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プロフィール
コメント数 3862
性別 男性
年齢 53歳

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2401.  怪獣島の決戦 ゴジラの息子 《ネタバレ》 試しにウチの娘に見せてみたら、意外に喜んでた! わが子ながら、見る目がある(いや、無いのかな。笑)。ここは南の島、ゾルゲル島(←島の名前くらい、ちゃんと考えろよなあ。豆乳はゾル、豆腐はゲル。ってか)。そこでは日本の研究チームが、食糧問題を解決すべく、「シャーベット計画」が進められていた(何がしたいのかも、何故こんな辺鄙な場所でやっているのかも、問わないことにする)。しかし実験は失敗、もともと、島には巨大カマキリが生息していたのだが、実験の影響でさらに巨大化、怪獣カマキラスとなってしまう(島中のカマキリが巨大化したら大変なことになりそうだけど、意外に数が少ない)。巨大カマキリどもは、何を思ったか、突然地面を掘り返し始め、すると地中から現れたのは何と巨大なタマゴ。いったい中から何が出てくるのか。ウチの子もワクワクしながら見ていると、何と、中から出てきたのは、ガチャピンを気色悪くしたような顔の、ゴジラの幼虫でしたとさ。このショボさ。うちの子もさすがに呆れるかと思いきや、このあたりから映画にのめりこんでいく。それでいいのか。でも確かに、面白いっちゃあ、面白い。ミニラをカマキラスどもが理不尽にもいじめていると、親ゴジラが来てカマキラスを一喝。その後、親ゴジラの熱血指導により、熱線の吐き方をマスターしたミニラは、カマキラスに仕返しをしようとするのだけど、返り討ちに。とまあ、とにかく人間的で、ほほえましいことこの上ない。さらには、ゾルゲル等に住む巨大クモ:クモンガまでもが目を覚まし、怪獣たちが決戦を繰り広げる展開。このあたり、「宇宙人の侵略」みたいなオソロシゲなものではなく、あくまで地球の怪獣同士のノンビリした対決、安心感もありますし、またカマキラスやクモンガの動きもなかなか見事なもので、伝説のカルト芸人“テント”のネタ「クモの対決」を思い起こさせるものがあります。ウェッウェッ。そしてラストの、雪の中で抱き合うゴジラとミニラの、哀愁漂う姿。巨大なもの同士であるがゆえに、その身を寄せ合う姿は印象的、これは名シーンですね。うん、いい映画じゃないですか。[DVD(邦画)] 7点(2010-02-24 22:47:13)(笑:1票)

2402.  ベン・ハー(1925) この上なく劇的なるストーリー展開、ケタ外れのスケール感、そしてそれを表現し切った驚くべきカメラワーク。何から何までが圧倒的、ハッキリ言って、ここまで来ると、非常識ですよ、この映画は! 実戦さながらの海戦、見事なカメラワークによる戦車レース、地震で倒壊する巨大建造物、といった、とにかくド迫力のスペクタクルシーンの数々。モノクロ映像の中に象徴的に挿入されるカラー映像の美しさの、息を飲むような効果。病を瞬時に治すイエスの奇跡は、まさに映像の奇跡。という訳で、サイレント作品だなんてことを意識する間もなく、映像の中へとどんどん引き込まれてしまいます。とにかく、スゴイ。[DVD(字幕)] 10点(2010-02-24 22:01:46)(良:1票)

2403.  ゴースト・オブ・マーズ 要塞警察とかザ・フォッグとか物体Xとかを混ぜ合わせて、変な映画を作ってみました、ってな感じの作品。火星にオバケがいて、オバケに憑依された人は(ヘヴィメタ化して?)他の人間に襲いかかる、というSFホラーアクション映画。何つうか、その、どっかのスタジオに適当にセット組んで、ひっそりと、誰にも邪魔されずに好きな映画を撮ってやろう、みたいなノリ。うん、実際、誰も止める人がいなかったみたいですね。これが「芸術」かと言わればよくわかりませんが、「骨董」には成り得るんじゃないですかね、そのうち。しっかし、ナターシャ・ヘンストリッジが「カクカクシカジカでした」と証言するシーンを観ていると、「ああ、もしカート・ラッセルがこの役を演じてたら、飄々といい味出してたのでは」と思い、はたまた「このアイス・キューブの役もカート・ラッセルが演じてたらカッチョよくキメてくれそうだなあ」なんて思う。カート・ラッセルは、一人では足りない。つくづく、貴重な役者だよなあ、と思えてきます。[DVD(字幕)] 7点(2010-02-18 00:07:29)(笑:1票)

