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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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281.  フランケンシュタインの逆襲(1957) 《ネタバレ》 コレも結論的には正直、あまり好いつくりだとは思わなかったのですが、今作はハマー・フィルムのクラシック怪奇映画路線の嚆矢となった(コレまた)歴史的作品だ…てコトなのですよね。そーいや確かに映画自体の質は諸々と高い=凝ってるし、何より主役のピーター・カッシングは(また確実に)卓越した仕事をされていた…とは思うのです。しかしとにかくユニバーサル版=ボリス・カーロフ版とは「全く違う」お話&コンセプトになってしまっているので(⇒両方とも当然ホラーの範疇ではありますケド、更に細分化したら何ならジャンルとしても全然違うヤツ…てなモンで)、フランケンシュタインと言えばカーロフ!という現状に於いてはどーしたって違和感の方を強く感じてしまう人が多いかな…と思います(私も正にそーだったので、いずれ暫くのちに再見はしよーかと思ってます)。 重ねて、今作はピーター・カッシング主演の「サスペンス系」ホラーで、そしてフランケンは主役ではなくあくまで「舞台装置」の一つで、だから最大の見ドコロは彼の振舞いでもなくてカッシング演じるフランケン男爵&その盟友ポールとの関係性に生じる「サスペンスな緊迫感」なのであります。その点を踏まえて観てゆければ、ラストの余韻はきっと更に優れたモノになるのだと予想されます(⇒フランケンが特に大したコトもせず、唯々見た目が気色悪いダケ…とゆーのも然程気にならなくなるのかな、と)。私も重ね重ね、次はその様に観てゆきたいな、と。[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:23:53)《改行有》

282.  フランケンシュタインの幽霊 《ネタバレ》 フランケンシュタインの「幽霊」とゆーのは、文字どおり初代ヘンリーの幽霊のコトっす(まあ、嘘ではない)。今作において怪物役はカーロフ⇒ロン・チェイニー・ジュニアに替ってますが、劇中台詞はほぼ無くて、かつ見た目は思い切りカーロフ版に寄せているので、心配してた違和感とかは特に無かったです。でも、前述どおりヘンリーの幽霊が出て来たり、で彼の息子ルドウィグ役もサー・セドリック・ハードウィックだったり、またイゴール役のルゴシも引き続きガンガン出まくってますし、そんなこんなで正直あんまり主役の怪物フランケンが目立ってねーのですよね(特に中盤は全く…と言って好いレベルで)。んで結局、ゴチャゴチャと陰謀とかサスペンスとかみたいな話になっちゃってるのは、個人的にはホラーとしては全く好みではねーのですわ(やはり、ソレは「看板に偽り有り」というコトにしか見えないのでして)。ラスト付近はまた結構派手に燃え盛ってて悪くはなかったですケド、結論的にはイマイチでしたっす。[DVD(字幕)] 4点(2023-04-27 00:18:31)

283.  フランケンシュタインの復活 《ネタバレ》 世紀のホラー・レジェンド、ルゴシ&カーロフ夢の競演!てなモンですが、好くこんなカーロフの庭に態々ルゴシが乗り込んで来たな…と思ってたら、中々どーしてルゴシの存在感の鮮烈・強烈なコト!ナンだカンだま~た生き残ってたフランケン(カーロフ)を怪人ルゴシが手懐けていて、コイツを利用して己の復讐を果たそうと暗躍する…という(むしろ主導的な)役柄なのですよね。加えて、そのコッテリとした怪人的演技を炸裂させるシーンも全編に散りばめられていて、コレなら確かに「ルゴシを呼んだ意味」も+でルゴシにとっての「出演した意味」も有りまくるよな…と思いました。 しかし、全体的にサスペンス調のストーリー仕立てなのですが+でルゴシの悪巧みが着々と進んでゆく辺りの不穏さは決して観れなくもねーのですが、終盤は少し単純・単調になってしまってて端的にイマイチなのですよね(ルゴシもクライマックス前あたりで妙にアッサリ殺られてしまいますし)。あとコレは諸々、シリーズとしての「継承すべき血脈」なのかも知れませんが、今作の主人公&あのフランケン博士の息子=ウォルフもまた相当なイカレポンチのクズ野郎…であるにも関わらずラストは再び拍子抜ける位のお気楽エンドだったりもして…(⇒でもベンソンが死んだのは間違いなくオンドレの所為やで⁉と)だから正直、お話としては最初に盛り上がった期待よりは面白くはならなかった(とゆーか個人的にチョイ好かなかった)とゆーのが結論ではありますね。残念。。 一点、フランケンは実は「只の死体のツギハギ」ではなく、やや違うかも知れませんが一種のキャプテン・アメリカ的な「超人類」の方であって、そーなった理由は単に「電気をシコタマ流しまくったから」てコト(設定)らしーのですよね。ああ、100年前は電気ってそーいう感じの扱いだったんだなァ…とか、そのフランケンの特性を探ってゆく似非科学的シークエンスがナニかドコか懐かしくも思えるなァ…とか、ココはなんだか妙に感慨深かったですね。[DVD(字幕)] 5点(2023-04-27 00:16:09)《改行有》

