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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1440
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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281.  裏窓(1954) 1984年のリバイバル公開時、「愛と追憶の日々」と二本立てで鑑賞。当時観た時は鮮やかなテクニカラーの保存状態の良さにとにかく感動、ハリウッドクールビューティーの頂点、グレース・ケリーの魅惑的な美しさと、サラサラ衣擦れの音がしそうな衣装に目が眩みました。ただ何故かやたら字幕が読みずらく、洒落た台詞が満載の脚本の妙味がよく理解できず、後日日曜洋画劇場の吹き替え版にて、改めてその素晴らしさを確認した次第。ヒッチコック=グレース・ケリーコラボ三部作で作品自体の出来としてはこれが一番だと思うんですが、何度も見返したくなるのは、ここでの評価も一番低い「泥棒成金」なんですよね、なぜか自分は。ゴミゴミしたニューヨークのダウンタウンより、陽光のリビエラに惹かれてしまうのは根っからの貧乏性だからかもしれません(汗)それにしても全盛期の頃のヒッチコックって、女優のみならず男優の使い方も上手いっす!「泥棒成金」や「北北西~」の役がJ・スチュアートじゃサマにならないけど、この「動けない」ジェフ役をケイリー・グラントが演ったらヘンだもん。同様に「ダイヤルMを廻せ!」も、レイ・ミランド以外他の役者との互換性がありえない。ともあれ、これは気力充実、映像テクニックも映画作家として円熟期にさしかかった時期の秀作だと思います。[映画館(字幕)] 8点(2010-05-20 11:42:17)

282.  ロープ 《ネタバレ》 何度も見直したくなる欲求に駆られる優れたヒッチコック映画の醍醐味っていうのは、観ていて背筋がシビレルような卓越したカッティングの妙(ex「サイコ」のシャワーシーン「北北西」の軽飛行機襲撃シーン)と、魅力的な美男美女のキャストアンサンブルによると思う。ワンシーンワンカットを無謀にも試みようとしたこの実験作では、残念ながらもちろんどちらの欲求をも満たしてはくれなかった。看板スターがJ・スチュアートだけではちと弱い。自らの得意技を封じ込め、「枷」を背負う事で映画作家としての更なる成長を目指したかった野心満々冒険作と思いたいのだが・・・やはりこれは成功しているとは言い難い。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-05-15 13:24:22)

283.  WATARIDORI 公開時ドキュメンタリー好きな友人と映画館まで観に行きましたがねぇ・・・。途中からもう眠くって眠くって、睡魔と戦うのに必死でした。「映画イコールフィクションである」という観念が、自分のアタマん中では固まっているからなのかもしれません。黒い油にまみれたショットと、鳥が群れを成して空を跳んでいる姿しか記憶に残っていないですね。その友人とは、二度と一緒に映画館に行ってません。だって誘われる映画が、「アース」とか「ムーン」とか、そういう系統のドキュメンタリー映画ばかりなんだもん・・・。いくら鳥がすごい!鳥が美しい!って言われても、それだけ90分以上見せられても・・・。むしろ、ヒッチコック「鳥」のように、突然理由もなく人間を襲い始めたら、どんなに映画としては面白くなるだろうかと、そればっかり考えてましたね。多分ドキュメンタリー映画自体、自分には向いてないんでしょう。[映画館(字幕)] 3点(2010-05-06 09:11:34)

284.  大地震(1974) 《ネタバレ》 自分が映画を積極的に観るきっかけになった、「タワーリング・インフェルノ」と実は同年製作だったんですね、この作品。何で今まで観る機会なかったんだろう・・・?タイトルが直球過ぎて、食指が動かなかったのかな?「タワーリング~」は発音するだけでも嬉しかったような(笑)うん、これもちろん今となっちゃ、いろいろとトリックのアラは目立つけど、頑張ってるほうじゃないですか?ヘストンの我が強い奥さん役、エヴァ・ガードナーが残念ながらトウが立ちすぎてるんですよね。「イグアナの夜」の時期の、若く美しい頃だったらなあ・・・もう少し同情出来たんじゃないかと。ヒロイン、ビジョルド嬢のラストの容赦ない行為は、真に怖いのは天災よりも人間のココロだったって事ですか?[DVD(字幕)] 6点(2010-05-05 19:06:29)

285.  インスタント沼 今回はこの内容ではちょっと尺が長過ぎかなあ~と思いました。「転々」→「亀は意外と~」→本作と見てきましたが、肩の力を抜き気楽に観られる、相変わらずのゆるテイストはそのままとは言え、そろそろ限界が見えてきたような。こじんまりまとまり過ぎの小ネタ駆使技が飽きられる前に、きちんとした骨太コメディを作る路線に題材も含め、そろそろ変更したほうが良いのでは?三木監督には、その力があると僕は信じてます。[DVD(邦画)] 6点(2010-05-04 15:26:14)

