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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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201.  マイ・ブロークン・マリコ 《ネタバレ》 みんな大好き永野芽郁ちゃんの、永野芽郁ちゃんによる、永野芽郁ちゃんと奈緒ちゃんのための映画。そしてちょこっと窪田正孝さん。範馬勇次郎が背中に鬼を宿すなら、本作の芽郁ちゃんは眉間にアブドーラ・ザ・ブッチャーのデコを憑依させる神業をみせてくれました。カワイイだけの女優さんではありません。 遺骨となった親友との二人旅はまさに現実逃避の旅でした。実際、シイちゃんの精神状態はギリギリだったと思います。辛くなったら逃げるは有効なので、マリコさんがシイちゃんを窮地から連れ出したとも言えます。ただ、崖っぷちから逃げたつもりが、反対の崖に辿り着いたよう。ただし、こちら側にはクソ上司の代わりに救世主が待っていました。名乗る程ではない釣り男。神出鬼没に感じますが、彼はずっと影からシイちゃんを見守り続けていたのでしょう。一歩間違えればストーカーですが、下心が無いこと(本当はあったかもしれませんがおくびにも出さなかった)、差し入れのセンスの良さ、彼女の命を救った等数々の功績により本物語のMVPを受賞しました。シイちゃんの「大丈夫に見える?」に「大丈夫に見えますよ」の返し。このシーンがもう本当に堪らない。泣けて仕方ありませんでした。客観的にみれば、というかラブストーリーなら、これはもう運命の人に違いないわけですよ。でも全く進展する様子もなく、あっけなく別れるという。この一歩引いた感じがタナダユキ監督なんですよね。勿論このあとシイちゃんは彼に会いに行ったかもしれないし、行かなかったかもしれない。それは描かない(描く必要がない)美学を監督は持っているんだと思います。女は恋愛で生きるわけじゃないと。『百万円と苦虫女』や『ロマンス』でもその流儀は一貫していました。そんなタナダユキ監督が大好きなんですけど。[インターネット(邦画)] 8点(2023-01-14 08:46:52)(良:2票) 《改行有》

202.  大怪獣のあとしまつ 《ネタバレ》 クセスゴコメディの旗手・三木聡監督作品。庵野秀明監督のようなリアルシミュレーション路線の怪獣映画のはずないと踏んでいたのですが、まるで『シン・ゴジラ』のノリでビックリ。でもかの作品ほどシリアスでもなければ、リアリティを追求している訳でもありません。全体的に緩くテンポも良くありません。正直言って退屈しました。これが三木作品の味と言ってしまえばそれまでですが、何とも中途半端な印象でした。監督お得意のナンセンスならナンセンスなりに、しっかりコメディに振り切ればいいのに。世間の低評価も頷ける残念な仕上がりに思えました。極めつけはラスト。今までの努力を無にする筋悪の結末です。しかしエンドロールを眺めながら反芻するうちに奥底から旨味が溢れてきたような。『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』とは別物。というより真逆の立ち位置。『シン』シリーズが偉大なオリジナルへのリスペクトに満ちた『大人の遊び』とするならば、本作は空気を読まぬ『子どものツッコミ』に他なりません。「ウルトラマン、怪獣と戦ってくれるのは有り難いけど街中は避けてよね。迷惑だから。ついでに倒した怪獣の後始末もよろしく」なんて、如何にもませたガキの言いそうな台詞ではありませんか。かくいう私もそんなガキでした(恥)。これだけのために、わざわざ『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』の二番煎じという不名誉な迷彩を纏ったと。ある意味極めてハイブローな『お遊び』なのでは。やはり三木聡は一筋縄ではいきません。では何監督はこんな分の悪い賭けに出たのでしょうか。その答えはエンドクレジットに隠されていました。文化庁の補助金入り。要するにお上の意向が色濃く反映されていたのです。「大災害からの復興は滅茶苦茶大変なんだから。ほんと無理ゲーみたいなもんよ。政府に任せられても困るわけ。だからみんな、せめて税金くらい気前よく払ってよね」そう観客の深層心理に訴えかけていたのではないかと。その企みが見事に空振っている点も監督の計算に違いなく、そんな裏事情を妄想してニヤニヤするのが本作の正しい楽しみ方と考えます。ぱっと見三木聡監督らしからぬ作風ですが、これほど三木聡監督らしい天邪鬼な映画もない気がします。[インターネット(邦画)] 8点(2023-01-01 00:00:00)(良:1票)

