話が好きなんだなぁとどの作品を観ても思うのですが・・ ひょっとして根は真面目な人なのかもしれませんね。 バロンはあまりにもまとまりがつかず真剣に観てると疲れます。 というか普通に見ててもついてゆきかねる・・ たいそうお金がかかっててカメラワークや演出もよいのだから、 どれか絞ってギャグ以外でも魅せられるようにすればよかったと思う。 久しぶりにこの監督の作品を観て思ったこと。 どの作品にも馬が(白馬が多いと)登場するのはなんでだろうか?? メルブルックスのコメディ映画を思い出しました。 この手の作品が好きな人はレンタル屋で探してみてね。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-09 15:15:39)《改行有》

215.  ロープ 《ネタバレ》 ヒッチコック作品の今までの観賞の中で一番面白かったです。 この作品はヒッチコックにしては珍しい作りです。 舞台劇のようであり、他の(といっても観た作品は少ないのですが・・) カメラワークに凝った演出や不思議な幻想のシーンはありません。 ・・というと変かもしれないかなぁ。 今まで見た現時点のヒッチコック作品は・・ 裏窓、北北西に進路を取れ、めまい、白い恐怖・・ これらの有名な作品の中でこの作品が一番好きかもしれません。 ただし私の採点がそのわりに厳しいのは配役と演出です。 配役がなぜか私には合いませんでした。 J・スチュワートがキャプラ映画のアメリカの良心というイメージで、 このような卓上論の先生役はどうかと・・ これはもっとヒトクセもフタクセもあるちょっと強気で固そうな人か(C・グラントとか) 老練の少し太った嫌味な役をうまく演じられる(R・オリビエとか) J・スチュワートは「スミス都へ行く」のあとで観賞したのでギャップ損かも。 あと演出としましては最初から首を絞めるシーンを持ってくると、 全くそれからが怖くはないのです。 棺おけのように食台に入れられている死体は映さないのですが、 やはり最初の丁寧な殺人が怖さよりもこっけいでした。 叫び声だけで見せなくてもよかったかも・・ 役が合ってないと文句をいう割にはJ・スチュワートが出てきてからが面白い。 でもなかなか出てこないのです。 お互いの人間関係もセリフで説明するだけでわかりにくい。 犯人が最初からわかり解いてゆくやり方は苦手なコロンボみたいで、 それでも後半が面白かったのは舞台劇の面白さがあるから。 これは白黒のほうがよかったかもしれません。 窓から見える夜景の色も鮮やかすぎるし陰影演出がイマイチでした。 でも短い舞台劇のような例えばエドガー・ア・ランポーの短編小説映画のようで、 気軽にサスペンスを楽しみたい方にお勧めします。 ショッキングな殺人描写映画としては「コックと泥棒その妻と愛人」が怖い。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-09 15:13:49)《改行有》

216.  スパルタカス(1960) 《ネタバレ》 これはもう趣味の問題かなぁ・・ 私は歴史映画が好きで特にローマ帝国時代は気に入っているのですが、 先に「聖衣」「ディミトリアスと騎士」を観ているのでついてゆけると思っていたのですが、 合わない映画のひとつになりました。 剣闘士ものは他に人気の「グラデュエーター」もありますが苦手なので未見。 どうやらこういった体育会的な歴史ものは「ベン・ハー」までです。 キューブリックが監督したことを認めたくないというキューブリックらしくない映画で有名。 それでも違和感ある色使いなどはキューブリック的なのですが、 キューブリックらしい仕事はあまり見えません。 音楽の遊びがないし物語りはいたってストレート。 ラストが思わせぶりな十字刑というのも真面目です。 聖書モノや歴史スペクタルに慣れてくるとキューブリックのような異才な人には、 旧約聖書の「十戒」のような世界を期待したり、シニカルなコメディを見たくなる。 他と違う世界の監督さんですから・・ いや、この作品の出来は賞を取っているようにいいんです。 でも後半の戦い(戦いの前の布陣)とか以外はオーソドックスな大作。 ちょっとドライというか客観的に描かれているのか眠気が襲い・・ 作品中実は3回も寝てしまいました(爆) 全部観終えるのに苦労しました・・やかましい音楽や描写もほしかった。 でも題材が濃いので演出がおとなしめでまだよかったかなぁ・・ それとこの時代の架空の人物はやはり観ていて入り込めないです。 「ディミトリアスと騎士」しかり「キングダム・オブ・ヘブン」しかり・・ わかりやすくするにはシリアスに長くなるのですよね。 [DVD(字幕)] 5点(2005-10-09 15:11:46)《改行有》

