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プロフィール
コメント数 3862
性別 男性
年齢 53歳

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2521.  暗殺(1964) 司馬遼太郎の連作小説『暗殺』の中の『奇妙なり八郎』が原作。原作は、短編らしくエピソードを緻密に折りたたんで構成されているけど、その味わいとは異なり、映画はどっちかというとハードボイルド調。なにしろ清河八郎役が、Gメン丹波ですからね~。幕末を代表するトリックスターともいうべき清河八郎のイメージに合っているかというと、多分合ってないと思いますが(笑)、ここでは、冒頭に繰り返し出てくる「奇妙なり八郎」というセリフと、映画における八郎像が、むしろ対照的であるところがミソ、なのかも。幕末に渦巻く意志と意志の衝突、みたいな青春映画調ではなく、むしろ運命論的な暗い雰囲気が漂う作品で、才気が溢れるような入魂の映像が見事。とか言いつつ、こういう映画って、観ている間ずっと「ホラすごいでしょ、すごいでしょ」とアイヅチを求められ続けているような気分になって疲れるんですけどね(笑)。音楽は武満徹、60年代に邦楽器への関心を示した彼は、ここでも尺八を取り上げており、絶妙の効果、いやまあ、狙い過ぎじゃないかと言われればそうかもしれんが、この後の代表作、エクリプス(66年)、ノヴェンバー・ステップス(67年)と繋がっていくことを思えば、興味深いところ。・・・ところで昨今の社会の閉塞状況や、それに対する不満の湧き上がり、何か幕末につながるものがあるようにも感じます。年功序列の廃止だの実力主義だのと表向きは言われながら、かえってそれが故に、保身への執着、既得権益への執着が蔓延している世の中。支えとなっていた帰属意識を失ったのみで、代わりとなるべき寄る辺を見出せない世の中。いずれ、野心と大望が、血で血を洗う争いを生んでいった、あの幕末期のような混乱が、現代にも巻き起こるのかも知れない。そんな時に、こういう、ある種“冷たい”映画を観て、視点を変えてみるのも、よいのかも知れません。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-26 09:56:46)

2522.  初春狸御殿 歌と踊りが理不尽に展開する、インド映画もびっくりの、おバカさ爆発ミュージカル。絢爛豪華なスタジオセットを舞台に、雷蔵が、眠狂四郎の対極を行く超サワヤカさ、その薄っぺらい(?)美しさに、心からウットリすべし。ついでに勝新まで美しかったりするんだ、これが。で、↓皆さん誰もが言及せずにはいられないのがメス河童、わたしゃ、子供のころ胸をときめかせた(?)キザクラのCMを思い出しますが。というわけで本作、うーむ。これぞまさに、古き良き時代の、映画の醍醐味ってやつか。ついていけん。ははは。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-26 09:53:53)

2523.  華氏451 最初に観たのは、中学か高校の時、よみうりテレビの深夜放送「cinemaだいすき」で。エラくハマってしまい、それ以来、「もっともSFらしいSF映画」というと、本作を思い浮かべちゃう。と言っても、別に宇宙人やら巨大生物やらが出てくるわけでも無いし、画面がキラキラピカピカと特撮で飾られているわけでもない。どっちかというと、地味な田園風景が広がっている映画舞台、そこに登場する、妙な形の消防車やら、モノレールやらのカッチョ良さに、当時の私は、惹かれたようです。で、最近観直してみたら、やっぱりそういったシーンに、「そうそう、これこれ!」とうれしくなってしまう。それに、独身時代は親から、結婚後は妻から、「本買い過ぎ!」「これ以上買うの禁止!」と責められてきた私にとって、この映画で描かれている内容は、なかなか他人事と思えないものがあります。もし、ピンと来ない方は、この映画の「本」を「エロ本」と置き換えてみれば、男性諸氏ならばヒジョーに身につまされることでしょう、隠した「本」を見つけ出され、処分される、その恐ろしさ、ブルブル。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-04-25 20:35:20)

2524.  レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード サイコーですね。いわば、夕陽のガンマンと続夕陽のガンマンと、あと適当な映画をいい加減に混ぜ合わせて、短くまとめてタコス風味にした、そんな映画ですね。カッチョ良過ぎ、中身無さ過ぎ、あらゆる自由がここにある。一般に“シリーズもの”って、前作までを引きずり、アレコレ制約を受けた揚句にだんだん小粒な作品になり下がっていくことが、比較的多い(ってか、殆どそうでしょ)ような気がしてならないのですが、ロドリゲスっちゅうヒトには全く当てはまりませんね。「続編」ってのはあくまで創作のキッカケに過ぎず、むしろそれをオカズにし、喜々として際限なく映画を膨らませていく、そんなノリが感じられます。[DVD(字幕)] 9点(2009-04-19 17:38:30)

