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261.  ジャックはしゃべれま1,000(せん) 《ネタバレ》 最後に3枚残った時「I love you なんてオチだけはやめろよ」とヒヤヒヤしましたが、そこまでではなくてホッとしました。しかし、最後に残した3語がテーマであるなら、この映画はもうちょっとアダルトチルドレンの物語として内容を盛り込むべきだったかも。そしたらすごく感動できたかも。設定はすごくいいと思います。自分は生きている間に、誰にどんな質の言葉を発しているのか、言葉の使い方を意識させられた初めての作品でした。実際はあと何枚残ってるか木のそばにいなければ確認などできないから、最後の1単語が言えなかったりするかも。そんなヒヤヒヤまで織り込んでくれて、部下のサポートで残り枚数を確認しながら、ラストに言いたい言葉を1語足りない状況のなかで別の言い方を見つけ出して放つとか、そういう工夫を加えてくれてたら、もっと見応えあったかもしれません。自信ないけど、あの白服の宗教家は『トゥルー・ライズ』のテロリストだった人かな? とにかく何かの映画で見覚えあるけど、上品なイメージを演じているのが新鮮でした。[DVD(吹替)] 5点(2013-04-07 08:34:07)

262.  テルマエ・ロマエ 《ネタバレ》 お気楽コメディを相手に言うことでもないでしょうが、日本の風呂を真似ただけと自分を責めすぎることも、それに反論する上戸のセリフも、嫌いです。とくに反論の言い分は説得力なさ過ぎて、かえって泥棒の詭弁みたいに感じてしまった。なんかあれがまかり通るなら、中国のミッキーやドラえもんやキティやガンダムも、その論理でいいのね? ただ、良いと思ったものを素直に(中国みたいに劣化させず、すっとぼけず)取り入れていくことは悪いことじゃないと、それだけ主張すればいいのに(あの時代、意匠だの著作権だの、そういう問題には悩まずに良かったのだろうし)。))BILINGUAL(( がウケマシタ。前半のローマの映像は、ちゃんとした大作洋画に匹敵するくらい質が高かったと思います。[DVD(邦画)] 5点(2013-04-07 07:58:15)(良:1票)

263.  プロメテウス 《ネタバレ》 ここで散々なレビューを読んでいたので、期待なく観たことが良かったのか、結構楽しめました。ウェイランド(ガイ・ピアースだとかまるで気づけません)がホログラムで登場する時『エイリアン』のテーマが流れます。予備知識なしで見ても、エイリアンのファンだったらこれがエイリアンと絡む作品だと早いうちに気づく仕掛け。「作っておいてなぜ破壊するのか?」という問いは、いろいろなことに思いが及んで考えると楽しいです。「みんな結局死ぬのに何のために生まれるの?」とか、子殺しに対して「産んでおいて何で殺すの?」とか、「人間は神という存在を考え出し信じたのに、科学が進歩したら何で信じなくなって冒涜するの?」とか、逆に「神が人を創造したというけど、じゃ何で殺し滅ぼそうとしたりもするの?」とか、映画でも触れられるように「ロボットとか作る人間は? 作られるロボットは?」とか… 芸術家が何か作品を作って、納得できずに全て壊して一から作り直す場面を想像してみたり…。地球の人間が彼らによって作られたのだとしたら、人間は完璧な創造物でないから、納得できずに潰して一から作り直したかったのでしょうかね。そういえば『エイリアン』ではアンドロイドがエイリアンのことを「完璧な生命体だ」とか賞賛してた気がします。スペースジョッキの宇宙人がホログラムで走るシーンは嬉しかったです。冒頭シーンで自らの身体をバラしちゃうところ見ると、彼らも主ではなく「道具」なのでは? ところで、監督としては「せっかく名作『エイリアン』作ったのに、なんで駄作シリーズ化してぶち壊すの?」って気持ちもあったかもですよね。で、創造主が一旦駄作シリーズをぶち壊して再生を図ったという感じでしょうか。映像がいいです。開腹シーンも印象的でした。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-04-05 01:40:56)(良:1票)

