みんなのシネマレビュー |
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201. ゴーストワールド 性別は違えど、私もイーニドと同じ17〜18才の頃は所謂ヲタク全快で、 イーニド同様に言葉では表現するのが難しい、何ども言い難い不満・不安・世の中に対する畏れを抱いていた。 若かったなぁ… 私の様な凡庸な人間は、良くも悪くも世の中との折り合いを付ける方法を覚え、 妥協する事でソツなく過ごす事が出来る様になる。 それを「成長」と言うのかも知れないけれど、確実につまらない人間になっているのかな とも思えてしまう。 いかん、青臭い言葉のオンパレードになってしまった。 本作を観た理由は、若い頃のスカヨハを観たかったから と言う不埒なもの。 でも、鑑賞して行く内に私の気持は完全にイーニド寄りに。 中盤からラストシーンに掛けて、どんどんイーニドが可愛く思えてくる。 複雑な余韻を残すラストシーン含め、とにかく切ないです。 もっと若い時に観ていたら、人生違っていたかも…[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-08-04 22:25:47)《改行有》 202. マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 他レビュアー諸氏ご記載の通り、期待に違わぬ力作。 「V8を讃えよ!!」 いや〜冒頭から笑わせて貰いました。 敢えて特筆させて頂くならば、とにかくシャーリーズ・セロン。 彼女が滅茶苦茶カッコ美しい。 終始、彼女しか観ていなかった様な。 マックスの活躍は次作に持ち越しだ!![映画館(字幕)] 8点(2015-07-02 19:25:48)《改行有》 203. 寄生獣 完結編 《ネタバレ》 面白かった。 Part1鑑賞後に感じた完結編への期待をほぼ裏切る事無く、スピーディに物語は進行して行く。 あるだけの長編作品を、よくもここまで纏め上げたと思う。 深津絵理扮する田宮涼子の最期のシーには原作と同じ位に感情が揺すぶられた。 このシーンと市役所でのパラサイト狩りを同時進行で進めたのは英断。 ブルーレイが発売されたら、ぶっ続けで再鑑賞する。絶対に。[映画館(邦画)] 8点(2015-06-07 23:22:36)《改行有》 204. ドン・ジョン 《ネタバレ》 面白かった。 主人公の事例は少々極端過ぎる気もするが、監督が本作で描きたかったのは、 恋愛物では未来永劫普遍的なテーマである、「互いの価値観の相違」だと思う。 そう言った意味では、至極真面目な映画。[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-03 23:50:41)《改行有》 205. プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 《ネタバレ》 鑑賞して爽快な気分になれる作品では無い。 頻繁に発生する銃犯罪、根強い人種差別と腐敗した警察組織。 仲間に入る事を拒絶すると命まで落とし兼ねない地獄の様な環境。 親の居ぬ間に自宅で乱痴気騒ぎを起こす金持ちの馬鹿息子 等々 これらは決して映画の中だけの出来事では無い筈。 つくづく、アメリカは不思議な国だ。 自由を謳歌出来る国なのか、金持ちだけが得をする欺瞞に満ちた国なのか。 ラストシーンは多少は救われた気分になるが、何とも言えないやるせなさが残る。 俳優陣は皆、素晴らしい演技をしている。 特にライアン・ゴズリング、デイン・デハーンは本当に稀有な存在。 そして、レイ・リオッタ。 多分、この人には今後も善人役のオファーは来ないだろう。 とにかく、このやるせなさは何なのだ・・・[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-03 23:43:58)《改行有》 206. きっと、星のせいじゃない。 《ネタバレ》 「(500)日のサマー」の脚本家達が手がけた作品であり、海外サイトで観た予告編がとても良かったので鑑賞。重い題材を扱った作品ながら、ポジティブに病と向き合う主人公たちのキメ細やかな描写が印象的な良作。 健康に毎日を過ごさせて頂いている事に純粋に感謝したい。