2525.  地球の静止する日 大げさなタイトルがついているものの、中身はと言うと、宇宙人(と言いつつただのオッサン)がウロウロした挙句、人類への警告と称して、たったの30分、停電を起こすだけ、という・・・。おいおい。せめて1時間。なんでやねん。まあ、かなり大がかりなロケーション撮影をやってるわりに、内容なコレなので、スケールがデカイのやら小さいのやら、よくわからん映画でしたが。テルミン全開の腰が砕けそうな音楽に乗って飛来してきた円盤、ツルンとした継ぎ目も何もないような形状が、なかなかに未来的。宇宙人クラトゥは、もうちょっと地球のコトを勉強してから来なさい(計画が甘いぞ)⇒勿論、だからこそ、この映画が“風刺”になり得るのだけど。未知のトッテモ硬い金属でできているわりにはウレタンか何かに見えてしまうロボット。こやつ、イマイチ活躍しないのだけど、兵士が2名ばかり、ほとんどドサクサまぎれに光線で殺害されてしまうのが、哀れ。というわけで、パニック映画か何かだと思って観ると、ヘンなところもありますが、当時の世界情勢と“ファースト・コンタクトもの”をうまく絡めた点、あるいは、冒頭とクライマックスのスピード感ある演出などが、見どころでしょうか。[DVD(字幕)] 7点(2009-04-19 17:18:33)(笑:1票) (良:1票)

2526.  わんぱく戦争 こういう映画を観ていると、「映画において“名優”とか“名演技”って、一体何なんだろう」って思っちゃう。撮られるべきカットの中で、登場人物が撮られるべきように動いてさえいれば、演技に関する小難しい理論も何も知らない子供たちがそれを演じていたって、こんな見事な作品になっちゃうのだから。結局のところ、演出こそ命、演出がすべてやんか、と(はいスミマセン、そんなコト言っときながらモチロン、他の映画を観た後には、ちゃっかり他の感想を持つのです)。ってかむしろ本作品においては、子供たちの活き活きとした表情や、子供の身体能力ならではの動き、そういったものこそが、映画の魅力になっていて、楽しい作品になっていますね・・・しかし君たち、いささか悪ふざけが過ぎますぞ。にこにこ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-04 23:58:22)(良:1票)

2527.  隠し砦の三悪人 スターウォーズの原点みたいによく言われますが、冒頭あたりに出てくるいかにも汚らしい群衆シーンとか(これがスバラシイ!)、隠し砦の現実離れしたロケーションとか(これもナイス!)、こういったあたりは『猿の惑星』の原点だ、とも言いたくなります。あとは、ユーモア、アクション、危機また危機、というまさに娯楽の極致(ここまでくると、サービスし過ぎ?)。「いい映画」ってのは自分だけのために大切にしたいもので、人に薦めたくなるのは「面白い映画」。本作はその両者を兼ね備えた見事な作品ですね(ま、強いて言えば、後者、ですけどね、えへへ)。[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-04-04 16:26:23)

2528.  旅情(1955) 子供の頃、通ってた塾の先生が、「今晩、テレビで『旅情』が放送されるから(教育テレビの世界名画劇場)、勉強なんかしてないで是非観なさい」って、言ったよ。何しろ先生が「勉強すんな」って言うんだから、そりゃ喜んで観ましたよ(どうやら元は学生運動の活動家だったらしい、と知ったのは後のこと)。まあ確かに、いわゆる恋愛コメディみたいなところのある映画で、子供が観てもそれなりに楽しめる映画ではありましたが・・・やっぱり、大人になってから観ると、格段に面白い。というのはきっと、大人の方が、「日常」というものにクサクサしている分、「脱・日常」というコトに、より敏感になっているから、でしょうか。昔は、テレ東の旅番組なんて絶対観なかったのに、最近はふと気づくと、テレビのチャンネルが旅番組になっていることがしばしば(宿の窓から海さえ見えれば「うわ~絶景~」とかコメントするのは勘弁してくれ、とかボヤキつつ)。だもんで、映画としてこんなに見事に“旅情”を表現してくれると、もうタマランのです。汽車に乗ってヴェニスに到着する主人公の期待感とともに、彼女の視線とともに我々の目に広がりゆく、街の風景。前半は彼女はどちらかと言えば、傍観者であり、彼女の視点から風景が描かれる。だけど、骨董屋と恋に落ちてウキウキしだすあたりから、彼女は傍観者という“見る立場”から、映画における被写体すなわち“見られる立場”へと切り替わる。そう感じられたその瞬間、彼女も常に持ち歩いていたカメラを、「忘れてきたわ」と言うタイミングの良さが、心地よかったり。物語における恋の行方については、いささか強引なので子供には刺激が強かったかも(?)。でも今では、中年男女が少年少女のごとくキャピキャピしている光景を、微笑ましく見ることができるのですが……正直に言います、半分「トホホ」と苦笑しながら観ていることは、否定いたしません、はい。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-04-04 16:10:28)(良:1票)