264.  幸せへのキセキ 《ネタバレ》 斬新さや派手さは一切なく、全体的なムードとしては地味なので、誰にでもオススメという感じではないと思いますが、とってもいい映画だと思いました。登場人物それぞれがよく描けていて脚本がとても丁寧だと思います。父と息子の確執も、娘の可愛らしさも、亡くした妻への引きずる思いも、動物園で出会う女性と女の子の魅力も、主人公の兄も、ヒゲおやじも、全て印象的に出来上がってて手抜かりがない上手さだと思いました。最近の映画でこれだけキャラクターそれぞれをしっかり印象的に描けてる映画は貴重だと思います。「なぜこの動物園を買ったの?」になんて答えるのか気になっていたら「いけない?」という返事。僕にはとっても印象的だったこの切り返しが、ラストに泣かせるとは思ってもいませんでした。とっても上手い映画だと思います。いろんなシーンのコミュニケーションのやりとりが記憶に残る作品です。[DVD(字幕)] 9点(2013-03-18 10:23:20)

265.  ヘルプ 心がつなぐストーリー 《ネタバレ》 10点か9点かで迷いました。前の方が書いていらっしゃいますように 、少し厳しい描写が控えめで、当時の黒人の生活にのしかかっているバックグラウンドやばれた場合の恐怖が弱めになっているかも。日本人にはこの当時の黒人差別に関してあまり馴染みがないから、もう少し酷いところを示してもよかったかも。以前観た『カラーパープル』『プレイス・イン・ザ・ハート』『ミシシッピー・バーニング』などがそこを補ってくれた感じです。「アメリカの娘たちの会」の会長は『カラーパープル』でソフィアを雇ってた車運転おばさんで、チョイ役だけど意識した配役だったのかな? 書くことは自分を救う、みたいなことをセラピー分野で聞き覚えがあるけど、タイトルはそういう意味が込められているんでしょうね。「汚い」「病気が移る」とトイレを別にするのに、そういう存在に食事を作らせて平気で食べてる状況が愚かで、そこにしっかりとツッコミいれたエピソードが良かったです。『カラーパープル』の唾入りレモネード思い出しました。スキーターの彼氏とのエピソードもなかなか良くて、その分成り行きが残念でした。スキーターの母親は目つきが印象的な女優さんですが、適役ですね。あの顔つきが後に非常に活かされて印象的ないい場面があります。シーリアとその旦那さんもいい人で、良かった! 胸がスカッとするシーン、気持ちが優しくなるシーンが良質の作品でした。[DVD(吹替)] 9点(2013-03-14 13:55:41)(良:1票)

266.  フライト 《ネタバレ》 ゼメキスの作品は好きなものが多く、期待しすぎていたのか、わりとガッカリでした。「あなたの意見は?」と求められて「ん~、わかんない!」と答えるのは誉められないお国だからなのか、「I don't know」と答える選択肢が頭の中に微塵もないかのようなクライマックスの狼狽ぶりに、僕の頭の中は「?」で一杯になりました。酒飲みまくって充分眠らず目覚ましにドラッグという主人公が悔い改め、そういう態度で人命預かる仕事に臨んだことについて罰せられてもいいですが、事故の責任の所在は別なんじゃないかという思いで、観た感想は釈然としません。「それはそれ、これはこれ」って考えはないのですかね? 尾翼の交換を怠った問題は触れられたけれど、「誰のせいで事故が起きた?」という点において明確なオチに至らず、主人公が責任のなすり合い合戦の犠牲になったようにしか感じられませんでした。ラストも、息子の態度の変わり様のわけが分からず、とって付けたハッピーエンドにしか見えなくて、ちょっとシラけてしまいました。結局、お酒とかドラッグに対する依存の話しで、軸がブレまくり。脚本に説得力がないと思います。ジョン・グッドマンが良かったです。[映画館(字幕)] 5点(2013-03-08 19:54:44)(良:1票)

