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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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241.  ベガスの恋に勝つルール 《ネタバレ》  王道ラブコメ。出会って、意気投合して、いがみ合って、そんでまた仲良くなっちゃうっていう、何千回と繰り返されてきたストーリー。期待を裏切らないハッピーエンドなんで、安心して見られる心地良さがあります。サプライズ的展開を期待する類ではなく、お約束を楽しむタイプのラブコメですね。  どちらかと言えばドタバタ系。本来は苦手なジャンルなんですが、この作品は起承転結がしっかりしているし、キャストも良いので面白かったです。  後半、二人が再びお互いの良いところに目を向けはじめる過程は、見ていて心地よい。まあでもやっぱ面白いのは、二人がいがみ合っているときでしょう。お互いに出し抜こうとしたり、つまんない嫌がらせしたり、これが凄く楽しい。見ている人たちが不快にならない程度の絶妙なバランス。また、2人の明るくて憎めないキャラクター。いがみ合って反発しあっても、それを楽しく見られてしまうのは、アシュトンとキャメロン・ディアスが作り出すキャラクターと、脚本が良いのでしょう。  妻から暴力を受けているように見せかけるエピソードなど、コメディのセンスも抜群。ドタバタになり過ぎない程度のドタバタ。けんかしているのに相性が良さそうに見えてしまう不思議。  『私はいつも人を楽しませるように生きてきた。あなたにはそれをしなかったから、自分を取り戻せたの。』のセリフには不覚にも感動。B級ラブコメには違いないんだけど、ただのB級で終わらない味わいがあります。  最後に、キャメロン・ディアスは大分歳をくってきましたが、それでもこの作品のキャメロンは大変可愛く撮れていると思います。『若さ』より、『仕草』や『表情』、『声』や『台詞』で可愛く見せられるってのが素晴らしいと思います。[DVD(字幕)] 8点(2018-04-26 11:58:17)(良:2票) 《改行有》

242.  ウェス・クレイヴン’s カースド 《ネタバレ》  予想に反してかなり面白かったです。  序盤の事故のつかみは完璧。崖から転落する車。車の中から女性を助け出す。これだけでもスリリングな展開なのに、何かを察知し怯えるクリスティーナ・リッチ。雰囲気作りが大変良いですね。助かったと思いきや『何か』に車の中から引きずり出されて引き裂かれる女性。体を真っ二つにされてもはいずる様子がいささかショッキング。この辺の描写は気合が入っています。  ストーリーもなかなか面白くて、エリーとジミーが少しずつ変化していく様子が楽しい。  エリーのターンは完全ホラー。ジミーはちょっとテイストが違って、もともとが『いじめられっ子』シチュエーションだったので、ある意味スーパーマン的演出あり。後半になればなるほど、ホラー的雰囲気がなりを潜め、コメディタッチが多くなります。  『狼男のベースは誰だ?』的なミステリー・サスペンスの様相が一転、元凶がわかってからはアクションコメディのノリ。よく考えると前半とのギャップがなかなか凄いんだけど、そこまで不自然に感じないのは映画のつくりが上手いのでしょうか。  飼い犬までウルフ化するなど、隅々まで手抜きが無く、テンポが良く、緩急があって最後まで楽しめます。  個人的には今まで見た『狼男映画』の中では一番面白かったです。[DVD(字幕)] 8点(2018-04-21 14:59:33)《改行有》

243.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》  『キング・コング』という映画を今まで見たことがない私にとって、これが『キング・コング』初鑑賞。正直、巨大ゴリラに興味は無かったのですが、『髑髏島』と『恐竜』に心引かれて見ちゃいました。結果、すんげー面白かったです。  私は、映画のジャンルによって求めるものが違います。ドラマにはストーリー。アクションには爽快感。法廷劇には勧善懲悪的カタルシス。そしてSFやアドベンチャーに求めるものは、何といっても映像です。そーゆー意味では、この作品は最高にファンタスティックでエキサイティングでスリリング。コングも良いけど、恐竜が良い。そして何と言っても昆虫軍団がアツイ。暗くじめじめした場所での昆虫軍団の猛攻はマジでキテます。T-Rexから逃げたこんだ木の中にいる巨大ムカデ。大型草食恐竜の大群にまじって襲い掛かってくる小型の肉食恐竜。逃げ隠れたかと思いきや、上の茂みから顔を出す新手の小型肉食獣。こーゆー芸の細かさがたまらない。この監督さん、クリーチャー好きが何を見たいのかがちゃんとわかっていらっしゃる。こんなにオタクの心の隅々まで満たしてくれるような映像の数々をありがとう。もはやビッグネームな監督さんなのに、こんなにオタクまっしぐらな映像つめこんじゃうなんて、尊敬に値します。  この映画は、一部、万人向けではないのかもしれません。でも『気持ち悪い生き物』や『恐竜』に心躍らせちゃうような一部のマニアには絶対ウケる作品ですね。  映画として、ストーリーや細部の設定につっこみ所は多々あり。『最初の一時間が長すぎる。』『デナムが自分勝手すぎて感情移入できない。』『ドリスコル⇒ダロウ。ダロウ⇒キングコングのような恋愛感情や親愛の情が生まれるプロセスが説得力不足。』などなど。『ダロウ⇒キングコング』にいたっては、もはやストックホルム症候群の一種と言えるかもしれません。  でもそーゆーところを踏まえても、この映画は面白い。こーゆーSFパニックアドベンチャーが大好きです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-04-08 23:25:24)(良:3票) 《改行有》