[映画館(字幕)] 8点(2015-02-22 20:12:27)《改行有》 207. 寄生獣 原作ファンの方にこそ是非鑑賞して頂きたい力作。 原作が訴えたいテーマを尊重しつつ、大胆に削ぎ落とせる所は落とし、テンポ良く纏めた製作陣に拍手。 続編有っての作品でも有り最終的な評価は続編を観てからとしたいが、 現時点では数多のマンガが原作の映画の中で白眉の出来だと思う。 染谷翔太を本作で初めて知ったが、将来が楽しみだ。 [映画館(邦画)] 8点(2015-02-01 14:03:43)《改行有》 208. オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 当に「王道」。 ラストの笑顔はトム・クルーズで無ければ出来ない。 ハリウッド大作らしく明るい終わり方だが、本作を観て原作に興味を持たれた方は是非、原作を読んで頂きたい。コミック版もお薦めです。[映画館(字幕)] 8点(2014-12-17 10:25:25)《改行有》 209. インターステラー 《ネタバレ》 久々の投稿。 何処かで観た事が有る様なシーンが多かったが、これはクリストファー・ノーラン監督の数多の偉大なSF映画へのオマージュと理解させて貰った。 中盤から後半に掛けて拡げた大風呂敷をどうやって回収して行くのか心配でならなかったが、 主人公の出自で有る「元宇宙飛行士」と言う設定を上手く活かした、清々しい幕の引き方に感動。 あの主人公には、記念碑の様な家に住み安穏とした生活を送るのは似合わない。 振り返れば、物語の初めから主人公はベンチに座りビールを飲みながら、その意思はずっと宇宙に向いていたのだ。[映画館(字幕)] 8点(2014-12-17 09:53:17)(良:1票) 《改行有》 210. ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 まさかロボコップを観て落涙するとは思っていなかった。 鑑賞の数日前、私は某国営放送で中東の紛争を取材していたカメラマンが地雷で両足と片腕を失い、義足と義手を得て再び紛争の取材に赴くまでを捉えたドキュメンタリーを観た。とても辛く・重い内容だったが、カメラマン専用の技手を使いこなし紛争現場の「今」をトラウマを乗り越えながら撮影を続ける姿に一筋の光明を見た思いだった。 本作の舞台はオリジナル版よりも遥かに技術が進歩し、当たり前の様にロボットが紛争地帯を統治している時代。 物語の序盤、何らかの理由で両腕を失ったギタリストがようやく完成したであろう精緻な義手でギターを演奏するシーンが有る。 義手の機能を最初は疑っていた様子の彼は、自分の手で演奏できる事実に気持ちが昂ぶってしまい、恐らく脳波を電気信号に変えて操作している義手は逆に演奏が出来なくなってしまう。 「冷静に演奏を」と言うゲイリー・オールドマン演じる博士に対し彼は言う、「感情を込めて演奏するんです」と。 私はこのシーンを観て不覚にも落涙してしまった。人間の感情をデータに置き換えるのは不可能だと以前聞いた事が有る。でも何時の日か人間はこの映画の様に人間の感情をもデータに変え、それを駆使して本作の様な技術を確立させる日が来るのかも知れない。 物語が進む傍ら、私はあのギタリストが博士と協力し様々な技術の壁を克服し、ステージの上で華麗に演奏している姿を想像して胸が熱くなった。 本作製作陣の面々はまさかこの様な感想を持つ人が出てくるとは微塵も考えていなかったと思うが、鑑賞する際の感情で作品への印象が劇的に変わる映画と言う芸術の醍醐味をまたも味あわせて頂いた次第。[映画館(字幕)] 8点(2014-04-05 22:47:34)(良:1票) 《改行有》 211. 終戦のエンペラー 《ネタバレ》 恐らく本作製作陣の方々は事前の各種検証をかなりしっかりと実施されたのだろう。 日米の当時の状況を踏まえ、双方に対し敬意を表し丁寧に創られた作品となっている。 今の世の中で有ってはならない事だが、日本文化を過度にデフォルメした表現も皆無だ。 この時代の話はNHKを初めとして数多くのドキュメンタリーが存在するが、それらと本作の存在を明確に区別させる為に挟み込まれたフィクション部分(主にアヤとの恋愛関係のシーン)も過剰になりすぎず好感が持てる。 他レビュアーの方も書かれていたが、昭和天皇とマッカーサーの会見シーンは俳優陣の名演も有り、良いシーンになっていると思う。 