286.  華麗なる相続人 《ネタバレ》 う~ん・・・。全盛期には脚本選びにあれだけ慎重だったオードリーなのに、この体たらくは一体どうしちゃったんでしょうか?脚本さえ読めば、この映画がどうやっても失敗作になるはずと、最初からわかりそうなモンなのに。秀作「暗くなるまで待って」で組んだ、テレンス・ヤング監督の腕を過信し過ぎちゃったのかな?これが日本で公開された、最後のオードリー「主演」映画っていうのはあまりに寂しい。この豪華キャストで、舞台が世界中をあちこちへ移動し、もっと派手な展開になってもよさそうなのに、キャストアンサンブルの妙味もちっとも生かさせていない。サブ??ストーリーの、赤いスカーフによる猟奇変質者殺人の件のくだりも、なんだかメインストーリーと噛合わずよく関連が理解出来ず。初めから駄作と思ってみればまあ腹は立たないかも。麗しのオードリー=池田昌子さんの吹替え版で観たら、もう少し好印象だったのかなあ・・・?[DVD(字幕)] 4点(2010-04-27 11:32:13)

287.  アフター・ザ・レイン 《ネタバレ》 特に「マディソン郡の橋」以降については、「あのメリル・ストリープが出演している」というだけで、作品そのものの価値も上がるとでも言ったらいいか、彼女の作品選択眼について、自分はかなりの信頼を置いています。「大いなる陰謀」(5点)も、内容自体は不満だったけど、監督の意図するところはよくわかりましたから。さてさて、彼女出演の近作では珍しく日本未公開だったこの作品・・・。主演ではなく助演とはいえ、なんだか僕にはさっぱり理解できない内容でした。大きな志を持ってアメリカに来た中国人留学生と、担当教授との確執がメインストーリー。彼ら留学生をサポートする、ヨガに凝ってる(笑)裕福な有閑夫人がメリルの役どころなんだけど・・・。これがなんだかよくわからないキャラクター。そもそも文系人間の自分には、天文用語ひとつとってみても会話自体がチンプンカンプンでさっぱりよくわからない。「へっ?!この程度の理論でノーベル賞が取れるの?」みたいな印象。う~ん、実話の映画化とはいえ、後味がメチャクチャ悪いラストまで観ても、これはメリルじゃなければいけない役柄じゃないような気がしました。[DVD(字幕)] 4点(2010-04-08 10:38:50)

288.  女は二度生まれる 《ネタバレ》 初期の頃はともかく、いつも何かを企んでほくそ笑んでいる悪女的役柄が多い若尾文子としてはこんな表裏のない天衣無縫な女性の役は珍しく、それが逆に新鮮でとにかく魅力的でしたね。↓でも述べられてる方がいますが、同じ水商売の女性をヒロインにした、同年池内淳子主演川島作品「花影」(5点)より遥かに出来が良い。彼女に筆下ろし?をさせてもらった童貞少年君は、おそらく日本映画の中でも一番の果報者かと(笑)芸者置屋を舞台にした映画だと、成瀬の「流れる」を思い出しましたが、柳橋と九段という場所柄の違いで芸者の生態?がこうも違うのかと興味深かったです。美人なのに貞操観念が割と希薄でガードが甘い女性っていうのは、男性諸氏ににとってはユートピアでしょうね。若尾文子という類まれな魅力を持つ女優に乾杯!もとい、完敗!いや、もうどっちでもいいや・・・。[DVD(邦画)] 8点(2010-03-27 11:20:47)(良:2票)

289.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 えええええええええええ!!あ~、びっくりした、びっくりした!!「あなたの常識を覆す衝撃の結末!!」確かに、このキャッチコピーそのものには偽りなし。「シ」、が付く作品や「ア」、が付く作品から10年周期で、また「同じテ」を使う製作者が出てこようとは、流石に思いもしませんでしたわ。それにしてもこの映画は、観客心理誘導作戦になかなか秀でていましたね~。航空機墜落事故で僅かに生き残った乗客たちが次々と消えていく!!どう考えても航空会社のミス隠蔽謀略?と、観客たちを手際良く誘導させておいて、実は・・・。また10年したら「同じテ」を使う映画が現われるかも。多分忘れっぽい自分は(しかも今以上に健忘症が進んでるはず)その時にも、えええええええええ~!まさか!そんなバカな!!と、今回同様にびっくりするはず。それまでこの「みんシネ」が今と変わらず運営されていますように・・・。それにしても、最近のアン・ハサウェイは絶好調っすね![DVD(吹替)] 6点(2010-03-26 17:36:25)(笑:3票)