2529.  担え銃 短い映画とは言え、密度の濃さと展開の速さにぐいぐい引き込まれ、まさにあっと言う間、えっもうオシマイなの?と思っちゃいます。冒頭の訓練ではどう見てもダメ兵士だったチャップリンが、後半は、ハチャメチャ大活躍を展開。説教臭く戦争に異を唱えるよりも、映画という自由な世界で自由に飛び回り、現実の戦争を超越して見せることで、キッパリと戦争に背を向けて見せた、そんな映画。なもんで、この活躍ぶりたるや、明らかに非現実的なんですけれども、ちゃんとまとまりをもった活劇になっているのがミソで、笑いだけではないオモシロさ。またその一方、中盤における塹壕のシーンが、映画において結構大きなウェイトが置かれているのも見逃せません。この場面での笑いって、悲惨さと隣り合わせの笑い、なんですよね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-15 00:00:06)

2530.  マッドマックス2 カーチェイス映画史上に燦然と輝く金字塔、まさに空前絶後のスーパーハイパーウルトラパワフル超絶バイオレンス映画の決定版(いやまだまだ誉め足りないぞ)。こんなスゴイ映画を作っちまうなんで、ホントつくづくバカだな~と思います。私が今こんなにバカなのも、若き多感な時期にこういう映画の爪の垢を煎じて飲んでしまったからに違いない。この映画、これはまさに、“疾走する戦場”そのもの。理屈抜き、一作目も基本的に無視、ひたすら暴れろ、走れ、ぶっ壊せ。これを超える映画は観たこと無い、観たくも無い、ははははは。しかしただ乱暴なだけの映画じゃない。登場人物のユニークさ。何といってもジャイロ・キャプテンのキャラが秀逸、マックスとの間の、これほどまでに歪みきった関係(笑)を、見事に描ききってます。もちろん彼の乗ったオートジャイロの存在が、映画後半の、ひたすら地を駆ける一大バトルに俯瞰の視野を与え、立体感を出していることも見逃せません。さらに彼に引けを取らぬ秀逸キャラが、敵の首領、ヒューマン・ガス様。ま、派手に死ぬ以外にコレと言って何もしないのですが、ファッションセンスが何とも素敵(何しろハダカにホッケーマスクですから)。ギクシャクした手振りの演説も見逃せない。さらにはその参謀格(?)の、安岡力也ソックリのモヒカン男。ホタテを舐めるなよ、とばかりに大暴れ。何から何までこんな感じで、何とも知れぬ(ややブラックな)ユーモア感覚があって、アクションシーンのエゲツ無さの毒消しをしてくれています。そんな妖怪どもに囲まれる中でメル・ギブソンだけが、まるで笑いをこらえているかのようにことさら仏頂面で、マックス役を実にカッチョよく演じていますねえ。エライっ。とまあ、バカさ加減が突き抜けるところまで突き抜けて、ついに彼岸にまで達してしまったような映画ですが、そう見えて実は意外なオチがあったり、ラストは何とも物悲しかったり(毎回、観てて切なくなるのです)、とにかく、サイコーの映画の一本だと思っとるわけです。[CS・衛星(字幕)] 10点(2009-03-14 23:26:33)(良:4票)

2531.  ガス燈(1944) ガス燈が時々暗くなっただけで騒ぎすぎなんだよ~、と言いたくなるのだけど。さらに、犯人バレバレやんけ~、とも言いたくなるのだけど。犯人バレバレな分、はたまたヒロインが妙にカンが悪かったり良過ぎたりする分、見どころは「展開をどう見せるか」にあるわけで、陰影に富んだ映像とともに、物語はどこに行きつくのやらわからない微妙な展開を見せ(あとで考えれば結構無難な展開だったナーという気もするが)、よく出来たサスペンス映画でした。ケチをつけるなら、「出来すぎのサスペンスには必ずしもハラハラさせられない」ってトコですかね(笑)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-14 18:16:44)

