みんなのシネマレビュー |
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241. ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 2ちゃんねる発のブラックコメディ。主演が小池なことも含めたいして期待してなかったが、意外と日本社会の暗部を痛快につく社会派ドラマで電車男より全然楽しめる予想以上の出来だった。2chには2chのノリがあるわけで、電車男(映画版)のスタッフはそこを理解していなかったようだが、その点この映画のスタッフはよくわかっている。[DVD(邦画)] 7点(2012-03-12 11:19:57) 242. あなただけ今晩は この時代にここまでぶっ飛んだコメディがあったとは…社会派映画的要素もあったお熱いのが~やアパートの~と比較するとまとまりに欠けるが、それでもしっかりオシャレに落としてくるのは、どうしても下品になりがちな今のぶっ飛び系コメディには無い要素。ワイルダー作品の外れの無さには感服する[DVD(字幕)] 7点(2012-03-12 09:21:51) 243. モンスター上司 シニカルだがブラックにはなりすぎず、下品にもなりすぎず、ストーリーも崩壊せずでこの手の作品には珍しくバランスのいいコメディ。1つ1つのシークエンスを分けて見ればもの足りないところもあるものの、脇を固める名優陣含め安定した出来。7は誉めすぎな気もするが6.5点ってとこかな~[DVD(字幕)] 7点(2012-03-11 06:46:47) 244. レインマン 言うまでもなくダスティン・ホフマンがすごい作品。その怪演っぷりはドキュメンタリーと言われても違和感がないほど。見る価値は間違いなくあるが、個人的にはとにかくイライラさせられた。それを作品の出来の良さと取るか、苦痛と取るかは評価の分かれる所だろう。[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-04 22:08:06) 245. 私がクマにキレた理由 《ネタバレ》 これは社会派コメディという括りでいいのかな!?特にラブロマンスに偏るわけでもなく、等身大の自立しようとする女性をテーマに、アメリカの富裕層をチクチクとやりながら進む、なかなか面白くアイデンティティのある映画でした。しかしああいうタイプは他人に何を言われたところで大抵目を覚まさないもんだが、ラストの都合のいい改心ぶりは?まあ彼女も含めて女性の生き方を書いた映画ということなのでしょうか[DVD(字幕)] 7点(2011-12-04 07:13:10) 246. 名探偵コナン 漆黒の追跡者 黒づくめの組織も絡む原作の複線を利用した展開に、原作のファンはより入りやすく、原作を知らないとわかりにくいという表裏一体のメリットデメリットはあるが、どう作ってもヒット確実な人気連載漫画の長編映画にありがちな「アナザーワールド」だったり「バケーション」のような原作とは矛盾だらけのただいろいろ盛り上げて作ってみましたみたいな作品よりは素直に楽しめる。もともと原作が基本的に一話一話で完結する作品で構成しやすいとはいえ、原作のキャラクターを矛盾無く生かしつつ映画ならではのスケール感を出していこうという態度は好感が持てる。コナンの、ひいては超人気少年漫画の映画としては上出来の部類[地上波(邦画)] 7点(2011-11-30 05:49:17) 247. エレファント・マン だいぶ脚色もあるのかなと思いきや、かなり自伝に忠実なようで、容姿に関してもリアルのようで驚き。現代産業社会の夜明けであった19世紀末の大英帝国を舞台に、個人の尊厳と人の善意、現代の「社会性」をテーマにした深く考えさせられ、そしてとにかく興味深い内容。シリアスな題材の割にくどい心理描写は少なく、あっさりと描かれみやすい。佳作[DVD(字幕)] 7点(2011-11-24 13:34:22) 248. 恋とニュースのつくり方 てっきりプラダを着た悪魔の監督だと思ったらノッティングヒルの監督か、というのも女性のキャリアと恋愛を女性視点で描いた映画だったから。思えば昔のラブコメディはプリティ・ウーマンに代表される男により引き上げられるような女性が多かったが、90年代メグ・ライアンの一連の等身大の都会派トレンディドラマを挟み近年はこのような自立しキャリアを積む女性を描いたものに移行してきている。