284.  フランケンシュタイン(1931) 《ネタバレ》 『魔人ドラキュラ』を受けての直接的な第二弾で、結果的にコレも金字塔・歴史的ホラーになったってコトなのですが、正直アッチより全然観易い…つーのが(コッチの方は)テンポが全然悪くないのですよね(時代的なコトかと思ってましたが、アッチはソレでもチョイ特殊…とゆーコトだったよーで)。でも、今作も同様にその最も普遍的なクオリティとゆーのは、言わずもがなやはり主役?のボリス・カーロフそのヒトですよね。実に素晴らしい役づくり+演技でしたです(⇒映画としての「一見の価値」はもはや永劫不滅ですね)。 重ねて、ホラー・スリラーとしても(極め付きにシンプルな内容も相まって)ごく普遍的な価値・面白さを今だに備えて居ると思いますし、特にマリア絡みのエピソードについては現時点でも確実に映画的内容として立派にクオリティの在るモノだと言えるでしょう。ただし、点数としてはやや迷いましたがいったんこの位にしておきます。個人的に『魔人ドラキュラ』よりは少し上かと思うのですが、次作『フランケンシュタインの花嫁』よりは下かな…ちゅう辺りを重々鑑みて、のコトですね。[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:10:58)《改行有》

285.  聖地には蜘蛛が巣を張る 《ネタバレ》 今作、舞台はイラン第二の都市・北東部に位置するマシュハドで、ここは実際イスラム教シーア派の聖地の一つだ、とのこと。そして2001年に彼の地で実際に起こった連続殺人をベースとした映画であって、かつ描かれる犯罪事象そのものと、そして解決後の顛末はほぼ実話どおり、ということらしいのですね(⇒主人公の女性ジャーナリストの行動の部分が少し脚色されている、てことかなと)。実話ベースなのでサスペンス的には比較的にもシンプルな内容に思えますが、その面に関しても実話由来の凄みに加えて(サスペンス)映画としての技術的なクオリティも中々だったかな…と個人的には思ったりしますかね(演出・撮り方等、全般的にやっぱ巧かったです)。 加えて二点、まずは(コレも実際に事件当時発生した)イラン国内の事件に対する諸々の反応や、そもそもこのイスラム教の国・社会における女性の扱い、だとかいったモノを描き出してゆく「社会批判」的な部分にも、映画としての端的な「観る価値」が在ったと確実に感じるトコロであります(⇒これ故、今作はイラン国内では製作できず、実際の撮影はヨルダンで行われたとのこと)。あともう一つ、その犯人サイードを演じるメフディ・バジェスタニの演技についても、コレが中々に出色なクオリティでした。宗教的な動機が根底に在る人物だとは言え、それでも多分に快楽殺人的・精神異常的な様相を含む複雑なキャラクターの表現がかなり見事だったと思いますし、その「病んでいる」ことこそがまた、真に描き出すべき「社会病理としての犯罪」ということ(事実)なのではないかな、と思う迄に至りました。プラス、もうお一方の女優さんの方も同じく好かったと思います(+スゲー美人だったし)。ワリとオススメな作品ですね。[映画館(字幕)] 7点(2023-04-26 22:53:44)《改行有》