244.  手紙(2006) 《ネタバレ》  暗そーだし、シビアな雰囲気もしていたし、見るのをためらっていたのですが、評価の高さとキャストに惹かれて見ちゃいました。  ドラマ版『タイヨウのうた』が好きだったので、山田孝之と沢尻えりかの共演が見れて嬉しい。  で、映画を見た感想ですが、これが思っていたよりも大分良かった。原作が東野圭吾。なるほど。兄が被害者を刺しちゃうまでの映像を丁寧に描いてくれた、その意義は大きい。これがあるのとないのでは、この映画を見た感想は全く違ったものになってくるでしょう。  原作が小説なだけあって、若干エピソードを詰め込みすぎた感じはします。差別されることを恐れて身分を隠しながら働いていたかと思うと急に始まる漫才の練習。突如現れる片思いの美少女。倉田の言葉で会社を辞めてお笑いデビュー。瞬く間に売れっ子に。朝見と出会って婚約?ここまでで1時間弱。はっきり言って序盤はかなり目まぐるしい展開です。駆け足過ぎて感情移入する間もありません。  やはりこの映画の見所は中盤~後半だと思います。  頭が良く、成績優秀なのに大学をあきらめる。せっかく成功していたのにお笑いの仕事を諦める。好きな人との結婚をあきらめる。犯罪の抑止力になりそーなくらい、加害者家族の厳しい現実を描いているのに、ラストは希望のある終わり方。  沢尻えりか演じる由美子はもちろん、チョイ役ながら倉田、友人の寺尾、こーゆー人たちの助けと支えがあって、このラストが活きてきます。現実にはありえなさそーなことばかり。由美子の存在なんてほとんどファンタジー。でもこーゆーファンタジーが、この作品の中で救いになっています。  最後に、直貴役の山田孝之さん、剛志役の玉山鉄二さん、倉田役の田中要次さん、殺された女性の息子を演じた吹越満さん、みなさん素晴らしい迫真の演技でした。特に終盤の、被害者宅の訪問シーンで、『これで終わりにしましょう。』という言葉からの、『お互い長かったな。』というセリフで泣き出すシーンは涙腺崩壊しました。[DVD(邦画)] 8点(2018-04-04 13:44:52)(良:2票) 《改行有》

245.  暗いところで待ち合わせ 《ネタバレ》  ほとんど自己紹介だけで終わっちゃうような前半。退屈な部分が無かったと言えば嘘になりますが、とにかく淡々とした中にも心に訴えかけてくる静かな迫力があって見応え十分。  父との生活。父との死別。父の葬儀。母を呼ぶミチル。目が見えなくなるまでの過程。こういったものを一つ一つ丁寧に見せてくれたおかげで、ミチルへの感情移入はばっちり。アキヒロも同様です。この丁寧さは邦画特有の良さと言えそうです。  とは言え、こーゆースローテンポは、娯楽性に欠ける要因の一つになりかねません。  そこで、時系列を操作し、ミチルと大石アキヒロが同居を始めるシーンを、アキヒロのエピソードの前に挿入することで、緊張感を持続し、中だるみを防いでいます。これはもう構成が上手いのでしょう。  父とミチル。カズエとミチル。ハルミとミチル。アキヒロとミチル。ミチルという類稀なる魅力的なキャラクターが人と関わり合うことで次々と生まれるヒューマンドラマ。心温まるシーンやエピソードの数々。  その一方で、不法侵入直後の、『気付かれるかどうか』という変なスリルを味わえる不思議なサスペンス。真犯人は誰かという火曜サスペンス劇場のようなミステリー。『なにか家にいるみたい。』『彼はどんな人でしたか。』に代表されるドキッとするセリフの数々。  緊張感と感動を巧みに織り交ぜて、ラストは余韻を残すハッピーエンドで締めくくる。これはもう大変味わい深い映画でした。  最後に田中麗奈。かわいい。盲目の演技が神業。[DVD(邦画)] 8点(2018-03-23 04:16:16)(良:2票) 《改行有》