この20年で女性を取り巻く社会環境は大きく変わった。かつてジュリア・ロバーツでノッティングヒルを撮った監督で、主人公の戦う相手にリチャード・ギアの「ライバル」ハリソン・フォードをキャスティングしたというのは、この流れを意識しているのではないかと思えてならない。ラブロマンスの「現在における集大成」。プラダやこの映画も10年後には「2000年代のトレンディドラマ」なんて言われてるのだろうが、これが現代の都会で働く女性であり、しばらくのラブロマンスの「トレンド」はこういうものになるのだろう。プリティ・ウーマンやユー・ガット・メールをリアルタイムで見た頃「おしゃれな映画だなあ」と思った。こういう映画(プリティ・ウーマンのレビューにも書いたが"ファッションのような映画")を見ると、映画は時代を映す鏡だと実感する。その時代に生きた人々の息を感じられる、個人的にこういう映画は好きだがね。[DVD(字幕)] 7点(2011-10-18 06:24:15)(良:1票) 249. サンキュー・スモーキング 日本では非常にタイムリーなトピック。圧倒的な権力を持つタバコ業界の暗躍を「あえて」タバコ業界側のセールスマンを主役に立ててシニカルに描いたコメディタッチの社会派ドラマ。言うなれば東電を擁護してる自称専門家がどんなご立派な理論を並び立てていようと滑稽に見えるように、あるいは国会中継の大臣の答弁がなぜか滑稽に感じるように、タバコ業界の「ご立派な反論」をププププっと楽しむ映画です。[DVD(字幕)] 7点(2011-10-03 02:31:24) 250. ウォール街 オリバー・ストーンも(自身が脚本を書いた)スカーフェイスがベースと言っていたが、成り上がるにつれて華やかになっていく生活と、表裏一体の転落を描く、証券マンを現代のギャングに喩えたクライムムービー。その後の金融街のブラックぶりはご存知の通り。今日もウォールストリートで金融界に対してデモなんてニュースが流れていたが、時代を20年先取りした映画であったということであろう。現代のマフィアはホワイトカラーにネクタイとはよく言ったものである。まるでマフィア映画を見ているような活力に満ちた華やかな映像と、気を抜くと「命を取られる」ダークな空気が緊迫感を与えているサスペンス映画だ。[DVD(字幕)] 7点(2011-10-03 01:47:55)(良:1票) 251. ゲット スマート 「知らなすぎた男」を思わせるスパイコメディ。ビル・マーレイがチョイ役で出演してるのは確信犯だろう。元ネタのそれゆけスマート(原題はGet Smartで同じ)をベースに、007はもちろん、24やバックトゥザフューチャーなどのパロディを随所に挟みつつ、ウィットに富んだセリフとコメディながらしっかりアクション。最近のスティーヴ・カレルの映画はビル・マーレイやベン・スティラーより安定してるなぁ[DVD(字幕)] 7点(2011-09-27 22:41:30) 252. 特命係長 只野仁 最後の劇場版 ドラマのファンには期待通り。もともとカンフーアクション気味で映画に向くこともあるが、TVドラマの映画化としても出来はいいほうではないかと思う。ファンには7点、それ以外には6点。[DVD(邦画)] 7点(2011-09-27 01:35:01) 253. アメリ いかにもフランス映画らしいというか、下ネタも含むブラックユーモアに溢れたラブコメディロマンス映画。女性視点であることが特徴的で、2000年代初頭にヒットを飛ばしたのはBL、腐女子など女性視点の妄想や下ネタ(?)が社会に認知されつつあった当時の時代の流れに乗ったと言えるだろう。いや、むしろその流れの中でも大きな役割を果たした作品というべきか。当然女性向けの映画だが、女性に幻想を抱きがちな少年(!?)達にもお勧めである[DVD(字幕)] 7点(2011-07-28 00:35:02) 254. 新Mr.BOO!アヒルの警備保障 心斎橋っておまえ・・・Mr.Booは日本で勝手にシリーズにしているだけなのでインベーダー作戦のように1作目とは毛色が全然違う作品もあるが、これはシリーズと言われても違和感の無い1作目のバカバカしさと小気味よさを受け継いでいる作品。