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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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301.  シンデレラ(2015) 《ネタバレ》  良くも悪くも『シンデレラ』で、それ以上でもなければそれ以下でもありません。  新解釈もなければ、余計な付け足しもほとんどありません。  『絵本』をそのまま実写にしただけ。もちろん、だからこそ、の味わいがあるわけですが。  ただこーやって改めて見てみると、父親の罪って結構重いかも。再婚するのは良いですが、再婚相手は選ばなければ。父親にもう少しだけ人を見る目があれば、きっとシンデレラはこんな苦労をせずに済んだかもしれません。それにそんな頻繁に何カ月も家を空けるようなら、再婚しなくても良いでしょうに。  新しい発見はシンデレラの本名。本当はエラ。むしろ『シンデレラ』は継母たちがつけた蔑称だったのですね。悪口と言い換えても良いくらい。だとしたら、クライマックスで王子から名を尋ねられたとき『シンデレラ』と名乗るはかなりおかしいのでは。そこは『エラ』でしょう。  と、この映画を見たおかげで、既知のおとぎ話にケチをつける羽目になってしまいましたが、映画そのものはそれなりに面白い。ザ・定番。ハッピーエンド。期待以上のものはでないけど、期待を裏切ることもない。家族で安心して楽しめるディズニー映画の代表作になるでしょう。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-12-01 00:47:20)(良:1票) 《改行有》

302.  サンクタム 《ネタバレ》  実話を元にした映画だとはつゆ知らず。最初にテロップでそれが出たとき、『じゃあモンスターは出ないな・・・』となんかがっかり。なんかそっち系の映画と勘違していたので、前半がちょっとかったるくて退屈に感じちゃいました。  でも最初に犠牲になった女性調査員との酸素ボンベの奪い合い。ふいに訪れる緊張感。なるほど、それでサスペンスでありパニックなのかと妙に納得。映画の方向性を再確認。これは遭難系ですね。  一人、また一人と命を落としていく。少しずつ悪くなっていく状況。そんななか出口を探し求める緊張感は悪くなかったと思います。  「実話を元に・・・」というテロップが出たものの、実際の事故では閉じ込められた15人全員が生還したそうでして。つまり人が亡くなっていく描写はすべてフィクション。まあ何も起こらないと映画になりませんし致し方ないところでしょう。  洞窟なので仕方がないのですが、まず全体的に画が暗い。そして現在の位置情報や周りの状況がわかりにくい。これはこの映画というより洞窟ものの欠点ですね。  もう一つマイナスなのが、亡くなった調査員が着ていたスーツを着るのを頑なに拒むヴィクトリア。スタンドプレーが目立つカール。命がかかっている危機的状況で、そんなわがままばかり言いますかね?ちょっと不自然だと思いました。  最後、海に出てきたときの安堵感。手堅い作りで悪くないと思います。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-12-01 00:15:25)(良:1票) 《改行有》

303.  スリーデイズ 《ネタバレ》  昔見た『逃亡者』の家族バージョンみたいな印象。  「自分」+「妻」+「子供」なので、逃亡の難易度としてはこちらのほうが高い。  冤罪ものっていうのはよほど上手に作ってくれないと、フラストレーションのほうがはるかに勝っちゃって楽しめるもんも楽しめなくなっちゃいます。  最後は無事ベネズエラに逃亡できるわけですが、妻は完全に潔白。にも関わらず、家、仕事、財産、祖国を失い、異国の地で家族3人再出発をしなければならない、これはハッピーエンドなんでしょうか。私は腹が立ちます。  最後にベテラン刑事がもう一度現場で真相をつかみそうになるのですが、あと一歩のところでちぎれたボタンに気づかず。いや、そこは気付いてくれても良かったのではないかな。再捜査が始まる終わり方にしてくれれば希望も持てるし溜飲も下がるってものです。  よってオチ、着地点は気に入らない部分が大いにあるのですが、逃亡劇が始まる中盤~ラスト、ここがとにかく面白い。  緊張感は終始途切れず、それでいて準備段階では失敗ばかりだったラッセル・クロウ演じる父親のスーパーマンぶりに否が応にもテンションが上がります。  見知らぬ老夫婦を同乗させることで見事検問を突破したり、あえて警察に見つかりそうなところに不正解の証拠(ゴミ袋)を配置してミスリードしたり、とにかくその頭の良さにしびれます。  それにしても他の映画でとにかく無能に描かれがちな警察が、こーゆー映画になるとやたら優秀になっちゃうのが嫌になりますね。そんなに簡単に見つかるかいっていうくらい、人込みの中何度も遠目でジョンを見つけてしまう黒人刑事。これは逆ご都合主義の典型的な悪い例と言っていいんじゃないでしょうか。ここまで警察有利に事が運ぶとハラハラよりイライラが勝ってそこはマイナス。  最後に、お金を手に入れるために人を殺しちゃったのは残念です。たとえ相手が悪党でもそこは人を殺さずにスマートに資金を調達してほしかった。奥さんの殺人容疑の冤罪を信じる夫が殺人を犯すってのがちょっとね・・・[ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-11-30 20:56:58)(良:1票) 《改行有》