もっと多くの日本人、特に若い方に見て貰いたい作品だ。 「蛇足」 決して宣伝では無いが、本作を観賞された皆さんには、オリバー・ストーンが監督したアメリカ近代史を検証するドキュメンタリーも是非見て頂きたいと思う。[映画館(字幕)] 8点(2013-08-06 09:09:25)(良:1票) 《改行有》 212. ハルク 《ネタバレ》 他のアメコミ映画化作品とは趣が異なり私は面白かった。 アン・リー監督は作風が徹底していてブレが無い。 「Life of Pie」を観賞した後だったので、余計そう思えた。 ただ、シンプルなアクション大作を期待していた人は肩透かしを喰らうかも。 大々ファンのジェニファー・コネリー出演と言う事も有り、少々甘めの採点。 それにしても、このお方は本当に綺麗です。 こんな綺麗な人に見つめられれば、そりゃハルクの怒りも治まりますよ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-07-31 13:28:30)《改行有》 213. SHORT PEACE 《ネタバレ》 4作品全て非常に見応え有り。 観客に決して媚びず、己の創りたい作品を世に送り出す力強い姿勢が素晴らしい。 これぞジャパ二メーションの真髄。 (唯一の難点は予告編が余りにも多く・長すぎた事。計20分もの予告はやり過ぎ) [映画館(邦画)] 8点(2013-07-31 13:22:07)《改行有》 214. ワイルド・スピード/EURO MISSION 《ネタバレ》 前作同様、IMAXで迫力の映像を満喫。 他レビュアー諸氏も指摘されている通り、本シリーズはもはや「カーアクション映画」では無く「アクション映画」に変貌しつつ有る。 車・バイク好きとしては少々複雑な心境ながら、そういう細かい事をどうこう指摘する類の作品でも無いので、まぁ良しとする。 ヴィン・ディーゼルが空を飛んだ時点でそう思う事にした。 個人的に気になった点を幾つか。 1.人が死に過ぎ。 闘う相手が国際的な犯罪組織になっちゃったから仕方が無いとしても、直接的な描写こそ無いものの戦車に引かれて何の関係も無い人が沢山死んでいる筈。少なからず能天気に観ていられない気持ちになったのは確か。 2.ジーナ・カラーノの存在。 何ですかこの人は!もの凄い身体能力でドゥエイン・ジョンソンも真っ青。格闘家らしいですが、こりゃまた凄い人を連れてきたもんだと感心。 3.無理やりな脚本(褒めている)。 シリーズの中で外伝的な扱いとされていた”TOKYO DRIFT”を、かなり無理やりながら一連のシリーズの中に落とし込んでしまった手腕に拍手。しかも落とし込む奴があの「トランスポーター」と来た。もしかしたらあの映画のキャラそのままで出演するかも知れず、次回作への掴みはOKと言った所か。 (と言う事は次回もハゲ頭対決だ!) いずれにしても次回作が超楽しみ。 来年(2014年)公開と言うのも絶妙なタイミングだ!![映画館(字幕)] 8点(2013-07-16 11:10:57)《改行有》 215. オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 (トム・クルーズのファンなので甘めの採点ご容赦を) これぞSFの王道。確かに、どこかで見た様なシーン・どこかで見た様な設定が本作ではテンコ盛りだ。 だけど、豊富な予算を有効活用した映像の持つ迫力がそんな事などどうでも良いと思わせてしまう。 アンドレア・ライズブロー演じるヴィクトリアがオルガ・キュリレンコの姿を見て過剰に反応する理由が最初は判らなかったのだが、全てが明らかになる終盤の回想シーンでその疑問も氷解。 「夫婦の写真」と併せて何とも切ない設定で、私に取っては本作の印象を更に良くする一因となった。 それにしても、改めてトム・クルーズは自分自身の売り込み方を熟知しているなと感じた。 今や「トム・クルーズ」は一つのブランドになったと考えても良く、齢50を超えて毎年何らかの作品を世に送り出し、多少の例外は有るものの同じイメージを維持するのは並大抵の事ではないと思う。 周囲の優秀なスタッフの尽力と、何よりも本人の努力する姿勢には素直に感服する。[映画館(字幕)] 8点(2013-06-10 12:03:09)《改行有》 216. エスケープ・フロム・L.A. 