2404.  消されたヘッドライン ミステリとして、とっても楽しめる作品でした。面白い。と言っても不可能犯罪が出てくるのかというとそういう訳ではなくて、意外な真相とやらがあるのかというとまあこれはあると言えばあるんだろうけど(エチケットとしてこれ以上は言いにくい)、それが魅力というよりも・・・事件自体の謎と、人間関係との絡み合いのオモシロさ、これが魅力ですかね。人間関係、そこには友情もあれば、タテマエもあり、はたまた自分の個人的な感情や思惑なんかもあるんだけど、その背景には当然のごとく、裏切りが飛び交う構図。とまあ、何とも奥歯にモノが挟まったような言い方になっちゃうんですけど。そういうドラマの展開の中で、ラッセル・クロウのクセモノっぽさ、ヤな感じがよく出てます(多分、本当にヤな人なんでしょうけど)。何人もの命が奪われた末に明らかにされた真相は、記事となり、大量の安物の紙に印刷されて世間へ解き放される。大勢の人々にナナメ読みされた後は、すぐに捨てられ、明日は明日で別の記事が掲載された新聞紙が撒き散らされるのです。ってな感じの、これまたヤな終わり方でした。という訳で、ヤな感じの面白い映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2010-02-17 23:38:42)(良:1票)

2405.  ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー この映画、『バニシング・ポイント』なんかと比べて、どこが違うかというと、ハテ、どこが違うんでしょうね(笑)。こちらの方が、なーんだかおんなじような場所をグルグル走りまわってるだけのような感じがして、いささか小粒な印象は受けます。だけど、男女3人の逃走劇、ってのが本作の魅力ですね。ほとんど壊れかけのような3人。彼らの関係を描く場面と、カーチェイスの場面とが繰り返され、言わば2つの主題からなる変奏曲のようなもの。そしてカーチェイスは必ず「車に乗ってた人は無事でした」と確認されて終わる、これはお約束ですね。中でもヘリコプターとの無謀なチェイスは度肝を抜かれます、ターミネーター2にも引けを取りません。さらにはあの、強烈な印象を残すラストシーン。でも全体的には・・・ピーター・フォンダ繋がりで言うと、『悪魔の追跡』の方が、(何でここでカーチェイスが?という理不尽さも含めて)インパクトがありましたかね。[DVD(字幕)] 7点(2010-02-15 20:43:44)

2406.  悪魔の毒々プラトーン 昔、英語の先生が“プラトーン”ではなく“プラトゥーン”です、と怒っておられましたが、これは多分オリバーストーンの映画の邦題の事を指していたのだと思います(まさか本作の邦題の事ではないと思います)。さて本作、無意味なエロと無意味なグロを交えつつ、緊張感の無い銃撃戦がこれでもかこれでもかこれでもかと繰り広げられる、これぞまさに「木曜洋画」路線の極北とも言うべき作品。銃撃戦の好きな方、銃撃戦なら何でもいいという方、特に、銃撃戦さえあれば大抵の事はガマンできるという方には、まさにおススメ。ゼヒその忍耐力を、本作で確認してみてください。無人島に旅客機が墜落。しかしその島は奇遇なことにテロリストの巣窟であった。さらに奇遇なことには、テロリストどもはアメリカ侵攻作戦をまさに展開せんとするところ。生き残った客たちは武器を手にとり、彼らに戦いを挑む。って内容。乗客の中には、ベトナム帰りのバトル親父やら、謎のスパイもどき(端正な着こなしの服の下には毒の吹き矢を常備)やら、ヘヴィメタ軍団やら、ちょっとイッちゃってる牧師やら、その他成金オヤジに食いしん坊オヤジと、キャラの多彩さには事欠きません(こんなヒドイ乗客ばかりなら、そりゃ飛行機も墜落するわな)。勿論、テロリスト側も得体の知れないヘンテコなる面々をそろえており、奇人変人どものデタラメバトルが展開されます。映画を作るにあたって、まともにストーリーを考えようという気がさらさら無く、変なキャラをてんこ盛り出しておけば何とか映画が繋がるだろう、てな感じですが。勿論繋がってません。それでも何でも、この銃撃戦のしつこさ、こればかりはもう、特筆もの。敵のテロリスト軍団がウジャウジャと次から次に現れるのを、片っ端から撃ち殺す。撃って撃って撃ちまくり、敵は倒れ倒れて倒れまくる(しまいにゃ、撃ってもいないのに倒れるヤツまで出る始末)。という訳で、どうせやるならここまでやらなきゃ、というノリですね(というか、どうしてみんな、ここまでやらないんだろう、というノリ。それは皆、自制心があるからですよ)。ひとつの道は確かに極めたな、と。さすがトロマ。 (で、6点なのか?ワタシの基準には統一性が皆無であることがよくわかった)[DVD(字幕)] 6点(2010-02-14 07:46:12)

