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プロフィール
コメント数 270
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

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241.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 言うまでもなく、あの「9.11」にユナイテッド93便で何が起こったかが描かれた作品であるが、正直序盤から心拍数が上がりっぱなしであった。観客は既にこの便の運命を知っているため、もはや取り戻せない時間を犯人・乗客・そして混乱する管制スタッフと追体験することになる。この映画に有名な俳優は当然必要ない。犯人グループの緊張感、ショックのあまり目の血走った乗客、涙ながらに大切な人に電話する乗客、シロウトのようにうろたえる客室乗務員、すべてが演技とは思わせない迫力で迫ってくる。犯人がいつ決行するのか、政府関係者は何もできなかったのか、そしてどのように最後を迎えるのか・・、観客の緊張は緩むことなく最後まで進んでいく。ここに搭乗する人物(犯人を除いて)は、私達と何も違わない。私たちにもいつ訪れるかもしれない危機を観客に突きつける作品である。「危機管理」という言葉を考えさせる作品である。決して面白い映画ではないが、多くの人が見ておくことをお薦めする。[映画館(字幕)] 8点(2006-08-15 09:41:07)

242.  ALWAYS 三丁目の夕日 鑑賞後、50年前の「ありふれた日常」が映画作品になり大ヒットするほど、今は殺伐とした世の中になってしまったんだなー、と思うことしきりであった。いつの時代でも家族や身近な人の愛情がやっぱり一番なのだ。あの頃たしかに自分はそこにいた、どこかそう思わせる力がある作品。だからこそ多くの人の心の琴線に触れ、涙を流させるのだろう。[DVD(字幕)] 8点(2006-07-16 10:46:05)

243.  M:i:III 《ネタバレ》 あまり難しいことを考えずに、2時間余りを気分転換に使いたいなら、本作は悪くない。あの「スパイ大作戦」のテーマにのって、イーサン・ハントのチームがテクノロジーと技能を駆使し、華麗にミッションを遂行していくシークエンスは本作でも健在であり、ドキドキ、ハラハラの連続である。ただ多くのレビューアーがご指摘されているとおり上海での「ラビットフット」強奪ミッションが思いっきり省略されており、なおかつそれが一体何かも分からずじまいであったことが消化不良だった。次回、大統領直々のミッションが示唆されてエンディングとなるが、是非期待したい。 [映画館(字幕)] 7点(2006-07-15 12:12:26)《改行有》

244.  戦国自衛隊1549 自衛隊が戦国時代にタイムスリップしたら・・という魅力あるプロットが、全然生かされておらず残念。残念ながら前作の2番煎じにもなっていない駄作と言って良い。魅力ある役者を使っても、ある程度お金を使っても、監督次第で生かされないという典型であろう。何がダメだったか具体的に述べたいところだが、たくさんありすぎてその気が起きない。久しぶりに映画を観て時間の無駄をしてしまった。[DVD(字幕)] 2点(2006-05-09 15:53:47)

245.  バンド・オブ・ブラザース<TVM> 《ネタバレ》 テレビ用とは思えない(むしろ映画ではできない10話構成と)圧倒的なクオリティーで、第2次世界大戦の欧州戦線の実像にせまるドラマとして新しいアプローチがなされており、それはおおむね成功したといえるのではないか。特に一中隊が訓練から終戦まで転戦していく様を時系列で見せていくストーリーは新鮮だ。ドラマである以上、一兵士の視点(従ってこの作品にあっては米国側の視点)で戦争が描かれるのはむしろ当然であろう。想像するに当時は、今の時代のように大所高所にたって世界を俯瞰し、「戦争は良くない」と簡単に言えた時代ではなかったのではないだろうか。いやがおうにもどこかの国に属し、善悪を超えて、自分と愛する人を守るために戦うことを余儀なくされた時代ではなかったか。自分自身がもしあの時代に生きていたら、そして戦争の最前線に立ったとしたら、という想像力に、この作品は大きな示唆を与えてくれる。そして、だからこそ「戦争は(たとえいかなる理由があろうとも)二度を起こしてはならない」という確信を与えてくれるのだ。その意味でこの作品は秀逸である。併せて各巻の冒頭に納められている実際の空挺部隊員たちの語りは、雄弁にして余りある。この作品は細部まで手を抜かず作り上げた戦争ドラマの傑作と言えよう。余談だが、DVDを5.1CHのサラウンド環境で鑑賞すると、銃弾が回りを飛び交う音がリアルに再現され、本当に戦場にいるような臨場感(というか恐怖感)を実感できる。[DVD(字幕)] 9点(2006-05-06 13:50:34)(良:1票)