203.  ベイビーわるきゅーれ 《ネタバレ》 気分次第で10点もあり得たくらい個人的にドストライクな映画でした。何と言ってもアクションがずば抜けて素晴しい。喩えるなら、ジャッキーチェンのカンフーにUWF系のグラウンドの攻防(俗にいうUの回転体)を融合させたような格闘ムーブに見惚れました。主要キャストでも躊躇なく唐突に殺されるお約束無視な脚本も素敵。主役2人のナチュラル過ぎる演技は賛否が分かれそうですが、キャラに合っているのでこれも味のうちでしょう。本当に痺れました。大好きです。しかし皆さんにオススメしたい傑作かというと些か躊躇します。例えばアクション好きな方であっても、好き嫌いが分かれそうというか。その辺りがアクションエンタメとして高い完成度を誇る『キック・アス』や『ファブル』との違いかと。とことんマニアック志向なのです。好きな人にだけ刺さればそれでよいという潔ささえ感じさせます。たとえば主役2人が銃を構えるパッケージデザイン(ポスタービジュアル)。全くぱっとしません。でもスクリーンの中で動く彼女らは凄く魅力的なのです。べつにアクションシーンでなくても。こうなるとプロモーションに問題があるのではと思ってしまいます。あまりに勿体ない話。エンタメは大衆に支持されてこそと思うのです。喩えが合っているかどうかアレですが、まるでAマッソを見ているような。本作が大衆性を身に着けたら鬼に金棒に違いありません。勿論魅力が半減する可能性も否定できませんが。さて続編の出来や如何に。正座してお待ちします。[DVD(邦画)] 8点(2022-11-30 23:50:13)

204.  おろかもの 《ネタバレ》 刺激的な展開で惹き付けるというより、人物造形の魅力で勝負するドラマ。前者は脚本テクニックがあれば可能ですが、後者は確かな人間観察や人生観を必要とするため、より高度で繊細な作業と考えます。監督が「自分は何者か」を知らしめる行為でもあります。物語を通じて監督の人や成りが分る映画には、もれなく芯が通っています。だから安心して楽しめます。この監督さんは信頼できると早い段階で確信しました。それでは物語の感想に入ります。 お話は「結婚を控えた兄を持つ妹」と「兄の浮気相手」という奇妙な組み合わせのペアを中心に進行しました。本来は相容れない立場の2人ですが、不思議とウマがあった様子。浮気相手の背景は詳しく語られないものの、その歪な恋愛遍歴を聞く限り彼女もまた兄妹と同じような家庭環境かもしれません。なお同級生が指摘するように両者(というより妹の方)に「百合的」な感情があったのか定かではありませんが「似た者同士」なのは間違い無さそう。タイトルに沿えば「おろかもの」であります。そんな2人が共通の敵に据えたのが「兄の婚約者」でした。浮気相手にしてみれば当然の敵ですが、妹の方は「何となく苦手」程度の相手。おそらく居心地の悪さの正体は、婚約者の「圧倒的な人間力」にあると推測します。ライオンを前にしたインパラのような。私の体感的にはティラノサウルスでありますが。一人だけステージが違いました。圧倒的な戦力差を思い知った妹は、早々に白旗を上げました。もちろん浮気相手もそんなこと百も承知。婚約者と対峙していますから。負けると分っていても退けないのは、彼女が長く生きてきた証。誰だって生きていくうちに意地とプライドの鎧を纏うのです。負けても一矢報いたいと願うのは人情として理解できます。しかし練習試合ならまだしも、戦争はそうは行きません。負けは即「死」を意味します。結婚式へのカチコミはそういう類の戦い。実際、婚約者が壇上から正対した時点で勝負は決しました。あのまま突っ込んでもハチの巣。名誉の戦死などでは決してなく単なる犬死でした。ですから振り上げた拳を下し降伏したのは正解。鉾を納めさせた妹もグッジョブでした。勝利より負け戦から多く学べるのが人生のよいところ。2人のおろかものには、今回の件を通じて成長して欲しいと願います。妹の方は間近にお手本がいるので大丈夫。浮気相手の方も己が弱点を知り、強者が強者たる所以を知れば、勝利に近づくでしょう。もっといい男を捕まえてください。一方兄に至っては「おろかもの」というより「ろくでなし」で女癖の悪さが変わるとは思えません。しかしティラノサウルスにかかれば、あるいは更生の目があるのかも。交通事故で生死を彷徨ったエピソードは「生まれ変わり」の暗示かもしれません。「おろかもの」を正しく描き、でも否定はしない。そんな人間愛が本作にはありました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-09-27 19:57:07)(良:1票) 《改行有》