286.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 コ~レは凄い…シンプルなホラー・スリラーとしては、この出来はもはやオーパーツと言って好いレベルですね(超・面白かったです)。まずはとにかく映像(特撮)が実に見事なコト!個人的には1シーン、透明人間がパジャマ着てベッドで眠りに就くまでのちょっとしたヤツとか、モノ凄く凝ってて+ハイ・クオリティでモ~震えてしまいました。あと、主役のクロード・レインズの狂気を孕んだ演技(とゆーかアテレコ)も、コレも時代を考えれば驚愕…と言って好いホドの斬新さと、そして普遍的な怖さをも備えていたと思います。重ねて、超・面白い+ごくコンパクトで観易い+今ならアマプラでロハで観れる、ので皆様も是非。[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-24 15:03:56)

287.  四谷怪談 お岩の亡霊 《ネタバレ》 金字塔『東海道四谷怪談』も含めて幾つかのバージョンを観ているのですが、元が相当にややこしいお話で登場人物も多いので(怪談)映画サイズにまとめるには結構色々なやり方があると思うのですね。おそらく今作、ごく素直に伊右衛門にスポットを当てた作風な方で、かつその「悪さ」を際立たせる為に全体としてかなり「重く」「暗く」そして「陰惨に」展開を運んでいる様に思われました。実にやるせなくて、加えて超・ストレスフルな彼らの窮状を中盤までごくネットリジットリ描き⇒誰しもがその張詰めた弦の弾け飛ぶ寸前…という極まった状況から、遂に「吹っ切れた」伊右衛門が転げ落ちるかの如くに悪に手を染めてゆき⇒ソレがお岩さんの怨念と(そして)惨劇を産んでゆく……重ねて、同じ話で同じモノが描かれるのではありますが、今作のソレらの端的な恐ろしさには実に好く「体重」が乗っかってましたですね。ハイライト、毒を飲まされたお岩さんの非業の死に際のその怨念とゆーのは(顛末を全て知っていても尚)怖気走り冷汗の滴る素晴らしい代物だったと思います。 惜しむらくは、中盤までのその重いテンポのまま最後まで走り切っている+全体の流れは(コレも素直に)比較的原作に忠実⇒だから終盤がやや冗長+そしてそのワリには恐怖描写が少し地味め(殊に『東海道』の方と比べると)かなァ…と。だからラスト付近は流石にいくぶん『東海道』の方が上かなァ…という感覚が強くて、結果としてこの評点になってます。とは言えコッチも全然面白いとは思いましたので、もし機会が在れば。[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-23 01:50:27)《改行有》

288.  ダークグラス 《ネタバレ》 端的に、ヒジョーにレベルが低いです。音楽やら台詞回しやら(で肝心のショック描写すら)もかなり素人臭いですが、技術的な面で何より気になったのは「画ヅラ」ですかね。ちょっとバカ正直すぎるとゆーか、ナンの面白みもない超・つまらない構図ばっかりとゆーか、冒頭10分観たダケでも「あ、コレ本気で撮ってねーな…」てか「中国資本に名義貸しでもしたの?」とすら思ってしまいましたすね(調べると本作はフツーにイタリア資本系の作品みたいですケド、ソコでもっかいマジで?となりました)。似た様なヤツとして個人的に、こないだのデパルマの『ドミノ 復讐の咆哮』より更に若干ヒドい…位な感じかと。 技術的なコトのみならず、話の内容や展開運び+具体的なシーン単位のつくりにもまた、総じて全然工夫がねーのですよね。お話なんてマジでシンプル一直線!で、ココまで捻りも不可解も無いとモ~「ジャーロとすら言えない…」と(個人的には)思います。あと警官2人が殺られるシーン、男の方が突っ込んで来る白バンにバンバン発砲するのですが、んで何故彼は最後までただ突っ立ってるダケだったのでしょーか?(ナンで避けへんのか~い?と)。それじゃあ、例え命中してたとしてもアンタは死亡確定じゃん…と思うのですケドね。。[映画館(字幕)] 3点(2023-04-23 01:38:18)《改行有》