304.  サウスポー 《ネタバレ》  ボクシングのことはよくわかりませんが、43戦無敗で富を築き上げたチャンピオンが、たった1回の敗北とたった1回のペナルティで全財産失ってしまうというのがよくわかりません。それが本当だとしたら、あまりにこの職業リスキーすぎませんか。  ビリー・ホープのおかげで散々良い思いをしてきたプロモーターやらトレーナーやらがあっさり手のひらを反す前半がとにかく苦痛。愛する妻を失い、傷心のビリーに対し、周囲があまりに薄情で胸糞が悪くなります。  中盤から終盤にかけては、短気で怒りっぽい自分を反省し、人生の再スタートをきります。ボクサーとしての再生。父親としての再生。もともと善人で心優しいその気質が自然と伝わってくる再生の物語が心地よい。安直だけど実に良い。娘との交流も良い。自分を慕ってくれる少年との交流も良い。ティックとのトレーニングも良い。  なので全体的には好きな仕上がり。なんですが、妻モーリーンの死だけがどーしてもひっかかります。  レイチェル・マクアダムスが好きなので、彼女が早々に退場しちゃうのが残念というのもあるかもしれないです。もうどう頑張っても母親が戻ってこないという辛い現実。再び栄光をつかむことができてもあの明るい3人での生活が戻ってこないのでハッピーエンドなんだけどハッピーになりきれないもやもや感が残ります。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-11-30 20:04:29)《改行有》

305.  ビューティー・インサイド 《ネタバレ》  思っていたよりだいぶ変化球。  目が覚めるたびに姿が変わるというのだけは聞いていたのですが、見た目どころか性別も年齢も人種まで変わってますやん。あまりにファンタジーすぎて感情移入しづらい設定でした。せめて人種や年齢は変わらないほうが良かったのでは。性別までにしてくれたらもう少し感情移入しやすかったかもしれません。  ただ、何が出るかわからない、パルプンテみたいな設定は確かに面白いです。  イケメンが出るまで待って、それからデートに誘うとか、ちゃんとこの設定が活かされているのが良い。  イスがウジンを追っかけてチェコまで来たとき、ウジンが『どちら様ですか。』ととっさに誤魔化すくだりなんかは特に好き。  その一方で、さすがにこれだけの役者さんを使っちゃうと、どーしてもウジンに見えない人たちも出てきます。  個人的に決定的なのは上野樹里と子供で、ウジンともはや別人格に見えてしまってせっかくの設定が台無しです。  やっぱりこーゆー設定にする以上は、誰が演じてもウジンだと感じ取れるようにしないと失敗だと思います。  まあ最後はハッピーエンドでめでたしめでたしなので良しとしよう。  ところでウジンの寿命ってどーなるのでしょう。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2021-11-30 19:53:14)《改行有》

306.  Lost Harmony ロストハーモニー 《ネタバレ》  今では有名な女優さんたちが出ているので、ちょっと興味が出て鑑賞。  特に高畑充希なんかコメディの印象しかなかったので、どんな役をするのかと興味津々。  これが意外にちょい悪ちょい悪女キャラ。しかも結構堂に入った演技。おとぼけキャラの印象が強かっただけに、演技の幅が広い役者さんだと知りました。  さて、映画の中身もまあまあ面白い。携帯の占いで出てきた体の部位を順番に取られていくいくっていう演出はシンプルながらゾクゾクさせてくれる怖さがあります。おじぞーさんとか、時折見える少女の影とか、雰囲気作りも王道で良い。  その一方で、終わらせ方、そして終盤みんなどーなったのかの描き方があまりに雑で不親切。体の部位を奪われた部員の多くは命までは落としていないだろうに、その後どーなったかが描かれないのでモヤモヤします。  エンドロール後の『呪いは続くよ、どこまでも』みたいな終わり方は結構すきなんです。  ですがそれより知りたいのは生き残った人たちのその後。  なげっぱなしは良くない。[DVD(邦画)] 6点(2021-11-26 09:25:11)《改行有》