2407.  ブラッド・ダイヤモンド 社会的テーマを取り上げつつ冒険アクション映画としてまとめ上げた手腕が見事。はっきり言ってこういう作品、大好きです(要するにオマエ、社会問題を考える振りをしながら娯楽を楽しみたいんだろ、と言われれば、ハイそうです)。ダイヤを始めとした天然資源をめぐる、血で血を洗う争い、弾圧、惨劇。映画はあくまで、ひとつのダイヤをめぐる争奪戦という体裁をとり、我々をグイグイと物語に引き付けるのだけど、そこに絡む、息子を捜す父親の物語。その愚直なまでのひたむきさが、時にはこの冒険譚を盛り上げるサスペンスを呼び、また時には、生身の人間の苦しみを感じさせヒューマニズムの面から映画を支えます。ディカプリオも好演で、なかなかのハマり役でした。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-02-07 10:46:57)(良:1票)

2408.  スローターハウス5 主人公の人生が、バラバラの時系列で、あるシーンが次のシーンを呼ぶという形で、映画に紡がれていきます。冒頭に主人公が言う通り、時間旅行をしているのかも知れないし、老人の妄想の物語かも知れないし、戦時中の若者の見る白昼夢の物語かも知れない。あらゆる意味での多層性がここにはあり(ホントはどういう設定か、なんてわたしゃどうでもいいです)、バラバラのシチュエーションが、過度にバラバラになることなく、ある種の説得力を持って、かつ意外性も損なわず、実に心地よいテンポで映像として展開されていきます。そして物語の焦点は、第2次大戦で連合軍側が行った人類の大罪のひとつ、ドレスデン大空襲へと収束していきます。虚しさと滑稽さを同居させながら、「可能性」へと繋がっていく、見ごたえのある映画でした。ただ、音楽に関しては、バッハの多用がさすがにワザとらしくて、あまり好きになれない音楽の使い方ですね。[DVD(字幕)] 8点(2010-02-07 09:48:53)

2409.  リダクテッド 真実の価値 ドキュメンタリーを装う。冒頭で「フィクションです」と断りながら。これは、テレビで「良い子は真似しないように」とか「あくまでCM上の演出です」みたいなテロップを小さい字で一瞬だけ入れて“イザと言う時の言い訳”を準備しておくのに似ている。最初に何を断ろうと、作品のドキュメンタリっぽさが、ホントっぽさに繋がり、リアリティを易々と醸し出され、「コレが真実だ」ってなことになり。いや勿論、「フィクション」というメッセージは、冒頭だけでなく作中にも見られる。テレビ番組を装う場面では、実際の取材カメラではあり得ないようなカメラの切り返しが行われる。あちらこちらで、本作は「映画」として組み立てられている。うん。じゃあ一体、本作で何がやりたいんだ? 言い訳をバラマキつつ、それなりに映画を映画として成立させつつ、我々に“真実”とやらを見せてくれている、ともで言うのだろうか? “真実”って、何なのよ。曖昧だ。曖昧過ぎる。映画の物語は、その場その場に都合よく、極めて都合よく存在してしまうカメラによって、語られていく。“客観性”ということについての、なんという安直で欺瞞に満ちたエセ証明であることか。結局のところ、「映像とは映像であるが故に価値がある」、みたいな思い上がりがあるんじゃないか? 「映像の多面性」を駆使するような体裁はとっているが、ここにあるのは、ただの薄っぺらな「映像の一面性」に過ぎない、と感じられて仕方がない。[DVD(字幕)] 3点(2010-02-07 09:32:40)(良:2票)