289.  ミイラ再生 《ネタバレ》 『フランケンシュタイン』で一躍怪奇スターの名を恣にしたボリス・カーロフが、翌年に主演した(コレも歴史的な)ホラー作品であります。時代を考えても相当に凝ったつくりを擁しており、エキゾチックさ+歴史物語感を随所で大いに醸し出すセット・衣装・美術なんかの出来の好さがまずは印象に残りますね(+音楽も中々イイ感じのが付いてる)。で、肝心のボリス・カーロフは(タイトルに反して)ほぼ人間形態を通して居るのですが、その「怪人物」感とゆーか存在感はまた相当に高度な・巧みなモノでした。展開運びは(現代のソレと比べると)少~し雑・粗削りな感じもありますが、破綻してるってホドでもないかと思います。総じて全然退屈せず楽しく観てゆけましたね(機会が在れば是非)。 ただ、一応指摘はしておくとすれば、ゆーてモ~100年前の作品だから、やはりホラー的には「怖い」という感じでもないのは(また)確かかも知れません。特に、結局イムホテップ=ボリス・カーロフの武器とゆーのは「念」としか言い様の無い「見えない力」なのですよね(だから映像的にはほぼ「パントマイム」でしかなくって)。ソコに関しては割り切るしかないカモ…とは、少しダケ思ったりなんかもしますかね。。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-04-20 23:21:38)《改行有》

290.  サンダカン八番娼館 望郷 《ネタバレ》 原作がノンフィクションとゆーコトなので、内容それ自体は(劇映画=創作とゆーよりは)確実にドキュメンタリの方に近い作品だ、とまずは思うのだし、ソコに対しては正直面白かった…とか私がどう感じた…とか、或いは(娯楽として)楽しめたかどーか…などという個人的な部分の評価もナニも無い、とも思う。私の評点はひたすらに「観る価値が有ったか」という一点のみを意味しています(⇒モチロン、ここに描かれているものは概ね真実である…という前提の下ではありますが)。否、出来るだけ多くの人に観て貰いたい映画だ、とゆーのが正直なトコロの感想でありますね(出来れば全国民とかに観て貰いたい)。 ただ一点だけ、ココだけは「映画として」大いに評価したいのが、何と言っても田中絹代さんですよね。今作の絹代さんもある種モ~「演技の域を超えている」とゆーか、正に本物・本人にしか見えない…というレベルの超絶技巧だったかと思います。実にお恥ずかしいコトですが正直『山椒大夫』『雨月物語』『西鶴一代女』位でしか観たコトが無かったのでして(でも、それら作品を観た時にはやっぱ心底「凄い女優さんだな…」ともチャンと思っては居たのですよ⇒特に『西鶴一代女』は)今後はもっと意識的に古い映画も観るようにします(反省)。[インターネット(邦画)] 8点(2023-04-19 00:46:41)《改行有》

291.  牡丹燈籠(1968) 《ネタバレ》 ロマンポルノ版の『性談・牡丹燈籠』とゆーのは観ているのですが、ソッチと比べても今作もかなり好い方の出来ではないでしょーかね。原作と比べると、まずはお露・新三郎の両名ともに少しアレンジしてバックストーリーをつくり込んで居て、新三郎は町民の子に教育を与えるのに生き甲斐を見出していたり、一方のお露は世の理不尽に苛まれて苦界に堕ち、挙句自死した…という設定になっていたりします。その二人の邂逅から件の「お札はがし」⇒そして阿漕な伴蔵・お峰も(コレも原作とは別の経緯で)最後には報いを受ける…という顛末なのですが、前述のアレンジが総じて効果的で実に流れが掴み易かったですね(例えば例のお露さんの「焦がれ死に」とかだって、正直キョウビだとちょっとピンと来なかったりする概念かとも思いますし)。よく見たらなんと!あの依田義賢氏の脚本…というコトなのですね(流石)。 お露も忌むべき亡霊では在りながら原作よりも更に感情移入可能なキャラとして描かれてますし、新三郎もその人ならざる存在を大いに恐れつつ、その最期はまた(ある種)得心して死んでいった様にも見えましたし、悍ましくもまた悲しく、そして美しい悲恋の怪談として立派に成立していたと思います。そんな主人公二人に替わって人間の執念や「業」を見せつけるのがお米役の大塚道子とお峰役の小川真由美のご両名。特に小川さんは終盤からの登場でしたが、その強欲なキャラに(諸々と)ドハマりしている様子が中々に出色でしたですね。他、伴蔵役は西村晃だし、また意外にも志村喬が出て来たりもして、キャスト・演技面でも結構見ドコロだらけだったかな~と思いましたね。 恐怖描写も一つ、非常に好みだったのがお化け二人連れの「歩く」様子ですね。カラン…コロン…という下駄の音こそがこの怪談の最大のモチーフだとも思いますが、でもあの二人はお化けなのだから「足」は無いハズ…と今作では中盤からは二人とも終始「浮いて滑る」様に動き回るのですよ(でも「音は聞こえる」てのがまた重要)。結論、重ねて中々に面白い怪談映画でした。お暇なら是非。[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-17 08:53:36)《改行有》