246.  コントロール(2004) 《ネタバレ》  これは性善説に則ったストーリー。人格というのは良くも悪くも環境が作り出すという猛烈なアピール。もっと言うなら、人格を形成する幼少期に『どのような人物と関わったか』、これが重要なファクターになるのだと思います。執拗に幼少期の思い出をフラッシュバックさせるのはそのためでしょう。作り手の強い主張を感じます。  わたしはこの考え自体を全否定はしませんが、個人の人格が境遇のみで決められるとも思いません。同じような環境で生きていても人の性格は千差万別。  それにしても最初はレイ・リオッタ演じるリー・レイに嫌悪感しかなかったのに、最後はいつの間にか彼の人生を応援してしまっているのは何故でしょう。彼がしてきたことを考えれば、彼だけが幸せになっていいはずなんてないのに。でもいつの間にか彼の幸せを願ってしまっています。これはもう映画の見せ方が上手いという他ありません。  レイ・リオッタはサスペンスやらせると抜群の演技をしますね。もともと狂気を感じさせるオーラをまとった役者さん。それに加えてこの演技。良い人のフリをしているのかどうかわからない中盤。ここが一番ドキドキしますね。  脇を固める役者さんたちも大変良かったです。掘り出し物の1本。  ラストで死んでしまうのは仕方がありませんが、濡れ衣だけは晴れてほしかったです。[DVD(字幕)] 8点(2018-03-21 03:08:43)《改行有》

247.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》  最初が強盗2人組。次がエド・ハリス率いるマフィア3人組。ラストがマフィアのボスで実の兄であるリッキー達4人。こーゆー構成は結構漫画チックで、かつ王道。エンターテイメント作品としての定石を踏んでいます。でもその内容は全然別物。こんなに暴力的で、かつ美しいバイオレンスアクションは、未だかつて見たことがないかもっていうレベルです。  最初のかませ犬的扱いをされる強盗2人組だって、プロローグでの圧倒的な存在感は、雑魚キャラのそれではないわけです。この2人がメインになっていたっておかしくはない。その2人が瞬殺されたとき、この映画は普通ではないと気付きます。  でもこの作品で特筆すべき点は、バイオレンスよりアクションより、むしろそのドラマ性にあるのかもしれません。夫婦愛。親子の絆。『父は昔マフィアだったらしい。かなりひどい人間だったのかもしれない。』そのことを知った妻が、なんとなく察した息子が、父親とどう接するのか。この映画での解答は、『ただひたすらうろたえる。』これが相当にリアルです。そりゃあまりにも今までの父とその正体とのギャップがありすぎて、答えなんかすぐに出せるわけがないんです。  ラストで、無邪気な娘は父にお皿とフォークを。息子はとまどいながらも料理を父のほうへ差し出す。これが血のつながり。子供達にとっては『それでも父親だ』というメッセージ。では妻はどうか。最後の妻の表情だけでは、正直私にはよくわかりません。このまま夫婦を続けるのか。それとも・・。そうか。ここだけは、見ている私達の価値観で、『君が同じ立場だったらどうするか、自分で決めろ』っていうメッセージなのかもしれないです。ほんとかなぁ。  でも私はここまでいろいろ述べたのに、見ているときは全然違うことを考えていました。『こーゆー過去があるって憧れる。かっこいい。しびれる。』と、ずれたことを思いながら、一人興奮していたのでした。  息子のエピソードもかなり良かったですね。いじめられっこに見せかけて、抑えられないサラブレッドの血。やばいっす。[DVD(字幕)] 8点(2018-03-20 02:43:22)(良:3票) 《改行有》

