みんなのシネマレビュー |
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2862. カミーユ・クローデル カミーユが実在していたとは知りませんでした。全て実話?ロダンが盗作した事も?だとしたらひどい話ですね。ロダンへの想いを断ち切れず壊れてゆく姿は痛々しいです。ひどい目にあったけど、いい事もあったのだからと前向きにはなかなか考えられないものなのでしょうか。道ならぬ恋は、何時終わりになっても本望、別れ際はきれいにという覚悟を持たずにするものではないと思います。カミーユもきれいに別れる事が出来れば、新たな恋にめぐり合う事も可能なはずです。素晴らしい作品を世に出す事も出来たはずです。6点(2004-02-09 22:51:28) 2863. 鉄道員(ぽっぽや)(1999) 外国映画特にアメリカ映画で夫が仕事一途な夫婦は、相手の心の痛みに気付こうともしないで自分だけがどれだけ傷ついたかをお互いにまくしたてて離婚へというシーンをよく見かける。この夫婦は夫が一途に仕事を愛し仕事に誇りを持ち真っ直ぐに生きてきたからこそ妻もついていったのだろうし、そういう妻だったからこそ不器用にも最期まで鉄道員をまっとうしたのだと感じた。こういう夫婦のありかたは羨ましく思う。7点(2004-02-06 00:34:57)(良:2票) 2864. 終電車 《ネタバレ》 ナチス占領下という時代に芝居を愛し芝居を続けようとする者たちの心意気を感じた。マリオンとルカとベルナール、三人の心模様が絶妙に描かれていた。悲しい結末を予感していたので、あのラストは嬉しい驚きだった。カーテンコールに応える三人を見て、これからこの人たちはどう過ごしていくのだろう、続編を作って欲しいと思った。監督が亡くなられているのが残念だ。7点(2004-02-05 16:22:45) 2865. 父の祈りを IRAと警察当局双方の卑劣さに怒りで煮えくり返った。この作品を見た翌日歯は痛いわ胃は痛いわでかなりなダメージだった。こんな抗争には必ず一般市民に犠牲者が出る。父の淡々としているが、どんな苦境にあっても節を曲げない強靭な心を持ち心底息子を想う姿に胸が熱くなった。その生き様が自分は力尽きても遺志を受け後に続く者を残したと思う。凄い作品だった。9点(2004-02-04 18:49:15)(良:1票) 2866. 隣の女 ラストのマダムジューヴの台詞がベルナールとマチルドをスバリ言い表しています。空家で体を重ねる二人。何時までも苦しむ恋を続けるのだろうと思った矢先の結末に、側に居て欲しいと切望するときに限って居てもらえない、道ならぬ恋の現実、道ならぬ恋の寂しさを腹に呑み込めない者の行き着く果てを見るようでした。自分はマダムの台詞の逆が幸せなカップル、夫婦、不倫の二人だと思います。7点(2004-02-02 00:32:39)(良:4票) 2867. 恋のためらい/フランキー&ジョニー 人を愛したい、信じたいけれど、裏切られて傷つくのはもうこりごりなのよというフランキーの思いはとても共感できる。ジョニーの「不幸は防げないが起こった時には俺がいる」と包み込むような想いに彼女の頑なな心が溶けていく。アル・パチーノの自然な笑顔がとても印象的で、乾いた心に染み入るラブストーリー。8点(2004-02-01 09:25:37)(良:1票) 2868. ユージュアル・サスペクツ かなり早い時点でカイザー・ソゼが誰かうすうす解ったけれど、どこで正体を現すかとラストまで結構楽しめた。冒頭のキートンの表情はたまらない。あのシーンは忘れられない。6点(2004-01-31 10:17:41) 2869. ホタル(2001) 戦争で亡くなられた方の無念さは言うまでもないことだが、残された者としての辛さを感じた作品だった。「俺達は二人でひとつだろう」という言葉に、懸命に生きてきた夫婦の絆の強さを感じた。現在、生活していて国に対して文句は山ほどあるけれど、戦争していないのは心の底からありがたい事だと感謝している。未来永劫起こらない事を祈りたい。7点(2004-01-30 00:13:42) 2870. ゴースト/ニューヨークの幻 愛する人を残し死んでも死に切れない切ない想いを感じた。かなり良く出来たストーリーで、オダ・メイが登場してから一気に目が離せない展開になった。オリジナル脚本賞と助演女優賞は納得出来た作品だった。ただ、復讐を果たすにしても、ああいう形で果たされたのは残念だった。7点(2004-01-29 00:15:56) 2871. ダンジョン&ドラゴン 結局、伝説の杖って必要あったのか?このストーリーは酷い。正義の面々も貧弱で魅力無しだし、迷宮を進むっていっても僅かだし、つまらなかった。ダモダーに1点と、何時もの狂乱を心の奥底に秘めた紳士ぶりとはうってかわって、見るからに狂乱丸出しで「こんな役もやってみたかったぁ」とばかりに、楽しそうに絶叫しているアイアンズに2点。3点(2004-01-27 23:19:08) 2872. 運命の逆転 《ネタバレ》 クラウスの無表情な中に心の中の荒涼とした様子が表れていた。