307.  まほろ駅前狂騒曲 《ネタバレ》  ドラマとしては前作のほうが、コメディとしては今作のほうが好き。  『小銭ちょーだい。』  『持ってるじゃねーかよ。』  みたいなやりとりが好き。  はるちゃんを預かるってことを内緒にしていたのに、はるちゃんが自己紹介してあっさりばれちゃう展開も好き。  なんかずっと笑っていた気がします。  中盤くらいまでは7点~8点くらいかなー、前作より好きかもー、なんて思っていたのですが、終盤が良くない。  バスジャックしてまでは良いとして、警察とのやりとりがありえなさすぎて興醒めです。  『けが人がいるんだー』って丸腰で降りてきた人間を撃たないでしょう、普通。それにさっさと救急車や担架やら医者やら看護師やらをまわしてください。そのために病院に来たんですから。  このドラマって絶妙にありそうなリアル加減が親近感湧いて好きだったのですが、最後で台無しにされた気分です。  行天と多田とはるちゃんの交流がメインの物語でそこがとても良かっただけに、雑味がうるさすぎる感じでした。[DVD(邦画)] 6点(2021-11-26 09:15:03)《改行有》

308.  クレイジーズ(2010) 《ネタバレ》  好きなタイプのパニックホラー。小さな田舎町で急におかしくなる住民たち。その原因は軍が密かに開発していたウイルス兵器やら化学兵器やらなんかそんなやつ。それを輸送中の墜落事故が原因。リメイクともあって使い古された設定ですが、ホラーやらパニックやらはこれで良い。とにかく『どう生き延びるのか』のサバイバル感やスリル感を味わえるのが大事なのです。  田舎町なのでみんな顔見知りってのも良いです。そんな牧歌的な雰囲気で始まるからこそ、惨劇や悲劇が起こったときの絶望をより強く感じます。  この映画の長所は、なぜか暗くなりすぎないところです。住民が良い人ばかりで、そういった人たちが理不尽に犠牲になっていくのに、なぜか不思議と後味が悪くありません。最後主人公夫妻がなんとか生き延びられたときに感じる安堵感のほうが強いです。  それに、こーゆー映画であるあるなんですが、最後はミサイルできれいさっぱり町が焼き払われるのが妙にスッキリしちゃいます。  今作は感染者に襲われるいわゆるゾンビ系映画のスリルが味わえる一方で、軍の脅威もしっかり描かれています。  ベッカの彼氏とその母親が銃殺されて焼き払われてしまうシーン。そして納屋に隠れ、軍に見つからないようにするシーンで、感染者たちとはまた違うスリルを味わえます。  軍のヘリから隠れるため洗車場に逃げ込んだところを感染者に襲われる。複数の脅威をバランスよくミックスさせ、手に汗握るパニックホラーの出来上がりです。  三つめの脅威は感染しているのかどうかよくわからない保安官補佐。彼の描き方がうまい。次第に凶暴になっていく保安官補佐。それが感染によるものなのか、この異常な状況が彼の精神を不安定にしたのか、どちらともとれる絶妙な匙加減がうまいです。  正直この手のパニックホラーとしては秀作に入ると思います。[DVD(字幕)] 8点(2021-11-26 04:51:26)(良:1票) 《改行有》

