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281.  素晴らしき休日(1938) 《ネタバレ》 よかったわー。 お金は人生を楽しむための単なる手段と考える「自由人」 VS お金自体が人生の目標だと信じてる「金の亡者」(ちょっと言いすぎかしら?) …ジュリアと結婚しなくてよかったわねって感じ。 あの女はプライドが高くて、金がないと生きていけない女よ。 あんなのは金持ちのキザでイヤな男と結婚すればいいのよっ!なーんて。 それにしてもキャサリン・ヘップバーンの(いい意味での)変わった女ぶりはステキだったわ。 パパがなんか口実を見つけて部屋を出ろっつってんのにしれーっと居座るとこなんて最高だったわ。 そして後半の心の葛藤…。 ほんとに素晴らしい女優さんね。 もう一人よかったのがみなさんおっしゃってる弟のネッド。 お金のために生きるなんてバカらしいと思いつつも、ジョニーやリンダのように自由に生きる勇気もなくて…っていう普通の人代表みたいなところがほんとよかったわ。 繊細すぎてお酒に逃げちゃうあたりも母性本能をくすぐるし。 とにかく最初から最後まで心から楽しめたわ。[地上波(字幕)] 8点(2004-02-21 20:16:13)

282.  恋に落ちたら・・・ 《ネタバレ》 …さえない中年男性への応援歌って感じかしら? ストーリー自体は小さくまとまってて、今どき珍しいくらいのハッピーエンドで、キライではないんだけど…なんだかやっぱり都合がよすぎる展開がアタシは若干気になったわ。 そもそもあの程度のことでフランクがウェインをあそこまで気に入るのも不思議だし、極悪非道なはずのフランクがあんだけのことでアッサリ手を引くのも…ハッピーな感じでいいのかもしれないけど、なんだかありえなーいって感じで。 いかにも腹に一物企んでそうな感じのグローリーも、けっこうすんなりウェインとくっついたし。 まあたまにはこういうお気楽映画もいいかも、ってな感じかしら。 それにしてもユマっていい顔してるわねえ。 爬虫類っぽい妖艶さ(もちろん褒め言葉よ)とあの手足の長い華奢なボディ(でも出るとこは出てるの)…ステキだわ。[地上波(字幕)] 5点(2004-02-20 21:12:12)

283.  8人の女たち 《ネタバレ》 えっと…この映画は推理物でもミュージカルでもないと思うわ、アタシ。 推理物ならあのありきたりなオチは許されないだろうし、ミュージカルならあの歌と踊りはちょっと…ねえ? でもアタシはこの映画大好きよ。 ストーリーの要点は「誰にも言えない女の秘密」ってことなんだろうけど、その秘密が暴露されていくにつれて不思議なことに彼女たちがより魅力的になっていくの。 それは8人のすばらしい女優さんたちの演技のおかげであり、彼女たちの学芸会のようなカワイイ歌と踊りのおかげであり、キッチュでオシャレな色使いのおかげであり…。 この映画はアガサ・クリスティ的な謎解きを小バカにしつつ(言葉は悪いけど)フランス的なテイストを加えた上で「推理なんてどうでもいいわー。アタシたちはやっぱり愛だの恋だのってのが一番好きよ!」って公言してはばからないような、なんかシニカルな雰囲気が漂っててステキ。 1900年代前半の、まだ「映画の力」にしっかりとは気づいてない人々が作る、舞台劇をそのまま録画したかのような映画をあえて真似てるみたいな、一つのセットの中で繰り広げられる展開も、いい意味での安っぽさがあってカワイイわ。 それにしても…彼女たちの秘密を知って自殺するこの男は、アタシは情けないと思うわ。 この程度のことを笑ってすませられない男が、あんなにたくさんの女と浮気するなっての。 ホホ。 …実はアタシ、最初は7点にしようかと思ってたんだけど、「8人の女たち」に敬意を表して8点よ。[DVD(字幕)] 8点(2004-02-17 22:12:53)(良:2票)

284.  クリビアにおまかせ! 《ネタバレ》 アタシすごく好きよ、こういう映画。 なんか、ほんとの悪人は一人もいなくて、とってもハッピーで。 衣装もかわいいし歌も踊りもステキ。 アタシ、引っ込み思案なイェットのアヤシイ動きとか、すごくツボだったんだけど。 盗み癖のあるヘリットのブリーフ姿(キャー)もかわいかったし、エルトン・ジョンみたいなワウターにも笑ったわ。 でも…一時間でいいかもね。 オランダ本国ではもともとTVドラマだったらしいけど、それぐらいの扱いのほうがいいのかも、と思ったわ。 でもとにかく、まったく頭を使わずにアホみたいに笑って見ていられて、しかも見終わったら幸せで優しい気持ちになれる映画なんて最近なかなかないし、アタシはとっても好きでした。[映画館(字幕)] 8点(2004-02-14 17:32:30)