2410.  メカゴジラの逆襲 前作で潰えたかに見えた、ブラックホール第3惑星人の地球征服計画。しかし彼らは次なる攻撃計画を準備していたのである。前作で破壊されたメカゴジラを海底から引き上げ、修理! 廃品の再利用ですな。そんな、“やっつけ仕事”でいいんですかね。すでに一度失敗し敗北しているのに、全然懲りてませんね~。だが今回は、もうひとつ奥の手があるのでした、それは、自分の研究を否定され、人類に恨みを抱く真船博士を味方につけること。博士は、怪獣チタノザウルスを自由に操る方法を手に入れているのでありました。かくして、リサイクルメカゴジラとチタノザウルスによる攻撃が開始されるのでありました。これにゴジラが立ち向かうわけですが。このあたりの展開が、ちと弱いですね。ゴジラが出てくるまでの期待感が持続せず、やや、たるみ気味。いよいよ始まる怪獣バトルも、1対2のハンディキャップマッチで盛り上がるハズのところですが、チタノザウルスが何とも地味なのがイタイ。メカゴジラの派手な武装に比べて、こちらは尻尾の扇でパタパタと暴風攻撃を送るだけ、というのがどうにも迫力不足。最後には「ゴジラよ、もうこれ以上チタノザウルスをいじめないでくれ」と言いたい気分になってきます。しかしそれでも、バトルシーンそのものは、やっぱり派手に盛り上げてくれますね。前作に負けず劣らず、炎上、炎上、大炎上。ゴジラの着グルミにも引火(?)し、ヒヤヒヤもの。怪獣映画のスーツアクターも命がけだなあ、とつくづく感じます。ところで、前作ではかなりいい加減だったブラックホール第3惑星人の基地、今回は結構、基地らしい体裁になってますね。しかし、操縦するメカゴジラやチタノザウルスが攻撃されると、基地の装置まで火花をスパークさせ破壊されてしまう、という、コントロール装置のあまりに高度な双方向性、コレが今回の敗因の一つですかね。まあ敗因は他にも無数にありそうですけれども。[DVD(邦画)] 6点(2010-02-07 08:59:13)(笑:1票)

2411.  ポカホンタス まあ確かに絵はよく動くよなあ、と感心はするのですけれど・・・。全体的に、似たような光景が続くという印象。そこがイマイチ面白くないところ。せっかくアニメなんだから、もっと色々と表現できそうなもの。あと、これは本当に全くのごくごく個人的な意見、ですけど、「このふたりが、この顔で、お互いに一目ぼれするなんて、信じられなーい」。大きなお世話ってか。[DVD(吹替)] 6点(2010-02-03 00:11:36)

2412.  007/ゴールドフィンガー 前2作の(それなりに)シブい路線と、4作目以降のおバカアクション路線との境界にあたり、両方の良い面(それとも悪い面?)を兼ね備えた、見どころ満載の映画。ボンドの代名詞ともいうべきアストンマーティンが登場(と言っても、クルマに興味の無いワタシにとっては、サホド大した話でもないけど)。今回の敵は、金の密輸でボロ儲けしている謎の黄金王・ゴールドフィンガー。彼を追って、アメリカを舞台にボンドが大活躍、ってなオハナシ。印象的なテーマ曲のあと、空撮がホテルのプールを捉え、オッチャンが飛び込むとともに水中カメラに切り替わる導入、そのゴージャスさに気分はノリノリ(しかしその後、スタジオ撮影に切り替わっちゃった気がしますが。笑)。例によって、ゴールドフィンガーの部下のオネーチャンに手を出すボンド、しかしそんなコトが許されるハズもなく、ボンドを襲う魔の手(と言っても何故か気絶させられるだけ)、オネーチャンは金粉マミレの死体と化す、その不気味さ。こんな目にあっても、オネーチャンの誘惑をやめようとしないボンドは、立派ですね(しかも後半の誘惑シーンでは、舞台がアメリカ、ケンタッキーだけに、「誘惑たるもの“干し草”の上でしなければ」みたいな製作サイドのノリも、白々しくて立派)。それはともかく、やっぱりゴールドフィンガーの部下である“よろず屋”ハロルド坂田の存在が秀逸ですね。アルカイックスマイル(?)を浮かべつつ、凶器の殺人帽子で襲ってくる。後の作品の“ジョーズ”にも劣らぬ名キャラです。さて後半、ついに敵の手に囚われの身となるボンド。金の板にハリツケになり、股間からレーザー光線で真ッ二つにされそうになり、彼の「金」もこれでオシマイか、などというハラハラシーンを交えつつ、ついに決行されるグランド・スラム計画(これはなかなかアイデアもの)。仲間への通信も失敗したボンド、ついに絶対絶命か? 計画実行のシーンで、ちょっと残念なのが、何故か、ボンドの左手とハロルド坂田の右手が手錠で繋がれてしまってる。逆でしょ。というかむしろ、「ボンドに捕まった殺し屋」という風に見えてしまい、妙にマッチしてしまってますね。でも気を取り直して、名シーンの数々に彩られたクライマックスを、どうぞ。[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-02-01 02:58:44)