309.  スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》  さすがに人が多すぎて状況、内容、人物関係をつかむだけで精一杯。  大筋はわかるのですが、細部ではわからないところがちょこちょこあって。  『実話を元に・・・』っていうのはわかるんですが、このわかりにくさは映画としてどーだろうかと思います。  被害者はいっぱい出てくるのですが加害者はほとんどでてきません。枢機卿と元神父が一人くらい?この元神父もあっさり『いたずらはしたよー。』って全然悪びれた感じがないのがリアル。むしろ『レイプはしていない。なぜかって?俺がレイプされたからさー』って新たな謎を提示し、加害者というより被害者然としている始末。更にはサーシャが『それは誰に?』っていう質問には答えないまま奥さん出てきてシャットダウン。この人物のこと掘り下げるのかと思いきや、これ以上は掘り下げないんですよねー。性的虐待を受けた者は性的虐待をするようになるという事実を提示するエピソードだっただけかもしれません。  ただこんな感じでエピソードの切り貼りをしただけのような映画の構成。ちょっと苦手です。  出版されるタイミングが遅らされた理由がピンとこなかったのは私だけでしょうか。  印象的だったのはラストのほうで、この記事が新聞に掲載される日、マイクが協力してくれた弁護士を訪ねるシーン。2週間前に教会で性的虐待を受けた子供たちが弁護士事務所に来ているんです。もし出版が早ければ、こーゆー新たな犠牲者は出なかったかもしれません。このときの子供たちを見るマイクのまなざしが、決してこの映画はめでたしめでたしで終わっていないことを教えてくれます。  はあ・・・疲れた・・。[DVD(字幕)] 4点(2021-11-21 16:51:55)《改行有》

310.  ソルト 《ネタバレ》  うーん。こーゆー映画で後味が良くないっていうのはどーもなー。  その過程において理不尽だったりフラストレーションが溜まったりするのは別に良い。その分あとで盛り返してくれるのであれば問題ない。ですがこの物語は早々にその芽を摘んでしまいます。  イブリン・ソルトの最優先事項は愛する旦那の救出。そのためのプロローグの北朝鮮救出エピソードではないんでしょうか。実際あれで私はソルトというよりソルト夫妻の幸せを願うようになったわけです。短いエピソードですがラブストーリーとして良かったと思います。  だとしたら、あんなに早く旦那を始末してしまうっていうのは完全に映画として失敗だったように思うのです。  それはソルトにとっての最終目標にすべきだったんじゃないでしょうか。  例えば、『核ミサイルと旦那、どっちを選ぶ?』みたいな展開にもできたと思うんです。  愛する夫が殺された挙句、その復讐まで早々と終わってしまいます。  仕方なく旦那を殺すしかないシナリオになっちゃったのなら、せめて復讐のカタルシスを感じさせてほしい。旦那の死もあっさりなら復讐もあっさりで、その後の展開なんてどーでもよくなっちゃいました。  それに、ロシアの大統領を狙うのは、夫の命を救うためだからわかります。  じゃあ夫を失い、復讐も果たしたソルトはいったい何をモチベーションにスパイを続行したのか。その流れも動機も理解できず、この辺から自分の気持ちは映画から離れてしまったのでした。  ストーリーが面白い、面白くないという以前にあまり好きじゃないです。  でもそれでも最後まで見せきるテンポの良さと、立体的かつスピード感のあるアクションは良かったと思います。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-11-21 16:12:32)(良:1票) 《改行有》

311.  デビル(2010) 《ネタバレ》  ワンシチュエーションスリラーとしては大変よくできた作品。  まあこーゆープロットだったらもっとミステリーにして真犯人は人間にしちゃったほうが面白かったかもしれません。  『オカルトかよ』『結局は悪魔の仕業かよ』という不平不満が聞こえてくるのは致し方ないでしょう。  でも私はこの作品、とっても面白かったです。  演出の仕方が良いのか、雰囲気づくりがうまいのか、とにかく緊張感があります。エレベーターの中だけでなく、早い段階から外部の人間と連絡が取れているのも良かったと思います。最初はのんきに構えていた警備員の2人も、事態がだんだん深刻になるにつれ表情が変わっていきます。こーした変化が見てとれるのは良い映画です。  個人的にはエレベーターの修理作業をしている作業員のシーンが一番怖かったです。エレベーターが上から落ちてきそうになるシーンはびびります。  それにしても作業員や警備の人は可哀そうでしたね。エレベーターの中に閉じ込められた人たちは、それぞれ罪人。穢れた魂を悪魔に狙われる理由があります。ですが作業員や警備の人は『悪魔の邪魔をした』というだけ。そんなことで命をとられたんじゃたまったものではないです。  ボーデン刑事良かったです。敏腕です。この人が的確な指示を出すので映画がしまったものになりました。  エンタメホラーの成功例としておススメできる作品です。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-11-18 14:46:06)(良:1票) 《改行有》