205.  NOPE/ノープ 《ネタバレ》 秀逸な構想(アイデア)を思いついた時点で多分「半分」だと思うのです。さらに深堀りし、磨き上げ、どうしたら面白くなるかを突き詰め、やっと「完成」作品として陽の目をみる。そういう映画は観客の想像を超えてきます。冒頭のお猿事件の本線への繋がり、ダンシング空気人形の使い方の見事なこと。細かな伏線の数々にも唸りましたが、何より緊張感が凄くて。虚構の中のリアリティとは何たるかを監督は熟知しているのでしょう。SFであり、サスペンスであり、サバイバルであり、アクションでもあり、監督お馴染み社会批判もありますが、何よりホラーとして極上でした。息を潜めスクリーンに見入りました。個人的にはクスクスできる部分もあって満足度高し。「目撃者」感覚で没入する為にも、映画館での鑑賞をお勧めします。ちなみに『ウォーキングデッド』のグレンも出てますよ。ところでアレの造型は、エヴァンゲリオンの影響を受けているのでしょうか。[映画館(字幕)] 8点(2022-09-18 00:49:16)(良:1票)

206.  茜色に焼かれる 《ネタバレ》 「まあ、頑張りましょ」の「まあ」の部分が気になります。どうにも抗えない社会の仕組み(ルール)に対する「諦め」が含まれているような。理不尽ばかり。敵だらけ。それでも主人公は戦いを、生きること自体を放棄していません。この世界を生き抜くために彼女が必要としたのは「意地」であったと考えます。これは単に意固地な心持ちを指している訳ではなく、「誇り」や「正義」「愛」を含む広義な概念。田中良子をかたち作る「芯」であります。客観的に見れば賢明な生き方とは言えません。あまりに不器用。世渡りが下手過ぎて、やきもきするというか、いたたまれないというか。正直観ていて辛かったです。しかし、そんな彼女の生き様を否定する気はありません。それは彼女の存在を否定することだから。ひたすら真っすぐに。時に狂おしく。暴走ヤッパモードは、まさに田中良子がどんな人間かを如実に現したエピソード。弱者であろうとも、食い物にされていい訳がありません。やるときはやる。舐められたらオトシマエをつける。夫交通事故死の教訓が活かされたものと推測します。もちろん褒められた行動ではありませんが、そんな気概なくして人生は戦えません。ただしチャリパクだけはちゃんと反省してください。きっと「田中良子」というありふれた名前に意味があります。そこのあなたも、あちらのあなたも。あなたなりの戦い方で、この世界を生きて抜いてください。そんなメッセージが隠されていると思います。漆黒の暗闇が迫る夕暮れ時。まるで茜の空にジリジリと焼かれ続けるような人生だとしても、闇を受け入れたらお仕舞いです。時間切れになるその時まで、お天道様の下で精一杯足掻いてやりましょう。 今回の収穫は片山友希さんです。鑑賞済みの作品にも多数出演されていたようですが、今まで意識せずスルーしてきたみたいです。裏を返せば、主張が強すぎないということ。物語に調和できるのは俳優として優秀な証でもあります。本作では主要キャラとして存在感を発揮しました。彼女の魅力を知ることが出来て随分得した気分です。スッキリ系の美人さんで、ルックス的には古川琴音さんと姉妹役なんかピッタリかと。これから爆売れすること間違いなしでしょう。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-08-22 23:58:27)《改行有》

207.  コンフィデンスマンJP 英雄編 《ネタバレ》 どんでん返しがあると分かっているサスペンス。様式的に無理がある気がしますが、コロンボや古畑だって犯人が分かっているミステリー。変則なれど案外シリーズ向きの素材なのかもしれません。毎回高品質の脚本を用意するのは本当に凄いと思いますし、今回も手堅く楽しめました。なお、本シリーズは過去作のゲストが継続して登場するのが素晴らしい。キャラクターは作品の宝です。大切に扱うからファンも作品に愛着を感じるのだと思います。その最たる例がスタアとジェシー。2人はコンフィデンスマンJPの世界で生き続けてくれることでしょう。[DVD(邦画)] 8点(2022-08-08 14:45:45)