267.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 作られた感動をグイと持ってくることはなく「♪ なんでもないよ~なことが~ 幸せだったと思う~」的なオチをじっくり見せるラストシーンは印象には残りました。特別に気を張らずに、ただ同じ時と空間で過ごすだけでも、深刻な家庭崩壊は避けられるかもしれませんね。けれど、やっぱり全体的にインパクト弱かったかなと思います。妻の浮気相手と対面したのがピークでゆっくり着地していった感じです。『バックマン家の人々』でキアヌが演じた役どころのような、長女のボーイフレンドが「なんか、いい奴じゃん」みたいな印象を残しました。ハワイなんだけど、全体的に薄曇りふうに抑えられた色調や天候はどういう意図を狙ったんでしょう。奥さん役って、冒頭のボートシーンの一瞬以外、健康時の回想シーンも一切なく、徹底して植物状態の演技だけでしたね。彼女の人となりを全く本人の姿で描かない意図はどういう狙いなんでしょう。見終わったあと、そういうことが引っかかってしまう出来でした。[DVD(吹替)] 6点(2013-02-05 23:14:36)

268.  ミッドナイト・イン・パリ 《ネタバレ》 ウディ・アレンの作品はこれまで『カメレオン・マン』と『カイロの紫のバラ』しか観たことがありません。カイロの…にちょっと似た設定にも思えましたが、過去の有名人たちと交流していくストーリーはワクワクしました。僕個人は生きたヘミングウェイとロートレックと交友を深めてみたいです。同じ時を生きても場所が違えば出会わないことを思うと、人と人との出会いというのは奇跡的なものだなと思いますし、この映画のように時代を越えて人と人が交流できたら素敵でしょうね。想像力が豊かであれば、過去に遺された作品を通して作家と会話できるのかもしれません。雨のパリを歩くのが好きな主人公に付き合ってくれる人間が誰も現れないことに、とくに意識していませんでしたが、最後のシーンに「そういうの、けっこう大事だよねー」と、ほろっとしてしまいました。楽しめたし終わり方も好きですが、1回観ればもういいかな…という感じではありました。[DVD(吹替)] 6点(2013-02-04 21:49:12)

269.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 私は良質のSFというのは科学的理屈やディテイルに完璧こだわることではなく、いかに人間や社会というものを描けているかどうかだと感じています。タイムパラドックスもののセオリーがどうたらこうたらと、物語が伝えたい本質とさほど関係ないことにうるさい人たちに、この作品の評価を落とされてしまうのはとても残念な気がします。この作品は2作目までで終わらせとけば良かった『ターミネーター』シリーズの愚かなループと、『マイノリティー・リポート』がうまく描くことのできなかった部分に、強烈な答えと光を提示してくれたと思います。私がこの映画を観て強く感じたことは「世界を良くしたいなら、まずは自分の子供を愛して大切にしっかり育てなさい」ということでした。最後に復習に来るキャラクターでさえ、自分を拾ってくれた悪人に自分の存在価値を認められたいという愛情を欲しているし、すべてのキャラが自分と関わる者との絆を大切に思っているわけですが、その大切にする方向や方法が問われてる映画だったと思います。ひとりひとりが他者への思いやりを持ち、かつ家族が愛し合って健やかに心を育て合うことができれば、社会は未来は良い方向に向かうはずだと、そういう魂を感じる良作でした。子役、上手い子を見つけたなと思います。幼くして持つ重い枷に潰されまいと、同年代に比べてしっかりした判断行動を見せる健気で逞しく孤独を秘めたキャラに合った目をしてました。[映画館(字幕)] 9点(2013-01-22 18:34:05)(良:2票)