290.  NINE(2009) 《ネタバレ》 アカデミー賞受賞者の数を集めても、必ずしもその数に比例した面白い映画にはなるとは限らないんですね~やっぱり。「シカゴ」(8点)は、メチャクチャ好きな映画で、公開時二日連続して観に行きました。あの興奮を再び!!とばかりに、勇んで劇場に駆けつけたんですが・・・(汗)元ネタのフェリーニ作品は、大昔に三鷹の名画座で鑑賞。ちと学生には難解な内容でした。不満点を先に幾つか。まず「シカゴ」の「オール・ザッツ・ジャズ」に比するような、「背中がゾクゾクくるような」ナンバーが意外に少なかった事。ベネロペや、ケイト・ハドソンの各個々パートでの、「おおおっ!」っていう盛り上がりはあったものの、全体的に「うわっ!!」とくる高揚感に欠ける。好みの問題かとは思うけど、ミュージカルですからまずそれが一番の必須事項ですよね。妄想ミュージカルという点では「シカゴ」と同じだけれど、舞台ミュージカルを映像化する際に絶対必要な、奔放大胆なイマジネーションが、今回はイマイチ欠けていたような気がします。ラスト「アンソニー・ミンゲラに捧げる」いうテロップはわざわざ出して、どうして「フェデリコ・フェリーニ監督に捧ぐ」っていう敬意は湧いてこなかったんでしょう?単に自分が見落としただけかもしれないけど、すごく不思議でした。ソフィア・ローレンの変わらぬ健在ぶりは嬉しかったです。今年春一番の期待作だっただけに、ちょっと残念。「映画史上最もゴージャスでファッショナブルな映画」っていう宣伝には異論ありませんがね。[映画館(字幕)] 5点(2010-03-26 11:46:26)(良:1票)

291.  恋文(1953) なにしろサイレント時代からの名大女優、田中絹代の初監督作品です。キャスト・スタッフともにいささかも遺漏なきよう、映画界を挙げて祝福しているかのような贅沢な布陣で臨んでいます。チョイ役にも、豪華キャストが次々と登場。終戦後まだ8年しか経ってない、今とは隔世の感もある当時の渋谷道玄坂、駅周辺、日比谷公園等の風景が非常に興味深く鑑賞できました。久我美子と森雅之って何回も共演作があるだけあって、とにかく画になるカップルなんですよね。このおふたりが、しずしずと明治神宮参道をそぞろ歩くだけで、まるで一幅の絵のように美しい。それだけに話がもうちょっと面白ければなあ・・・っていうのが悔やまれる。英語の恋文代筆屋っていう題材は良いんですけどね。田中絹代の初演出ぶりは及第点というかかなりのもの。何シーンかのみの出演だけど、古本屋の看板娘役の香川京子が出てくるだけで画面が弾みます。(←池袋文芸座「久我美子、有馬稲子、岸恵子にんじんくらぶ三大女優特集」にて鑑賞)[映画館(邦画)] 6点(2010-03-22 10:35:26)

292.  愛人 「足にさわった女」「恋人」「あの手この手」といい、この時期の市川監督は、当時の日本映画全般に見受けられた泥臭い情緒、ジトっとした湿りっ気を払拭しようと躍起になっていたようなフシが伺える。ずっとずっと以前から、この映画は「市川映画の中でも最高にソフィスティケイトされた作品」という前評判を聞いていたので、期待していたんですが・・・。ちと期待が大きすぎたかな(笑)当時はさぞかしハイカラな映画として、観客に受け取られた事であろう事は想像に難くない。だって畳の部屋なんかワンシーンも出てこないんですもん。あーだこーだと、みんなが早口でまくしたてるように言いたい事を言いあって、サクサクとどんどんお話が進んでいく。愉しき戦後民主主義万歳!と褒め称えたいところなんですが・・・。今の視線で観ると、万事が西洋式というのが逆に泥臭く見えてしまう。小津映画の、純日本式にこだわった作品の方が逆にポストモダン和風的で新鮮に見えてしまうのが皮肉です。若き日の三国の男臭さ、有馬稲子の屈託のない茶目っ気ぶりにプラス1点。(←池袋文芸座「久我美子・有馬稲子・岸恵子にんじんクラブ3大女優特集」にて鑑賞)[映画館(邦画)] 7点(2010-03-20 11:58:52)