217.  スミス都へ行く 《ネタバレ》  この映画に中途半端な点など付けられない!と思いました(笑) 完璧じゃないところがあろうと好きなものは好き。 「十二人の怒れる男」のラストでもそう思ったのですよ。 もうこの映画は熱血感動系だろうという予想で避けていたのですよ。 しかも後半には裁判シーンが延々と続くとあるなら(裁判映画は苦手)かまえてしまう。 ところが予想を裏切ってこの映画はコメディか?と最初から面白い。 キャプラ監督&J・スチュアートでは「素晴らしき哉!人生」ですごく感動したのですが、 黄金のコンビでまた感動させていただきました。 最初ワシントンに着いたときに出てきたリンカーンの像が後半にも出てきます。 そこでリンカーンはいったい何を待っているのかを彼女はスミスに説きます。 私はこのあたりから感動しだしてそのままエンディングまで感情移入していました。 本当の正義はバカにされてもバカになれるバカが最後に勝つみたいなことで・・ 子供に好かれる大きな子供のような田舎の青年スミスが、 特に後半はこれでもかと背信横領の罪をきせられいじめられる。 おどおどしながらも正義のために戦うスミスはかわいそうであるけれど、 じめじめした描き方ではなくテンポもよいので観客はまるでスポーツ観戦の心境です。 スミスを議員に押したペイン上院議員が本当は悪い人ではないのに、 スミスの天敵となりふたりの演説合戦が続きます。 議長が大変いい役でして表情からおかしくもスミスを一緒に応援したくなる。 議員がスミスひとりを除いて誰もいなくなった・・ ところが特例として誰も聞く人がいない場合は呼び戻せ、 延々と立ち続ける限り演説ができるというのです。 この演説が長い長いのですがここまでくると根比べでしょう。 ここは映画の作り方がうまく長い演説と同時進行で、 裏ではマスコミ工作やら他の議員の思惑などでたいくつしません。 頑固を通り越してこっけいでもあるのに、 それが秘書が言ったバカになりきれれば正義は勝つ道理なのです。 秘書は傍聴席で助けるのですがもう根回しはマスコミも押さえ、 最終的には子供たちからの誤解による手紙の山を出され、 孤立無援になったスミスは・・ ラストがあれだからよかったんですが、 この監督は人がいいのか悪いのか「素晴らしき哉!人生」のように、 かなりなヤマを持ってきます。 私は後半から感動していた奴なので感涙ものでしたね。 [DVD(字幕)] 10点(2005-10-09 15:04:44)《改行有》

218.  悪い奴ほどよく眠る 《ネタバレ》 ラストにドーンとその題が現れるともう、言葉をなくしてしまいます。 なにかが足りませんので題材の説得力が伝わってこないのです。 それは何かと考えました。 悪い奴・・もっと掘り下げて描いてもよかったのでは? 「天国と地獄」の犯人のような時代の必要悪の否定や理由のない反抗の怖い環境の哀れさ。 そういったある意味犯人=悪人の過去や人間性が足らなかったように思います。 これを観ると政治家や建設業がみんな悪く見えてくる(笑) もちろんそれは一部であることは承知ですが、親玉の描写が足りない。 過去に心の傷を負うとかトラウマですね、そういうのを絡めるとステレオタイプになる。 けれどそれにしても主役の西秘書の家庭環境や身の上は細かいのに、 影の主役である義父役をこんな時代劇の悪役のような描写だと憎しみが薄い。 観客も感情移入して悪い奴は悪く思いたいのですが・・ 途中まで逆に西秘書の方が悪い奴か?と首を傾げたくなるくらい粘着質です。 この主役・・またまた黒澤映画には不可欠な三船さんでしたが、 全く今回は気がつかなかったです。 メガネをかけてすごく若く見え私にはG・ペック日本人版か(苦笑)と見え、 三船さんはセリフが少ないほうが存在感があるなぁと妙なところで感心。 しかし脚本は良く出来ており昔見た「砂の器」とか思い出しました。 復讐は美学とも言われていますがそれはマフィアとかの世界で、 こういう現代サスペンスになると美学とは言えません。 復讐とはノウノウと行き続ける悪を本当に眠らせること。 だからこの映画の後味は悪くちょっと考えます(重い本を読み終えたような) それでその手の作品を見たあとはしばらくはその気分にひたるのですが、 現実的に気味が悪いのでいいほうに考えたり映画の世界だと忘れようとします。 「天国と地獄」「悪い奴ほどよく眠る」このふたつは外国の監督でいうと、 白黒のときのシドニー・ルメット(十二人の怒れる男の監督)の社会派の世界です。 黒澤監督は本当に白黒映画がうまいと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-09 14:59:20)《改行有》