270.  アポロ18 《ネタバレ》 設定に興味を持ったのでレンタルしましたが、宇宙グモ(月グモ?)の出現でテンション一気に下がりました。「こんな幼稚な映画に興味を持ってしまった」とゲンナリ。ただの怪物ものだったとは…。もっと国家間の問題や陰謀が絡んだフェイクを期待してしまいました。エイリアンものとしてアポロ絡みのフェイクドキュメントするなら、どうやって生命エネルギーを維持して種を保存してるのか、普段存在しない人間の体に入り込んでどうしようってのか、嘘なりに科学的設定なり考察場面なりないと、SFとしてつまらないです。そんなことどうでもいいっていう宇宙版「パラノーマル・アクティビティー」だったとは…。全編、発見されたフィルムからの編集って「この場面で誰がこのアングルにカメラセットして記録してたんだ」と思ってしまう部分が多すぎました。最近の映画界の未知の生命体のクオリティは幼稚が過ぎます。いい加減イカタコカニクモハチュウルイを離れて、昔見た『アンドロメダ…』みたいに科学少年の心をときめかせるような存在にチャレンジして欲しいものです。[DVD(吹替)] 4点(2012-12-24 03:47:14)

271.  ふたりにクギづけ 《ネタバレ》 結合双生児の人生について深く考えたことがなかったのですが、コメディながら「そうか!」と気づかされることが多々ありました。けっこう微笑ましいシーンや笑えるシーンがあって良かったです。メリルのシーンは意外と少なく、ラストも唐突に再登場ですが、シェールのやな女ぶりの演技がいっぱい見れます。物語のオチとして特別な感じはないですが、結合双生児の生き方というものについて初めて考えるきっかけを与えられた点でとても貴重に感じました。エンドロールが始まっても鑑賞をストップしないで見てもらいたいです。僕はエンドロールに一番感動しました。[DVD(吹替)] 6点(2012-12-20 03:50:18)

272.  ミッドナイトクロス 《ネタバレ》 ずいぶん昔に観たきり長く観なかったのは、あまりに悲しく切ない終わりだったからです。でも、久々に編集室をグルグル回るカメラワークを見たくなってレンタルしました。『殺しのドレス』のラストの展開を思い出すチープな3流恐怖映画の冒頭は、この時代のパルマらしい始め方。『サイコ』もろパクリのシーンがやって来て、すっかり忘れていた展開に大爆笑してしまいました。このシーンが何度か笑いを引っ張って行きますが、何度も笑わせておいて、最後はグッと切なくさせる。卑怯なほど上手いと思います。バッドエンドの作品でお気に入りというのは、あまりない僕ですが、再鑑賞してみてこの作品の尾の引き方はそれほど悪いものじゃないなと思いました。とても上品です。連続写真と録音テープをシンクロさせていく工程も、ワクワクするショットで、僕はデパルマはやっぱり『キャリー』『殺しのドレス』『ミッドナイト・クロス』の3本が映像作家として最も冴えてピークの時だったと感じます。ラストちょっと油断すると泣きそうで「デパルマってこんな感性の表現できる人だったんだ」と思いました。キャリーのいじめっ子カップルのまた違った演技を楽しむのもよし、殺しのドレスの娼婦と刑事の違う掛け合いを楽しむのもよしです。[DVD(字幕)] 8点(2012-12-15 21:47:11)

273.  CUT(2011) 《ネタバレ》 途中まではかなり面白く思えたし、単に視覚上のことでも主人公が夕暮れの屋上をグルグル走るシーンの色調とかとてもいい感じに思えたりしてました。けれど、主人公が熱く訴える思いの中あれほどの借金をしてまでどんなフィルムを手がけていたのか、そこは全く描かれていかない。結局、主人公は借金を返すために殴られるだけの人物像に成り下がって行く。ヤクザの事務所だかなんだかも、あれほどスペースをとってしまうボクシングのリングが常設してあって、常設するからには普段ヤミの賭けボクシングだの一応プロの選手育てているだの何か利用されているはずだけど、その描写はちっともないお飾り。あんなリング設備がありながら、まともなサンドバッグの打ち方する人間一人登場しない。主人公の殴られ屋は、たとえ腹だけだとしても素手で何発も受けてたら、回復が追いつかないから連日営業は絶対無理! アバラだって絶対ヒビはいるはず。それを顔面まで素手パンチを無数に受けるとか、死んじゃうだろうし、そうならなくても失明するはず。この映画を作った人たちは現実の痛みもよく知らないバーチャルどっぷり世代なんでしょうか? このバカバカしい描写がずっと続く中で「本当の映画というものは…」みたいなことを言われても「あんたらこそ、分かってないんじゃね?」という気分になっていく。 最近の映画に言いたいことの気持ちはとても共感できるけど、それ言う君がこんな程度の作品かい…て話です。[DVD(邦画)] 3点(2012-12-12 15:40:16)