292.  死の棘 《ネタバレ》 コレも大昔に観ていて、その時は正直シックリ来なくて、しかし今回観直したら(意外なマデに)観入ってしまいましたね。この監督も超・寡作な方ですが、同じタイプ…てワケでもねーのですがやはり何処かヴィクトル・エリセはまた確実に思い起こされた…な~んて。でも、何故彼らが寡作かとゆーて、やっぱとにかく「画」にはこだわりまくってますよね。今作も、よく見るとマ~何処も彼処も素晴らしいショットだらけ(とゆーか、ソレしかない)ってな感じで、ソレだけでも2時間観てゆけちゃう(で実際観てゆけちゃった)と言いましょーかね。また暫く後には再見するかと思います。 演技は、かなり特徴的なので端的にクオリティが高い、とゆーのとも異なるとは思いますが、作品と調和しているかと言えば間違いなくそう(=成功してる方)でしょうし、その他諸々主演2人の仕事ってのはごくごく素晴らしいモノだったと思います。一点、物語としては極めて進み方が緩慢(とゆーか、殆ど前進してゆくコトもないし、当然何処かに辿り着いて終わるワケでもない)であるコトについては、個人的には好みとしては(=好きか嫌いかで言えば)私のソレからは外れては居ます。なので一点だけ引いておきます。[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-14 20:50:31)《改行有》

293.  東海道お化け道中 《ネタバレ》 三部作ですが、『妖怪大戦争』は飛ばしてコッチを観ました。基本的には『妖怪百物語』と同じシステムで、アクドイ連中に立ち向かう善玉に、偶然ながら妖怪が助太刀する…という話です。で、まずその妖怪のアレコレについては登場シーンも(『妖怪百物語』と比べて)やや少ないし、何よりシーン自体の質がちょっと低めかな~と思いました。前作までで出し尽くしてしまったのかも知れませんが、パッと分り易い有名ドコロがあんまり出て来ないので正直イマイチ盛上らない…と言いますか。 ただその一方、お話の方は(オーソドックスな仕掛けかも知れませんが)『妖怪百物語』には無かった捻りが在るのと、ミヨちゃんのサイコロ勝負(と種明かし)のシーンは中々ユニークで好かったと思いましたね。あと主演の本郷功次郎はちょっと若山富三郎みたいなルックスですが、本家同様にワリと殺陣が上手かった様に思いました(スピード感が有る)。足し引きして、コッチも全然悪くはなかったかと思います。[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-14 12:02:17)《改行有》