219.  白い恐怖(1945) 《ネタバレ》 う~ん、ストーリーが今流行っぽいいきなり現れた記憶喪失の男と恋に落ちる女・・ これが(何てきれいな恋愛なの)とはいれるか(あ、その設定まずだめ)となるか・・ 私はメロドラマとヒーローものが苦手なのですが、この主役ふたりはおいしすぎ。 リチャード・ギアとジョディ・フォスターのサスペンスがありましたが、 それよりさらに絵になるふたりでしょう。 イングリッド・バーグマンは実は初めて観ました(カサブランカとか恋愛系だから避ける) いやぁ、知的な美人で品があります。 対するG・ペックも作品が面白くバラエティに富んでいるので観てますが、 今回はバーグマンのほうがよかった。 ヒッチコックも最近観だしたのですが(私は昔の映画を本当に観れてませんね) 絵で魅せる丁寧な作りがまだ私にはついてゆけません・・ 理解しようと有名作を観てはいるのですが、 これは好みの問題なのかもしれません。 ゆるりと音楽が全体にかかっており展開が遅いので眠くなりました。 で、「めまい」のときもそうでしたが一度止めてまた見返しました。 しかし・・いきなり出会って恋に落ちてってのはなかなかついてゆけません。 手っ取り早く戦争とかなにかが絡んだ方が危機感と恋愛とか無理やりにできるのですが・・ この恋に落ちるというあたりにもっと説得力がほしいですね。 同じ匂いがするという風なありきたりなものでもいいんです。 後半出てきた精神科医の重鎮老人がなかなかいい役をしていました。 夢の話から事件の謎を解いていくあたりは面白いです。 お話はわりと面白いサスペンスですので、 テンポとキレがほしかったなぁ・・リメイク希望と言えば失礼か。 [DVD(字幕)] 6点(2005-10-09 14:56:35)《改行有》

220.  エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000) 《ネタバレ》 まず、カラーでは当たり前ですが国旗や景色やら色がついていて観やすい。 けれど潜水艦の中の色使いがあまりにも派手すぎ。 これでは宇宙船の中です(苦笑) 演出、これはもうオリジナルのわかりくいところを解明してくれていますが、 あまりに説明しすぎて逆にしらけてしまったところがラスト・・ ラストの描き方が湿っぽすぎてそれが大きな不満なのですが。 エンディングなんかもうメロドラマ状態ですよ。 家族愛に恋愛にとそれぞれの終焉を丁寧に見せられるのですが、 フェラーリの博士の最期の描写以外はしらけてしまいました。 逆に感動したのが中半の黄色い車の一家自殺シーンです。 ああいう描き方のほうが客観的でいてすごく哀しさや悲惨さは伝わってくる。 ラストの家族愛描写はひつこいというかいきなり子供が入ってくるので、 全然感情移入ができなかったのです。 それまでにも出てはきますがあまりにも描かれなさすぎでした。 言葉は少なくとも最期は映さなくとも恋愛や家族愛を想像させ、 後味の悪さと観るものに考えさせるゆとりを与えてくれたのはモノクロのほうだった・・ 伝えたいことがわかったのはモノクロの説明不足のほう、それをカラーで観て気がついたのも 皮肉です。 さてではこのリメイク版はなぜオリジナルより自分はいいと思うのか? わからないことよりもわかるのに描かれてなかったリアルさです。 ジワジワと時間が迫るのでパニックになって逃げ惑う人々とまではいきません。 でも暴徒や身勝手な行動を起こす人々はきちんと描かれており、 しかも主人公がアメリカ軍人ということでモノを投げられるなどの描写は納得できる演出です。 絶対にやってほしかった死体や病んでゆく人々はもちろんのこと、 これらリアルな描写がきちんと描けているからこそリメイクは成功したといっていいでしょう。 大統領や世界のニュースが流れるのはワンパターンなので好みませんが、 この作品に関してはなにしろ戦争当事者であるアメリカのニュースは必要です。 自然現象などではないのですから説得力があります。 「渚にて」でキーポイントになったあのコカコーラの空き瓶は、 このリメイク版でも使われていて感心しました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-09-23 13:09:17)《改行有》

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