274.  ブレーキ(2012) 《ネタバレ》 「リミット」にすごく似た作品。「リミット」の観終わったあとの気分悪さに比べたら、この作品はそういう気分にさせられずにすみました。ただ、それが映画の質として良いことかといえば、この映画がラストに意図したことを思えば成功しなかったということだと思います。完全にネタバレになりますが、あまりに壮大なドッキリ。「ゲーム」に比べたら、よっぽど納得できるドッキリですけどね。そこに説得力が出るのは犬と飼い主が生きていたシーンがあるからですが、このオチからなかなか終わらずズルズル続く展開は「キャリー」「殺しのドレス」「エイリアン」「トゥルー・ライズ」などでパブロフ的にインプットされているので、もう一つ展開が待っているのがバレバレ。そうなると、当然最後のオチは誰もが考えてしまうところだと思います。そして思った通りになります。しかも、隠し通した秘密のバレ方が偶然を頼りすぎたお粗末さで「うっそ~」です。このために犬と飼い主のお芝居まで準備していたなんて、なんか細かすぎるというか、チャチというか…もっと頭脳戦による情報収集力があるんじゃないかとか、どうせ殺すなら物凄い拷問という野蛮な手も存在するんじゃないかとか、そういうことを考えてしまうので、最後の最後はやはりチャチです。やるとしても、やっぱりそうだったのかと匂わせたところでスマートに終わった方がいい余韻が生まれたような気がします。最後の方になってトム・ベレンジャーを初登場させる演出は良かったと思います。 他の方も仰ってますが、タイマーは意味不明ですね。タイマーの裏に存在するルールが全くない見えてこない(何度も何事もなく0になる)ので、思うほど緊張を高める効果はなかったと思います。[DVD(吹替)] 6点(2012-12-08 10:58:48)

275.  テイク・シェルター 《ネタバレ》 主人公の役者さんは花がなさすぎる。その彼の成り行きばかりをスローで展開するストーリーは絵的に見応えがなさすぎでした。シェルターに避難したあと、なぜ主人公本人に扉を開けさせることに固執するのか、心理学的な克服を思ってのことでも、なんかイライラ。 セラピーはたとえば「宇宙人が侵略してくる」と現実に真剣に受け止めにくいような話をされた場合に、それを信じてあげることではなく、言っている本人が本気でそう思っていることを否定せず認めてあげることだったような気がする。 なぜ主人公にだけ特異な予知夢(実際は現実になるまで予知夢であるかすら判断しようがないもの)が訪れるのか、そっちの方が大きな問題と思うが、まぁ映画では彼の夢がとうとう現実になることで、その後彼の能力は大きな注目を集めることになるのかもしれない。 けれど、そうなるまでは、普通どんな人だって信じてあげるのは無理。軽はずみに何でも信じてあげてたら、振り回されて大変なことになります。 大事なのは、言っている内容を何でも信じてあげることではなく、そういう意識と戦っているという事実をしっかり受け止めてあげることだと思う。[DVD(吹替)] 2点(2012-12-03 12:33:49)《改行有》