246.  男たちの大和 YAMATO おおむね予想した通りのストーリー展開ではあったが、以外に良かったのが、終始、神尾ら少年兵らの視点に立っているところだ。大局的な戦況説明は省略して、むしろそういった戦況を知らないまま死にゆく一青年にとって、あの戦争は何だったのか、戦艦大和は何だったのかということを観客に問いかけている。死にゆく者と、残される者のいくつかの別れのシーンはお涙頂戴と分かっていても、音楽と演技に泣かされる。反町が演じる森脇がいわゆる「炊事兵」というのも、ある意味リアルで良い。本当に格好いい奴というのは得てしてそういう仕事をしているものだ。現代に生きる青年はこの作品を通して、国の威信をかけて建造した巨大戦艦が、最後は未来ある三千人もの若者の「鉄の棺桶」になったという悲しい歴史を知る。愚かな指導者に率いられてはならないという教訓にするべきであろう。[映画館(字幕)] 7点(2006-01-11 17:51:11)(良:2票)

247.  容疑者 室井慎次 こんなに主役のセリフが少ない映画も珍しい。青島がいて、室井が際立つのであって、室井のキャラで主役を張るのはちょっときつかったかなという印象。警察内部の暗部を描くストーリーの骨格は悪くないのだが、「踊る~」の世界観を期待して見ると少し裏切られるかも。映画というよりは2時間ドラマかな?[映画館(字幕)] 6点(2005-09-11 11:21:52)

248.  宇宙戦争(2005) 事前の情報管理が厳しく、期待感を煽って、鳴り物入りで登場した大作だけに、肩すかしにあったような印象が最後まで拭えない。確かに訳もわからず人々が宇宙人に「駆除」される場面はリアルだし、状況説明と逃走劇で構成される前半部分はスピードと緊張感があり、引き込まれた。 しかし、後半はどうにも間延びしてしまい、さらには「ありえねー」形で、どんどん物語が進行していく展開にいささか辟易した。トム・クルーズのダメ男役はキムタクと同じくらい無理があって、全然感情移入できなかった。残念![映画館(字幕)] 4点(2005-09-07 20:04:55)《改行有》

249.  ランド・オブ・ザ・デッド 近頃ゾンビ慣れしてきたせいか、全然怖くない。若干驚かせる場面はあるが、「びっくり」と「怖い」は違う。街がゾンビに制圧された「その後の世界」という設定には惹かれるし、いつの時代も汚いものを排除する人間社会への風刺は効いているが、生き残った人類が(ゾンビからも人間同士からも)追いつめられていく過程こそ、恐怖であり見所なのに、本作ではその両方が中途半端。ロメロの名を伏せられて見たら、二番煎じのB級映画と見まがうほどのレベルである。(ただし、特殊メイクなどスプラッタ面はさすがにA級だが) 観客がゾンビ慣れした現在、はやりゾンビを進化させるしかなかったのだろうか?だとすれば、もうロメロにはゾンビ作品を撮って欲しくない。[映画館(字幕)] 4点(2005-09-05 18:43:41)

