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281. グリーンマイル
残酷なシーンが最大の山場なんて…。コフィーの姿に感動したい所だが、彼があまりにも人間を超えた存在として描かれているので共感できない。返って、「人間って残酷だ」=「見ている君たちも残酷になりうるんだ」と言われている気がして、お金払ってまで自分の弱さを指摘される筋合はないのではと言い返したくなる。「究極の弱者が実は強者だ」、そんなことは言われなくても「負けるが勝ち」って諺で小学生の頃から知ってるわい!4点(2004-06-06 08:47:51)(笑:1票)
282. CASSHERN
前半のレトロSF的な部分は、ひとつの世界観として斬新でよくできていると思ったが、後半の思想的な言説で畳みかける展開には閉口した。思想で人をひきつけるには、思想がある程度ラディカルさ、新しさを持っていることが絶対条件。しかし、この映画が吐き出している思想は、すでに多くの人にとってありきたりとしか思えない陳腐な内容だ。陳腐な思想の羅列は、くさくて長いお説教以外のなにものでもない。
「二人の愛」で救われるのは、たった二人だけであり、この「二人の愛」を守るために「男」は他人を殺していく。ラストのキスシーンが物語るのが、「二人の愛」ならば、その先にあるのは今までと変わらない殺戮の世界である。「二人の愛」では他人との争いを止めれない。だから「人間愛」だってさ。都合がいいんだから。
でも、伊勢谷友介の阿修羅顔と、要潤のSF的な顔立ちと、麻生久美子の女神っぷりには敬意を表す。4点(2004-06-05 00:11:36)(良:3票) 《改行有》
283. ミッドナイトイーグル
《ネタバレ》 大沢たかおは、こういう悲壮感あふれる役柄が多いのだが、大体どの出演作でも同じ演技がみれるので、すこし食傷気味である。全体を通してしまりのない印象だが、基本的にプロットの説明が不足しているので、緊迫感があまりない。なぜ三人しかいないステルスの残骸をとりかこむ圧倒的多数の北朝鮮スパイたちが夜明けまで攻撃してこないかの理由が、ロケット砲は明かりがないと照準があわせられないからだと説明されているが、一刻をあらそう現場でその答えはないだろうと思う。また助けにきたヘリコプターが救助を断念するくだりがあっさりすぎてダサい。もっとねばれ。それと、戦争カメラマンとして反戦を訴えていた主人公が、結局最後に自分の子供を守るために銃をとるわけだけど、「家族を守りたい」という理由で戦う人がいるから戦争は終わらないのだと個人的に思うので、この思想的な転向が一番いやな感じをうけた。このカメラマンの態度に違和感を感じない人が多いのであれば、戦争がなくならないのも当たり前である。[DVD(邦画)] 1点(2009-01-06 09:34:22)
284. 書を捨てよ町へ出よう
「映画なんてただのスクリーンの上のできごと、映画館の電気がついたら消えなきゃならない。所詮そんなもの」とか何とか主人公が言っていたような気がするが。そういうみもふたもないこというのは勝手だけどさ、僕は観客としてお金を払って映画館いってるんだから。1800円払ってんのに、そんな話をきかされてもね。ただ単純に「金返せ」としか思えない。とても腹が立った。ストーリーも謎、どうしようもないほどちりばめられた有名著作からの引用、斬新かもしれないカメラワーク。なんか時代の最先端を行こうとして、一番先に色あせてしまったという感じ。本当は0点としたいところだが、僕の感想はあくまで現代に生きている僕の意見に過ぎないし、この映画が製作された当時には結構評価されていたらしい事を考慮して1点。1点(2004-07-24 21:00:14)
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