2532.  ミッドウェイ(1976) オールスターキャストで描く戦争スペクタクル! と言いたいところだけど、ムダに豪華なキャストにしたのが裏目に出て、前半はおよそ緊迫感もなく気分の乗らないムダなドラマが展開(中でも明らかにムダ登場なのがロバート・ミッチャム)。さんざん待たされて、いよいよ戦闘開始! 場面場面でテロップを出してドキュメンタリーの感じを出そうとし(実際には出ていない)、さらには映画冒頭でも断っている通り、当時の実写映像が混ざる。この辺りはテレビ番組の“九死になんとやら”とかでよく見かける、「再現VTR」「実際の映像」と同じ仕組み。こういうことするから、かえってウソっぽくなっちゃうのです(この部分は実際の映像ではありません、とわざわざ宣言するようなもの)。しかし、改めて思い返すとこの物語、終盤の「戦闘機が空母への着艦に失敗した実写映像」“だけ”から、でっち上げたようなもんで、スゴイと言えばスゴイ。うーむ。あの映像の中では誰かが実際に命を落しているだろうに・・・。というわけで、ま、確かに変な映画なんですけども、何というかその、「戦争当時の作戦の混乱」と、「映画の企画の混乱」という、両者の混乱ぶりが時代を超えてリンクするような、不思議な感覚があり、そこに妙な説得力を感じてしまったりもします。そういう意味では稀有な映画。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-14 17:59:18)

2533.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 「CGってすごいね、ボク達にも怪獣映画作れちゃったよ」みたいな感じの映画で、何がしたかったのやら、よくワカリマセン。モンスター映画として観れば明らかにヘンテコ、じゃあモンスター映画の形式を借りて何かを表現したかったのかというと・・・やっぱり上記の「 」の通りなのでは? と言う訳で、以下ぼやき。①怪獣が怖くない。行動が何となく読める。②そもそも、怪獣ほったらかしで、ウィルス騒動ばっかし。その肝心のウィルスが嘘でした~って、そりゃ殺生やで。③3人きょうだいとオヤジが怪獣退治。主人公連中のせっかくの冴えないキャラが、いい味出す間もなく、銃を平気で振り回す。つまらん。④特にポンコツの長兄。体力だけはピカイチらしいのは、最初の怪獣登場シーンでわかるけど、物語を通じた彼の成長って、「寝ないで店番できるようになりました」だけかいな。⑤プレッシャーから金メダルを逃すアーチェリー選手の妹。しかしそのエピソードから何のトラウマも受けず、アーチェリーを平気で振り回し続ける、盛り上がりの無さ。ラストの火矢なんぞミエミエ以下で背中がむず痒くなっちゃうぜ。⑥娘に新しいケータイを買うために貯めていた金は、「カップ麺の中の小銭」だった。じゃあ、映画のどこかで、それを取り落して小銭をぶちまけてしまうシーンでもあるのかと期待したけど。賄賂としてこっそり人手に渡すだけとは(それも無理やり入れたような場面だしなあ)。ついでに言えば、この雨の中の車中シーン、車が走ってるのか止まっているのか、よくわからんのだが。もうちょっとうまい撮り方は? ⑦ラストの怪獣との死闘。そこに至るまでの本作には色々と非日常的な場所にもカメラが入るシーンもあったのに、これまた平凡な場所で戦うもんですなあ。⑧突然参戦する謎の浮浪者。これが噂の、大日本人ならぬ、大韓国人なのか(デカくは無いけど)。⑨結局、あの猛毒の薬を撒いて欲しかったのでしょうか、撒いて欲しくなかったのでしょうか(薬が撒かれる事に関しては、唐突すぎで説得力無し。なのに、この薬のおかげで怪獣を仕留められたようなもの)。⑩まだ文句を言いたい点があった気もしますが、それでもいくつか、印象的なシーンも、あるにはあったのです。次はいっぺん、CG抜きでじっくりと怪獣映画を作ってみては??[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-03-01 11:15:49)

2534.  新・高校生ブルース 本来は『ポーキーズ』みたいな映画のノリのはずなのですが、全編にわたって充満しているのはむしろ、オヤジ臭い安キャバレーみたいな雰囲気でした。[地上波(邦画)] 5点(2009-03-01 11:14:17)(笑:1票)