293.  僕の彼女はどこ? 「若草物語」「ハーヴェイ」「花嫁の父」あたりの、1950年前後に製作された、当時の自信に満ち溢れ、強く正しく何の迷いもない健全なアメリカ映画がお好きな方に特におすすめの映画。何かと自分と相性が合うダグラス・サーク監督ですが、この作品にも古き良きアメリカの雰囲気が心地よいですね。好きだな~。「お金よりもっともっと大切なものがあるんだ!!」っていう、今となってはちょっと気恥ずかしいストレートなテーマを、照れずに堂々と描いているのが良いです。若手カップルがほぼ親のいいなりで、それほど自己主張をしないようにキャラ設定されているのも、当時は当たり前だったのかな?「理由なき反抗」以前の、従順なフツーの若者たちの典型といったらいいか。でもこれはむしろ若手よりも、マリリン・モンロー映画でよく脇役として登場していた、老チャールズ・コバーン氏が主役。[DVD(字幕)] 7点(2010-03-19 11:13:51)

294.  どついたるねん 「男は裸の背中で語れ!!」っていう映画ですね。この時期、この瞬間にしかフィルムに収められなかったであろう「赤井英和」という男の、雄の魅力が詰まっている。素人くさい芝居も、この荒削り破天荒なキャラクターに関してプラスの方向に働いています。[DVD(邦画)] 7点(2010-03-15 11:17:15)(良:1票)

295.  濡れ髪三度笠 「浮かれ三度笠」(8点)と殆ど同じスタッフ・キャストの姉妹編にもかかわらず、ちょっとこっちの方が落ちる。でも大らかな作品のタッチは変わらないので面白い。「浮かれ~」の方は、皆が皆何かしら「秘密」を抱えて旅をしていたので、そこから生まれる葛藤やドラマがやたらめったら可笑しかったんですが、こちらはそれが弱い。時代劇役者にしてはカツゼツが悪い本郷功次郎が「若様」って事は、周囲の怪しげな行動も含めすぐに露見していいはずなのに。まあ、そんな細かい事に目くじら立てなければ、いなせな雷蔵氏の太刀さばきも鮮やかで、肩の凝らない娯楽時代劇として楽しめます。[DVD(邦画)] 6点(2010-03-13 12:49:23)

296.  幸福(1981) 「1981年当時の現代」を普遍的に描くため、「シルバーカラー」という手法を使ったと市川監督は発言されてましたが、その地道な効果は30年経過した今、初見で鑑賞しても抜群だと思います。同じ姓の市川準監督「BU・SU」(9点)が、僕が大学進学の為上京した頃の「東京」だとしたら、この映画はまぎれもなくガキの頃、半ズボン姿で家族旅行で初めて上京した頃の、記憶にある「東京」。西新宿あたりの、まだ都庁建設前の遠景が数回インサートされますが、そのたんびに何故か胸が締め付けられるような気持ちに。メインの主役三人、水谷豊(熱中時代教師編での「みねっこ~♪」を思い出す)中原理恵、永島敏行も、決して巧い芝居などしていないけれど、市川監督の巧みな演出で、その拙さはカバーされていました。その分市原悦子がやたら目立つ。水谷が兄弟喧嘩の仲裁も含め、時折子供ふたりを抱き寄せ、抱擁するシーンが何度か出てきましたが、親子って何も言わなくてもいいから、この「ぎゅっと抱きしめてあげる」行為っていうのがやっぱ必要なんですよね。「鬼畜」とともに、親の自覚がないまま子供が出来て困ってしまった人に見せたい映画。単なる犯人探し推理小説の映画化として観たら肩透かしを食うかも。加藤武の出演は「金田一シリーズ」ファンへのサービスかな?(笑)80年代の市川映画で、権利の関係か唯一観られない「鹿鳴館」が観たい!![DVD(邦画)] 8点(2010-03-13 10:30:08)(良:2票)

297.  浮かれ三度笠 あ~、面白かった面白かった~♪♪・・・一体何だろう・・・、観た後のこの幸福感っていうのは・・・。たとえ映画史には残らない娯楽時代劇とはいえ、こういう作品は本当に貴重だと思います。最近観た新作がどれもイマイチ不発だっただけに、久しぶりに「映画的昂奮」を味わえた事で高得点を付けさせて頂きます。まず大好きなロード・ムービーで、しかもストーリーが面白く脚本もよく練られ、出演スターたちのキャラクターも魅力も頗る生かされている。確信犯的に、時代劇にはあるまじき台詞「ファニーフェイス」だの「蛍光灯」だの「バックシャン」(←後姿のみ美人って意のはず)等を、そこかしこに散りばめたりして遊び心も十分。いや~、笑った、笑った。大映って、役者さんの顔も厚みあるセットも時代劇向きなのに、チャンバラの迫力は何故か他社に負けているような気がするんですが、やっぱりこの映画でもそうでしたね。まあでも、この作品ではそれもご愛嬌という事で(笑)左幸子をこの手の姐御役で使うのも楽しいし、とにかく中村玉緒の浮かれ姫君がメチャメチャ可愛いっす!!さては「志村けんバカ殿」の「バカ姫」役優香はこのキャラをパクッたな!!←違う[DVD(邦画)] 8点(2010-03-07 10:08:18)

