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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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241.  リチャード・ジュエル 《ネタバレ》 本作もイーストウッド御大らしく、そう遠くない過去のアメリカで起こった史実を 淡々と、お涙頂戴にもならず、しかし手堅くきっちりと仕上げられた良作でした。 それでいてドラマ、サスペンスとしてぐいぐい見る者を作品の世界に引き込んでいく力強さがある。 多くの市民を爆弾テロから救った英雄が、あっという間にテロの犯人の如く仕立て上げられていく。 強引な捜査手法やメディアの在り方について考えさせられますが、 それだけに、この騒動のきっかけを作った女性記者が終盤になってフェードアウトしていったことは残念。 この記者が実際に騒動の最終盤に目立った動きを見せていなかったなら仕方がないところですが。 鑑賞中は腹立たしい展開続きの作品でしたが、 「僕が犯人だという証拠は何も無いのだね?では、もう帰らせてもらおう。」 何も言い返せず黙って見送るしかないFBIの捜査官と、席を立つジュエルと弁護士ブライアント。 終盤、最後にFBIの捜査官と対峙するこのシーンと2人が再会するラストが見る者の溜飲を下げてくれる。 本作もまた、イーストウッドらしい作品であると思います。 キャシー・ベイツは本作でアカデミー賞にノミネートされているようですが、 それも納得の素晴らしい演技を見せてもらいました。[映画館(字幕)] 8点(2020-01-21 16:25:14)《改行有》

242.  男はつらいよ お帰り 寅さん 《ネタバレ》 オープニング、江戸川の風景をバックに寅さんのテーマ曲が流れる。 しかし、「ん?歌声が違うぞ・・・?」と、不安になるオープニング。 終盤の泉の家族のドラマはちょっときついものはありましたが、 寅さんをこよなく愛する者にとっては山田監督がもう1度寅さんを見せてくれた、それだけで十分でした。 当然、現在の時が流れるドラマの登場人物としての寅さんは登場しませんが、 現在を生きる登場人物が懐かしく回想するという形で、過去の作品の中にいる寅さんが登場します。 その1つ1つが懐かしい。そして無理やり登場させているという感が無いんです。 今を生きる登場人物の心の中に生き続ける寅さんがふとした出来事をきっかけに当たり前のように顔を出す。 裏の工場はもうありませんが、あけみが裏から出入りする生活の動線が何も変わって無いとか細かい所も良かった。 特に今を生きるリリーが登場し、寅さんとの思い出を語るシーンも見どころの1つ。 (僕の希望としては「リリー、俺と所帯持つか・・・。」の方を使ってほしかったですが) 今のリリーさんがさもありなん、という感じで。 僕以外のお客さんも、みんな寅さんが好きな方ばっかりだったんだろうな。 例えば、さくらが仏壇に供えられたメロンを見て、「メロンと言えばお兄ちゃんを思い出すのよ。」 その後にはあのメロン騒動が出てくるのが分かっているから、もうこの時点で笑いが起こるんですよ。 第1作から随分時は流れましたが、寅さんの作品の世界の中の時の流れ、 演じる俳優さんたちの時の流れに、今、本作を見る者の時の流れが重なり合う。今年最初の劇場での映画鑑賞は、 何も考えることなく実にゆったりとした気分で、心が温まるいい時を過ごすことができました。 ラストに次々と登場する歴代マドンナたち。そして交互に挿入される満男の表情。 この「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストを彷彿させる本作のラストと、 高羽哲夫さんや、今は亡き主要キャストに捧ぐspcial thanksからは 山田監督の寅さん愛が溢れ出ているかのようでした。[映画館(邦画)] 8点(2020-01-08 20:06:47)(良:4票) 《改行有》