208.  ドロステのはてで僕ら 《ネタバレ》 『サマータイムマシン・ブルース』や『曲がれ!スプーン』など、壮大なSF設定(サイエンスフィクション又は少し不思議)を平凡な日常に落とし込むのが滅法得意なヨーロッパ企画・上田誠主宰の脚本作品。着想の素晴らしさや展開の巧みさは折り紙付きですが、上田作品の魅力の本質は氏の人間観(人生観)にあると考えます。人々の行動、判断は決して正しい(論理的あるいは倫理的)とは言えません。でも時に馬鹿をしてみたくなるのが人間です。それが世の理に反する行為だとしても。愚かで、滑稽で、でも愛おしい人々の姿に共感するのだと思います。二人の小気味よい蛮行に拍手しました。キムタクも、綾瀬はるかも、ガッキーも出てこないけれど、だからこそドロステの果ての僕らは、私たちでありました。[インターネット(邦画)] 8点(2022-06-25 14:19:33)

209.  よこがお 《ネタバレ》 正面の顔に対してのよこがお。別の側面の意。本物語においては、正面が「少女連れ去り事件」であり、よこがおが「市子の復讐」と考えます。まず正面の顔、本筋の連れ去り事件の方から整理しましょう。連れ去り事件を市子の立場で捉えた場合、殆ど何もやれる事が無い事に気づきます。後悔は尽きないでしょうが、だからと言って事件を未然に防ぐことは出来なかったでしょう。事後対応についても最善とは言えないまでも悪手でもありません。彼女は常識範囲の損得勘定と倫理観をもって対応をしていたと思います。ただキーパーソンだった基子の心情を読み違えただけ。でもそれに気づけというのも酷な話。市子にとっては失ったものが多い辛い結末でしたが、事件の発端をつくった道義的責任を考えればある程度の罰は受けざるを得ず、その程度が過大だとしても甘んずるより他ないと考えます。正面の顔=連れ去り事件〜報道被害はショッキングでしたが、(主人公にとって)不可抗力な要素が大半を占めていたように思います。 一方「よこがお」=「市子の復讐」はどうでしょうか。彼女が能動的に行動しているため検証しがいがあります。市子が試みた復讐は、基子の彼氏寝取り作戦でした。メンタル的にもフィジカル的にもアラカン女性が選択できる報復手段とは思えませんが、何故か成立してしまう奇跡。豪快に空振りしたかと思いきやスッポ抜けたバットが基子に直撃するという部分まで含めてミラクルでしょう。でも残念ながら狙ったダメージではないのでカタルシスはありません。復讐の第2ステージは偶然の産物でした。まさに鴨ネギ。実に簡単に復讐相手に致命傷を与えられる大チャンス到来です。偶然であるが故に必然性を感じさせます。しかし彼女は復讐を思いとどまりました。冷静になれば当然の判断ですが、追い詰められた人間は間違うのが常。彼女はよく自制したと感心します。そんな彼女に、福本伸行先生の漫画『賭博覇王伝ゼロギャン鬼』の喜十郎さんの名言を捧げたい。『最悪さえ避ければ人は結構幸せだ』。少女連れ去り事件も、市子の自殺未遂(自殺願望)も、復讐劇さえも、全て最悪の結末だけは免れています。これは幸運なこと。やり直しが効くのですから。復讐の誘惑から逃れた市子に明るい未来が訪れますように。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-06-15 20:12:44)《改行有》

210.  ミセス・ノイズィ 《ネタバレ》 元ネタは当時世間を賑わせた通称『騒音おばさん』。「引っ越せ、引っ越せ、さっさと引っ越せ、しばくぞー」とリズミカルかつパワフルに布団を叩く姿はインパクト絶大で、ワイドショーネタに疎かった私のような者でもハッキリと記憶しています。ただ、詳細については承知しておらず、こんな隣人がいたらたまったもんじゃないなと感じた程度の話。言い方は悪いですが、人面魚やアザラシのタマちゃんと大差ない、暇潰しとして消費されるネタキャラの一つに近い感覚だった気がします。 さて、センセーショナルなパッケージとは裏腹に、ドラマとしては実に丁寧に作られており感心しました。加害者、被害者、それぞれの視点で捉える事象。同じ意味の台詞でも言い方一つで印象が大きく変わりました。まさに『ミステリと言う勿れ』の整くんの持論「事実は一つでも真実はその人の数だけある」のとおり。改めて「一方を聞いて沙汰するな」を肝に銘じた次第です。結末は些か綺麗にまとめ過ぎかもしれませんが、心から反省した者へのセカンドチャンスは大歓迎であります。また元ネタの当事者が存命ゆえ双方に配慮する必要があったかもしれません。 最後にひとつだけ。これは実際にあった事件に着想を得た完全フィクションであるということ。実際の『騒音おばさん』事件の真相とは無関係です。ネット上では嘘やデマを含む様々な情報が散乱しており、その中から事実のみを抽出するのは不可能です。極論すれば裁判結果でさえも「事実らしきもの」でしかありません。数多くの情報を得やすくなった現代、私たちは以前より事実に近づけるようになったのでしょうか。結局は自分次第かと。信じられる自分でいられるように、でも自分を信じすぎないように。[インターネット(邦画)] 8点(2022-05-14 16:46:16)《改行有》