276.  ツリー・オブ・ライフ 《ネタバレ》 小説で新人賞獲ろうとかって場合、ラストにどれだけスゴいオチが待っていようとも半分も読む気になれない作品はダメだとか聞いた記憶がありますが、この映画はまさにその部類のものだと自分は思います。壮大な時空を追いながら、ある親子の絆を描こうとする試みなのかなんなのか僕にはわからないけれど、広大な時空を舞台になぜ人類全体の描写ではなくある特定の特異なタイプの親子の絆一つに絞り込むのか、そこにどういう意図なり効果が期待されるのか、作品の半分も付き合う気持ちになれないです。つかみは全然OKじゃないし、その上に半分も見続ける気持ちにさせないなんて、やっぱり上手なストーリーテリングではないと感じてしまいます。壮大な時空にひと組の親子というだけならまだしも、ポルターガイスト現象みたいに椅子が勝手に動いたり、人が宙に浮いたり、さらに意味不明。我慢強くずっと見守ったからといってラストにすごいオチが待ってるわけでもないです。どれだけ有名で認められた映像作家だろうと、自分がどれだけ見る目のない低脳であろうと、この作品に真摯に付き合えない自分でいることに何のマイナスも感じない。この作品を理解できる感性が自分に備わっているとしても、これはかなり観るタイミングを選ぶ作品だと思う。キャッチコピーが気になってレンタルしたのに。。。0点を付けないのは、とくに不快でもないからです。 ただ「分かる人だけ分かってもらえばいい」みたいな姿勢は商業媒体でやっている以上、作家として失格なんではないでしょうか? 「父さんのこと嫌いでした」系なら、これ見るのに時間割くより、いつまでも同じことうだうだ繰り返してる某アニメを見る方がまだ価値がある気がします。【11/28追記】 悩みも心配事もない落ち着き切った平穏な時に再鑑賞。 多分、万物の誕生・成長・進化と神(法則=ルール)の物語。キャッチコピーの「父」とは多分「神」に変換可。宇宙を作り出し、生命を生み出し、人に「我々は一体いつどこからなぜやって来た?」と意識させた時、哲学や宗教や道徳や芸術や科学が生まれ、人は自らのルーツへの意識からあらゆる分野の発展と発見と進化を遂げた。なのに理不尽な不幸はなくならない。そんな神など嫌いでした…けれども…って話だと受け止めました。幸福には当たり前で感謝なく、不幸には強い不満を訴える、その対比は雄弁。涙の出る良作と認識。1点から大幅変更です。[DVD(字幕)] 7点(2012-11-28 12:49:40)

277.  おじいさんと草原の小学校 《ネタバレ》 一点の迷いもなく10点満点です。とても素晴らしい作品だと思います。多くの人に観てもらいと思ったはじめての映画です。 主人公が国を守るために払った大きな犠牲について、とても残酷なシーンが幾つかあります。当人が受けた拷問の回想シーンと、彼の家族が失われるシーンは非常に辛いものです。そのためにR12指定作品になっています。 けれど、そこの描写をオブラートに包んで適当に流したのでは、こうした犠牲と戦ってきた人の内に秘める思いなど分かるはずもなく、これらをしっかり目をふせずに描いた姿勢は力強い意思を感じます。 吹き替えもなくR指定なので、11歳の我が子には見せるつもりはなかったのですが、パソコンをいじっていたのをやめてテレビの前で見始めました。小学校教育無償化で押し寄せる子供に混じって一人の老人が通学を希望するという冒頭に引き込まれたようで、しっかり集中して見ていました。 途中で友人と外に遊びに出るつもりでいたらしいのに、物語に完全に引き込まれてしまって、結局最後までジッと鑑賞していました。 これまで息子の前で泣いたことなかったのに、とうとう涙が抑えられず何度か泣いてしまいました。 辛い過去の記憶に人が引きずられる時、第三者は「忘れなさい」「手放してあげなさい」とか言う。でも、本当にひどいことっていうのはそう簡単に忘れたり無条件に許したりできるものじゃない。そうあるべきだし、だからこそ人間には「絶対にやってはいけないこと」があると思う。 だから、この物語の主人公が首都まで出向き訴える言葉は、非常に価値の高い、魂のこもった言葉です。そして、それが恨み辛みのための抗議ではなく、人々が前進するための静かで気高い叫びでした。このシーンがかなり大きな山場ですが、そのあとに訪れるシーンにも何度か泣かされてしまいました。 どっしり感動作です。残酷シーンはなんであれダメという人以外には是非見ていただきたいオススメの映画です! [DVD(字幕)] 10点(2012-11-24 13:16:06)《改行有》