294.  バレット・バレエ 《ネタバレ》 中々、評価の難しい映画かな…と思いますね。が、所謂フロイトの言うトコロの「タナトス(死の欲動)」と、ソレに結び付けられる破壊衝動・攻撃性、だとかいったネガティブな方に向かう人間性をひたすら描いた作品なのかな…という点では、ピンと来たかと言えばごく高度にそーいう感覚は有るのですし、一方で(私の様な男性限定かも知れませんが)そんな中に明確な意図を持って据え付けられた真野きりなからは、間違いなくソレに対抗すべきトコロの「エロス」とゆーのが(またごく強力に)感じ取れるのでして。だからやはり、そーいう人間性もろもろを描こうとする(全然チャンとした)映画だとも思えましたし、また後述する様に(ココは)最初ちょっとピンと来なかった結末だって、よく考えれば(全体の構成・テーマと同様)コレもシンプルな「意識の転換」として理解すれば好いのかな…とも思ったりなんかして、ですね。 しかし、ソレでもやはり言わなければならないコトは言っておこうと思います。まず、私はこの監督のファンという訳ではないので作品を都度追いかけている訳でも(やはり)ねーのですケド、久し振りに観ましたがやっぱこの隠す気の微塵も無い「アテレコ」はハッキリ言って超・苦手です。折角全編をごく生々しく撮ってるのに、ソコでどーしたって声だけ浮いてる様に思われてしまう…としか言い様がねーです。第二に、ヴァイオレンスが主軸となる作品なのに、そのヴァイオレンスシーンの(物理的な)質が妙に低く感じられました。中盤でテンヤワンヤしてる箇所はまだしも、序盤はハッキリとまた酷かった(=チャチかった)すね。あとはやはり重ね重ね、このオチはちょっと不可解…とは言わぬまでもやや唐突かと思いました(=映画として単純に「雑」かもな、と)。特に、真野きりなの「心変わり」とゆーのは、正直その理由が分からなかったです⇒とゆーか、彼女のキャラクターには全編を通してやや一貫性が無い様にも(あくまで私には)見えましたですね。 その辺を諸々勘案して、いったんこの評価と致します(たぶん、そのうち再見すると思います)。[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-12 23:08:17)《改行有》

295.  AKIRA(1988) 《ネタバレ》 最近、観てなかったと思ったら観てた、というコトが発生する様になってしまったのですが、今作は、観たと思ってたのですが観てみたら明らかに(少なくともチャンとは)観てなかった…というヤツでした。。 ソレはさておき、何より内容の方が(30年以上前の作品としては)かなりブッ飛んでますよね。作画の方も、同様にごく素晴らしいとは思うのですケド、コッチは部分的には年代相応…かとも思いました(ガンダムだと『逆襲のシャア』と同じ年、ジブリだと『ラピュタ』の少し後、くらいなので、超クオリティ!とは言え個人的にはソコまでの驚きでもなかったかな~と)。でも、中盤のアキラの保管庫?が地上に引っ張り出されるシーンなんかは(今なお)相当にスゲーなコレ…と思いましたです(完全に観入って呆けてました)。シンプルな画・構図の出来やアイデアについては、やはり時代を超えてゆくというクオリティを備えていると思いますかね。 結論、映像もお話もかなり興味深く・面白く最初から最後まで一気に観切れたので、文句の付け様は特にありませんです。蛇足で2つ言わせて頂くなら、まずオーラスは流石にナニが起こってるのか(具体的なコトは)ちょっと伝わらないかな…という点と(ソレでも十二分に「感じ取れる」とは思いますケドも)、もう一つ、キャラの人物造形あるいは「魅力」の描き出しは多少甘めかな…とも思いました⇒コレについても、だったらよりボリューム有るであろう漫画版を読めば好いんじゃね?と自己解決はしてるトコロですケドも。[インターネット(邦画)] 8点(2023-04-11 22:21:24)《改行有》

296.  桃太郎 海の神兵 《ネタバレ》 言い尽くされているコトでしょーが正直観てビックリ!という作品なのは間違い無いと思いますね。それは、現在のアニメとの「流儀の違い」と同時に、で在りながらの(もはや普遍性とも言える様な)クオリティの高さ、にだと思います。ディズニーの『ファンタジア』も参考にしたとのコトで(日本での正式公開前なのですが、戦地で接収したフィルムを今作のスタッフは観るコトが出来た…とのコトで)まずは秒間24コマのフル・アニメーションでもありますし、また近年のアニメに比べても同じ画面中で動くモノが終始やたら多かったり、作画が面倒な画面の「奥⇔手前」の動きもまたふんだんだったり、一方で静止画のシーンやバンクはごく僅か…という(逆に小細工をまだ知らないが故の)正真正銘の真っ向勝負!が全編実にゴージャスに感じられました。 ただ、そのまた一方で、コレも全編で非常に工夫された凝った構図の数々やシンプルながら高品質なキャラデザイン、そして(コレも『ファンタジア』を模してのコトであるが故の)比較的ボリューム有るミュージカルシーンをはじめとして、シーンごとの「見せ場」とゆーのも結構多様だったと思いました。当初の製作意図はどーあれ、全編実に「心」の込められた作品だと思います(その戦意高揚の為の要素とゆーのも、個人的には予想よりもずっと控えめだった様に思います)。この作品が後世に残されたコトには、素直に感謝したいと思いますね。[インターネット(邦画)] 7点(2023-04-10 18:06:07)《改行有》