285.  オルランド 《ネタバレ》 すごーく奇妙な世界ね。 でもこの奇妙さ、嫌いじゃないわ、アタシ。 時も性別も関係なし、アタシたち普通の人間とは違う次元を生きているようなオルランド。 もちろん共感なんて全然できないんだけれど、二時間ずっと狐につままれたような感じで、またその感覚がイヤじゃないのが不思議ね。 アタシ、わけのわかんない映画ってどっちかっていうとキライなはずなんだけど…幻想的なのがよかったのかしら? そしてなによりもスバラシイのが、美しいことこの上ない衣装の数々。 ステキだわー。 アタシも一度でいいからあんな服着てみたいわ。 …こんなふうに雰囲気だけで突っ走るのって映画としては禁じ手な感じがしないでもないけど、とにかくアタシは魅了されました。 ヴァージニア・ウルフによる原作も読んでみたくなっちゃったわ。[地上波(字幕)] 6点(2004-02-13 21:12:49)

286.  ボワ・ノワール 魅惑の館 《ネタバレ》 結局誰が殺ったのよー!?って感じ。 登場人物みんながなんか陰気くさい雰囲気を漂わせてて、ほんと不気味だったわ。 それでなくてもフランスの田舎のほうのお城って、なんかいわくつきっぽくてオドロオドロしいし。 ところで邦題の「魅惑の館」って…なんだかイメージが違いすぎてビックリしちゃったわ。 「魅惑の館」なんて言われると、ちょっとエッチっぽい映画かと思っちゃうじゃないのよ。 ベアトリス・ダルだし。 ってそう思ったのはアタシだけかしら。[地上波(字幕)] 6点(2004-02-12 17:00:33)

287.  マイルズ・フロム・ホーム 《ネタバレ》 うーん、まあまあかなあ。 映画の伝えんとしていることはよくわかるのよ。 偉大な父親の残した農場を守るという大きな責任とそのプレッシャーにあえぐフランク、人気者の兄の姿にいつも劣等感を抱いて逆らうことのできなかったテリー、その二人が真の意味で兄弟同士理解しあうことのできた瞬間、苦しい生活を強いられているアメリカの農場経営者の現状…。 でもね、いくら苦しい状況だったとしてもやっていいことと悪いことがあるじゃない? フランクのしていることはしょせん「逃げ」でしかないし、そんな彼にはアタシは同情できないわ。 テリーには感情移入できなくもないけど。 でも二人が別れる瞬間はさすがに泣けたわ。 テリーは兄離れ、フランクは弟離れがやっとできた(っていうかせざるをえなかった)瞬間よね。 ところで…アタシ、実はリチャード・ギアって苦手なのよね…っていうすごく個人的な理由もあって、映画としてはよくできてたと思うんだけど、やっぱり「まあまあ」かな。[地上波(字幕)] 6点(2004-02-11 18:11:06)

288.  ワルプルギスの夜 《ネタバレ》 とにかく、イングリッド・バーグマン綺麗だわー。 若い頃からすでにあの気品に満ち溢れた美しさは備わってたのね。 まだ初々しい感じではあるけど、すでに大女優の片鱗が見え隠れしてたわ。 すごいわねえ。 …実はアタシ、デビュー当時のイングリッド・バーグマンが見たいってだけで、映画の内容自体には特に期待してなかったんだけど、けっこうよかったわよ。 よくまとまってて、1935年の映画なのに現代のアタシたちにも共感できるところがあって、それでいて古き良き時代の雰囲気も醸しだしてて。 ぜひ皆さんにも見ていただきたいわ。 ホホ。[地上波(字幕)] 7点(2004-02-10 15:41:04)