312.  マネー・ショート 華麗なる大逆転 《ネタバレ》  難しい。話の半分くらいしか理解できんかった。  とりあえず「空売り」のことは調べてみました。  現物は持っていない。でも持っていることにして売っちゃう。数年後にそのときの相場でその商品を買い戻す約束をするのが「空売り」。例えば1000ドルで売ったものが10ドルにまで値下がりしていたら買い戻すときに支払う額は10ドルで済むわけで、その差額分の990ドルが利益となる。  で、その空売りで儲けようとしているのかと思ったらどうやら違うらしい。CDSやらCDOやらモーゲージ債やらが出てきて、それを買ってそれに対する保険も買ってってとこで、何をどうしてどーやって儲けようとしているのかがわからなくなり、ついていけなくなりました。  ただ、サブプライムローンをはじめとした住宅ローンの債務不履行がアメリカ全土で起こり、株価が急落すれば、それにいちはやく気付いていたマイケルやらマークやらが大儲けするっていうのはなんとなくわかりました。  ほぼ無審査で通っちゃうサブプライムローン。格付け企業は銀行とズブズブの関係。ろくに調査もしないまま危険な金融商品にもAAAをつける始末。なんとも怖い世界だということだけは感じました。  この映画は面白いとか面白くないとかではなく、経済史の教科書的作品だと思います。    [ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-11-17 14:42:38)《改行有》

313.  神様メール 《ネタバレ》  何だか自分が期待していたものとは全く違うものを見せられた気分です。  導入部分はとても良かったと思います。  神様のイメージを最低最悪の下衆野郎にしちゃうっていうのは斬新。  横暴だったり、冷酷だったり、そーゆー神様は結構描かれがちですが、ただただ低俗っていうのはあんまりなかったんじゃないでしょうか。  人類の寿命をメールで一斉送信しちゃうっていうアイデアも大変面白い。  ただ良かったのはその2点くらいでしょうか。  まず主人公エア、この神様の娘がいったい何をしたかったのかがよくわかりませんでした。なぜ人類のためを思うなら『寿命をメール送信』になるのか。また、なぜ使徒を6人集める必要があるのか。その理由がよく理解できませんでした。  動機が不明瞭だとなかなか物語に感情移入できないんですよねー。  そしてこの使徒探しというのが決定的につまらない。1人1人の背景を見せられても全くと言っていいほど興味が湧かない。とゆーか魅力的な人物が全然出てこない。  結局見ていて面白かったのは、寿命があと62年だからとやたら高いところから飛び降りる青年。少女がときどき見せてくれる小さな奇跡。人間界でひどい目にあう神様。そしてこの神が作った『不快の法則』。お気に入りは『バスタブに浸かったとたん電話が鳴る法則』と『隣のレジのほうが早く進む法則』。こーゆーのって万国共通なんですね。[DVD(字幕)] 4点(2021-11-15 02:39:32)(良:1票) 《改行有》

314.  エージェント・ウルトラ 《ネタバレ》  こちらで不評のようですが、個人的には好き。まず飽きない。これ大事。見ている間、『次どうなるんだろう』の好奇心が絶えません。  何でもない一般人が、突然なんらかの力に目覚める。使い古されたシチュエーション。ですが温故知新という言葉があるように、使い古された様式の中から新しいものが生み出されるってことだってあります。この映画はその域までには達していませんが、単純に私はこーゆーシチュエーションが好きなんです。この主人公良いです。まじでどーしようもない冴えない人間から始まったので。だから最初の駐車場バトルでテンションが上がります。ギャップが大事です。その点では合格と言えそうです。  ただ、中盤~後半にかけてのマイクの行動にはイライラさせられることもしばしば。どんな時でも及び腰で情けない。それでいて彼女第一主義。それがマイクの良いところ。だったのですが、彼女の正体がわかった途端彼女の話を聞こうともしない。なんか今までのマイクのキャラと乖離しちゃってちょっと思っていた人物と違うのです。マイクにだんだん好感がもてなくなっていきます。  そのせいもあってか、予告に比べると展開が地味でもっさり。マイクの強さが中途半端。コメディというよりブラックユーモア満載。エンターテイメントにしては見る人を選びそうな中身です。  まあでもなんやかんやあって、最後は処分されずに4億ドルの仔犬として採用されたようなのでめでたしとしましょう。  後味は悪くないです。[DVD(字幕)] 7点(2021-11-12 14:24:32)(良:1票) 《改行有》