211.  劇場版 殺意の道程 《ネタバレ》 ブラックコメディというよりは、バカリズム流サスペンスコメディ。唯一無二のジャンルです。シリアスな『架空OL日記』と思ってもらえればよく、バカリズムの笑いが好きな方なら間違いなく楽しめます。個人的にはバカリの脚本家としての才能に舌を巻くばかりです。ただ惜しむらくは、トリックの肝の部分が成立していないこと。いくら警察がボンクラでも、あれがあそこでああなっていたら不自然過ぎるでしょうよ。ただそれに気づかぬバカリズムのはずはなく、「そんなわけねーだろ」な雑な設定もバカリのオモシロの一環と思われます。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-03-25 18:53:46)

212.  ウィッチ 《ネタバレ》 コミュニティから弾かれ孤立する家族。唯一の拠り所は信仰心。しかし柔軟性なく凝り固まった心は、最も大切にしなければならない家族の絆を断ち切っていく。行き着く先が悲劇なのは必然でした。王道のオカルト様式でありながら、スーパーナチュラル確定でなく、精神疾患(追い詰められた主人公が脳内で作り出した架空のお話)の可能性を感じさせるあたり作品の奥行きを感じさせます。派手さはないものの、ホラーとしては一級品です。恐ろしいのは魔女か、悪魔か、はたまた人の心か。[インターネット(吹替)] 8点(2022-02-10 22:50:19)

213.  一度も撃ってません 《ネタバレ》 「ハードボイルド」というジャンルそのものをダシに使った大人向け激渋喜劇。ブラック&ビターな人生ドラマに心地よく酔いしれました。とくに印象的だったのは妻の言葉です。『私はきちんと生きてきた。これからもちゃんと生きていきたい。だから汚さないでよ!』これは痛い。痛過ぎます。ぐうの音も出ません。主人公は確かに一度も銃を撃っていないかもしれませんが、妻を後ろから撃ち続けていたも同然なワケで。この手の裏切りは、火遊びやギャンブルの比ではない重罪と言えましょう。何人も、自分の人生が自分だけのものだと思ったらイカンのであります。また玉淀の台詞にも痺れました。『ずっと騙し続けられればそれは詐欺とは言えない』確かにそうかも。しかしそうは問屋が卸さないのが人生であります。ゴール目前にして、市川はすっ転びました。もう昨日までの平凡で幸せな日常はありません。全く別ものの明日が始まる事でしょう。でも男は黙ってやせ我慢。それがハードボイルドの流儀ってもの。タバコをふかす市川がラストカット。かつて当たり前だった路上喫煙が許されぬ世の中になりました。ハードボイルド同様、時代に取り残された男の行く末や如何に。[インターネット(邦画)] 8点(2022-02-07 19:06:52)(良:1票)