243.  グリーンブック 育ちも性格も全く異なる2人が旅に出る。ロードムービー定番の作品の始まり。 それ程の大事件は起こりませんが、小さな出来事を丁寧に積み重ねていき、 街から街へ、2人が固い絆で結ばれていく過程が見事なテンポの良さで綴られていきます。 しかし、60年代、アメリカの南部、黒人と白人、実話。 これから旅先の南部の地でどういうことが起こるのかは容易に想像がつく。 コメディにするには非常に難しいテーマですが、 シリアスさとコミカルさを見事に両立させてみせた脚本が素晴らしい。 また、これが両立したのはヴィゴ・モーテンセンの存在があってこそであると思います。 彼が主演という前提で見たので分かりましたが、予備知識なしで見たら彼だと気付かなかったかも。 演技の素晴らしさと共に、本作にかけたその役作りもまた見事です。 色々あった旅の終わりだけに、終盤に度々登場する「メリークリスマス」の使い方がいい。 ラストの「手紙をありがとう」には参ったな・・・。クリスマスにいい映画を見ることができてよかったです。[DVD(字幕)] 8点(2019-12-26 15:19:26)(良:1票) 《改行有》

244.  家へ帰ろう 《ネタバレ》 今はアルゼンチンに住むユダヤ人の老人。体も思うように動かなくなってきた。 彼には長い人生の中で、ずっと心に引っかかっているやり残していることがあった。 それは1945年、ポーランドで別れた親友との約束。 この前提だけで彼の人生にどんな困難があったのかを想像するに十分なのですが、 時折フラッシュバックされる若かりし頃の彼の映像が、 ポーランドからアルゼンチンへ、どんな困難があったのかを思い知らせてくれます。 口にも出したくない「ドイツ」「ポーランド」という国名。 ドイツには一切足を踏み入れたくない。そんな思いが痛いほど伝わってくるのですが、 飛行機で乗り合わせた若い男。スペインのホテルの女主人。列車で出会ったドイツ人女性。 そして彼を救ったポーランドの病院の看護師。旅先での出会いの1つ1つに無駄が無く、その全てがいい。 ドイツの地に足を付けたくないと頑なにドイツを拒んでいた彼が、ドイツの地に足を下ろす駅での何気ないシーンが印象的。 「会うのも怖いが、会えないことも怖い。」親友の家の前に来てのこの台詞が70年という時の重みを感じさせます。 しかし、2人の目が合い、互いを認識し合うまでの1分にも満たない時間か。この時の2人の台詞も無い演技が素晴らしい。 70年の時を埋める「家に帰ろう」という本作最後の台詞と2人の姿と、 その姿を見届け、何も言わずその場を後にする看護師の女性の姿が胸を打つラストでした。[DVD(字幕)] 8点(2019-11-26 19:37:00)《改行有》

245.  ロッキー2 「クリード」にシリーズが引き継がれながら、今も続くロッキー・バルボアの人生を描く大河ドラマの第2作。 あのテーマ曲が鳴り響く中、アポロとの壮絶な死闘が最も印象的な本作ですが、 第1作と同じく、ボクシングの試合はラストのアポロとの1戦のみ。 ロッキーとエイドリアン、周囲にいる愛すべき人々、そしてアポロとの再戦に至るまでのドラマに時間がかけられる。 一夜にしてスターになったロッキー。浮かれて調子に乗るが長続きせず、やがては労働者の日々に戻っていく。 アポロの挑発と再起の難しさ。ロッキーを支える人々の存在。 エイドリアンは勿論のこと、ポーリーとミッキーの存在がロッキーのドラマを味わい深くしています。 第1作もそうですが、作品に漂う人間臭さ、不器用さがいい。そこにスタローン=ロッキーがピタリとはまっています。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-11-02 23:38:19)《改行有》

246.  人生はシネマティック! 「人生の1時間半を捧げたくなるような価値のある映画を作りたいんだ。」とは本作に登場する脚本家の台詞。 戦時下のイギリスで、国民の戦意高揚のための映画製作に関わる人々を描いた人間ドラマ。 彼らの映画人としての誇り、イギリス人としての誇りをかけて 制約だらけの映画製作に挑んだ人々の人間模様をコメディタッチで描いた佳作。 BBC製作ということも関係しているのか、イギリスらしいユーモアを挟みながらも真面目に作られた作品です。 しかし暗い世相を感じさせる作品の世界観の中、このささやかに挿入されるユーモアの匙加減が素晴らしい。 主演はジェマ・アータートン。当時の女性の雰囲気をとてもうまく表現する好演でした。 そして脇を固めるビル・ナイ。出番はそれほど多くないですが、流石の存在感です。 作品を見る者に勇気を与えたり生きる喜びを見出したり。それは最後の映画館の観客の反応が物語っています。 原作、監督、音楽、脚本など、女性が中心の映画らしい雰囲気をたたえながらも映画の持つチカラを感じさせてくれる良作でした。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-20 15:16:01)《改行有》