315.  手紙は憶えている 《ネタバレ》  おじいさん、お気の毒ですが奥さんのルースは亡くなったんですよ。  ああ、おじいさん。だからあなたの妻ルースは亡くなったんです。  かわいそうに。寝るたびに妻ルースが死んだ事実を忘れてしまうんですね。だから毎日目が覚めるたびに愛する人が死んだ事実を告げられる。なかなか酷な話です。認知症というのは結構残酷です。  そんな認知症のおじいさんがある目的をもって旅に出る。でも寝るたびに記憶をなくすからさあ大変。目覚めるたびに『ルース、ルース』『ここはどこだ』の繰り返し。手に書いた『手紙を読め』の指示に従い、その都度自分の役割を確認する。  なんか応援したくなっちゃいます。目的は復讐という物騒な内容ですが、それでもなんか応援したくなります。  そもそも寝るたびに記憶を失っちゃう認知症で、更に90歳は超えているおじいさんが復讐なんてできるのか。  きっとこの物語の着地点は別にあるんだろう。ほら、遂に最後の目的地だ。  あら、とても親切そうなおばさんが出てきましたよ。若いおじょうさんもいますよ。こんなところじゃやっぱ復讐はできそうにないですね。  ・・・え?ええ?どえええええええー!超サスペンスじゃねーかー!  すごい脚本です。[DVD(字幕)] 7点(2021-11-09 03:59:03)(良:1票) 《改行有》

316.  まほろ駅前多田便利軒 《ネタバレ》  ものすごく面白いとか、そーゆータイプの映画ではありません。ですが最後までずっと見ちゃいます。  瑛太と松田龍平。二人が演じる多田と行天のキャラがなんだか凄く魅力があって目が離せません。  便利屋を営む多田のもとに依頼が舞い込みます。その依頼を通して多田は自分とは違う親子関係とそこにある家族の問題に触れていきます。そして行天。彼もまた多田とは違う親子関係に苦しんでいます。自分を虐待した親。だから父親になることを恐れ、精子だけ提供し、子供に会うことさえしようとしない。  コメディだと思って見始めたのですが、ストーリーや登場人物の背景はどれも深刻なものばかりです。これはコメディとは言えないかもしれません。  最近プライベートで辛いことがありました。そんなときにこの映画を見たのはなんか意味があるのかもしれない。  私にとってはこれはコメディというより人間再生ドラマ。  非日常的すぎるきらいはあるものの、基本的には誰にでも起こりうるエピソードばかりだと感じます。  映画としての面白味や旨味は薄いと言わざるをえません。  だから高い点数はつけ難いです。でもこーゆー映画って必要な気がします。[DVD(邦画)] 6点(2021-11-08 01:42:56)《改行有》

317.  ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ 《ネタバレ》  仕事で成功するドラマは好きです。もちろんこの映画も例外ではありません。  才能があり、努力もしてきた作家の作品がベストセラーになる。そしてその才能を見出し協力した編集者がいる。歳の離れた二人ではあるが、お互いを信頼し、友情のようなものまで芽生える。こーゆーの本当良いです。好きです。  ただ、実話をベースにしているので致し方ないのかもしれませんが、中盤くらいからのトマス・ウルフの傲慢ぶりが目に余ります。その人間性がどうしても好きになれません。  また、そのトマスの彼女アリーンが何をしたいのかがよくわかりません。旦那や子供を捨ててまでトマス・ウルフを選んだアリーン。そのトマスを見出したマックスに感謝して当然なのになぜ目の敵にするのか。トマスを取られた?映画を見ている限りではトマスとマックスは良きビジネス・パートナーにしか見えず、アリーンがご乱心に至るのがいささか過剰で不自然に見えてしまいます。もう少し自然な流れで説得力のある破局にできなかったものだろうか。  後半から終盤にかけてはもはや人間ドラマ、伝記もの。個人的にはベストセラーを出すまでの中盤のノリで最後までいってほしかったのですが、実話ですから仕方ありませんね。[DVD(字幕)] 7点(2021-11-07 03:21:52)《改行有》