214.  はらはらなのか。 《ネタバレ》 以下私なりの解釈です。こんな見方もあるのか程度でお読みいただければ幸いです。 『ハラハラさせるなのか』と『はらなのか+はらなのか』。2つの意味を持つタイトルと捉えました。前者は思春期少女の危うい日常を指し、後者は主人公だけに見えるもう一人の『私』を指します。透明な私の正体は、劇中劇の設定に沿うなら『生まれてこられなかった子』であり、主人公は元々双子で生まれるはずだったのかもしれません。ベッドで膝を折り眠る2人は子宮内の再現。透明なのか最期の言葉は「せっかく生まれてきたんだからさ」でした。本作は、生まれてきた主人公と生まれてこられなかった姉妹、2人による自分探し=アイデンティティ確立までの道のりを描いた物語と解します。 自我同一性取得に必要な作業。それは親の人格を取り込み咀嚼し、自分オリジナルに作り変えること。母親を知らない主人公は、どうしても母親に会う必要がありました。それが母の立った舞台に拘った理由。公演初日、父親が観覧に来ていないだけで過呼吸になるほど取り乱したのも、自我獲得に父親の立ち合いが必須だったから。ついに出会えた母親(マリカ)が、かつての子役(リナ)に変わる点も興味深いです。自我を求め旅する子もやがて親となり我が子を導く。私たちはみな共に助けあい、己が存在理由を確認しあいながら自己を確立してゆくのだと思います。 物語は夢中夢や劇中劇の体裁を有しており、空想と現実の区別が判然としません。透明なのかは勿論のこと、常時ピエロ風メイクの俳優、演出家とリナの年の差恋愛など、不可思議な事象だらけです。中でも気になるのは、母親の舞台記録映像のリナが少女ではなく大人であること。これは主人公が13年後のリナに出会った後、彼女の中で記憶の書き換えが行われた可能性を匂わせます。つまり本作の出来事は、一般的な時系列に沿った客観カメラ(神様視点)ではなく、全て主人公の内部記憶の編集映像だったのではないかと。自我同一性を描く作品ならば、このようなアプローチも納得です。 キャスティングについて。主人公なのかを演じたのは女優・原菜乃華さん。女優名のよみがな=役名のパターン。物語序盤の彼女は幼く拙い印象で、生徒会長役の吉田凜音さんの方が輝いて見えました。しかし物語が進むにつれ、なのかの表情がぐっと良くなり魅力が増したように思います。一本の映画の中で女優が成長する様を見られて得した気分です。[インターネット(邦画)] 8点(2022-01-29 16:51:50)《改行有》

215.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 ネタバレしています。ご注意ください。 幼少期から成人に至る今日まで“アメージングエイミー”としてキャラクター化され続けてきた女性。おそらくビジネスとプライベートの区別はなく、彼女はずっと何かを演じ欲しいものを手にしてきたのだと思います。歪な成長過程で、大人になっても心は幼い子供のまま。社会性や倫理観が備わっていない彼女は、今なお少女でした。だからタイトルは『ウーマン』ではなく『ガール』。子どもは非力だから我儘が許される訳で、力を持った大きな子どもの利己主義は恐怖でしかありません。これが本作で描かれる一つ目の恐怖、個人に由来する『ミクロな恐怖』です。 二つ目の恐怖、それは『マクロな恐怖』、世論であります。恣意的に世論を形成するのが容易となった現代。その世論に司法が左右されるのが常識となった国。何なら司法の手を借りずとも、気に食わぬ者への制裁が可能なシステムが構築されています。力のある人、頭の良い人が得をするのは世の道理ですが、その勝ち幅がえげつない。マスメディア、SNS。私たちは、社会は、確かに恩恵を受けていますが、その一方些細な過ちも許されない厳しい社会にもなりました。下手なオカルトよりも遥かにホラーな社会派サスペンスでありました。出来の良い映画だと思いますが、観終えてどっと疲れるタイプの映画ですので、元気ハツラツなタイミングでの鑑賞をお勧めします。[インターネット(吹替)] 8点(2022-01-22 12:35:13)(良:3票) 《改行有》

216.  哀愁しんでれら 《ネタバレ》 ネタバレしています。ご注意ください。 「母親になることと母親であることは違う」子育て失敗を自認する義母らしい、子連れ再婚の難しさと覚悟を再婚新妻に問い質す厳しい言葉です。始めは嫁いびりの一環かと思いましたが、どうやら本気で心配していたよう。それほど母親、とくに「良い母親」になるのは難しいこと。「無理なら逃げてもいいのよ」の意味だった気がします。しかし主人公にその選択肢はありませんでした。母親に捨てられた彼女は自分自身に呪いをかけていたから。「親は子どもを守らなければならない」。この強迫観念は彼女を狂わし「証拠隠滅」という究極の手段で子を守ることを選びました。証拠が消えれば事実も消える。既に筆箱や弁当事件で学習済みの解決法です。勿論そんな都合の良い魔法あるはずないのに。しかし、両親にとってあの結末はハッピーエンドに違いありません。 さて、娘は殺人を犯していたのでしょうか。全体印象や状況証拠はクロ。映画の方程式上は、最後に提供される情報が優位のためシロと判断しても良さそうですが、真相は藪の中です。おそらく父の方は盲目的にシロ、主人公は経験則からクロと認識していたのではないかと思われます。いずれにしても子はサイコパスの可能性大なので、主人公の立場であれば逃げるのが正解でしたが判断を誤りました。真実から目を背け、見たいものだけを観る。黒目のない肖像画は、あの家族の有様そのものを表しています。 多分「誰かを幸せにする」「誰かに幸せにしてもらいない」という考えが傲慢なのだと思います。ちっぽけな私たちにできるのは、自分が幸せになるために全力を尽くす事のみ。たとえ親子でもその法則は変わりません。人生は甘くない。[CS・衛星(邦画)] 8点(2022-01-17 20:28:05)(良:1票) 《改行有》