247.  男と女(1966) クロード・ルルーシュの出世作にして、代表作の1つである作品。 本作で最も印象的なのは、ルルーシュの作品と言えばこの人、フランシス・レイの音楽。 本作を知らない人も、作品を印象的に彩ったこのスキャットを聞いたことが無い人はいないのではないでしょうか。 かなりの低予算を余儀なくされ、その結果モノクロパートが挿入されたということですが、 それも人生のパートナーを亡くした男と女、それぞれの淋しさ、孤独感、そんな感情がうまく表れていたのではないかと思います。 フランシス・レイの甘美なるスコア、独特の気だるさのある雰囲気の中にいる男と女。2人が語らう滑らかで美しいフランス語の響き。 その一方でダバダバダ♪のスキャットやシャンソンの歌声を前面に出し、敢えて台詞を入れていないシーンの2人の姿もまたいい。 ストーリーよりもその場の雰囲気に酔う、という典型的な作品だと思いますが、その表現方法は今に見直しても古さを感じさせません。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-07 17:10:05)(良:1票) 《改行有》

248.  モナリザ 息の長い活躍を続けるニール・ジョーダンの初期の作品ですが、この人の中ではかなり好きな作品です。 ムショ帰りのヤクザの下っ端の冴えない男。人生がうまくいっていない、そんな男のかなわぬ恋の物語。 この人の作品を空模様に例えるなら、晴天よりも曇天。しかし、作品を重くさせない優しさがある。 恋の物語の結末の後味は決していいものではありませんでしたが、 親友と愛する娘と3人並んで歩く後ろ姿。そこに流れる名曲“モナ・リザ”が重なるラストシーンが見事。 本作もニール・ジョーダンらしい空気が流れる作品ですが、 ムショ帰りのヤクザの男。だけど、憎めない。ボブ・ホスキンスの名演があってこその作品でもあると思います。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-04-08 21:39:17)《改行有》

249.  運び屋 家族との間に生じた溝を修復できないまま年老いた男の人生のケジメの付け方。 本作は実話に着想を得た作品ですが、前回のイーストウッド監督主演作「グラン・トリノ」を思い出した。 名監督イーストウッドの作品に、名優イーストウッドが帰ってきてくれたことがまずは嬉しかった。 相変わらず、イーストウッド演じる男は偏屈な一面もあるが、意外にも犯罪組織の連中と饒舌に接している時や、 鼻唄まじりにヤバいブツを運んでいる最中は妙にユーモラスでのんびりとしている。 ピンとしていた背中も少し丸くなってはきた。もうすぐ90歳。それも当然だろうし、だからこその味もあったと思う。 何度も繰り返される運び屋稼業。その中に挿入される家族との関係や、DEA捜査官との味のあるやりとり。 それらが最終盤になって効いてきます。犯罪組織の連中との関りは不完全燃焼な感もありますが、 それよりも最終盤は家族との関わりとケジメの付け方をじっくり見せる。これで良かったと思えました。 そしてラストに流れる主題歌の歌詞がジ~ンと胸に響きます。[映画館(字幕)] 8点(2019-03-14 16:16:16)(良:1票) 《改行有》