2535.  ザ・ヤクザ(1974) “ギリ(義理)”とは何ぞや。外国人にわかるように外国語に置き換えた時点で、ウソ臭くなっちゃう。言葉にできない感覚的な部分、それを無理に他の言葉に置き換える「説明」を行うと、どうしても違和感が生じるもの。それは映画でも同じで、米映画で“日本”を描こうとすれば、どうしても日本人には違和感が生じる。そこには必ず、過度の「説明」なり「強調」なりが発生するから。日本人が見たらややオーバーに感じるくらいの描写があってこそ、伝えることが可能な「日本」ってのもあるわけで、まあ、やむを得ないところもあるのでしょう。この映画にもそういう部分はありますが(風呂に鯉の巨大水槽が!水族館じゃあるまいし)、比較的うまく処理されていて好感がもてます。銃で武装したロバート・ミッチャムと日本刀を携えた健さんが敵地に乗り込むクライマックス、敵に背中を切りつけられつつもチャンチャンバラバラ死闘をくりひろげる健さんが、服を脱ぎ捨てるる。するとその背中には、紅蓮の炎に包まれた不動明王の刺青。その上に縦にバッサリ刀傷が走り、鮮血に濡れている。そのカッチョよさ。こういう部分って、まさに言葉にできない感覚的なもの、この瞬間、日本人とアメリカ人がどこかで感覚を共有したような。ヨタヨタと戦うミッチャムもいい味出してて、何だか、ジョン・ウェインの魂が乗り移ったかのような(当時まだ生きてたけど)。映画はこの後、一見付け足しのようなエピソードが続くのだけど、この部分こそ、「ニッポンの事って、うまく説明できないけど、要するにきっとこういうコトなんでしょ」、みたいな、言葉を超越した部分があって、頭を下げるミッチャムの姿に、ホロリときてしまうのでした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-01 09:49:30)

2536.  インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 3歳の娘と一緒に観ようと思い、吹替えDVDで鑑賞。理解できるのやら、という心配をヨソに、最後まで観ておりましたが、終わるやいなや、「おしっこ~」とトイレに駆け込むも、間一髪間に合わず、映画に負けずこちらも大洪水、とほほほ。トイレ(だけ)は得意、なハズだったんですけどねえ。私が配給会社の宣伝マンなら「失禁するほどの面白さ」というキャッチコピーを打ちたくなるところ、まあさすがにそれは誇張ですが、トイレに行くのを忘れる程度には集中して観てた、ということには間違いないでしょう。オモラシにもちっとも悪びれず、アレが面白かったコレが面白かったと力説してましたし(3歳児の力説なので、よくわからない部分も多いですが)。いやあ、実に結構、何しろ、シリーズ中、一番面白くないこのネタ切れの第4作ですらこんなに楽しんだのだから、親としても、あと3本見せる楽しみがあるというもの(笑)。まあ、それなりに飽きさせないサービスはなされていますが、「ハリソン・フォード、歳だなあ」というよりも、「影が薄いなあ」というのが残念なところ。代わりによくわからん若造が大活躍するも、さらに残念なのが、CGまみれの車上チャンバラ。特撮技術にあぐらをかき、背景を無視した涼しげなチャンバラは、もはやスター・ウォーズそのもの(勿論、新3部作の方です)。これをやっちゃあオシマイよ、ということを、ジャッキー・チェンは、気づいている。とまあ、文句をいいつつも、おなじみのテーマ曲を聴くとやっぱりウキウキしてしまい、やっぱり楽しめる作品なのでした。ちなみに、娘のお気に入りは、影の薄いジョーンズ博士ではなく、「わるいおねえちゃん」の方なのでした。[DVD(吹替)] 7点(2009-02-08 13:53:52)(笑:1票)

2537.  レーサー 『栄光のル・マン』が「レースを描くのにドラマは要らねえ」というスタンスで、映画としては欠陥品かも知れないけれどある種の人々のハートをガッチリ掴むのには成功した、記憶に残り映画史に残る作品であったわけですが(中身が無い、バランスが悪い。しかしだからこそ、観る者各自が、何でも投影することができる)。これに対し、この『レーサー』は、「レースの映画を撮りたいんだけど、何かドラマを入れておかないと映画にならないよね」というスタンス、本当に描きたいのはレースだけなので、ドラマの方はイマイチやる気が感じられずいささか中途半端、記憶にも映画史にも残りにくい作品になってしまいました。前半、ポール・ニューマン演じるレーサーが、恋人とラブラブしつつも、レースのことが頭から離れないのですが、この気持ちは観ている我々も同じであって、「観たいのは、中年男女のイチャイチャじゃなくて、レースシーンなんだよ~」と、気もそぞろ、だったりしちゃうのです。後半、とってつけたように恋人の息子との交流を展開されても、なんだかな~。しかし、レースシーンは、なかなか見事でありました。それだけに、またドラマ(もどき)に引き戻されるラストは、やっぱり少々クドく感じるのでした。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-02-08 12:43:08)