217.  魔女見習いをさがして 《ネタバレ》 『おジャ魔女どれみ』は一般教養(?)としてタイトルは知っていた程度。そんな50目前のおっさんが何故本作を観たかといえば、声優を努めた百田夏菜子さん目当て以外の何者でもありません。ももクロファンとして夏菜子さんのスイートボイスが拝聴できればそれで満足でしたが、何というか、思いの外、心の芯にヒットしてしまい、弱りました。 聞けば本作は『おジャ魔女どれみ』20周年記念作品とのこと。子どものころTVアニメ『おジャ魔女どれみ』に心奪われた若者たちが主人公のお話。彼女らは『聖地巡礼』から『ファンの絆』をきっかけに人生を切り開いていきます。この展開は、オタク全開の私にとって胸アツでした。そう、オタクが興味の対象に費やしてきた時間やお金、心の熱量は膨大なもの。然るに、そのほとんどはただの自己満足に過ぎません。生産性などありゃしない。でもそんな無駄な時間こそが、現在の自分を形づくってきた、かけがえの無いピースに違いないのです。本作のエピソードは、過去の自分を肯定してもらえたようで嬉しくて。私が今まで(そして今なお)のめり込んできた趣味たち(囲碁、深夜ラジオ、プロレス、映画鑑賞、ももクロちゃん)。何ひとつ人に誇れるような勲章や技能を身に付けたワケではないけれど、その時折に、自分の心を豊かにしてくれたのは間違いありません。それに本作の主人公たちのように、普通なら関わるはずのない方たちとの交流もありました。回り道や寄り道、道草の中にこそ『人生の宝』があるのでは。本作は『おジャ魔女』ファンだけでなく、全てのオタクに向けられた応援歌であります。[地上波(邦画)] 8点(2022-01-02 00:56:23)《改行有》

218.  新感染 ファイナル・エクスプレス 《ネタバレ》 低予算から大作まで、猫も杓子も『ゾンビ映画』だらけ。それだけ魅力的かつ作り易い題材なのでしょう。『噛まれたらアウト』のシンプルなルール、荒廃した世界、サバイバル、アクション、ゴア描写、そしてヒューマンドラマ。この組み合わせは『奇跡のレシピ』と言ってよく、まさに映画界の『カレー』であります。上手い監督が作れば極上品が拝めますし、素人監督でもそれなりに形になる魔法のジャンル。そんな数多あるゾンビ映画の中にあって本作が特別なのは、ゴア描写を完全に排除したことです。お約束ともいえる『捥がれた手足』や『飛び出す内臓』なんてグロテスクな表現は一切ありませんし、血飛沫を浴びたシャツはオレンジに染まり、まるで『ナポリタンをこぼした人』のよう。お子様でも安心なファミリー映画仕様でありました。事実、私は家族揃って(最年少は小3女児)お茶の間で鑑賞しています。そう、本作はゾンビ映画界の『カレーの〇子様』でした。しかも本家『カレーの王〇様』は大人の口には合いませんが、本作は辛味こそ無いものの旨味やコクは一級品なので大人が楽しめる優れもの。ただし、『流れ的にこのあたりで主要キャストが退場するな』とか『ここはこうやって切り抜けるんだろうな』みたいな予想はことごとく的中します。あの人なんて、ドラマチックにする為だけに“噛まれにいってる”ものなあ。『期待を裏切らない』とも言えますが『驚きがない』とも言えます。まさに既製品クオリティです。普段使いのお家カレーとしては満点で十分コレで満足ですが、心を鷲掴むサムシングは独創性の中にこそ存在するため9点や10点にはなり得ません。よって8点満点で8点映画との評価です。[CS・衛星(吹替)] 8点(2021-10-30 16:58:19)(良:2票)