250.  ターミナル スピルバーグ監督作品として見たら、主人公が「E.T.」に見えてきました。最初は違和感がある存在だが、見ている内に慣れてきて、最後には親しみのある存在となっていること。言葉を少しずつ覚えていくところ。当局による妨害に屈せず友情を築き、最後には「ホーム」に帰って行くところなどが似ています。そういった意味で、あまり新鮮味のないプロットであり、俗にいう「いい映画」に終わっていることが残念です。[DVD(字幕)] 5点(2005-08-16 11:13:35)

251.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 原題と違うキャッチ-な邦題には議論があるところですが、商業的には目を引いて正解なのだろうし、内容を端的に象徴しており、これはこれで良いのでは。私は見終わってから原題を知りました。原題を直訳すると「私のいない私の人生」となり、一瞬「?」となりましたが、エピローグにアンが死んだことが暗示され、アンと関わった人たちが次々に映し出されたことを思い出し、それらの人々が大なり小なりアンの影響を受けていることがわかりました。東洋思想でいうならば「縁」の思想とでもいいましょうか・・・。そして、それらの人々こそ「私のいない私の人生」であり、この作品の主題ではないかと思いました。生きている以上、自分だけの人生はありえないのと同じように、死後も(たとえ僅かでも)自分の影響なしの世界はありえない、アンの場合はこうでしたけど、あなたはどう考えますか?との問いかけである。本レビューの投稿数の多さからいっても、その意図は少なからず成功しているのではないかと思います。もう一つ、死期が近いことをアンが近親者に知らせなかったことに一般的には違和感を覚えるところですが、知らせることによって「したいこと」の半分くらいが出来なくなってしまうのもまた現実なのでしょう。作品としても、カメラワークや音楽など、なかなかの佳作だと思います。私としては刑務所の父が言う「愛する人が望むように生きられなかった」というセリフが悲しく印象に残りました。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-16 02:20:41)

252.  アイランド(2005) マイケル・ベイ自身が言っているとおり、この映画は純然たる「ポップコーン・ムービー」であり、その意味では楽しめる作品だ。ストーリー設定として「クローン人間」が取り上げられているところが現代的であるが、本質的にはアクション映画であるため、このテーマに対する深い掘り下げは当然ないし、なくてよいと思う。ただこの作品の秀逸なところは、この設定がいかにも近未来にありそうなリアルさをもっており、観客を作品世界にひきつけることに成功していることだ。マイケル・ベイお約束のアクションシーンは今回もド迫力であり、期待を裏切らない。デート等で観て、「面白かったよね~」とか、「自分のクローンが訪ねてきたらどーする?」なんて会話をするのにはもってこいの作品である。[映画館(字幕)] 7点(2005-08-01 00:32:00)(良:1票)

253.  いま、会いにゆきます 《ネタバレ》 「目玉焼き」「高校(部活)の風景」「生活感のある日本家屋」「てるてる坊主」など、いずれも私たち日本人の誰もが心に持っている原風景が背景に展開され、どこか懐かしい感じが好印象。竹内結子は雨と共に帰ってきた澪を実に印象的に演じて、結構好きになりそう。見終わってふと考えると、ここでの澪がもし記憶をなくしていなければ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」になってたよな・・。それにしても、学生時代の澪役と巧役はナイスキャスティングですね。おかげで、グッと感情移入できました。終盤でタイトルの本当の意味を知った時は、やられたー!ウルウル~、という感じ。家族がいたので、グッとこらえたけど、泣きたかったなぁ。「ありえねー!」と言ってしまえばそれまでだが、ファンタジーというものは時に現実以上に大切な視点を提供するものだ。澪が去った後、あのダイアリーを読む巧の心境を想像すると少し切なくなる。これではおいそれと再婚はできないよな・・、とこれは余計か。いずれにせよ、万人にお勧めできる良質な邦画に仕上がっていることは確かです。[DVD(字幕)] 8点(2005-07-07 10:26:24)