248.  パニック・フライト 《ネタバレ》  レイチェル・マクアダムスかわいい。おお、なんか微妙なイケメンと知り合った。なんだか2人はイイ感じに。このまま仲良くなっていったところに、ハイジャックとかのトラブル発生ってパターンかな?って思いきや、お前がテロリストかーい。とゆうノリでスタート。序盤がちょっとダラダラしていますが、テロリストと相席スタートになってからの緊張感が凄く良いです。ハラハラドキドキします。  『仕事は何?』『暗殺やら、なんたらかんたら』のくだりで、冗談だと思って聞き流していたリサの表情が、次第に緊迫したものへと変わっていくシーンが凄く好き。サスペンスでは良く見るシチュエーションかもしれませんが、この緊張感こそサスペンスの醍醐味。  リサが本に何かを書き込もうとしたり、ルージュの伝言残したり。あるいは、通話が断絶されている状態の機内電話で、電話をかけつづけるフリをしたり。なかなかどれも反撃の糸口になりそうな頭脳プレーですが、ことごとくテロリストにチャンスをつぶされる。最終的にはペンで声帯をつぶすという荒業。意外とありそーでない、このシンプルな逆襲撃がなんか新鮮。  ホテル側のターンも良いです。ホテルの女性従業員、ジェイマ・メイズ演じるシンシアが結構かわいくて、でも凄く頑張るので好印象。彼女が孤軍奮闘で、キーフー一家を非難させるシークエンスがちょっと盛り上がります。  声帯つぶされてからのテロリストが、リサにやられ放題で、ちょっと弱すぎじゃない?とは思いますね。いや、リサが突然強くなりすぎなのか。テロリスト仲間を車ではねとばしたり。家の中での攻防はホームアローンみたいです。  サスペンスとしてお手頃で良作。とても面白かったです。[DVD(字幕)] 8点(2018-03-07 12:02:40)《改行有》

249.  unknown アンノウン(2006) 《ネタバレ》  誘拐犯と人質、更には潜入捜査官までみんな記憶を失っちゃって、誰が誰だかわからないというぶっとんだストーリー。これはもうアイデア勝ち。  スタートの雰囲気や状況こそ『ソウ』に似ていますが、これは似て非なるもの。全く別ジャンルの、どちらかと言えば王道ミステリーサスペンスになるんじゃないかな。いや、これもソリッドシチュエーションなんですけどね。  途中までは、自分達が誰だかわからない。なぜここにいるのかもわからない。個々人に断片的に蘇る記憶。更にはトイレで見つかった新聞に書かれている『誘拐』の記事。とゆーことは、自分達は『人質』か『誘拐犯』のどちらかになるのか?っていう、かつてないほどスリリングなシチュエーション。『もし自分が誘拐犯のほうだったら』と、『あいつは絶対誘拐犯のほうだろう』と、それぞれが相手の印象を頼りに想像をめぐらすのが面白い。  また、最初に『誘拐犯』と『人質』の二択しかないと思わせる演出も上手です。これがラストのどんでん返しにつながっていくわけです。  『鏡の前で覆面をはずす自分』⇒『俺は誘拐犯か?』と思い愕然とする。ところが、実は潜入捜査官だったことが何気なく明かされて、見ているほうはサプライズに驚くとともに、ジム・カヴィーゼルがシロだったことにほっとするのです。  こーゆーどんでん返しは、痛快で好き。それに、この作品のプロット、アイデアを利用した展開が面白いです。『自分は真っ当な人間なんだ』とわかったときの安心感はなにものにも代えがたいのでしょう。  だから個人的にはその後のどんでん返しは不要でした。ストーリー的には面白いかもしれないし、そりゃ『ええ?』ってなるけど。『良いやつに見せかけて、実はお前がすべての黒幕なんだぜ。』って言われて、すっきり爽快だった気分が台無しです。[DVD(字幕)] 8点(2018-02-28 15:20:04)(良:1票) 《改行有》

250.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》  好みで言えば間違いなく好みではないのですが、この面白さはなんなんでしょう。希望をもたせるような終わり方なんですが、やはりハッピーエンドとは言いがたいし。ウォルターの生死は結局わからないし。ラストまで見てもスッキリしない映画は本来苦手なのですが、観終わった後のこの満足感はいったい。  それにしても怖い作品です。殺人鬼。警察。精神病院。そのどれもが圧倒的な暴力と悪意に満ちています。この三者に共通するのは、自己の利益のみを追求していること。結果、警察と精神病院の責任者は司法によって裁かれ、殺人鬼もやはり司法によって死刑となる。それがこの映画の『救い』です。それが見終わったあとの満足感につながっているのかな・・?  殺人鬼や精神病院は自分にとってもはやホラーの世界。怖い怖い。本当に怖い。精神病院からの救出劇や、ラストで語られる殺人鬼からの脱出劇は、ホラー映画のハッピーエンドバージョンを見たときに近い安堵を感じます。ついでに言えば、体裁を保つために身代わりの子供を用意するなんて発想を警察がしちゃうってのも怖いシチュエーションです。不服を申し立てれば精神病院送り。否を認めるまで有無を言わさぬ監禁・拷問が続くわけですか。やってることは殺人鬼の彼と変わりませんね。  今の時代にも怖いことはいっぱいありますが、怖さの質が全然違う気がします。この時代のほうが善悪の基準が混濁していて、その不透明さゆえの怖さを感じます。なので、グスタヴ・ブリーグレブ牧師が立ち上がり、クリスティンを救い出し、敏腕弁護士と共に反撃を始めたときに感じるカタルシスは凄い。  この作品で唯一難を言うならば、猟奇殺人、公権力との戦い、人間ドラマとそのどれもが高いクオリティで盛り込まれちゃったため、焦点がどうしても一定しないことでしょうか。それにやっぱり苦手な結論ということもあって、個人的には満点はつけられないのですが、映画の出来としては満点を超える作品です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-02-18 11:38:29)(良:2票) 《改行有》