298.  恋するベーカリー 《ネタバレ》 この顔ぶれならばさぞかし「上質な大人のおとぎ話的ロマンチックコメディ」に仕上がっているだろうなと期待し劇場に向かったんですが・・・ちと期待が大きすぎたようです(汗)「恋愛適齢期」「ホリデイ」と比較しても、ナンシー・マイヤーズ女史の脚本には冴え、演出のキレもイマイチ感じられない。メリル・ストリープ演じるヒロインにどこか現実感が薄いのは、ベーカリーショップを成功させ、郊外に豪邸を持ち増築出来るまでに至った「女性実業家」としての「公」の部分が殆ど描かれていないせいかと思われる。お笑い部分は専ら元二枚目アレック・ボールドウィン氏が担当。メタボ体型特有の小走り姿、画面一杯の胸毛やらデカケツやら・・・むむむむむむむむむむ、何だか書いるだけで背中あたりがムズ痒くなってきた(笑)いや、でも笑わせてもらいました。彼にはコメディアンの才能が有るのでは?予期せぬ彼の奮闘ぶりに一点加算。焼けぼっくいに火が付いてしまったシルバー世代のセックスが絡んでくる以上、上品にという訳にはどうしてもいかないかもしれないけれど、もうちょっとサラッとした描写にならなかったモンかなあと・・・。[映画館(字幕)] 6点(2010-02-22 11:16:30)

299.  私は殺される(1948) 《ネタバレ》 ビリー・ワイルダー監督「深夜の告白」での悪女っぷりにゾクゾクさせられたバーバラ・スタンウィックが、今度は被害者側を演じたサスペンス映画。回想シーンでの高慢勝気な社長令嬢、略奪愛で結ばれた年下の夫に捨てられかもしれないという恐れ、そして殺されるまでの恐怖と、殆どベッドの上でのみの難しい演技に終始する、彼女の一人舞台的自由自在演技を楽しむべき映画。演出もキメ細かく丁寧。その代わり強烈なサスペンスには乏しい。面白いと思ったのは、このヒロインの性格付け、かなり攻撃的で嫌~な女に描いている点。もちろんスタンウィックには可憐なだけのヒロインなど似合うはずもありませんが。バッドエンドにもかかわらず、タイトルにもなっている幕切れの台詞がグッド。夫役ランカスターはこの時代、まだ個性が定まっていない感じ。固定電話の混線状態って、今まで一度だけ経験したことあるけれど、この当時はよく起こる事だったのかな?携帯がここまで普及した現在ではもはや考えられない設定ですね。[DVD(字幕)] 6点(2010-02-20 10:01:19)(良:1票)

300.  黒い画集 ある遭難 映画の内容や評価以前に気になって気になって仕方なかった事。私は決して禁煙推進論者でもなんでもないんですが、主要人物の皆さん、登山の途中でもタバコをメチャクチャ吸ってましたね~。ちょっと休憩するたんびに、美しい渓流沿いやデコボコ岩場山道でも、ところ構わずスパスパとご一服。そんでもって、吸殻をそこかしこにポイ捨てしてるし。アルピニストの皆さんのマナーって本当にこんななんですか?これを見てる限り、彼らが山を心底愛している人間たちとは到底思えないんですよね。そのせいもあって、誰にも自分は共感出来ませんでした。犯人にはもちろん、真相を追究するべき側の人間にも。香川京子は特別出演みたいなものだし。あとDVDジャケットのスチール写真。雪山で主人公と土屋嘉男(ガス人間第一号!)が、いかにも獰猛そうな表情でピッケルを手に格闘してる(ように見える)シーンがあったんですが、そんな画は映画本編の中にはなかったです。あれれ?クライマックスの雪上大乱闘期待してたのになあ・・・。東宝製作松本清張原作「黒い画集シリーズ三部作」、これで全て制覇しましたが、う~ん、これが一番落ちるかなと・・・。[DVD(邦画)] 5点(2010-02-19 12:08:34)(良:1票)

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