318.  フェア・ゲーム(2010) 《ネタバレ》  実話もので政治もの。ちょっと私には難しい映画です。  特に前半がわかりづらい。誰が誰やら。今何をしているのやら。いったい何の話をしているのやら。結構ちんぷんかんぷんなまま頑張って見続けると、中盤あたりから次第にストーリーがわかり始めるといった具合です。  イラクの大量破壊兵器なんて実はなかった。開戦を強行したいアメリカの捏造みたいな暴露ドラマって思ったよりたくさん作られているんですね。  恥ずかしながら、このお堅い話に、前半はひたすら睡魔との闘いでした。話がわからなくなったら巻き戻して確認したりして結構大変。仕事でクタクタの日に見る映画ではなかったかもしれません。  CIAの工作員をしている妻ヴァレリー・プレイムの素性を政府関係者が世の中にばらしてしまう。その結果、身動きのとれなくなったヴァレリー。危険を冒して情報収集に協力してくれたイラクの家族は見殺しに。それに対するフォローは一切ないまま、ストーリーはヴァレリー、ジョー、国家の三つ巴の戦いへとシフトしていく。  なんというか、胸糞の悪くなる映画でした。見終わったあとの満足感なんて望むべくもありません。  40連勤で、しかもちょっと辛いことが多かったこの1カ月強、心身共に疲れ切っているときにこの映画を見てなんだかとどめを刺されました。  クソヤロー共全員に正義の鉄槌がくだされたことがわかれば溜飲も下がるというものですが、実話ではそれもできないのがツラいところです。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-11-07 02:56:10)(良:1票) 《改行有》

319.  奇蹟がくれた数式 《ネタバレ》  私には高尚すぎてちょっとついていけない部分が多かったです。  貧しい出自、しかもインドの人が遠くイギリスでどのように成功していくのだろうと思って見ていました。  ラマヌジャンは異国の地で頑張っていたのですが、リトルウッドやハーディー以外の人間にはなかなか認めてもらえません。実の母親が妻からの手紙をひた隠しにしてしまったせいで、妻とは手紙のやりとりすらできません。挙句、結核に侵されて死の淵をさまよいます。シビアな現実ばかり。気が重くなる一方です。  そんななか、ハーディと二人で分割数などラマヌジャンが見つけた公式の証明に没頭する日々。でもずっと具合が悪そうなラマヌジャン。いつ死ぬかわからないのに、愛する妻とは連絡もとれない状況。正直数学どころではなかろうにと思ってしまいます。  王立なんちゃらの会員になるシーン。フェローに認められるシーン。この物語のクライマックスはさすがに盛り上がります。努力と苦労が報われるわけですから盛り上がらないわけがありません。  ただ、できれば物語中もう少し盛り上がりポイントをちりばめてほしかった。実話とはいえ、映画にする以上多少の脚色は必要でしょう。教科書的な意味合いを超えられていない作品という印象です。[DVD(字幕)] 5点(2021-11-05 03:19:13)《改行有》

320.  クリード 炎の宿敵 《ネタバレ》  親同士の因縁が子供に引き継がれる今作。ロッキーシリーズを見ていない私にとっては感慨とか感じることもできないわけですが、ストーリーはわかりやすいので不便はないです。  前作ではボクシングを始めるところからでしたが、今作はいきなりベルトを賭けた頂上決戦からスタート。しかも勝っちゃうし。あっという間にヘビー級チャンプ。そして彼女にプロポーズして即OK。子供もできて順風満帆。そんな最高のスタートで始まるのですが、そこへ最強の挑戦者現るです。アドニスは挑戦を受けるもコテンパンにやられて大怪我し、自分の殻に閉じこもっちゃいます。そこで再び手を差し伸べるのがロッキー。  スポ根ものはこれくらいわかりやすいほうがぐっときますね。それとも自分が歳を取ったのか、真新しいものを望まなくなってきているのかも。  アドニスとロッキーは雪辱を果たすためトレーニングを始めます。それもなんかボクサーの虎の穴みたいなところで。  前作とは違い、今作では戦う理由に重みがあったのは良かったと思います。自分の父親のことだけでなく、『自分も父親になるから』というアドニスの思いがなんか伝わってきました。  さきほども言いましたが、スポーツや格闘技はこーゆーベタな展開のほうが、奇をてらったストーリーよりかはよほど良いと思います。少なくとも私の好みです。  ただ、肝心の試合のほうが、ヴィクターとの1戦目は良かったのですが2戦目のほうが少々物足りなさを感じてしまいました。イワンがタオルを投げ入れるというオチは良かったのですが、タオルを投げ入れるほどにはイワンが消耗しているように見えないのです。もう少し説得力のある試合展開にしてほしかったですね。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2021-10-24 04:31:48)《改行有》

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