251.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》  つっこみ所があったとしても、つっこむ気にならないくらい面白さ際立つ映画。待ってました、こーゆーの。『フレディVSジェイソン』より好き。  『エイリアン』シリーズに比べるとホラー要素は控えめ。『何かいる・・・』ってゆーのが、まずホラー映画の恐怖の始まりなんだろうけど、この作品では『人間とのコンタクト』の前に、両者の姿をさっさと見せちゃう。つまり、最初からホラー映画として作っていないのだと思います。むしろ、見ている人をわくわくさせようとすることに比重が置かれている気がします。つまりは『エイリアンVSプレデター』の異種格闘技戦、アクションとして楽しめるわけです。それにしてもエイリアンと同じくらい人間を殺しまくっているプレデターと仲良くなってしまう展開を、あまり違和感なく見せちゃっているのですから、これは意外と脚本がうまいのでわ・・?  個人的に『惜しいな~』と思う点。それはギャラリーであるはずの人間をあまりにたくさん殺しすぎたこと。主要人物も含め、エイリアンとプレデターにあっという間に全員消されてしまいます。気付けばウッズただ一人。やはり『ガヤ』や『ギャラリー』が少ないと盛り上がりに欠けますね。  映像は暗い色調ながらも鮮明で大変見やすく、CGもなめらか。映像技術の進歩によって、こーゆージャンルの作品って凄く面白くなりましたよね。良い時代になったもんだ。個人的にはスマッシュヒットの良作エンターテイメントです。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-01-03 11:29:15)(良:1票) 《改行有》

252.  口裂け女2 《ネタバレ》  『ザ・都市伝説』的な1作目とは、がらりと作風の変わった2作目。その変わりようは驚くほどで、はじめの20分くらいで、一度タイトルを確かめたくらいホラーの雰囲気まるでなし。最後まで見ると確かにホラーなのですが、どちらかというと一人の少女と幸せな一家の消滅を描いた悲劇のドラマ。  例えば、クライマックス直前で、真弓がヨタヨタと歩いているシーンが遠くから映し出されます。普通のホラーであれば、ここは映さず、『埋めたはずの真弓が突然店の外にいる』っていう演出を選ぶのではないでしょうか。なぜならそっちのほうが絶対びっくりするからです。でもあえて、真弓がヨタヨタと歩くシーンを入れちゃう。それはなぜか。このシーンをみると、背筋がぞっとするような恐ろしさは感じるけれど、その一方でこの不憫な少女がかわいそうでしかたがなくなってくるのです。つまり、ホラーである以前に、悲劇のドラマであるという脚本を重視しているんじゃないでしょうか。  この作品の前半と後半の温度差は凄まじいものがありますが、この作品の秀逸なところはその温度差を極力感じさせないところです。気付けば全員が不幸の波に飲み込まれ、辺りに血のにおいが漂っちゃっているのが凄い。青春ドラマからの悲劇。悲劇からのサスペンス。サスペンスからのホラー。これだけのめまぐるしい展開を違和感なく見せきっています。  最後に個人的な感想を言います。美容師のほうの姉や陸上部の棒読み先輩は、真弓にずっと優しくしていたのだから、同じ殺すにしてももう少し葛藤を感じさせてほしいです。ただのザコキャラ扱いなのが悲しい。その一方で、真弓を迫害したクラスメートその他大勢のモブキャラたちになんのお咎めもなしってのも、なんか不満が残ります。  それにしてもラスト、口裂け女の第一発見者になるであろう少年から、噂話へと切り替わるのが、ホラーとしてもドラマとしても最高の終わり方ですね。[DVD(邦画)] 8点(2017-11-30 02:38:41)(良:2票) 《改行有》