254.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 万感の思いの中で2度鑑賞。私にとって先々行、先行上映と2回続けて劇場に足を運ばせる作品はこのシリーズ以外にない。27年前、「遠い昔 銀河系の遙か彼方」に連れて行ってもらい、普通の人生では決して見ることのできない世界を見せてくれたジョージ・ルーカスにとにかく感謝である。全世界が待ち望んだ(でもない人も多いか・・)サーガの完結だけに、物語への評価は様々だ。個人的には、全体がダークなトーンだけに、C-3POとR2-D2のユーモラスな掛け合いがもっと欲しかったし、とにかく全体の尺が足りなすぎる!この際興行としての成功を無視して4時間位の作品にしても良かったぞルーカス!それとも小説を読ませる戦略か?しかし、もし何らかの事情でEP3が製作されなかったり、あるいはルーカス以外の誰かが製作した場合を想像したら、それこそデモが起きかねない位置にある作品である。ルーカスが語りたい物語を語った、それでいいではないか。スターウォーズが映画界の視覚効果の可能性を押し広げてきたことは誰人も否定しようがないし、今回もその最新のテクノロジーがふんだんに投入されている。主要登場人物の対決も多く、みどころ満載である。皆「ライトセーバー」を操るため、チャンバラシーンが多い。ホントに時代劇好きなのねルーカス。[映画館(字幕)] 10点(2005-07-03 21:57:37)(良:1票)

255.  シルミド/SILMIDO 決して後味の良い映画ではないが、見ごたえのある良作。金日成暗殺のため、特別部隊が編成されたが最終的にはお払い箱となったという実話がベースになっているだけに、真実を歴史に埋もれさせまいとする製作者の気合いが伝わってくる。一方、脚色と思われるドラマや一つ一つのエピソードもそれぞれが深く無駄がない。いよいよ作戦決行の命令が下され、どしゃぶりの中、部隊が出発する場面が最も印象に残る。作戦中止の命令も聞かず、ひらすらオールを漕ぐ男達を見ながら、人間はモノではない、国家権力といえども、簡単にコントロールすることなどできないと思った。「国民」あっての「国家」なのに、最後に優先されたのは「国家」だったという悲劇の物語であり、この作品はそのような転倒を二度と繰り返してはならないというメッセージに他ならない。ほとんどの役者は男性だが、皆個性的で、好感が持てた。特に「チョ軍曹」が難しい役を好演している。[DVD(字幕)] 8点(2005-06-13 14:02:41)

256.  フォエバー・フレンズ ベット・ミドラーの歌声が要所に織り交ぜられながら、飾り気のない友情が描かれている。ドラマに非現実的に大きな起伏がない分、等身大の女性の友情が伝わってきて、いつまでも余韻が残る佳作である。色々なことがあっても、大事なときに側にいてくれる親友のありがたさは男性も同じであるが、ふとそんなベタな友情の大切さを考えさせてくれるおすすめの作品。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-07 11:00:12)

257.  血と骨 最初にインパクトのある題名に注目した。同名の原作は未読だが、朝鮮には古くから“血は母より、骨は父より受け継ぐ”との考え方があるらしい。また原作には「おまえはわしの骨(クワン)だ」という場面があるそうだが、記憶違いでなければ本作の中には出てこなかった。娘の花子に対する「わしはいったいおまえの何や」との言葉とならんで本作のテーマに関する場面だけに、理解に苦しむ。とにかく最初から最後まで金俊平の傍若無人な行動がこれでもかと展開されるが、一貫して子供(特に息子)を欲し、異常なまでに金に執着する俊平にとって、子供と金こそが自らの化身だったのではないか。家族のためには一切金を使わない俊平だが、だからといって自らの遊興に浪費するわけでもない。ひらすら本能のままに金と暴力とセックスで自分自身を拡張するがごとき、究極のわがままな生き方にはとうてい共感できるものではないが、当時異国の地で自己実現をしていくのは、奇麗事ではすまないことはわかる気がする。しかしそういったことよりむしろ本作は、俊平という一人の「化け物」を通して、昭和の庶民のリアルな営みを切り取った作品として評価したい。時代と共に移り変わる街の風景は見事なまでに当時の空気を再現することに成功しているからだ。[DVD(字幕)] 5点(2005-05-05 11:04:20)(良:1票)