250.  そして人生はつづく まだ幼い息子を乗せて被災地に向かう1人の男。 最初は彼が何者かもその目的地も、何をしにそこへ行こうとしているのかも分からない。 1990年にイランを襲った大地震。 やがて目的地がコロルという壊滅的被害を受けた村であることがわかる。 そしてコロルを知っているという者に出会い、この少年を知っているかい?と差し出した写真。 写真の少年。見ている僕にも見覚えがあった。キアロスタミの代表作の1つにして 「ジグザグ道三部作」の第1作、「友だちのうちはどこ?」に主演していた、 友だちのうちを探して、村をさまよっていたあの男の子だ。 キアロスタミが「友だちのうちはどこ?」の舞台となった村コロルを訪ねて旅に出るストーリー。 作品の至る所に、タイトル通りの「そして人生はつづく」風景がいくつもあった。 子供や兄弟、身内を亡くしたという人々が多数登場しますが、 印象的なのは茫然として立ち尽くし、涙にくれている人が誰もいないということ。 男の黄色い古ぼけた車は舗装されていない坂道を苦しそうに上がっていく。 重い荷物を担ぎ、その坂道を徒歩で行く多くの人々とすれ違う。 時には彼ら被災地の人々から水を分けてもらい、時には坂道を行く被災地の人々を車に乗せてあげる。 支え合い、力強く生きる人々の姿がありました。 最も印象的なのはラスト近く、サッカーのワールドカップを見るためにアンテナを立てていた男とのやり取り。 「家族を亡くした人が大勢いるのにサッカーを見るのかい?」 「僕も家族が3人死んだけど仕方ないさ。4年に1回のワールドカップを見逃せないよ。」 そしてラスト。車はコロルに向かう最大の難所である急坂を、一度は駄目になりながらも再び力強く登っていく。 生きていると何度かは本当に投げ出したくなるような辛い坂道もあるけれど、それでも生きていかなければならない。 それはまさに「そして人生はつづく」という風景でした。[DVD(字幕)] 8点(2019-03-05 17:40:22)(良:1票) 《改行有》

251.  ファースト・マン 「セッション」「ラ・ラ・ランド」とミュージカル、音楽系の素晴らしい作品を連発してきたチャゼル監督。 その最新作は人類史に残る英雄を1人の人間として描いた良作でした。 本作の主人公であるニール・アームストロング。 人類史上初めて月面に降り立った英雄という評価が1人歩きしているようでもありますが、 そんな彼も仕事を離れると妻や子どもがいる、いち家庭人。その喜びや悲しみ、 国家を挙げてのプロジェクトの主人公である彼にかかる非常な重圧。その人間ドラマに想像以上に軸足が置かれた作品。 彼と家族の関係や、妻や子ども達が彼を宇宙に送り出す際にかかるストレスなど・・・。 家族のパートの際に多用される不安定にぶれる映像。見やすくはないですがその意図は分かるような気がする。 しかし時間と残り燃料との闘いでもあった終盤の月面着陸と神々しい月面シーンは見応え十分。音楽も実に効果的に作用しています。 作中にも描かれたように批判も巻き起こった、当時のアメリカが宇宙開発に注ぎ込んだ莫大な予算。 時は冷戦真っ只中。米ソが先を急ぐように加熱する宇宙開発競争の陰で命を落とした仲間たち。大変な思いをさせた家族。 様々な犠牲の末に偉業を成し遂げた彼に笑顔はなく、無事帰還して歓喜の輪に包まれたり、成功を称える記者会見の場でもなく 台詞も無い妻と2人きりのひっそりとしたラストもまた本作を象徴していたと思います。[映画館(字幕)] 8点(2019-02-08 17:28:45)《改行有》

252.  バンク・ジョブ 王室や政府高官のスキャンダルにロンドン警視庁の組織ぐるみの汚職に、その裏に暗躍していた犯罪組織。 ある銀行強盗がイギリスに激震をもたらせた実話をもとにしたクライムサスペンス。 トンネルを掘って貸金庫強奪までの前半は急造の強奪チームの様子がユーモアも交えわりと緩く描かれる。 トンネル堀り完了までで約1時間。しかし後半の1時間は一転して様々な組織の思惑が交錯するスリリングな展開に。 同じく実話モノである映画史に残る名作「大脱走」を思い出すような構成です。 2時間があっという間のスピーディな展開の中に強奪チーム、MI5、警察、犯罪組織、様々な思惑が交錯するわりには 非常に分かりやすく話がまとめられており、構成が非常によく練られている作品です。 本作のジェイソン・ステイサム、シブくてカッコいいです。何で向こうの人はハゲていてもこうもカッコいいものか。 アクションはほとんどありませんが、ラストにはさすがに強いところをちょっとだけ見せてくれます。[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-01-16 17:16:52)(良:1票) 《改行有》

253.  E.T. BSプレミアムでやっていたので、本当に久しぶりに見ました。 初めて見たのは、初公開から数年後のリバイバルで映画館での鑑賞です。 子どもと一緒に、家族そろって楽しめるSFファンタジーの名作だと思います。 徹底的に子ども目線なのがいい。あんなに簡単に当局の追跡をかわせるものではありませんが、それでいい。 自転車が宙に浮かび上がり空を飛ぶシーンの爽快感。その時の子どもたちの目の輝き。ジョン・ウィリアムスの心が躍るような音楽。 今、お金をかけてリメイクすれば凄いものが出来上がるだろうけど E.T.に関してはこのままで大切に置いておきたい、何故かそんな気がする映画です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-31 12:13:36)《改行有》