253.  タイムリミット 《ネタバレ》  最初の30分くらいはまあまあ退屈。浮気相手が殺されてからがもうずっと面白い。ひたすら綱渡り状態が続く。まさに手に汗握る展開。  『目撃者』『花の贈り主』『通話記録』『麻薬で押収した金』。次から次に食い気味で重なり合うピンチの連続。そんななか聞かされる『アンは癌ではないよ。』という衝撃の事実。そして担当医はまったくの別人。ただでさえ身の危険がやぱいってときに、真相解明にまで動き出すから凄い。僕だったらすぐにめんどくさくなって、『あ、浮気相手自分です。』ってすぐ手あげちゃう。で、正直に全部話して、後は運を天に任せちゃう。しかしこのデンゼル・ワシントン演じるウィトロックは違う。全部自分でなんとかしようとする。凄い。感心します。  本来は『不倫』とか『浮気』とか、ちょっと苦手なんですが、この作品に関してはなんか気にならなかったです。まあそれがメインになっているわけではないからでしょう。それに『浮気相手のアンが夫から暴力を振るわれている。』『それを助けようとしている。』『更には癌の治療のために、いつもルールを守ってきた男がついにルールを破って、押収したお金を渡しちゃう。』主人公だけあって、やってることは間違っているけれど、なんか良い人なんですよね。ウィトロックの妻が、理由は知らんけどウィトロックと別居中でしかも出て行ったのは妻のほう、という設定も良かったんでしょう。ウィトロックにこれといったモラル面での過失が劇中では見当たらないから、結果『不倫』をしていても、彼に批判的にならずに済みます。  どうなることかと思いましたが、ラストはこれ以上ないくらいのハッピーエンドですっきり。  映画の設定をサスペンスとコメディの両方にうまく使っている良質のエンターテイメントです。[DVD(字幕)] 8点(2017-10-11 12:53:22)(良:1票) 《改行有》

254.  ラブソングができるまで 《ネタバレ》  『あなたにも書ける恋愛小説』とプロット的には同じですね。個人的にはあちらのほうが好きですが、こちらも好き。鑑賞したタイミングに10年以上の差があるので、そもそも比較はできないかもしれませんが・・・。  『二人で一つの目標に向けて力を合わせる。』というシチュエーションが大好きな私にとって、非常に相性が良い作品。更には、作曲シーン、作詞シーン、レコーディングのシーンなど、一つ一つの作業をきちんと見せてくれる丁寧な脚本。ストーリーに水を差さない程度に、コメディの要素もちゃんとあり。ソフィー(ドリュー)が緊張して声が超ちっちゃいとか、凄く面白いです。  ドリュー・バリモアの容姿は、そんなに好みのタイプではないのですが、彼女の作る表情や空気感、セリフの言い方など、彼女の演技はとてもお気に入りです。そしてラブコメと言えばヒュー・グラント。この人が演じているだけで、どの作品もなんか面白いです。また、この二人は基本的に『他者に対して寛容な雰囲気』を持っているので、見ている間ずっと心地良いのです。  ストーリーは王道。ひねりなし。ストレート一本勝負の気持ち良いラブストーリー。また、過去を引きずる2人の再生物語でもあり、サクセスストーリーでもあるので、元気がもらえます。アレックスのマネージャーとソフィーの姉家族が、第三者的視点で雰囲気を盛り上げてくれます。歌姫コーラの存在とそのスタッフの存在もスパイスになって良いですね。  コメディとドラマがちょうど良いバランスの、万人に愛される良作エンターテイメント作品です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-10-03 14:15:49)(良:1票) 《改行有》