297.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 どだい、私の好み、とゆーかポリシーからすれば完全に真逆の映画ではあります。そして、少なくとも前半半分くらいはシンプルにごく退屈で、かつ(ソコまでとて)極めて不快な映画でもあるし、もしソコから先に(ソコまでとは違うモノが)ナニか待っているのだとしたら、ソレとてまた極めて「邪悪な」カタルシスでしかない…とも思うのですね。しかし、ひとつ確実に言えるのは、その不快さ・邪悪さこそが監督が真に、本当に描きたかったモノであって、そしてその企ては(今作の持つそのネガティブな側面に至るまで悉く)総て完璧に成功している…というコトなのですよね。個人的には、ゆーて今作に描かれるモノは『戦争のはらわた』で監督が描いたモノにもかなり近い…とは思いました。が、むしろ戦争というエクスキューズが無い分、ソレはより邪悪なモノ(=監督が描きたいモノにより近いモノ)にさえ感じられた…と言いますかね。 結論、重ねて、テーマには全く完全に共感できない作品ではあります。が他方、ココまで「完成度」の高い作品とゆーのも(個人的にも)また稀有だ…と思います。個人的にいちばんシックリ来る評点は、実は1点か9点ですかね。が、私はこーいう作品に1点を付けるってのは(ソレも)今まであんましやって来ては居ないのです。でも重ね重ね、じゃあ今作に9点を付けてしまうのも何処か「悔しく」感じるトコロではありますので、ココは日和って1点ダケ引いておくコトにします。しかし、観て損は無い作品でした(機会が在れば是非)。[DVD(字幕)] 8点(2023-04-08 20:20:10)《改行有》

298.  妖怪百物語 《ネタバレ》 なるほど、大映の怪談もの時代劇なのですね。年代的に少し前にあたる新東宝のそーいうヤツに比べても、尺自体はコンパクトですが全く手を抜いていない・つくり込みのしっかりした作品に見えますね(予想外に面白かったです)。怪奇描写にしても中々のクオリティですし種類も多彩で、かつまずまず怖い(少なくとも怖がらせようとしてしっかり不気味につくられてる)という感じにも思われました。妖怪もの…というコトで多少は子ども・ファミリー対象な雰囲気もありますが、本筋が比較的ハードな時代劇で人死に・陰惨なシーンもあるので、その意味でも怖さや凄みはしっかりみっちりとしてるかと。また、時代劇としても同様にしっかりとつくり込まれていて、藤巻潤なんかかなりカッコ好かったですよね!重ねて、コンパクトな尺で観易いですが、色々と多様な美味しさを楽しめる良作かと。[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-08 01:05:56)(良:1票)