289.  俺たちは天使じゃない(1989) 《ネタバレ》 アタシは素直に楽しんだわよ。 適度にドキドキさせてくれて、ちょっと感動もあって、見終わったあと優しい気持ちになれるような、よくまとまった映画だと思うわ。 まあ「それって都合よすぎなんじゃ…」みたいなとこもいろいろあるけど、それには目をつむって素直に楽しんだほうがきっとお得よ、こういう映画は。 それにしてもショーン・ペンかわいいわー。 あの説教にはアタシも感動しちゃったわ。 5ドルで寝る女デミ・ムーアもそりゃあ改心するわよ、みたいな。 でもあの耳の聞こえない女の子、助けてもらっといて口がきけるようになったと思ったらいきなり告げ口って…母親に似て性格ひねくれてるわね。 ホホ。 でも幸いみんな convicted を converted に聞き違えてくれて一件落着ってわけね。 こういう映画、アタシ好きよ。 和やかな感じで。[地上波(字幕)] 7点(2004-02-06 21:37:36)

290.  ウェディング・バンケット 《ネタバレ》 とっても切なかったわ。 こんな親子愛の描き方もあるのね。 言ってみればウェイトンは両親を「だます」わけだけど、それは年老いた両親に自分が同性愛者であるという事実をつきつけることによって苦悩を与えたくないがため、息子の結婚を楽しみにしてる両親を喜ばせるため…でも結局それが大切な恋人であるサイモンも、結婚相手のウェイウェイも、そして一番悲しませたくなかった両親までも巻き込んじゃって…。 ウェイトンに罪があるわけじゃないのに、ゲイだってだけでこんなにやるせない悩みを抱えなきゃいけないなんて…ほんと切ないわ。 でもウェイトンのお父さんは立派だったわね。 「息子は一時的に病気なんだ、サイモンが息子をたぶらかしてるんだ」って信じようとする母親に比べて(もちろんこの母親も優しいステキな人なのよ。 アタシはむしろこれが、あの世代の人の普通の反応だと思うの。)、サイモンに「息子をよろしく」って言えるこの父親は本当に立派よね。 心の中でさまざまな葛藤があったはずなのに、息子の幸せを第一に考えてこんなことが言えるって…ほんとにすばらしい親子愛だと思うわ。 とにかくこの映画では、みんなとっても良心的でいい人なのにもかかわらず、同性愛者だってだけでこんなに悩まなきゃいけないってのが、見てる側からしてもつらいわ。 それにしても、結婚できない彼らゲイの人々のほうが、自由に結婚できるストレートの人たちよりも、結婚するということについて真剣に思い悩んでるような気がして…これってなんだか皮肉よね。 なんだかほんとやるせなかったわ。[地上波(字幕)] 8点(2004-02-05 22:34:47)(良:1票)

291.  萌の朱雀 《ネタバレ》 ええっと…結論から言うと、アタシはどっちかっていうと苦手だったわ。 っていうか違うの。 アタシ、こういう雰囲気は好きなのよ。 抑えた感じの展開も、美しい日本の田舎も、切ない別れも、心の機微も、全部アタシの好きな要素なんだけど、なんで苦手なのかというと…アタシ、映画ってやっぱりエンターテイメントでなければいけないと思うの。 映画は見る人あってのもの、この映画ももう少し観客に親切でもよかったんじゃないかしら。 もちろんなにもかも説明しろ、なんて野暮なこと言ってるんじゃないのよ。 でもせめて家族構成がすんなりわかる程度のヒントは必要じゃないかしら。 心理描写も稚拙で(狙いであえて抑えてるというよりは何もしてないだけのような気がするの)、見てる側の想像力に頼りすぎてる感じがするわ。 監督さんも若い方みたいだし、ひとりよがりな映画になってしまったのはある意味仕方のないことなのかもしれないけど、もう少し観客のことを考えられるようにならないとダメだと思うわ。 でも世界観は好きだし、方向性はアタシ好みなので、今後に期待って感じかしら。 この作品も何年か経ったら原作を読んでからもう一度見てみたいわ。[地上波(邦画)] 5点(2004-01-30 22:15:18)(良:1票)

292.  うたかたの戀(1936) 《ネタバレ》 なんだか絵本を読んでるみたいだったわ。 ヨーロッパのほうの古いキレイな絵本を。 悲恋物語ではあるんだろうけど、彼らはある意味誰よりも幸せだったんじゃないかしら? 自分の地位も名声も財産も、すべてをなげうってでも「この人と一緒になりたい!」って思えるような人とめぐり会えるのって、それだけでもとっても幸せなことだと思うわ。 もちろん彼らは死ぬことでしかそれが成し遂げられなかったんだから、やっぱり悲しいんだけど。 それにしてもこういう高貴な生まれの人って大変ね。 アタシにはそんな心配一切ないのが、悲しいんだかありがたいんだか…。 あと、最後にひとつだけ言わせて。 ロドルフの奥さん、あまりにかわいそうじゃない?? いくら政略結婚だって言っても、ダンナが正妻をさしおいて愛人と心中だなんて…立場がないじゃない。 しかも彼女、ダニエル・ダリューに比べて思いっきりブサイクだし。 …なんだか見てていたたまれなかったわ。 ホホ。[地上波(字幕)] 6点(2004-01-29 21:04:00)