2413.  ダウト ~あるカトリック学校で~ 教皇が変わり、カトリックの世界が新しい時代を迎えつつあった頃。開かれた教会を目指す神父と、ガチガチの古い価値観に縛られたカトリック学校の校長の対立から、“疑惑”が生まれ、争いへと発展していく。後半のトークバトル(?)は手に汗握るほどで、見ごたえあり。こりゃほとんど“エクソシスト”の世界ですね。どっちが悪魔? それはワカラナイ(いや、一応ワカルけど)。演出で、雨、風、雷といった自然アイテムに頼り過ぎる点(頼り過ぎると言って悪ければ、人工的過ぎる。さすがに滑稽に見えちゃイカンよね)がちょっと気に食わないのだけれど、それでもラストの雪景色は、美しいと同時に、すべてが一変したコトを見事に象徴しており、この後の「オチ」とともに非常に印象的です。本当に苦しんだのは誰なのか。疑惑。いや“不信”というべきかもしれません、この“不信”という病・原罪に縛られ続ける、人間というものの存在の哀れな姿を浮き彫りにします。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-02-01 02:13:09)

2414.  ヤッターマン(2008) ええと、子供の頃、そりゃ観てましたよヤッターマン。(タイムボカンは再放送でしか観てませんけど)ヤッターマンから観始めて、一応、逆転イッパツマンまではお付き合いしました(放送時間帯が変わるまで、ということですね)。さてそのヤッターマンが、実写映画化。山本正之さんの歌う主題歌が流れたり、カメオ出演でのび太とジャイアンの声優さんが出てたり(?)、ツマラナイことで大喜びしてしまいました。それに、アニメ放送を観てた時分の子供の目から見りゃ、ボヤッキーなんて、ちょっと変わったおもろいオッサン、という感じでしたけど、今、自分もオッサンになってみると、何だか、同類を見るような視点になってしまいます。親近感もヒトシオ。なんですけども、今回、実写映画ということで、演じているのは「生身の人間」、伝わるものの重みが一味違いますね。ドロンボーたちが陽気に歌って踊る。「やられてもやられても何とも無い、無い」と。ああ何て健気なんでしょうか。このひたむきな前向きさ。しかも映画を観ていると、「何とも無い」なんてとんでもない、苦しいこと、つらいことばかりじゃないですか。ノーテンキに無意味な宙返りを繰り返すヤッターマンと、鈍重で愛すべきドロンボー達との対比。不幸を一身に背負いつつ、何とか虚勢を張り続けるドロンジョ様。ドロンジョって、こんな可愛い女性だったのか、と改めて思わされます。女子高生に取り巻かれる夢を見つつも、裸体を人前に曝すぐらいなら死を覚悟する(?)ボヤッキーの情けないまでの繊細さ。そんなボヤッキーをひたすら慕うトンズラー。ああ、いいよね。今の時代に失われてしまったものが、ここにある! という訳で、本作を観てようやく、「ヤッターマン」という作品がほんとうに理解できた、と思いました、三池カントクありがとう!!  ああ、あと、富山敬さんが生きてたらなあ。[DVD(邦画)] 9点(2010-01-25 23:34:23)(良:2票)