299.  めぐりあう時間たち 《ネタバレ》 根本的には、非常にレベルの高い映画だと思いました。そもそも原作からして、高度な内容と緻密なテクニックの結晶…と言うべきモノであるのが十二分に察せますし、この映画化だってそのハイレベルな原作を精緻に表現し切った優れた文芸映画だとも思いますし、何より(映画表現としてはとにかく)超・豪華女優陣の演技とゆーのは総じて確実にオスカー級(のうちでも上位級)というモノだったと思います。観て損は無い作品だとゆーのは、私も絶対にそーだとは思うのですよね。 しかし個人的には、言葉を全く選ばずにゆーなら実に「イケ好かない」作品だったな…とゆーか、私なんかはモ~「置いてけ掘り」も好いトコロだったなあ、と。徹頭徹尾「女性の女性による女性の為の映画」だ…とゆーかソレ以上にココまで来ると最早「ミソジニーの逆」とでも言う他ないヤツだな、とも(⇒調べると、言葉としては「ミサンドリー」というらしいですね)。今作の登場人物たる女性たちの視点からは、男性とゆーのは唯ひたすらに「分かり合えない」存在として描かれているとしか見えなくて、でも、そもそも「分かり合えない」ってのはある部分では絶対に「お互い様」でしょ⁉とゆーのが実に強烈に際立って感じられた…と言いますかね(ソレは私が女性じゃなくて、でその面の見方もごく偏った方の人間だから、と思うコトは可能ではあっても)。 ただソレは、別に彼女らに何から何まで全く共感できない…というコトではないのですよ。ただ、その可能な共感とゆーのはあくまで彼女らの「境遇」に対してであって、其処において彼女らが採った「手段・解決策」に対しては微塵も共感できない、とゆーのが厳然たる事実なのですね(⇒結局、分かり合えないから諦めました…て、例えば死んだらソレは死んだ方が負けでしょ=悪いでしょ!と)。特にラストのジュリアン・ムーアなんて、私としては彼女そのモノはモ~「ホラー映画の中のナニか」だったと認識するしかない…という有様でしたですよ(怖い怖い)。 一つだけスカっとしたのは、結局この映画の「オチ」とゆーのが、そのジュリアン姐さまの振り下ろした鉄槌が(巡り巡って)メリル・ストリープの頭を叩き割った…と見えたコトですかね(ある種の「因果応報」だと)。でも、更にオーラスではメリルおば様は「でも私には同性のパートナーが居るからダイジョ~ブ~🧡🧡🧡」みたいなコトに為ってゆくので、また再び唖然としてしまいましたケドね(ナ~ンだこのハナシ???と)。[DVD(字幕)] 5点(2023-04-06 11:39:11)《改行有》

300.  生きる LIVING 《ネタバレ》 大筋は、意外なホドにほぼ原作どおりのリメイクとなっていて、特に前半は細かい演出に至るまでかなり完コピに近い…と言っても好い感じですね。ただ、原作の日守新一にあたる新人職員が冒頭から配置されて⇒我々は彼の視点で主人公の様子を観てゆけばよい…という形式になっていたり、また小田切みきにあたる役の女性も(原作では中盤に出番が集中していたトコロ)全編に渡ってより多くの役割を果たす様になっていたり、その辺を踏まえると全体的に分り易さや感情移入の容易さとゆーのは増していたかな、と思います。もう一点、尺が短くなっているのはテンポを全体的に少し上げている、というコトの他に、後半のお葬式のシーンが(やはり)大幅に簡略化されていたから、だと思うのですが、原作ではこの部分は(作品における)社会批判・官僚主義への批判といった側面が強く出ているシーンだったと思いますが、だからこのリメイクではその側面は若干薄まっていて⇒よりシンプルなヒューマニズムの描き出しの方にごく注力している…という様にも見えましたかね(⇒その意味でもより分り易い・伝わり易いかと)。 もう一点、大きな違いとしてはやはり志村喬とビル・ナイそのものの「キャラ」の違い…でしょーかね。どっちも役人ですが、日本人とイギリス人だと畢竟だいぶ雰囲気自体が違いますし、更にビル・ナイはどーしたって多少「カッコ好い」のですよね。。まァある種、ゆーて他の部分(≒お話の内容的なコト)はほぼ原作どおり⇒変えても小手先のコトで済んだケド、もし主人公のキャラまで全く同じにしてしまうとなると、ソレは志村喬vsビル・ナイの真っ向勝負!というコトになる……もし私がビル・ナイだったらば、ソレは流石にちょっと避けたいかな…(いくら何でもやや「分が悪い」かな…)な~んて思ったりもしましたですかね。 重ねて、描かれるモノ自体は全く同じ=普遍的な価値観であって、だからソレは寸分も変わっていないですね。ただ、重ね重ねこのリメイクの方が(種々の側面で)シンプルに「観易い」とは言えるかと思います。個人的には、どちらを先に観ても(コレも別に)変わりは無いかと思いますかね(私としては、評点も両作品とも同じになります)。とにかくとりあえず、もし観ていないならばドッチでも好いから早く観た方が好い…とは言っておきたいですケドね(コレは、なる早でまず観た方が好いヤツだと昔から思ってますよ)。[映画館(字幕)] 8点(2023-04-05 23:32:25)《改行有》

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