293.  ハスラー 《ネタバレ》 まさに男の世界ね。 どっちかっていうとアタシの苦手な。 エディは結局彼女も失って、ハスラーとしての将来も棒にふって…罪悪感に苛まれながらも、これからは堅実に暮らしていくのかしら? もちろん代償は高すぎたし、サラは不憫でしょうがないんだけど、でもエディは富と名声を得るためには何かを引き換えに差し出さなければいけないんだってことを、それを完全に失ってしまう前に学べてよかったんだと思うわ、アタシは。 逆に言えばサラは死をもってそれをエディに教えたのかしら。 …やるせないわね。 最後のシーン、莫大な富と名声をすでに得ているバートが逆に憐れに思えたほどよ。 バート自身もこのとき自分の失ったものの大きさをエディによって気づかされたんじゃないかしら。 そのへんの、なんか悪くなってしまった者のせつなさみたいなものが、ジョージ・C・スコットの好演でさりげなく表現されてて、なんだか感動しちゃったわ。 もちろんポール・ニューマンのまだまだ若造な感じのいい男ぶりもすばらしかったんだけど。 でも…ギャンブルと酒が好きな男は要注意よ。 女は絶対大事にしてもらえないわ。 これアタシの持論。 ホホ。[地上波(字幕)] 6点(2004-01-28 22:34:31)

294.  オレゴン大森林/わが緑の大地 《ネタバレ》 …結局のところ男のエゴを描いた映画なのかしら? なんのためにあそこまで頑なに仕事を続けてるのかアタシにはわからないし、彼らのポリシーみたいなものの正当性も理解できなかったわ。 妨害してる村の人たちが(やり方は汚いにしても)一方的に悪いとも思えないし。 それが理解できれば、立派って思えたのかもしれないけど。 でも、こういう場合一番大変なのはきっと奥さんや子供よね。 男どもは自分の理念を頑固に貫いてそれで満足かもしれないけど、家族のこともちったあ考えてほしいわ、ってとこかしら。 お父さんとジュビーは死に、奥さんは逃げて…ハンクはそれで満足だったのかしら? そこまでするほど森の男としての仕事は、森の男としての誇りと意地は、価値のあるものなのかしら? あ、批判するつもりはないのよ。 素直に不思議なの。 こういう人たちに会って実際に質問してみたいってぐらい。 でも…とにかくアタシには理解しがたい世界だわ。 ところで、俳優さんたちの演技はすばらしかったわね。 あまりに真に入ってて、ドキュメンタリー見てるんじゃないかって錯覚するほどよ。 彼らの演技は一見の価値アリ、かもしれないわね。[地上波(字幕)] 6点(2004-01-27 21:30:56)

295.  危険なささやき 《ネタバレ》 別に普通に楽しんだけど…。 なんだか大金を使って、たくさんの人を巻き込んで、アラン・ドロンが自分の趣味の世界をわがままに映画にしました、って感じかしら。 なんか…男ってこういう話好きよねえ。 こういうのを「男のロマン」っていうのかしら? アタシには理解しがたい感覚だわ。 でもアンヌ・パリローはかわいかったわー。 『ニキータ』と同一人物だとは思えないくらいアイドルしてたわね。 コケティッシュな感じで、裸も惜しげもなく見せちゃってさ。 こんな役もやってたのねえ。 自己満足的映画な感じはぬぐえないけど、まあ彼女が見れただけでも良しとしようかしら。[地上波(字幕)] 5点(2004-01-26 21:33:46)