2415.  シン・シティ 過激な残酷描写。オムニバス形式というお手軽さ。ついでに、各エピソードが関係し合うというお楽しみなんぞもあったりして、まあ、面白くは観られます、まさにあっという間。しかし、妙な映画でもあります。アクション、暴力をこれだけ盛り込みながら、画面上に不思議な静寂が漂っています。なんとなく、映像が「動いていない」という感じ。もしかして、コミック=「静止画」の雰囲気を再現しようとでもしているんですかね。映像の推進力の欠如、そこが面白くない点でもあるし、また一方ではツマランとムゲに切り捨ててしまいたくもない、ただただ奇妙な感覚。明らかに必要以上に流れる主人公たちの単調な独白も、かえって、静けさを強めるものになってます。うーむ。何のための映画化なんですかね。そりゃまあ、「人間が演じる」という生々しさ、これは確かにありますけどね。執拗に描かれる過剰な暴力は、自傷行為と表裏一体のもの。自意識の客体化。ロマンティシズムとは自虐性のことナリ。そりゃそうなんだけどさあ。そういう目で見ると、この作品、自らを「飾り過ぎ」ですね。本当の生々しさに欠けますね。あくまでマンガ、ですね。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-25 22:38:22)(良:1票)

2416.  サロゲート 面白すぎてウマ過ぎて、ここまで来ると何だか腹立ってくる(笑)、会心のSFミステリー。この時代の人々、自分自身は家で寝そべったまま、自分のコピーロボットを操り、実際の社会活動はこのコピーロボットが行っているという設定、これはもう、映画開始早々から、「あちゃ~、この映画、どうやらヤヤコシイことになりそうだぜ~」と、嬉しくかつ腹立たしくなってきます。勿論これは、ネット社会の匿名性を戯画化したものでもあるんだけれど、決してそれだけには収まらない。ヒネリの効いた設定が生み出す、錯綜する(といって訳がわからなくなる程は錯綜しない)ストーリー展開の妙味。またこの設定は、時にぶっ飛んだアクション、時にユーモラスなアクションをも生み出しますが、同時に、「老いの悲しみ」という普遍的なテーマもはらんでおります。いや実際、ブルース・ウィリスも、自分の老いをさらけ出し、結構、役者魂かけてこの主役やってますよね(そもそもアクション映画のヒーローでこんな弱っちいヤツ、初めて見ましたよ)。停止した奥さんのロボットの前で愕然とする彼の姿が印象的。そんでもってラストは、「何かが終わるとともに、別の何かが始まる」という素朴な感動、コレ、ちょっとホロリと来ました。ジョナサン・モストウ、このヒトやっぱり、某ヒット作の第3作とやらを撮るような人じゃなくって(アレはアレで結構いい仕事したとは思ってるんですけれども)、ほっといたら勝手にオモロイ仕事をしてくれるタイプの人だと思います(しかしこの映画を観てると逆に、モストウ版「ターミネーター4」ってのがもしあったら、ゼヒ観てみたくなる~)。[映画館(字幕)] 9点(2010-01-24 22:50:28)(良:1票)

2417.  マックス・ペイン 《ネタバレ》 刑事ものらしいのに、オカルトっぽく映画は開始され、「おいおい、ちゃんとツジツマ合うんだろうねえ」と思いつつ観ていたら、“それなりにツジツマ合わせてはみるけど、適当でいいよね”みたいな展開で、少しうれしくなりました。はいはい、また軍の秘密研究ですか。要するにフライングキラーとかと同じですね。中盤、絶対絶命のピンチに陥る主人公。悪人どもは彼を海に投げ込み、始末しようとする。しかし、ヤク中の上の溺死と見せかけるため、と称して、決定的証拠品となりかねない薬を主人公のポケットに入れちゃう悪人ども。それでいいのか? しかも主人公は危機一髪、脱出し自分から海に飛び込んで逃亡するが、「ほっとけ、どうせ凍死する」。そんなアバウトでいいのか? いいんです!! クライマックスは予想通りの展開、お楽しみの展開が待っていますからね~。上記お膳立てがあってこその、この銃撃戦、この盛り上がり。自己目的化してしまった意味不明のスローモーションなんかも、意外に楽しかったりします。という、何だか大味な映画のようですけれども、その一方では、「雪」を隠し味のように演出に使ってみたりするのも、ちょっと好感が持てます(道端の汚れた残雪など、結構、雰囲気出てますよね)。[DVD(字幕)] 7点(2010-01-23 04:52:10)

