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プロフィール
コメント数 1617
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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301.  THE LEGEND & BUTTERFLY レジェンド&バタフライ 《ネタバレ》 第六天魔王を名乗った信長は、それでも人として本能寺で死んでいった…その信長を、光秀は裏切ったのではなくて見限ったのだ、というアイデアも含めて、個人的には見たコトが無かったこのお話の解釈がまずは新鮮でもありましたし、展開運び+実際の演技・演出も含めてごく「しっくり来る」流れだったと思いました。個人的には相当面白く観終われたのですが、そもそも信長のその人間らしさや或いは「弱さ」の方の描き出しにコンセプトを置いた内容自体や、そんな信長と濃姫の色恋沙汰がほぼほぼ9割がたを占めてるというコト(⇒168分の映画にしては中身がもしかしたら普通かも…)+(⇒大河ドラマ的なのを期待して観に行ったら合戦シーンとかほぼ無かったんだケド…)とかには疑問を抱く方も居るのかな~て気もしました。一点、長大な歴史物語を映画で描くのにどーしてもダイジェスト的な(かいつまんだ)シナリオになるのは仕方が無いとしても、それでも信長くらいの超有名人だと(+濃姫は史料が殆ど無いので描くのに制約も少ないし)こーいう感じで映画化してもワリと違和感無く付いてゆけなくもねーな…とは感じましたかね(⇒でもまあ時間の流れはリアルとは感じられ得ない…て欠点は確かに在りますケドね)。 主演2人に関して、まず綾瀬はるかはとにかく超・美しかったですね~専任メイクの方の仕事が尋常じゃないのか、それとも何らかCG的なモノの助けを借りているのか、ま~アップのショットはどれも「生身のモノとは思えない」という肌の美しさでしたね(眼福)。そしてキムタクの信長ですが、ギラギラした「如何にもな」序盤の信長ぶりも(ある意味やっぱ当然に)かなりハマってたと思います、が印象的だったのは中盤の魔王になりかけて寧ろ魂が抜け落ちてゆく様な虚ろでやつれた様子の方でした(なんかも~キムタクに見えなかったです)。この部分の展開=信長が人でなくなってゆくハズの部分については(私としても)少し運び方自体も軽かったかな~とソレ自体はややイマイチにも思えたのですが、演技そのモノとしてはかなり好みな方のヤツでした。キムタクも、他の元SMAPの方々に倣って新境地開拓!でしょーかね。[映画館(邦画)] 8点(2023-04-05 01:43:44)《改行有》

302.  シークレット・マツシタ/怨霊屋敷 《ネタバレ》 東京だと、ヒューマントラストシネマ(特に渋谷)は「シッチェス映画祭ファンタスティックセレクション」とか「未体験ゾーンの映画たち」って毎年のよーに特集上映組んでマイナー国産のB級ホラーをシコタマ上映して呉れてるのですが、ソレらって物珍しさは十二分!とゆーて率直に純粋な映画自体のクオリティの方は…という曲者揃いでもありまして、個人的には最近はあんまし足が向かない状況ではあるのですよね(コロナ禍ってのもあって)。この作品は「未体験ゾーンの映画たち2022」のうちの一つかと思ってましたが、実はそーじゃなかった…てコトのよーです(⇒でもどー見てもそーいう系統ではありますケドね)。しかし更によく調べるとナンとペルー原産の2014年もの(もはやプチ・ビンテージ)ですし、で実際に再生始まると初っ端はま~たどー見ても『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』なコテコテ・ファウンド・フッテージでしたです(⇒幽霊屋敷系ではあるモノの、ゆーて正直イマサラ感しか無い)。 んで、やっぱ肝心のクオリティが…つーのがまず、80分にも満たない作品なのに(中々どーして)最初の50分間は大したコトが起こらずに只ダラダラしてる…というホラーの悪しき伝統を継承してるコトですね(今どき)。だから結局全体として、そもそもまるでお話=ストーリーとゆーのに為ってないのですよ(⇒ラスト20分は流石にそこそこ派手なホラーシーンが続きますが、お話としては只々4人で屋敷に侵入して準備して、で襲われて全滅してハイ終わり~てなダケでして)。更に結局、そのラスト20分にも(ホラー映像的な意味で)ユニークなモノってのが別に在りゃしない…となると、このご時世にワザワザ観る価値とゆーのはどーにも見出せませんですよね。結論、映画館鑑賞の方はスルーして120%正解だった、としか言い様がありません。本国ペルーでは、舞台である幽霊屋敷が首都リマのド真ん中に実在する!というローカルな事情もあってか大ヒットした…てなコトらしいのですケドね(残念。。。)[DVD(字幕)] 3点(2023-04-05 00:44:36)《改行有》