296.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 すごくハラハラしちゃったわー。 昔見たことあるのに。 ホホ。 これって話の意外性とかオチの斬新さとか、そういうので売ってる映画じゃないと思うのよね、アタシ。 特に精神異常を扱った映画が氾濫してる今では、そこまで目新しい感じもしないだろうし。 でもね、内容がわかってても思わずドキドキさせられちゃう、それがスゴイと思うの。 ヒッチコックって人は人間の心理ってものをよく知ってたんだろうなあって思うわ、アタシ。 こんなに思い通りに観客の心理を手のひらで転がせる監督さんが今はたしてどれだけいるかしら? 人間の心理ってものに鋭い感覚と強い興味を持ってた彼だったからこそ、こんな昔にすでに二重人格なんていう精神の異常を題材に扱った作品を作れたんじゃないかしら。 それに彼は観客の目線てものをよく知ってたんだと思うわ。 たとえば「4万ドルはどうなったの!?」って思ってると、必ずあの新聞紙にくるんだお金を映してくれるの。 まるで自分があの部屋にいて、実際に自分の目で見てるみたいに。 だからこそ余計に映画の中の世界にのめりこんじゃって、結果としてさらにドキドキさせられちゃうんじゃないかしら。 あとアタシ、ヒッチコックってきっとすごく怖がりだったんじゃないかなあと思って。 だってけっこう日常的な短いシーンひとつとってもドキドキさせるじゃない? 監督自身がすごく怖がりだから、見てる人にとって日常の中のなにが怖いかってのが手に取るようにわかるんじゃないかしら。 もちろんそれがわかっただけじゃダメで、それを映像化する技術も必要なわけだけど、ヒッチコックはその技術と恐怖に対するセンスとをバランスよく持ってたのかなあ、と生意気にも考えてみたりして。 でも…どうでもいいわね、そんなこと。 とにかくハラハラドキドキさせられたわ。 それで十分ね。[地上波(字幕)] 8点(2004-01-21 00:23:44)(良:1票)

297.  風の谷のナウシカ 《ネタバレ》 アタシこの映画何回見たかしら?ってぐらい見てるんだけど…今回もしっかり考えさせられちゃったわ。 アタシにとってのこの映画のテーマって、単に環境保護的な「自然を大切に」ってことだけじゃなく、もっと広い意味での「お前ら、いい気になってんじゃねえぞ」的なことなの。 なんていうのかしら、人間の都合で自然の形を変えたり、思い通りにならない人を力でねじふせたり…そんなことを重ねた結果、世界が腐海に覆われ、偉大な文明は失われてしまったのに、それでもまだ腐海を焼き尽くそうとしたり、巨神兵をめぐって戦争したり…。 そんな未来を実際に築きかねない愚かなアタシたち人間に、なんでも思い通りになると思ったら大間違いだ、あんまり傲慢になっちゃダメだぞ、ってなことを言ってるような気がするわ。 もちろんアタシはナウシカみたいな「イイ子ちゃん」にはなれないけど、この映画見るといつも気をつけようって思うのよね、いろいろと。 ところで、誰かも言ってるけどナウシカは人間を超越した存在よね。 そういう意味では感情移入しにくいし、アタシはそんなに魅力を感じないわ。 アタシに言わせりゃナウシカよりクシャナ! すごく魅力的な存在よ。 映画ではあんまりそれが発揮できてなくて残念だけど、すごく人間くさくて、でもすごく尊敬できて、キャラクターとして秀逸だと思うわ。 ところで映画と漫画を比較してる人が多いようだけど…アタシはどっちも好きよ。 ってか別物だと思うわ。 映画は寓意童話っていうか、絵本みたいな感じで単純化されてるところがあると思うけど、漫画は人間の弱さとか汚さとか、避けることのできない矛盾だとか、間違いだとわかっててもせざるを得ない切なさとか、もっとなんかこう人間味あふれる感じの現実感があると思うわ。 ナウシカも映画よりは人間っぽいし。 それにしても宮崎駿の頭の中って一体どんな具合になってるのかしら? こんな不思議な世界を創造できるなんて、なんだかんだ言われててもやっぱり天才なんでしょうね。[地上波(邦画)] 9点(2004-01-17 01:16:10)(良:1票)