2418.  ワルキューレ 史実に沿う、という物語上の制約は確かにあります(クーデターは成功するのかしないのか、という「最後はどうなる?」的オモシロさを期待するのなら)。でもね。やっぱりこの映画のオモシロさって、映像そのものから伝わる凄み、ですよね。まさに力作、映像の凄みがドラマを生み、これによって映画が圧倒的な緊張感をはらみます。そもそも、私が本作のDVDを観ていたら、ロクすっぽ観てなかったカミさんがふと画面に目をやって(最近、DVD観賞に付き合ってくれないのです。ってこんなトコで愚痴ってどうする)、一言、「こういう制服姿って、カッコいいよね」と言ったのが、まさに、映画のストーリーとも、誰が善玉で誰が悪玉かという設定とも、全く無関係に発せられた、本作の本当の魅力を指摘した発言だと感じました(でもたまには一緒にちゃんと観ようぜ。だから愚痴るなっての)。トム・クルーズ演じる主人公、映画開始早々に爆死して「えーもう終わりなの」と心配させられるけど(んなアホな)、実は体に大きな障がいを受けつつも、九死に一生を得る。これまでの映画ではしばしば、肉体の欠損は、安直にも、悪人の象徴として描かれてきたフシがあるのだけど、この映画では、そういった“善悪”ではなく、“狂気”“凶暴性”を表しているかのような。時代の狂気に立ち向かう、それとは別の狂気、そう言って悪ければ、恐ろしいまでの信念。内なる凶暴性が、強固な「制服」の中に渦巻き、まるで嵐の前の静けさ、爆発寸前の緊張感、といったところ。体が不自由になった主人公は、確かにスーパーヒーローのように飛んで跳ねての大活躍、という訳にはいかないのだけれど、わずかに残された指があれば、電話を武器に戦うことはできる。残された指は、敵に対する武器であり、無くした指、手、眼球は、映画を観る我々に対する武器、とでも言えますか。静かで激しい、闘争の映画でした。[DVD(字幕)] 8点(2010-01-23 04:31:39)

2419.  駿河遊侠伝 賭場荒し 勝新演じる清水の次郎長、いやあ、ワルそうですなあ。まさに、無鉄砲なチンピラ。物語は、まあ、どうということの無いエピソードがいくつか、といった感じですが、勝新の傍若無人ぶりが、何とも頼もしい。クライマックスの決闘の場面、カメラもすごいけど、天知茂を逃がすときの“俺は不死身だから”というセリフもすごい。無茶苦茶だけど、説得力があります。ところでこの映画、バクチのシーンなど、一部を除いたら、ほとんどロケ撮影ですよね。大映の時代モノは、ロケがとても良い(キッパリ)。観客の好みの変化もあるにせよ、やっぱり、こういう撮影がだんだんできなくなってきた時点で、“時代劇”は終わっちゃったんだろうね。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-01-20 23:13:23)

2420.  ギャングスター(2006) どうも「テレビドラマの総集編」みたいな感じ。NHK大河ドラマを、本放送を一度も観ないで年末の総集編だけを観てしまった、そんな感じですね。ひとつには、ビデオ作品だもんで映像の印象がすでにテレビっぽいんですけど、それだけじゃなくて。90分弱と、とっても短いのに、登場人物出てくるわ出てくるわ(正直、ついていけない。映画の展開も速過ぎ)。しかもヴァル・キルマーだとかガブリエル・バーンだとかいう、一応はスターと言えなくもない俳優が、まるで「この日だけだったら空いてるから、出演OKよ」と言わんばかりのチョイ役で出てくるし。ちなみに主演は、ミック・ロッシとかいうヒトで、脚本にも名を連ねてます。短い映画の中にひしめくチョイ役の俳優たちに囲まれ、主人公が一番貫禄が無い(笑)。しかしそれだけに、しがないチンピラの生きざま、みたいなものが、よく滲み出ていたのではないでしょうか。あとは、もう少し、物語をじっくりと描いてもらえれば・・・[DVD(字幕)] 7点(2010-01-20 22:57:38)

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