278.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 一度見ていたのに、覚えてなくて二度レンタルしてしまった。なんか話が作られすぎであり得ない。どんだけ狭い世間で生きている人々なのか…。あまりにも無関係の人々がみんなどこかで関係しすぎ。舞台はどんな田舎だよっ‼[DVD(吹替)] 4点(2012-11-14 18:36:47)

279.  OUT(2002) 《ネタバレ》 初見は映画館でした。原作もテレビドラマも触れずに観て、かなり面白くて印象に焼き付いていたので、久々にDVD借りて見てみました。「よくやりました、許す!」と思ってしまう発端事件なんですが、その女が飄々と主人公を巧みに利用する展開に「どういう女じゃ」という呆れと怒りと、他人事ならではの可笑しさ…そのなんとも言えない微妙なバランスが好きです。発端を作る妊婦は映画館で見た時と変わらぬ印象で、冒頭以外とくに大して印象に残らない。映画館で見た時から印象に残るのは原田美枝子と倍賞美津子だけど、原田美枝子の演技はこんなにもリアリティがなかったかとDVDで見直してビックリ。その分、倍賞美津子は再見してみてなおさら印象に強く残ることになりました。もちろん寛平ちゃんもスゴイのでよく覚えてます。まるで覚えてなかったのは二段ルーおばさん室井滋。この殺人と解体の物語をコメディ色に染める大事な配役なはずですが、おそらく割り当てられたキャラが自分の生活圏では考えられないリアリティのないバカ女ぶりだからかもしれません。原田美枝子と倍賞美津子の演じる役は実際にたくさんいそう。原田美枝子のキャラは旦那と息子があんなふうなわけが描かれなさすぎて感情移入できませんが、倍賞美津子の位置はリアルで気が重くなります。原田美枝子が夫と息子を捨てて家を出て行くの、もっとスカッと気持ちよく感じれる前振りが欲しかったです。[DVD(邦画)] 6点(2012-11-14 18:09:44)

280.  鬼が来た! 《ネタバレ》 恨み憎しみを吐くつもりが、通訳から教わった言葉は全く別の言葉だった…というさわりだけ知っていて、ずっと気になっていた作品をようやく見ることができました。そのさわりの設定と、時折挟まれる笑いを誘うシーンで、ハートウォーミングな展開を信じて疑わなかったのですが、酒塚の登場でとんでもない展開に! 人間の愚かさと弱さからくる醜い部分をずっしりとボディブローされた気分です。主人公のチアン・ウェンと酒塚役の澤田拳也の存在感は、それぞれにすごく良かったです。澤田さんの登場シーンは「どっからこんな日本人俳優を見つけてきたんだ」と思うほど異様な目力を放っていました。調べてみたら、あの立派な体格から想像したとおりアクション系の俳優さんだそうで、それが少し残念です。いい監督さんに育てられたら、黒澤明作品の三船敏郎みたいな存在感を出せる人に思えます。主人公のチアンさんもすごく映画の空気感を高めていたと思います。その馴染みやすいキャラ建てがラストで香川さんを凝視する表情は脳裏から離れません。その瞳が観るラストシーンだけが鮮やかなカラーとなって人の醜さを映す。たまりませんでした。やりきれないです。やりきれないけど、嫌いになれない、良質の作品だと思います。 絵的には、恋人の顔が逆さまに映されるカットが印象的でした。主人公役のチアンさん自身が監督なんですね。[DVD(字幕)] 8点(2012-10-17 00:24:54)

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