219.  エクストリーム・ジョブ 《ネタバレ》 大筋は『こんなはずじゃなかった』系コメディ。基本バカ設定ですが、人生の悲哀がスパイスとして絡んでくる王道の人情ドラマでもあります。刑事映画必須のアクションパートも上々でした。そして何より、主役となる麻薬捜査班が秀逸。5人のキャラクターバランスの良さは、ザ・ドリフターズのよう。高木ブーと仲本工事がいるから、志村と加藤が活きるワケです。長さん、いや班長が困る様子がイチイチ可笑しくて。お人形は顔が命。そしてコメディはキャラが命。人物造形の味付けは抜群でした(キムチ味か?いやカルビ味だ!)。ほぼ完璧ともいえるコメディドラマ様式で、物語中盤まで大いに笑い転げました。このままの勢いでラストまで突き進んでくれれば10点間違いなしだったのですが、マフィアの事務所が移転したあたりで失速したように感じます。悪評の流布~フランチャイズ化による転調で、今までの楽しいリズムが崩れ、グダグダになってしまいました。この変化を取り入れるなら、最終的に『人気回復、フランチャイズ成功』まで持っていかないと軸がブレます。本職蔑ろで商売に精を出してしまうギミックが物語の肝ですから。班長にはずっと「こんなの初めてだ~」で電話に出て欲しかったなあ。また、敵役のキャラクターが弱いのも気になります。極悪非道でも、オトボケ路線でも構いませんが、マフィアの親玉にも5人に負けない熱量が欲しいです。敵役のキャラが際立っていれば、クライマックスのカタルシスも倍増したでしょう。惜しい。実に惜しいです。とはいえ、本作は久々に現れたポリスコメディの秀作に違いありません。5人の活躍をもっと観たいです。ぜひ続編を作ってくださいな。ちなみに日本語吹替え版を鑑賞しましたが、お顔と声が合っていません。でもミスマッチ具合が逆に面白くて。コメディだから許される妙かもしれませんが、心地良い素敵なお声に聞き惚れてしまいました。[インターネット(吹替)] 8点(2021-09-06 20:57:40)(良:1票)

220.  志乃ちゃんは自分の名前が言えない 《ネタバレ》 タイトルは主人公、吃音症の女子高生・志乃を指すもの。彼女と“音楽好きなのに音痴”なクラスメイト加代との友情を描く物語です。2人ともコミュニケーション能力に難あり。各々が自認する短所が足枷となって、他者との関わりを拒んでいる状態です。傷つくのが怖い。そんな2人が惹かれ合ったのは必然であったと考えます。面白いことを書いてみろと振られ『お〇〇〇〇』と書く勇気。そしてそれを正解とする度量。『踏み出す勇気』と『相手を理解する心』が2人を結び付けました。加代は志乃にメモ帳を与え、志乃は加代に歌声を贈ります。2人は互いに補い合う関係であり、双方にメリットがある“ウインウイン”の間柄でした。 ところが『空気読めない君』が割って入ってきた事で、その関係に変化が訪れます。これは当然の化学反応。『与える』=『受け取る』で均衡が取れていた2人の『心のエネルギー』が第三者によって分散されるのですから。それでいて見返りが無い(感じられない)。志乃にしてみれば、損しかありません。これを防ぐのが『排他的友人関係』です。私たちが集団生活をする上で、最初に獲得する対人関係術と言えましょう。このスキルを未習得であったが故に、2人は入園児と同じ『みんな仲良く』精神を発揮してしまったと考えます。もちろん孤独の辛さを誰よりも知っている2人だからこそ、彼に情けを掛けたワケですが、人助けをするだけの余力も技術も2人は持ち合わせていませんでした。これまで対人関係スキルを磨いて来なかったツケが露わになった結果とも言えます。 一度壊れた友人関係を再構築するのは非常に困難です。それでも加代は志乃と親友でありたいと願いました。いや音楽ユニットを組む『仲間』でしょうか。彼女が文化祭で披露したオリジナル曲は、いわば志乃へ宛てたラブレター。想いの丈をメロディに載せます。初ステージで披露するのに、どれほどの勇気が必要だったでしょう。自身の短所をさらけ出す覚悟に胸が震えました。果たして彼女の捨て身の告白は、志乃にも届いた様子。彼女もまた自身の胸の内を吐露したことで、大きな一歩を踏み出せたようです。 しかし、エンディングに2人が寄り添う姿は描かれません。友人関係が再構築された様子はなく、以前と同じ孤独な戦いを強いられている事が示唆されます。しかし絶望する必要はありません。彼女らはもう知っているから。他者と関わらない安らぎより、遥かに勝る幸せがあることを。閉じた世界に甘んじるより、開かれた世界で沢山の喜びを探そう。恥をかき、傷ついたことで、彼女らは大きな武器を手にしたはずです。自己肯定感さえあれば、人生は、戦える。[インターネット(邦画)] 8点(2021-08-25 18:53:42)(良:2票) 《改行有》

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