255.  クライモリ デッド・ビギニング 《ネタバレ》  久しぶりにドキドキしながらホラーを見ました。『1』や『2』と比べても、この『3』はかなり面白いです。  病院に収容された人食い一族。言葉は話せないが、頭は良い。それを印象づける冒頭の惨劇。この導入だけで、心が釘付けになります。  そしてメインストーリー。吹雪の中道に迷った若者達が冒頭の廃病院へとたどり着く。恥ずかしくなるくらいお約束の王道パターン。でも、それがイイ!  なかなか人食い一族が出てこない。でも、冒頭の病院が舞台になっているため、緊張感のある画作りに成功しています。音楽もいいですね。  人食い一族がでてきたら怒涛の展開。ホラー映画でよくある、『主人公は知っているけれど、まわりは誰も信じない。』なんて、しけた演出は一切なし。みんなが集まっているところに投げ込まれる人体の一部。あっという間にパニックに。みんなが見ている前で吊り上げられる女性。慌てて外に飛び出し逃げようとするが、点火プラグが抜かれている。このシークエンス、無駄がなくて好きですね。  外は極寒。中は殺人鬼。どちらを選ぶか、究極の選択。  途中で女性が一人外部との連絡係として助けを呼びに行くが、結局凍死。この女性の絶望的な状況も、限られた時間の中できちんと描いて見せたのは高評価。  マイナスポイントとしては、千載一遇のチャンスに、何を思ったか『殺人鬼たちを殺すのをやめさせる』という不自然すぎるモラルが水を差す。  まあそういった気になる部分があったとしても、適度な恐怖感、ぎりぎりラインのグロ描写、スピード感、サバイバル演出、そのどれもがバランスがとれていて、一級品のホラーとして仕上がっています。[DVD(字幕)] 8点(2017-09-29 02:15:11)《改行有》

256.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》  今まで見たアメコミ系作品の中では、ストーリーが抜群に面白い作品です。  最初のうちは展開が早いうえに、少々話が複雑で小難しい。ですが、話が進むにつれて、人間関係や状況がはっきりしだすと、俄然面白くなります。  この作品ではメインの人物から脇役に至るまで、無駄な人材が一人もいません。実はジョーカーに買収されていた女刑事や、船の囚人まで、脇役のくせに脇役とは思えない凄い存在感です。  終盤のストーリー展開は筆舌には尽くしがたい、ハイスピードで怒涛の展開を見せます。  『実は生きていたゴードン警部』からの『ジョーカー逮捕』からの『レイチェル、デントの拉致』+『ジョーカーの脱出劇』の凄まじさ。これは凄いことになってきたと思ったら、ここから更にストーリーは加速。『船の爆破スイッチ』『バットマンVSジョーカー』『デントの復讐』この3つのエピソードが、完璧なバランスで同時進行する圧巻のクライマックス。目まぐるしく場面が次々と切り替わるにも関わらず、全く混乱することがありません。しかも一つ一つのエピソードのクオリティの高さ。『バットマンVSジョーカー』のステージでは、銃を持ったピエロが全員人質といった手の懲りよう。いったい、どれだけのサプライズを用意しているんだと、その結末を固唾を呑んで見守ること2時間30分。なんと、そんなに時間が経っていたのかと、まさに時間を忘れてしまう完璧なエンターテイメント作品。  もう見応えは抜群なのですが、正直後味はあまりよろしくない作品。ハッピーエンドとは程遠い内容。こーゆー作品にはついついハッピーエンドを求めがちな私にとっては、辛い結果となってしまいました。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-09-08 04:14:52)(良:1票) 《改行有》

257.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》  特に興味のあるジャンルでもない、にもかかわらず、そんな私に飽きさせることなく見せきった。テンポの良さと演技力、そして音楽で否応無く物語りに引き込むパワーがある作品です。素人にはわかりづらいジャンルであるのは間違いないのですが、少しでもわかりやすく見せようというプロ意識を感じます。おかげさまで全然知らない業界の話なのに、9割以上は理解しました。これって何気に凄いことだと思います。  ストーリーは酷評されがちですが、個人的には好き。  ミランダの解任を知って慌てるアンドレア。でもミランダは周りの人間の何枚も上手。家族のことでは一瞬人間的な弱さも見せるが、仕事では一部の隙も見せない。この徹底した強さと冷徹さが良いですね。この役柄を演じきっているメリル・ストリープの貢献度は高いです。そしてこの人の話し方が、また貫禄と気品を備えていてぐっときます。  エミリーやナイジェルといった仕事仲間も、それぞれプライドと信念をもって仕事しているのがかっちょいいです。そのエミリーやナイジェルに残酷なまでの仕打ちをするミランダ。にもかかわらず、ミランダから離れない二人。手放しで賛成はしがたいですが、カリスマってまさにこーゆーことを言うのでしょうね。  ただ、『ミランダが凄い』というのが、説明台詞でばかり伝えられてくるので、その凄さを実感できるようなエピソードがもう少しあると良かったかもしれないですね。権力をかさに好き放題やってるブラック上司の面ばかりを強調しすぎているような気がしないでもないです。  あと、コレ観た後に仕事すると、なんかモチベーション上がってます。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-08-16 16:10:53)(良:3票) 《改行有》