《ネタバレ》 笑ってしまう程のセルフパロディ作。 ここまで徹底すると大したものだが、相変わらず予算は潤沢に無い様で、妙にチープなCGや書き割りの多用がカーペンター作品らしくて思わずニヤリとさせる。 撮影現場はさぞ楽しかったんだろうな・・・と想像できる所も又良し。(それにしても、某潜入系ゲームはスネークの真似をし過ぎ)[映画館(字幕)] 8点(2013-06-10 11:37:23) 217. ニューヨーク1997 《ネタバレ》 カート・ラッセルとリー・ヴァン・クリーフがとにかく渋い。 後年の色々な作品に多大な影響を及ぼしている「伝説の作品」。[CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-10 11:34:19) 218. 犬神家の一族(1976) 《ネタバレ》 また観てしまった・・・ 1976年時点で小学校低学年だった私は残念ながら劇場で本作を観賞した事は無い。 だが、角川映画の常套手段である過剰なまでのTV宣伝と、とにかくビジュアル的な刷り込み効果抜群のスケキヨ君(敢えてカタカナ)の白いマスク面は、一度観たら忘れられないものだった。 正確な年月は忘れたが、初めてTV放映された翌日の学校ではスケキヨ君の声真似が大流行したのも懐かしい(私自身、今でもやれと言われたら出来ます)。 40歳半ばのオッサンになった今思うのは、「この作品には言葉では表現出来ない何ともいえない引力が有る」と言う事。 冗談としか思えない菊人形の生首、何故かスローモーションとなる首無し死体が湖面に浮上するシーン、画面に「ドーン!!(太字)」と言うト書きが見えるかの様な湖面から突き出た二本の足(今回は笑ってしまった)のシーン、極めつけは邦画界の誇る最高のキャラクター、スケキヨ君(実際はシズマ君ですが)等々、一度観たら忘れられない癖の有るキャラや場面の多い事は勿論、実は女性陣も中々の曲者揃いで、三姉妹は言うに及ばず、悲劇の主人公の筈である島田陽子演ずる野々宮珠世も、相次ぐ受難の数々は気の毒を通り越し冗談に思えてくる程なのだが、当の本人は周りで人が殺されているにも関わらず平然と湖上のボートで昼寝をしたり、素性の知れないスケキヨ君の指紋を取る様に工作するなど、綺麗な顔をしていながら結構図太いキャラなのだ。皆さん気が付いてました? いずれにしても、こういった「濃い日本映画」を新作でまた観てみたいと思う今日この 頃。 最後に、坂口良子さんのご冥福をお祈り申し上げます。 本作の彼女は、メチャクチャ可愛かった。[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-05-27 12:59:26)(良:1票) 《改行有》 219. フッテージ 《ネタバレ》 雨後の筍の如く量産されたモキュメンタリーとは完全に異なる、至極真っ当なホラー映画。 この手の作品を映画館で観るのは本当に久し振りだが、期待に違わず面白かった。 突然大きな音がするアメリカのホラー映画にありがちな描写も最小限となっており、この点でも高評価。 物語は起死回生を狙う猟奇殺人系専門のルポルタージュ作家が、何とまあ殺人事件の有った家に家族と共に引っ越すと言う有り得ない設定の元で繰り広げられる(単身赴任しろよ!)のだが、手堅い脚本とイーサン・ホークの堅実な演技(ホントに一生懸命演じてます)も有り、観て損はしない作品だと感じた。 人体損壊描写ばかりの最近リメイクされた某ホラー映画より、本作の方が映画館で観るべき作品だと私は思います。[映画館(字幕)] 8点(2013-05-27 12:06:30)《改行有》 220. アイアンマン3 《ネタバレ》 面白かった。 観賞するならIMAX 3D版を強くお奨めします。やはり迫力が違う。 最後のおまけシーンは別として、アベンジャーズ関連の描写は少なくアベンジャーズ未観賞でも支障は無いと思う。 意外にもグゥイネス・パルトロウが大活躍で、スーツは着るは超人にはなっちゃうわで楽しかった。「治療法がある」とあっさり解説されていたが、続編があるならば超人のままで引き続き活躍して欲しかった。[映画館(字幕)] 8点(2013-05-06 12:01:25)《改行有》
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