254.  マンハッタン物語 《ネタバレ》 マックイーンとナタリー・ウッド、同時期に若くしてこの世を去った2人のラブコメ。 お話の内容もそうなのですがそういうこともあり、今に見直すと少しほろ苦くも感じるコメディです。 稀代のアクションスター、スティーヴ・マックイーン。僕はこの人のコメディも結構好きだったりします。 「華麗なる週末」など数は少ないですが、コメディで見せる彼の意外と人懐っこい笑顔とぼけた味わいがたまりません。 そしてナタリー・ウッド。冒頭からほとんどずっと機嫌が悪いまま。本作のナタリー、なかなか笑顔を見せてくれません。 だからこそ、ふとしたタイミングに挿入される、本作の彼女の笑顔もまたいいのです。 マックイーンがコメディで見せるとぼけた味わいが出まくりのラストがいい。 「死ぬより結婚の方がマシ」と書かれた看板を背中に差し、バンジョーを奏でている。 それも都会のど真ん中で。なんだこいつは?当然、人だかりができている。 こんなプロポーズがあるのか?でも、マックイーンという人は何をやっても絵になる。 2人の姿が人ごみに紛れてよく見えない。しかし何とも粋なラスト。[DVD(字幕)] 8点(2018-12-27 13:10:18)《改行有》

255.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 人間関係が濃密で誰もがどこかでつながっている。 アメリカの小さな田舎町に事件が起こる。今までにいくつか、こういう映画を見た。 そして本作。何度も見返したい映画ではないですがこれは秀作だと思うし、 2人がアカデミー賞を受賞したのも納得の作品でした。 序盤から作品の中に様々な絶望や怒りが渦巻いている。それが次第にエスカレートしていく。 そんな中に効いてくるのが、末期癌に侵され絶望の末に自ら命を絶った署長が2人に残したメッセージ。 そして様々な怒りが渦巻いていた作品も少しずつ落ち着きを見せ始めます。 怒りだけでなく、色んな赦しもありました。この一連の流れがしっかりとしているいい脚本の映画を見たと思います。 最後も極端な行動に出ようとしている2人の姿でラストを迎えますが、最後に車中の2人がようやく穏やかな表情を見せる。 アイダホまで行くのか、途中で引き返すのかは分かりませんが、 どうするのかは「道々考えればいい。」2人の穏やかな表情に少し救われた気がしました。[DVD(字幕)] 8点(2018-12-23 20:35:18)《改行有》

256.  水の中のナイフ 登場人物は3人のみ。1組のセレブ夫妻と、誘われるままに一緒にヨットに乗り込む1人の若い男。 ヨットで港を出て以降はほとんどの時間が狭いヨットの中のみで展開されるサスペンス。 最終盤まではほとんど何も起こらず、身動きするスペースもほとんど無い狭いヨットの3人をとらえ続ける。 妻を前に、男2人の些細な意地の張り合いが延々と展開されるのみですが、 全くだれる時間帯がない。かと言ってそれ程張り詰めた緊張感が漂っている訳でもない。 風と波に揺られて漂うヨットの如く、何とも言えない不安定な空気とそこに流れるジャズがたまらない。 ルイ・マルの代表作「死刑台のエレベーター」を思い起こさせるテイストがあります。 これがポランスキーの長編デビュー作とのことですが、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされており、 この新人監督、ただ者ではないぞと思わせる雰囲気をたたえた作品です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-03 20:20:24)《改行有》

257.  フランス特殊部隊 GIGN ~エールフランス8969便ハイジャック事件~ 1994年に起きたアルジェリアからパリに向かう予定だったエールフランス機のイスラム武装組織によるハイジャック事件を再現した作品。 モノクロに近いところまで抑えられた色調が何とも言えない陰鬱な空気を醸し出す。 飛行機は離陸せず特殊部隊が突入する終盤まで、基本的にはずっと膠着状態が続くのですが、 機内の狭い空間で至近距離でとらえていく乗客とテロリストの動きとその表情が機内の緊迫した状況を今に伝える。 そしてこれも接近戦でとらえられていく終盤の特殊部隊とテロリストの銃撃戦はなかなかの迫力。 このハイジャックの最終目的はエッフェル塔への激突であったという。9.11を思い出さずにいられません。 地味な作風の作品ではありますがなかなかの力作です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-11-25 22:23:02)《改行有》

