みんなのシネマレビュー |
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2962. ナイアガラ サスペンスなはずの作品なのに、当事者に切迫感や緊張感がほとんど存在していないのが最大の問題。ペース配分も、最初から最後まで淡々と進むだけであって、盛り上がるべき部分でも盛り上がらない。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-04-29 03:46:02) 2963. 紳士は金髪がお好き(1953) マリリン・モンローをただ可愛く撮っているだけではなく、その天然キャラの素養を上品に引き出したところにこの作品の価値がある。見ているだけで楽しくなってくるカラフルな色彩構成も強力。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-27 04:07:15) 2964. 欲望という名の電車(1951) 《ネタバレ》 最初から最後まで、同じようなテンションで罵り合いが延々と続くので、見ていて疲れる。ただし、最後の10分間はやはりインパクトが強かったので、+1点。「精神病院への収容」というたった1つの場面をここまでドラマチックに描いた例は、他にないと思う。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-27 03:44:07) 2965. 幸せのレシピ ラブロマンスらしからぬ暗く陰鬱な雰囲気が漂っているが、話の前提としての主人公の神経質さと人嫌いぶりに立脚すると必然的にそういう結果になる。しかし、そうなるとヨーロッパ版のオリジナルには勝てないわけで、あえてリメイクした意味がない。いっそ、脳天気に明るく楽しく決めてしまった方がよかったのでは?とも思う。ただし、こっちの見所は、アビゲイル・ブレスリンの優れた安定感であり、この部分はオリジナルより上。あと、それとは別に、料理の撮り方がオリジナルに比べて雑なのが気になった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-25 23:09:24) 2966. 夜の大捜査線 《ネタバレ》 事件の解決自体は、派手な見せ場や驚くべき裏があるわけでもなく、地道に淡々と行われるのだが、1つ1つの場面設定がきちんとしているので、素直に後をついて行くことができる。黒人差別の描写にしても、変に誇張することなく、日常業務の中に自然に発生する状況をそのまま収めており、それによって現実感と説得力を感じさせている。[DVD(字幕)] 6点(2010-04-23 04:40:00) 2967. ロビンとマリアン 主役の2人が、ロビン・フッドとその恋人というよりも、長年連れ添った老夫婦のように見えてしまうので、さっぱり話に入り込めない。美術や衣装関係もチャチすぎ。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-04-21 23:21:37) 2968. 木村家の人びと これだけの巧者キャストを揃えていながら、まったく活用されていない。そもそも、初手の段階で、鹿賀丈史や桃井かおりが、おかしみも何もない「ただの守銭奴」になってしまっているから、その時点で笑いとしては成立しないでしょ。途中からの展開も、完全につぎはぎのような感じです。[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-04-19 00:27:48) 2969. ディック&ジェーン 復讐は最高! 実にどうということもないストーリーであり、しかも前置きの部分が長すぎ。笑える部分もそんなになかった、というかところどころ変に重い。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-04-18 01:56:51) 2970. 紳士協定 描写自体は至って観念的であり、楽天的とすらいえるかもしれないが、この作品に強烈な印象を残しているのは、なりすましの案を思いついたときの一連のペックの演技。それが、設定に溺れないある種の生々しさをその後まで残している。それと、作品テーマの本質をついたタイトル(邦題も含め)が見事。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-18 01:08:09) 2971. 大いなる遺産(1946) 結局この主人公は、その人生において何がしたかったのでしょうか・・・ほとんどは環境に流されるままに生きているだけであって、そんな人物の半生を順々に追われても、大して面白みはありません。[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-04-14 02:59:14) 2972. 