まるでゴッドファーザーのように無駄なシーンが無く伏線をしっかり張っていく展開に。いや、ゴッドファーザーを引き合いに出すのは申しわけないほどバカバカしいけど、無駄に出来のよい展開。ともあれシリーズ1作目を気に入った人が次に見るべきなのはコレ。傑作っていう感じじゃないけどポリスアカデミーみたいな中毒性があるねこのシリーズ[DVD(吹替)] 7点(2011-06-24 20:51:38) 255. Mr.BOO!ミスター・ブー アメリカやイギリスのコメディは日本人と欧米人の笑いのツボの差をはっきり感じることが多いが、全く違和感の無い7,80年代の日本の笑い。ドリフからさんまやたけしがやってたコントだねぇ。奇しくも探偵事務所の社長がさんま風w爆笑というのは無かったが所々笑わされて続編が見たくなるんだから十分合格点。主人公がどこも抜けてないとことん二枚目なコメディってのも珍しい[インターネット(字幕)] 7点(2011-06-21 22:17:20) 256. アバター(2009) 早出しで勝っただけと評価するか、フロンティアであることを評価するか。評価の難しい映画だ。3D映画を大衆の鑑賞に堪えうる完成度で提供しスタンダードを作り上げたという歴史的な意味は非常に大きい。しかし一方で3Dで無ければまあそこそこ面白い「異星人モノ」SFファンタジー作品の一本として捉えられていただろう。ということは3D映画が今後非常にありふれたものになれば、結局そういう評価になりかねないということでもある。そこがある意味同じく社会現象になったタイタニックとも被るキャメロンらしさか。ただ歴史的事件を映像化したタイタニックとSFでは意味合いが違うという点で、点数はタイタニックと比べて落としておいた。8に限りなく近い7点。[DVD(字幕)] 7点(2011-06-13 08:06:07) 257. デート&ナイト ウィリアム・フィクトナーとレイ・リオッタ、見る人が見れば身震いするクライムムービーの名バイプレイヤー2人が…なヌケたアウトロー役で共演してる風景が既に面白いのだが。"それほど"下品にならず、"それほど"ナンセンスにならず、ちゃんと会話や映像で爆笑させてくれるB級のコメディ映画というのは久しぶり。まとまりもないし深さも全く無いしもちろん上品でも決して無い。でも面白いよ。肩肘はらずにスカっと見れてスカッと笑える。知らなすぎた男を思い出すね[DVD(字幕)] 7点(2011-06-10 17:21:24) 258. デストラップ/死の罠 《ネタバレ》 スリラーだと思ってたが最後の瞬間ホラーに変わった。「インガ(ヘルガ)は無事だったわ!」というセリフと共に最後の瞬間役者が入れ替わったからだ。現実の物語で生き残ったヘルガが脚本を手にしたということか…しかしその「現実の物語」も、あえて大げさな臭い芝居といかにもセットな家という舞台風の構成がなされており解釈を多様化している。中々に深いサスペンス。元は舞台作品とのことだが映画にしかできない表情を中心とした心理描写でスリラーとして進行させる演出が鋭い。佳作です[DVD(字幕)] 7点(2011-06-10 17:08:10) 259. クィーン ダイアナ妃事故死事件の際の実話を元に英国立憲君主制における君主、政治、マスコミ、国民の関係性を描いた社会派作品。と文字にしたらいかにもお堅そうな映画だが、冒頭いきなり寝室で普通に眠る女王の生活感あふれるシーンがあることからも分かるように、王室の「人間」性(「人間性」ではなく)という視点がよく描かれていることがこの映画の魅力だ。確かに英国王室も女王も首相もダイアナも、我々が知ってるのは人物ではなく「像」である。一面では虚像でもあるそれを、王室の生活の描写というある意味タブーを犯して1人の人間(人物)単位で描いた愉しい映画である。[DVD(字幕)] 7点(2011-06-06 23:07:38) 260. オー・ブラザー! カントリー版「トップガン」。ありがちな大恐慌時代のクライムロードムービーだが、センスのあるサウンドトラックで飽きさせない。「これは名作!」という類ではないが、たとえストーリーは忘れても映像や音楽は印象に残る作品である。[DVD(字幕)] 7点(2011-06-02 17:39:20)
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