303.  ブラックボックス 音声分析捜査 《ネタバレ》 舞台はフランス・航空事故調査局で、ソコの音声分析官である主人公がブラックボックスを分析して事件の真相に迫る…という中々モノ珍しいサスペンスでした。全体的に結構つくり込みが効いている作品で、率直にサスペンスとしてもスリラーとしても比較的上出来な方かな~と思いますね。重ねて、題材のユニークさも含めて十分に楽しく観終われました。主人公は職人気質、とゆーか多分にオタク気質な(ちょっと付き合いにくそーな)青年で、その面の演技もワリとハマってたかな~とも思いますね(見た目も本作ではナード風なのですが、たぶん実際は相当なイケメンかと)。 ※以下、ネタバレ注意 しかし、サスペンスとしてはツッコミどころも無くはないな…とゆーか、やや腑に落ちない箇所が解決されないママ終わってった感もあるな…とゆーか。まず、ポロックは結局殺されたのですか?(それとも何らか自殺的なコトだったんすか?)もし、あんな映像を残すレベルで身に危険が迫ってる(のを悟ってる)なら、最初から自分で真相を暴露すれば or もっと見つけ易い場所にデータを隠せば好かったと思うのは私だけでしょーか。もう一点、今作はまた相当にミスリードだらけなサスペンスで(+だからちょっと無駄に尺が長くなってる)当初の見込みでは原因はMHDそのものの不具合(+テストもインチキで済ませてた)てコトだと思うのですが、真相はそーじゃなくてセキュリティの不具合に依る一種の「偶発的事象」だった…というコトなのですよね?でもソレって、流石にブラックボックスを多少は調べてみないと見当が付かないんじゃねーかと思うのですよね(⇒企ては、ポロックがブラックボックスを開いてある程度解析した時点で始まった、と)。ならば、コトがソコまで至った段階では、ポロックひとりを抱き込むダケじゃあ幾ら何でも証拠の完璧な改竄は難しい…と個人的には思ったりします(こーいう場合の「電子的証拠」って、結構厳密に「連鎖的に」管理されるモノだと思うので)。その辺のモヤモヤ感も踏まえて、いったんこの評価としておきます。[DVD(字幕)] 6点(2023-04-05 00:08:46)《改行有》

304.  彼女が好きなものは 《ネタバレ》 LGBTが主題の映画とゆーのは、昨今は数も非常に多くて、だからとゆーか内容の「高度化」もまた著しいと感じている中で、誤解を恐れずに言えば今作の内容とゆーのは正直「周回遅れ」な様にも感じられたのですよね。まずソレは恐らく、もう一人の主人公・山田杏奈ちゃん演じる三浦さんが「腐女子」だという(本作のユニーク面を司る)キー要素が、特に終盤までシナリオ的にイマイチ「効いていない」というコトだとも思われるのですね。また、原作は2016年のリリースとのコトで(ある種諸々と)時期的にもやや致し方無い…とも思ったりします、がもう一点、映画として(冒頭は)漫画原作には見えない様なちょっとハイソな感じで始まるものの、内容は(序盤~中盤は特に)かなり漫画チック or ラノベ的とでも言いますかね⇒コレもある種、間違いなく原作起因なコトではあるのでしょう。 んで、実に個人的な理由のモヤモヤとゆーのがあって、私はどーしても杏奈ちゃんが出て来てしまうと、もっと遥かに「文学的」な内容を期待してしまう…というトコロで、そーいうのも含めて結構に強烈な「違和感」がとにかく終始感じられて已まなかった…と言わざるを得ないのですよね(結局、ラスト付近までどーにも総じてナニもかもが「しっくり来ない」てな感じでグルグル唸りながら観てました)。だからそんな中で特に、物語が起承⇒「転」に入ったあたりのネガティブな急展開が実に超絶心地好くなくって、正直ココでいったん「一休み」入れてしまいましたですね。 とは言え、ラス前の超・スカッ!とするシーンは私も大いにスカッ!と出来て、ココで大幅に盛り返しはしましたかね。ソコからオーラスまでは特に文句なんか無い感じでしたし、正にその辺も含めて山田杏奈ちゃんは(また)やっぱ凄かったな…と思いました。そして、神尾楓珠くんだってまず全然悪くなかったと思いますし、何より役柄には超・ハマってて素直に好かったと思いました。結論、どちらかとゆーと確かに(言葉を選べば)「若者・ティーン向け」という感じのこのジャンルの作品かと思うのですが、俳優さんのファンとかだったら誰しも全然楽しめるのではないか…とも思いますね。[DVD(邦画)] 6点(2023-04-05 00:07:49)《改行有》