二百三高地 せっかくこれだけの時間を遣っていながら、攻撃シーンは同じような画面の繰り返し(エキストラのいい加減な使い方も目障りだった)、司令官側も仲代と丹波を除いてはこだわった人物造形がなされておらず、結局はこの2人+あおい輝彦に寄りかかった内容となってしまった。もっと個々の登場人物を大切にしないと、結局は全体像も出来上がってこないと思うんだけどな・・・。それと、日露戦争の発生原因や旅順の戦略的位置づけについても、もっとそれが分かる描写が必要でしょう。主題歌に5点。[DVD(邦画)] 5点(2010-04-12 01:05:07) 2973. あるいは裏切りという名の犬 フランスにもこんな作品があったんですね。何も考えずに見てたら、日本か香港の作品かと思ってしまいそうなほどの見事なじめじめっぷり(←ほめ言葉)です。中心の2人とも、終始ああだこうだああだこうだと悩み続けていて、爽快さとか前向きな意欲とかが全然ありません。それはそれで一貫していてよいのですが、そういったじめじめ系の表現ということになると、やはりアジアの方が上です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-07 04:13:18) 2974. 依頼人(1994) 《ネタバレ》 少年の家族関係の描写は途中からは無視されてるし、主人公と少年がどうやって理解し合っていったのかも分からないし、検事とのやりとりは結構面白いのにどの場面もすぐ終わってしまうし、盛り上がりかけてきた法廷シーンも結局生かされていないしで、要するにすべてが中途半端なのです。サランドンとトミー・リーのキャラの強さで保っているような作品。ただ、それだけでも十分楽しめてしまうから始末が悪い。[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-06 02:14:12) 2975. 大いなる幻影(1937) 描写しようとしている対象の割には、あまりにも雰囲気が牧歌的でのんびりしすぎていて、入り込めませんでした。ただし、30年代という時代に、ある種の祈りとある種の予言を作品に封じ込めた先進性は今でも評価できるので、点数はそこに対して。[DVD(字幕)] 5点(2010-04-05 01:52:09) 2976. 影の軍隊(1969) 《ネタバレ》 ひたすら地味というか、前に進まないというか、一時的に成功があったとしても、すぐに次の拘束の恐怖がのしかかってくる。見ているときは終始単調な印象なのだが、作中で描写される現実の厳しさは、強烈なラストシーンで結実する。各登場人物にもう少し個性があると、もっと良かったのですが。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-03 22:45:18) 2977. ティム・バートンのコープスブライド 《ネタバレ》 最初は勘違いストーカー幽霊女に悩まされるコメディかと思っていたので、だんだんとコープスブライドの方が魅力的になっていくのに意表を突かれました。ラストの切なさも良い感じです。ただ、それを受ける男キャラの存在感が今ひとつなのが難点です。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-04-03 11:40:29) 2978. パリ警視J 無難な感じの古き良き刑事物なのですが、それにしても無難すぎというか、いろんな意味で個性なさすぎです。これだったら、特捜最前線とか太陽にほえろを見ている方がよっぽどレベルが高い気がします。[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-04-02 01:24:33) 2979. パリは霧にぬれて 《ネタバレ》 子供が誘拐される話と聞いていたのですが、いつまでたってもその事件が起こらず、逆に起こったと思ったら、あっさり解決してしまったので拍子抜けした。そっちはむしろオマケであって、中心は主人公の葛藤と錯乱の心理だったのですね。[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-30 23:48:50) 2980. リトル・ロマンス 《ネタバレ》 子供同士の単純初恋ロマンスかと思いきや、ベースは確かにそうなんですが、周辺人物を巧く絡ませることによって、奥深さもあわせ持った作品に仕上がっています。少女の父が少年に好感を持ったのは、いけすかない映画監督を堂々と一発しばいてくれたから。最後に自ら決着をつけられるのも、少年少女のまっすぐな情熱に影響されたからです。そのような周辺部分も丁寧に扱っているからこそ、ラストの橋のシーンが実感をもって生きてきます。ヒッチハイクで出会った夫婦の最初の一言も伏線になっているなど、脚本の細部にも考慮が払われています。[DVD(字幕)] 7点(2010-03-29 01:13:36)
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