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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
201. ハンニバル(2001) 《ネタバレ》 僕の大好きな映画の続編なんだけど、期待していた分、ちょっと残念な出来でした。だらだらと続く冗長な退屈な映像は見ていて辟易だし、前作で神々しいまでの魅力を放っていたジョディ・フォスターは出ていないし、ゲイリー・オールドマンもいまいち地味だし。やっぱりリドリー・スコットって僕には合わない(エイリアンだけは大好きだけど)。最後の脳味噌ソテー・シーンだけはインパクトがあったのでぎりぎり5点。[DVD(字幕)] 5点(2013-05-08 17:51:49) 202. インランド・エンパイア 《ネタバレ》 前作『マルホランド・ドライブ』で、それまでずっと合わない監督と思っていたデビット・リンチの新たな魅力を発見して「彼はもしかしたら天才なのかもしれない」と思いながら、この作品も鑑賞。うーん、前作が奇跡だったのですかね。またいつもの雰囲気ごり押しの単なる思わせ振り映画に戻ってしまいました。それでも三時間もある長い映画を最後まで飽きさせずに見せる監督の手腕は見事ですけど。[DVD(字幕)] 5点(2013-04-21 19:08:44) 203. オーシャンズ11 《ネタバレ》 このぬるーいノリはなんなんですかね。これを狙って撮ったんだとしたら、完全にターゲットは観客のごく一部のみです。それは「肩肘張らず、沢山の男前をうっとり眺めていたいわぁ」っていうご婦人方たちのみ。あまりにも、それ以外の(普通にハラハラドキドキしたいという)観客を置いてけぼりにしすぎだよー。それでも、さすがにここまで男前を揃えたという画面の華やかさだけは見応えがあったので5点。[DVD(字幕)] 5点(2013-04-20 16:15:50) 204. マンイーター 《ネタバレ》 いかにも低予算で作られたB級モンスターパニックムービー。舞台もほとんど変わらず肝心の人喰いワニも全景を現すのは後半の10分程度だけ。確かに、限られた予算で頑張って面白い映画を撮ろうという姿勢は好感が持てるんだけど、それならそれでもっとアイデアで勝負して欲しかったなー。あまりにも新味のない地味な作品に仕上がっていてちょっと残念でした。[DVD(字幕)] 5点(2013-04-12 12:05:38) 205. フローズン・リバー 《ネタバレ》 どうしようもない貧困の世界を生きる人々をひたすら淡々と描く作品。そんな映画が確かにあっても、もちろん十分にいいのだけれど、でもさすがにこの作品は映画としては拙すぎる。これならドキュメンタリーを撮ればいいじゃんと言いたくなってしまう。映画なのだから、もっと観客のことも考えて作って欲しかった。ただ、極限状況のなかで最後に主人公たちがそれでも友情を選んだところは好感がもてたのでこの点数。[DVD(字幕)] 5点(2012-12-02 21:25:42)(良:1票) 206. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 《ネタバレ》 この監督、ずっと嫌いな監督だったんだけど、この映画は見事なくらい〝嫌な〟映画。わざと観ている人間を不愉快にさせているような演出が冒頭から最後まで徹底的に繰り返される。あの超有名な大恋愛映画で、永遠の愛を誓いながら海に沈んでいった俳優とそれを涙ながらに見送った俳優をキャストに向かえ、それを見事に引っくり返したような延々と続く夫婦の泥沼の愛憎劇。それがラース・フォン・トリアー監督みたいに、とことん突き抜けてそれが芸になっているというでもなく、「どう?シニカルで芸術的でしょ?」と言わんばかりの上から目線がとにかく不愉快。[DVD(字幕)] 5点(2012-09-06 20:17:40) 207. 誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 確かに、子供たちの(日本の本当に下手な子役が多いなか)自然な演技は素晴らしいし、悲惨な話なのに、その優れた映像感覚で最後までちゃんと観ていられるところも評価したいのだけど、それでも個人的にはちょっとずるい映画だと思わざるを得ない。後で調べたところによると、実際の事件の少年はこんなに優しい人間では毛頭なかった。ここまで事実を曲げて描くのであれば、やはり冒頭に「この映画は実際にあった事件をモチーフにしている」というのは、ちょっと言い訳がましく聞こえてしまう。監督は完全フィクションとして勝負すべきだったと、映画の内容が良かっただけに残念に思ってしまった。[DVD(字幕)] 5点(2012-08-27 20:02:27) 208. ファンタスティック Mr.FOX 《ネタバレ》 全体を覆う雰囲気は良いのだけど、展開が幾分か単調なため少々退屈な映画になってしまっている。それと暖かみのあるクレイアニメーションとシュールな世界観がいまいちマッチしていないような印象もあって、それほど乗り切れなかった。[DVD(字幕)] 5点(2012-07-04 04:30:07) 209. イングロリアス・バスターズ 《ネタバレ》 自分が年取ったせいなのか、個人的にはあまり魅力を感じなかった。