258.  ブラックホーク・ダウン ソマリア内戦への米国(国連)の介入、という比較的新しい戦争の実話を題材にしていることもあり、リアルな戦争描写が印象的。何らかの政治的意図をもって製作されたというよりも、ひたすらリアルで凄惨な戦争の現場を観客に見せることに撤した感がある。そういった意味では「プラトーン」や「プライベート・ライアン」よりもストレートだ。 強いて言えばジョシュ演じる理想主義的傾向をもつマットが戦闘で部下を失う中で「本当にここで戦うことがソマリアの民衆のためになるのか」という心の葛藤を底流に感じた。この心情は近年のアフガンやイラク戦争にも通じ、他国への干渉(ましてや戦争行為)が、いかに大義を掲げようが、その実現には困難を極めるというテーマにもつながっていくだろうが、この作品はそういった難しいことではなく、その「戦争」にいかなる大義があろうと、そこに身をおく兵士にとっては「自分が生き残るため」そしてある種異常な時間を共有する生死を超えた「仲間のため」に、敵を殺すしかない、という凄惨な現実を、「良い」「悪い」の善悪論をはるかに超越した次元で観客に提示することが主題であったと思う。その意味で私には決して「おもしろい」などという感情は湧かなかった。だけど点数は低くしたくない作品。 観終わった後、ちょうど静岡県警のヘリ墜落!のニュースが飛び込んできて、なんだか作品とオーバーラップしてしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2005-05-03 19:10:57)(良:3票) 《改行有》

259.  壬生義士伝 《ネタバレ》 原作の上っ面をなでた感じで、少し期待はずれだった。この場合、原作を読む前に映画を見た方が良いかもしれない。先に原作を読んで頭の中で描いていた映像とかなり違う映像だった。インパクトがあったのは前半の「首ちょんぱ」が超リアルだったのと、吉村の故郷の極貧の場面。時代考証はしっかりしていると思う。中井貴一と佐藤浩市の演技はさすがと思わせるものがあったが、三宅裕司はミスキャストだと思う。大野次郎右衛門の葛藤にしても、吉村嘉一郎の一途さにしても、家族や民百姓のために戦うことを「義」にかかげ、最後まで「生きるために」戦い通した吉村貫一郎の思いにしても全部中途半端にしか描かれていず、残念だった。くどいようだが、原作を先に読まない方がよい。[映画館(字幕)] 4点(2004-10-29 17:22:46)(良:1票)

260.  切腹 冒頭の若浪士の切腹までは淡々と展開するが、仲代達也扮する主人公がかの若浪士を「いささか拙者の存じよりのものでな」とひときわ据わった声で語り始めるところから、物語の展開がガラッと変わる。そこからは一気に引き込まれた。回想シーンで語られる主人公の主家没落から家族がたどる悲哀の末路には、本当に心が痛む。歴史の影にはこうした悲劇はおそらく無数にあったのだろう。今でこそ努力次第でチャンスはいくらでも開けるが、当時は身分や階層という絶対に乗り越えられない壁が厳然とあったのだ。それゆえに主人公が「所詮うわべだけ」と語る武士の誇りの空しさが一層心に響く。「切腹」という世界的にも特異な作法をキーワードに、本作はその武士の空しさを存分に描いている。若浪士が家族のために自分の差料を竹に代えていたことを知った主人公が、自らこれだけは、と手放さずにいた刀を放り出し「こんなもののために・・」と絶句するシーンが圧倒的に胸に迫る。それにしても、どの役者も腹の据わった力のある台詞まわしで、圧倒された。今の役者に、いや今の時代にない力を感じる。見終わって、いい時代に生れて本当に良かったと思う反面、人間としての強さとは、と考えてしまった。9点(2004-10-10 12:09:07)(良:1票)

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