298.  キリマンジャロの雪(1952) 《ネタバレ》 なんだか恋愛について考えさせられちゃったわ。 男って勝手よねえ。 自分の夢は捨てられない、自分の世界は持ち続けていたいって…少しはふりまわされる女のことも考えてほしいわ。 (ハリーはそこまでひどいとは思わなかったけどさ。) リズはどうでもいいとしても、シンシアとヘレンは見てて切なくなったわ。 自分勝手なハリー(あえてこう言わせていただくわ)に負担をかけたくないがために、妊娠したことも伝えられず、仕事の邪魔をしないようにと自ら身を引くシンシアなんて…不憫すぎるわ。 ヘレンはそもそもシンシアの身代わりみたいなもんだし。 でも言わせてもらえば、やっぱりこういう男にはヘレンみたいなしっかりした女がくっついたほうがいいのよね。 しょせん子供なのよ、ハリーは。 っていうか男は。 でも女も男がふとした時に見せる少年ぽさに惹かれちゃったりするんだから、結局女もバカなのね。 でもこういうのって、本能的に狩りをするものである男と、家庭を守るものである女が一緒になる場合には、避けて通れない普遍的な問題なのかも。 程度の差こそあれ、似たようなことは誰でも身に覚えのあることだろうし。 男の浮気も結局同じことでしょ? ってことは一夫多妻制ってけっこう合理的だったのかしら?なーんて考えてみたりして。 ところで、この映画は配役がすごく豪華よね。 やっぱりみんなスバラシイ演技なんで、ついつい本気で感情移入しちゃって恋愛を力説しちまったわよ。 でもこんなに有名な人ばっかりなのに、なんでアタシ以外にレビュー書いてる人がいないのかしら? 一番最初に書くのって、なんだか不安ね。 ホホ。[地上波(字幕)] 7点(2004-01-14 00:13:44)

299.  ハムレット(1948) 《ネタバレ》 アタシ、恥ずかしながら今の今まで「ハムレット」がどんな話なのか知らなかったのよね…。 悲劇だったのね。 ホホ。 でもホントすばらしかったわ。 役者なら誰でも一度は演じてみたいというこの役、きっと何百回とこの役をやったであろうローレンス・オリビエは、やっぱり見事にカチッとはまってました。 さすがサーの称号を与えられた俳優さんね。 シェイクスピア原作のお芝居って、一つ一つのセリフがこれでもかってくらいに飾り立てられてるし表現も古いから、よほど上手な役者さんじゃないと、きっとセリフ回しだけで精一杯だと思うの。 それがこの映画はどの役者さんもとっても自然に見えて、すんなり話に入り込んでいけました。 ホントよかったわ。 何度も映画化されてるお話だもの、他のバージョンもぜひ見てみたい!と思ったわ。[地上波(字幕)] 7点(2004-01-12 17:51:49)(良:1票)

300.  八月のクリスマス(1998) 《ネタバレ》 この映画、アタシのハートにストライクよー。 ひたすら切ないわ。 映画の最中は大丈夫だったんだけど、エンドロールになって涙がとめどなく流れて…どうかしちゃったのかしらアタシ?って思ったぐらい。 話の筋は確かにベタだと思うのよ。 主人公が不治の病であと数ヶ月の命…なんて今時少女漫画でもありえない設定だわ。 でも…なんていうのかしら、あの控えめな感じの抑えた展開にやられるのよ。 ドアから差し込まれたタリムの手紙になにが書いてあったかも、彼女がジョンウォンの死を最後に知ったのかどうかも、そんなことどうだっていいの。 ハッピーエンドでもなく、だからといって号泣な感じでもなく、曖昧なまま終わる…ちょっと物足りない感じもするかもしれないけど、人生ってそんなもんじゃない? すべてに答えがあるわけじゃないし、見つける必要もないと思うわ。 ってことで、きっとなんでも白黒つけたがる欧米人にはこういうのって理解しにくいんでしょうね。 もちろんどっちがいいってわけではないんだけど。 あと誰かも同じようなこと言ってたけど、この映画はいわゆるラブストーリーではないと思うわ、アタシ。 もちろん彼らは惹かれあってたとは思うけど、それはまだ好意って程度のもので愛ではないと思うの。 その好意が今後どう発展するのか、彼らの関係はまさにこれからってところで彼が死ぬから余計に切ないのよ。 愛してたんなら家族に連絡でもして、なにがなんでも居所をつきとめてるわよ、きっと。 ところで、アタシもこの作品が初の韓国映画なんだけど、韓国って日本とホントよく似てるのね。 縁側でスイカ食べたり、居酒屋で刺身つついたり、スルメを肴に缶ビール飲んだり…この映画のおかげで韓国っていう国が非常に近く感じられるようになったわ。 アジア人特有の心の機微みたいなものも感じられたし。 …長くなっちゃったわ。 興奮すると話が長くなるって、オバチャンみたいでイヤね。 ホホ。[映画館(字幕)] 9点(2004-01-09 21:59:46)(良:1票)

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