タランティーノといえば、過去の傑作を思い出してしまいやはりそれと比べてしまうきらいはあるものの、それでも自分には幾分か退屈な映画と思えてしまう。過剰な暴力描写も、なんだか無理して観客にサービスしているように感じる。[DVD(字幕)] 5点(2012-06-21 19:42:35) 210. デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 タランティーノも年取ったのか、過去にはそれが持ち味だった長い会話シーンがかなり退屈。とっととカーアクションに移行しろよと何度も思ってしまった。登場する女性キャラは十分魅力的だけど、それでもこれと対になるロドリゲス監督の「プラネットテラー」のほうが遥かに面白い。[DVD(字幕)] 5点(2012-06-21 19:34:41) 211. TAKESHIS’ 《ネタバレ》 明らかに、デビット・リンチの「マルホランド・ドライブ」を意識した作品だろうけど、いかんせん才能の差が際立ってしまっている。悪夢のようなシュールな世界を構築しそれを芸術の高みにまで昇華するということと、無茶苦茶すればそれで後から意味なんか付いてくるだろうという浅薄さを、明らかに履き違えている。それでもタクシーのシーンなどは光るものがあったので、この点数。[DVD(字幕)] 5点(2012-06-14 16:28:47) 212. ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 もうこの監督はいかに観客の期待を裏切るオチを考えだすかということに、心血を注いでいますね。やはり、「シックス・センス」の呪縛が強固なのでしょう。それでも最近の駄作のなかでは、頑張ったほうだと思います。閉鎖的な村の描写は良く描けていたと思います。それだけに、あのオチは、個人的に「もういいよ」と思ってしまった。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-20 21:43:18) 213. 完全なる報復 妻子を殺され復讐の鬼と化した男と、自己中心的なエリート検事がかつての残虐な事件を巡って息詰まるような攻防戦を繰り広げるという話なのだが、途中から終盤にかけて完全にストーリーが破綻している。特に改心したはずの検事が犯人を目の前にして刑務所もろとも爆殺しちゃうって……。けっこう重厚で良質の犯罪映画を撮ってきた監督だっただけに、とても残念な映画だった。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-17 01:22:44) 214. エレクトリック・ミスト 霧の捜査線 《ネタバレ》 途中までとても良い雰囲気だったのに、話を詰め込みすぎたせいか後半が非常に散漫な印象。猟奇殺人のミステリーなのか、アル中主人公の幻覚妄想からの立ち直りなのか、ジョン・グットマンを中心としたクライムサスペンスなのか、そのどれもが中途半端。最後のオチが、キューブリックの超有名な映画のオチをまるまるパクってしまっているのが、その中途半端さを象徴している。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-07 06:28:25) 215. バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 かつての作品のキャッチコピーで、「人生はおかしくも悲しい」とうたわれたコーエン兄弟の映画も最近は、「人生はおかしい」という部分だけがどんどんと突出していっているような気がする。この映画もお馬鹿な人間ばかりが出てきて、何をやってもうまくいかず、どんどんと皆が皆どうしょうもない袋小路に陥ってしまう。果たしてこれを笑えるかというと、僕は甚だしく疑問に思う。[DVD(字幕)] 5点(2012-04-27 22:11:12) 216. バベル 《ネタバレ》 聖書に出てくるあまりに有名なバベルの塔のエピソードをモチーフに、人と人が永遠に分かりあうことが出来ない世界で起こる悲劇を群像劇として描いている。素直に娯楽作として楽しめる映画でもないし、上映時間も長いのだが、それでもちゃんと最後まで興味を逸らすことなく観ることが出来たのはさすがだと思う。だが、あまりテーマとしてまとまっていない印象を受けた。それぞれのエピソード(特に砂漠を延々と彷徨う中年女性の話は心が痛む)を東京で纏めてしまったのは、明らかに失敗。こんな不条理な世界を生き抜くパワーを、少なくとも全裸で泣く菊池凛子からは感じられなかった。[DVD(字幕)] 5点(2012-04-25 22:42:43) 217. パプリカ(2006) 《ネタバレ》 最先端の医療技術「DCミニ」を使い、患者の夢の中に入り込んで治療を行うサイコセラピスト、パプリカ。ところがある日、その「DCミニ」が何者かによって奪われてしまう。そしてその日から、パプリカを取り巻く現実が歪み始めるのだった。彼女の顧客である刑事、天才科学者の同僚、彼女が所属する精神治療研究所の所長……、彼らの夢の世界がパプリカの現実へとどんどんと侵食し始め――。