258.  ソウ6 《ネタバレ》  今までのシリーズに負けず劣らずのショッキング映像でスタート。このシリーズのファンなら間違いなく満足できるレベルです。はっきり言って、6作目にきて、いまだ『痛さ』の形容がパワーダウンしないだけでも、非常に頑張っていると思います。  本編では、ジグソウならではのゲームが盛り沢山。今回のテーマは『命の選定』。悪質な保険会社にぴったりのテーマ。保険会社に煮え湯を飲まされた経験がある人ならば、むしろ爽快にすら感じるかもしれませんね。つまりは、今までの犠牲者と違い、同情の余地が極めて少ないのであります。  また、保険会社のウィリアムの回想シーンが非常にわかりやすくバックグラウンドを教えてくれるのが良い。  全滅パターンが多かったシリーズで、今作の『テーマ』と『ゲーム』の性質上、生存者が結構いるというのも大変興味深い。かなりテーマを反映したゲームとなっているのではないでしょうか。  そしていつもの『連続テレビドラマ』のパート。こちらはいつにも増して緊張感があって良かったですね。  生きていたペレーズ捜査官。追い詰められていくホフマン。これだけでも面白いのに、今作ではジル・タックの回想シーンがプラスされ、新たなる事実が次々と判明します。特に、アマンダに対する評価は、この作品を見ると180度変わること間違いありません。  相変わらず今までのシリーズを見ていることが大前提の作品ではありますが、それだけの価値があるクオリティに仕上がっています。  これだけの内容を90分にまとめきるのも何気に凄い。[DVD(字幕)] 8点(2017-07-23 04:05:49)《改行有》

259.  スカイ・ハイ(2005) 《ネタバレ》  こーゆー学園ヒーローもの、大好きなんですよ。よって採点はかなり甘め。  わかりやすいながらも、道徳性を含んだストーリー。この辺りはさすがディズニー。  汎用性の高い能力を持った『ヒーロー組』。マニアックな能力の『サイドキック組』。個人の性格や人格、努力が入り込む余地は無く、『才能』のみで『勝ち組』と『負け組』に二分される社会。スーパーヒーローである主人公の父親でさえ、その社会通念に支配されています。それに対し、主人公や幼馴染の女の子は、『力』がありながらも、その決まりきった慣習に疑問を投げかけるわけです。『本当にそれは正しいことなのか。』『そもそもヒーローとは。』ってね。  最終的にこの作品では、『力を持つもの=ヒーロー』という図式を崩していきます。ヒーローとしての資質は、その心のあり方が大事なのだと。そして終盤の戦いでは、サイド・キック組が一見役に立ちそうにない能力で活躍します。つまり、どんな才能を持っているかより、持っている才能をどう活かすかが大事だと教えてくれているんですね。そーゆー結論を押し付けがましくない程度に、エンタメにポップに表現しちゃうディズニーはやっぱイイ。  まあいろいろ言いましたが、こーゆー作品はもう難しいこと抜き。『楽しい』か『楽しくない』か。それが大事。そーいった意味では、『スカイ・ハイ』は間違いなく楽しい。見ていてずっとわくわくします。色彩豊かでバラエティに富んだ極上のエンターテイメント作品です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-07-22 04:08:06)(良:1票) 《改行有》

260.  ゾンビーノ 《ネタバレ》  ブラックユーモアここに極まれりといった傑作。牧歌的な雰囲気。だけどいつも『死の匂い』を感じさせる日々。その生活に順応し、感覚がマヒしてしまっている人々。なにもかもが、日常的で、非日常的。こーゆーシュールな世界、大好きです。  『ゾーン』と呼ばれる地域と、フェンスで完全に区切られている安全な町。『進撃の巨人』のようなプロット。このゆるーい閉塞感がまた良いです。  ストーリーはティミー&ヘレン(人間)と、ファイド(ゾンビ)の心の交流がメイン。  だけどこの作品、『主観』と『音楽』を変えれば、かなり悲惨なホラー映画へと早変わり。  なぜならティミーは、自分の目的のために周りの人間を犠牲にしちゃう、とんでも野郎だから。  一番ひどいのは、『ゾンビ返却口』でのひとコマ。『連れて行かれたファイドに会いたい』という涙がでちゃうような目的のために、他人のゾンビを暴走させるという鬼畜ぶり。『ゾンビに人を襲わせて、お目当ての人に会いに行こう』、頭のネジのぶっとんだ作品。  こーゆーモラルの崩壊した作品は、好き嫌いが分かれるところでしょうが、僕は大好きです。  [DVD(字幕)] 8点(2017-07-09 16:58:15)(良:1票) 《改行有》

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