殺したのか否か、結局わからない。「弁護士はユダヤ人に限る」という台詞には大賛成。アイアンズはこの作品でオスカー受賞したけれど、自身「受賞はタイミングだ」と述べているように、自分としてもこの作品でオスカーというのは不思議だった。6点(2004-01-27 01:16:33) 2873. ロリータ(1997) 《ネタバレ》 遠い昔に失った初恋の人を思い続けて独身を通す人は珍しくないと思います。初老となってからロリータに偶然出会ったハンバート。ロリータは幼く無邪気な子供が好奇心丸出しでハンバートに接しているのに、理性も教養も持ち合わせているはずのハンバートは自制しようとするも効かず虜になってしまいます。ロリータの心が自分から離れて行くのを悟った時点で、ここらが潮時、いい夢見さしてもらったと自ら身を引くべきでしたね。アイアンズにそのような役どころは不似合いですか♪ 子供を宿してオバサン臭くなったロリータと再会した時のハンバートの絶望感は、自分の想像を遥かに超えるものなのでしょうね。何処の誰か分からない若い旦那は許せても、キルティは許せず挙句の果ての凶行は歪んだ嫉妬心からのように感じました。踏みとどまる事ができない者の悲しさを感じた作品でした。9点(2004-01-27 01:01:26) 2874. 戦慄の絆 真っ赤な手術服とあの手術器具は一度見れば忘れられない程怖い。エリオットとビヴァリーの絆。ラストは悲し過ぎるけれど、こんな兄弟愛の形があるのかと羨ましくて仕方がない。二人は一人、一人の中のもう一人の人格、アイアンズの渾身の演技に鳥肌がたった。兄弟の破滅の原因となったクレアの描き方に-1点。9点(2004-01-27 00:24:45) 2875. ミーン・ストリート 友の気持ちを理解できない、どうしようもなくバカなチンピラを演じるデ・ニーロ。若い時から恐るべき演技をしていたのには驚いた。そのジョニーと結局手を切れないチャーリーの友情は理屈じゃないという姿を演じたハーベイ・カイテルも心に残った。6点(2004-01-26 23:51:09) 2876. ライオン・キング(1994) 子供が見れば十分楽しめる映画だけど、自分にとって感じるものはハクナ・マタタだけだった。スカーは好きなキャラだけど人相(?)悪過ぎで悪どさが足りなさ過ぎ。参考の為に「ジャングル大帝」を見てみたい。5点(2004-01-26 23:28:31) 2877. ミラーズ・クロッシング 《ネタバレ》 淡々としているが、緊張感が途切れない面白いハードボイルド映画だった。トムには惚れ惚れした。撃たれ強い。死の恐怖に泣き言を言わない。自分の尻は自分で拭く。許しは請わない。最後は生き残る。タメ息が出る程カッコイイ。映像もカッコ良さを後押ししていた。ただ、キャスパーの息子と奥さんにはイタリアマフィアにはファミリーがちゃんとあるんだなぁと笑ってしまった。7点(2004-01-26 22:57:43) 2878. 郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981) 《ネタバレ》 当時の宣伝文句が『衝撃のキッチンセックス』だったはずで、学生だった自分には確かに衝撃的で、そこのシーンだけ記憶に残っていた。二十何年かぶりに再び見た。フランクとコーラは愛や恋じゃなく、ただただセックスをする事が幸せという関係で、お互い愛情を抱きこれからという時にコーラが死に、死体を前に泣き続けるフランクいうラストで、自業自得というか、罪を犯した者には罰が与えられるという話か。若いニコルソンのキッチンセックスになんの衝撃も感じなかった自分が年をとった事を思い知らされた。6点(2004-01-26 21:55:35) 2879. ダンサー・イン・ザ・ダーク ここのレビューは何時も作品を見終わってから見ているが、数の多さにびっくりした。さてこの映画、感じるものが多かった。セルマは苦しくても助けを求めない、約束を頑ななまで守る、本当に不器用な生き方しか出来ない人で、それも一つの生き方だろう。(金のために人の道を踏み外した警官より余程共感できる)ミュージカルシーンは、ここが彼女の踏ん張り所という場面に現われる。辛い時にすがりたいという思いはとてもよくわかるし、輝きにあふれる歌声は胸に沁みた。貯めたお金は手術代以外の使い道は彼女には考えられなかったのだろう。眼鏡を握りしめる姿に「貴方はこれで満足か」と問いかけたい。息子の目から見たセルマも描いて欲しかった。ドヌーブが出ているのには驚いた。何度も見てみたい。7点(2004-01-21 23:04:00) 2880. ミッション メンドーサとガブリエルの別れのシーンは二人の決意と覚悟に胸が熱くなった。ラストの業火は大国のむきだしのエゴを痛烈に表しているように見えた。「力が正しいのならこの世に愛は必要なくなる」現在の世界の国々にも当てはまる言葉に思える。デ・ニーロとアイアンズとリーアム・ニーソンが共演していたのは嬉しい驚きだった。8点(2004-01-20 08:28:14)
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