258.  そして友よ、静かに死ね この邦題の持つ雰囲気、この作風。やはり監督は「あるいは裏切りという名の犬」のこの人でしたか。 古くはジャン・ギャバンやアラン・ドロンらが活躍していた頃からのフレンチノワールの伝統を今に受け継ぐ。 銃撃戦も効果的に使いながらも、友情、裏切り、家族…。人間ドラマに重きを置き、 幼少期から70年代、血気盛んな若かりし頃のエピソードをテンポよく挿入し、 それらが積み重なって今に至る、実在する伝説の老ギャングの見ごたえある人生ドラマに仕上がっています。 日本でもCMで使われているのでお馴染み、ディープ・パープルやジャニス・ジョプリンの70年代の名曲。挿入曲のセンスも良し。 作品の評価自体とは何の関係もありませんが、映画が始まってすぐに結末が読めてしまうこの邦題は何とかならなかったものか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-11-19 19:47:14)《改行有》

259.  ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 チャーチルの名前は知っていても、実際にどういう人物であったかはほとんど知らない状態で鑑賞。 賛否ある人物だったのかと思いますが、その両方を見事に演じたオールドマンの身も心もチャーチルになりきったかのような熱演を堪能しました。 もう、オールドマンには見えず、チャーチルにしか見えなかった。 2時間を超える上映時間の中で空や太陽が見えることはほとんど無かったように思います。 原題の通り作品の大半の時間は薄暗い執務室や議場で展開されます。当時の行き詰った戦局や、時代の閉塞感を感じずにいられません。 薄暗い執務室や議場にいるのはオールドマン=チャーチルを筆頭に、ロナルド・ピックアップをはじめとするイギリスのベテラン俳優達。 そんな作品の世界観にあってタイピスト役の女優さんの透明感のある存在がいいアクセントになっていました。 これも薄暗い地下鉄の車内でチャーチルが国民と語り合う。フィクションのような感じもしますが、ここも本作の印象的なシーンの1つでした。[DVD(字幕)] 8点(2018-11-03 21:38:37)《改行有》

260.  おかしなおかしなおかしな世界 1963年作、アメリカン・ドタバタコメディ超大作。結構なバカ映画です。 ある大物犯罪者が35万ドルもの大金を隠した場所を言い残し交通事故死。 その事故現場に居合わせたごくごく普通の連中に、珍道中の最中に出会った、ごくごく普通の一般市民の皆様に、 最後はお偉い警部様までもが、あぶく銭に目がくらんで35万ドル争奪戦を繰り広げる。本当にくだらない作品です。 大御所ミルトン・バールをはじめとするベテランコメディアン達に加え、 名優スペンサー・トレイシーやエセル・マーマンといったスター達の体を張ったバカコントがこれでもかと挿入されます。 監督があのスタンリー・クレイマーというのが一番の驚きですが、 普通の人たちが大金を目の前に豹変していく様にはちょっとだけ皮肉が込められているようにも思えます。 我先にカネの隠し場所にたどり着こうとカーチェイスも頻繁に挿入されますが、演出やスタントにキャリー・ロフティンの名が。 この人、スピルバーグの「激突!」の殺人トレーラーのドライバーの人ですよね。ちょっと納得です。 終盤にはチョイ役でピーター・フォークが登場。 本作の2年後、似たテイストのある公道爆走コメディ大作「グレートレース」ではしっかりいい役を貰っていました。 このようにスターが出世していく一過程が見られるのも映画好きには嬉しいところです。 途中は中だるみもあるし、160分はさすがに長い。今に見ると笑えるような笑えないような微妙なギャグもあり。 しかしこれが60年代前半の作品であることを考えると当時としてはなかなかのコメディ大作ではなかったかと思います。[DVD(字幕)] 8点(2018-10-28 20:10:19)(良:1票) 《改行有》

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