2538.  香港国際警察/NEW POLICE STORY ジャッキーも歳とって、何だかキャラが若干、武田鉄矢化してしまってるのが悲しいところではあります。やっぱりジャッキーは若々しくて無鉄砲であって欲しく、アクの強い上司役がその脇を固めていてこそ、という気がしてしまいます(=第1作)。しかしそれでもまあ、ホントに頑張っていますね。ジャッキー映画にもIT化の波が避けられないワケですが、それでも何でも、カメラの前でトコトン泥臭く飛んで跳ねて、言ってみれば「映画となら心中できまっせ」というアナクロ的な信念であって、これを、俯瞰的に誤魔化しなく見せつけてくれます。こういう事は、もはや米映画ではなかなかできなくなってしまったわけですが、ジャッキーは相変わらずやってみせてくれる。ある意味懐かしいような気がして、うれしくなるのです。[地上波(吹替)] 8点(2009-02-01 10:42:18)

2539.  チャップリンのスケート 前半のポンコツウェイターぶりから、後半の見事なローラースケートさばきへ、なかなか巧みに楽しさを演出してくれてはいるのですけれど。その一方で、「でもスケートで滑って転んでも、それってフツーのことであって、特に意外性は無いよなあ」とちょっとイジワルを言いたくもなっちゃうのです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-25 17:58:51)

2540.  マッドマックス 小学生の頃はこういう映画は「観ちゃいけない映画」だという恐怖感があったのですが(“こういう映画”の中には何故か『キャノンボール』等も含まれていたんですけどね)、中学生くらいになると、恐る恐る手を出してみたりするわけで。そうすると、解説の淀長さんが「何とスタントマンが二人も死んでいるんです」とか言うもんで(しかも放送のたびに欠かさず言ってた気が)、ますます緊張しながら観ておりました。観終わった時には一回り成長した気がしたもんです(大いなる勘違い)。その後だんだんスレてきて、さすがに恐怖感は薄れてきましたが、本作のスリル感というのは、何度観てもやっぱりスゴい。まずオープニングタイトルと音楽が、粗野で無骨でカッチョイイ! そしていきなり始まるカーチェイス。低い位置のカメラによる、煽るような独特のバイオレンス描写、早くも映画自体が壊れかけ。「肉は腐りかけが一番美味い」というけど、映画は崩壊しかけが美味なもの(ホンマかいな)。例によって、晴れてるシーンと曇ってるシーンが入り混じるいい加減さは勿論あるけれど、気にしない、気にしない。冒頭、“ナイトライダー”が調子よく暴走しているのに、マックスに追跡された途端に泣きべそをかくのが、最高! 形而上学的かつ超自然的かつ非論理的なこの映画の魅力がここにあります。映画の物語は一応、「妻子の復讐」という形をとってますが、ほとんど言い訳みたいなもんで、映画中盤で警察を去るマックスのセリフにもあるように、「暴力への衝動」こそが真のテーマです。切っ先鋭い映画語法もこれに応えるもの、これはまさにバイオレンス映画ならぬ、映画バイオレンスそのもの。冒頭シーンはさしずめ、泣きべそをかく“ナイトライダー”がハリウッド映画で、これを猛追し蹴散らすマックスが、この鮮烈極まりない“豪映画”ってなところか。とまあ、この映画の乱暴狼藉ぶりばかりを書きましたが、実は他にも印象的で好きなシーンは色々あって、例えば暴走族がタイヤで円を描くシーン(犬がまとわりついていて、妙にオモロイ)、暴走族がリンチで人を引きずるシーン(その犬が追いかけていって、妙にオモロイ)などもそうだけど、何故か私がとても好きなのは、倒れた妻にむかってマックス役のメル・ギブソンが走っていくシーン。妙に気に入っているので、2、3作目でも是非一生懸命走って欲しかったのですが、だんだん走らなくなりましたね。[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-01-25 17:11:47)(良:2票)

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