果たして「DCミニ」を奪ったのは誰なのか?人が見る夢をモチーフに、現実と空想との境界を行き来するサイコセラピストを描いたシュルレアリスムなアニメーション。僕のこよなく愛するクリストファー・ノーランの傑作『インセプション』に少なからぬ影響を与えたというのを聞いて今回鑑賞してみました。率直な感想を述べさせてもらうと、僕は全く合わなかったですね、これ。エキセントリックな世界観や想像力の極北を行く驚異の映像技術などは確かに凄いとは思うんですけど、肝心のストーリーの方がさっぱり嵌まれませんでした。すんごく独り善がりで観客に対して不親切すぎじゃないですか、これ。「分かる人にだけ分かってもらえればいいんだよ」みたいな唯我独尊ぶりに、見れば見るほど僕の心は離れてゆくばかり。映像も随所にかなりグロテスクなシーンがあったのも観ていて気持ちのいいもんじゃないですし、だいたい今観るとちょっと古臭い感じがするのは僕だけ?そう思うとやはり『インセプション』って偉大だなぁなんて再確認しちゃいました。[インターネット(邦画)] 4点(2020-07-04 02:14:31) 218. アメリカン・サイコ 《ネタバレ》 アメリカの金融街で充実した毎日を過ごすエリート・サラリーマンでありながら、その裏では心の奥底に暗い衝動を抱えた殺人鬼でもある男。彼の倒錯した狂気の日々を乾いたユーモアを交えて描いたサイコ・スリラー。なんだかんだでけっこう有名な本作を今さらながら鑑賞してみました。うーん、正直さっぱり面白くなかったんですけど!映像的にはときおり印象的なシーンがあるものの、肝心のストーリーの方がだらだらしててもう見られたもんじゃありません。肝心の殺人シーンも添え物程度にときおり出てくるだけで、それもストーリーにうまく絡んでこないですし。最後のオチにいたっては投げっ放しの酷い代物で、もはや怒りさえ感じてしまいました。本作がいまだに曲がりなりにもその名を残しているのは、きっとクリスチャン・ベールの選民意識丸出しのいけ好かないエリート・サラリーマン役が見事に嵌まっていたからでしょうね。そんな彼が血まみれ全裸でチェーンソー片手に女を追いかけまわすシーンは、良くも悪くも印象に残ります。でも、本作の価値はそこぐらいでしょう。この現代に、わざわざ時間を割いてまで観るべき価値は全くありません。[DVD(字幕)] 4点(2019-12-07 23:05:44) 219. 囚われのサーカス 《ネタバレ》 1961年、テルアビブ郊外にあるユダヤ人専門の精神科病棟へアダムという男が帰ってくる。入所している様々な患者らと共に奇異な行動を取り続ける彼は、戦前、ドイツでサーカスの道化師として働いていたという過去があった。そこで当然のようにナチスによって家族もろとも収容所へと送り込まれたアダム。物語は、そんなアダムが精神を病むきっかけとなった収容所でのとある将校との屈辱的な遣り取りを織り交ぜながら進行してゆく。恐らく、デビット・リンチやテリー・ギリアムのようなシュールな世界を目指して製作されたのだろうけど、いかんせん両者に比べて余りにもセンスが不足している感が否めません。リンチのような一度観たら忘れられない悪夢のような映像美もなく、ギリアムのようないつまでも記憶に残る個性豊かなキャラクターも登場せず、最後までなんとも地味な映画となってしまってます。自分を犬と信じ込んでいる少年のエピソードも主人公の狂気とうまく絡んでこないし、やたらとアダムといちゃつく看護婦も意味不明だし。うーん、ゴールドブラム&デフォーのかなり濃ゆ~い顔面だけがいつまでも印象に残りそうなそれだけの作品でありました。ホロコーストという歴史の狂気を象徴的に映像化しようという試みは良かっただけに、残念っす![DVD(字幕)] 4点(2014-01-09 21:50:50) 220. ラースと、その彼女 《ネタバレ》 人と上手く関わることが出来ない内向的な青年ラースが、兄夫婦の家に彼女として連れてきたのはリアルなセックスドールだった。当然のように動揺する兄夫婦。そして小さな町に彼の噂は瞬く間に拡がってしまう。周りの同僚、友人たちの当然の心配や嘲笑をよそにラースとその彼女はどんどんと愛を深めていくのだが、やがてそれは小さな奇跡へと繋がってゆくのだった。うーん、設定自体は秀逸だと思うのですが、それを巧く活かしきれていないという印象を持ってしまいました。こんなに奇抜な設定なのに、肝心のストーリーのほうはあまりにも淡々と進むため、少々退屈。もっと笑いの部分があっても良かったと思うんだけどなー。それに、ラースが心を病んでしまった原因は自分の出産のせいで母親が死んだという罪悪感と、妊娠している義理の姉もそうなってしまうのではないかというストレスのせいなのだから、当然最後は彼女の出産が絡んでくると思ったらそこにまで至りませんでした。やっぱり、最後は義理の姉が無事に出産してくれなきゃすっきりしないですって。それに、ラースの周りの人々がそろいもそろって皆良い人ばかりなのも僕には合わなかったです。うん、4点!ごめんなさーい。[DVD(字幕)] 4点(2013-12-23 11:49:59)
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