305.  ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー 《ネタバレ》 私としては、前作をハッキリと上回る素晴らしい出来だと思いました。ふたりのドラマ(コメディ)とアクションが両立しているという点では、引き続きまた(公表されてもいる)コンセプトどおりだとも思うのですが、続編とゆーコトでそのふたりのキャラがシンプルにより深まっている…とゆーのがドラマ&コメディ面に一層効いていたかな~と。加えて、掃除屋さんが男女コンビになっててコッチも面白いキャラが確立されつつあったり、あと全体的に役者さん達の演技自体もシンプルに向上してた気もしますね⇒髙石あかりチャンとか諸々と結構「やるな…」と思いましたすよ。更に更に、続編・スピンオフも益々ドンドン期待できるシリーズになって来てますね(今後に向けての期待が止まりません)。前作を含めて、この機会に是非。[映画館(邦画)] 7点(2023-04-04 19:30:53)

306.  閉鎖病棟-それぞれの朝- 《ネタバレ》 群像劇的なので決してソレだけの話でもないとは思いますが(+キャストがワリと豪華なので尚更)結局このお話の中心に居るのは間違いなく鶴瓶さんであって、でその彼の「贖罪」がメインなお話だと(個人的には)感じたのですね。であれば、やはりあーいう手段を最後にまた選択してしまう…とゆーのはやっぱダメでしょ!としか言い様がないのですよね(コレは「絶対に」)。例え、相手があーいう相当なワルだったとしても、今回の場合なら他に幾らでもやり様はあった筈で(証拠も押さえているのだから)そもそも渋川清彦をそんな感じの「極端」なキャラとして描いているコトを含めても、一見は含蓄が在るよーで実に短絡的な話だな、と思いました。 精神疾患をキャラの下敷きにしているコト(⇒鶴瓶さんと小松菜奈ちゃんは、実際のトコロはそーでもない…のかも知れませんケド)を含め、役者さんの演技には総じて熱も籠もって居て(率直にかなり)好かったと思うので、他方のお話の出来映えがそこそこ以上に残念に思われましたです。ワリと期待してたのですケド……[DVD(邦画)] 5点(2023-04-03 20:41:20)(良:1票) 《改行有》

307.  デモニック 《ネタバレ》 うーん……コレだと、監督の名前で「逆に」ちょっと損をしている様にも思えてしまいましたが、もしコレを、ソレこそ聞いたコトも無い名前の監督が撮ったB級ホラーだと思って観るのならば、別にお値段相応の作品かな~とも思えそう…な気もします(たぶんコレ、かなり小規模予算の映画でしたね)。コンセプトはSFとホラー(オカルト)の融合とゆーか、その部分には少し日本の漫画とかなんかのサブカル風な雰囲気も感じられますかね(そして、その思いがけないホラー要素こそが一種のアクセント=意外性だと言うべきなのでしょーね)。 しかし、如何せん何もかもが相当に安っぽい映画でして、特に映像面は極度にチープすね。結局、ホラーとしてもSFスリラーとしても(+アクション的にもやろーと思えば出来た筈なのに)映像的には全くと言って好いホドに見ドコロ・面白みがねーのですよ。んで重ねて、お話の内容的にもやはりごくチープ(=そもそも大筋としては何時でも何処ででも聞いたコト有るよーなお話なのですし、んでソコにナニやら仕掛けは在りそーなんだケド実は別に大したレベルのが無い)となると、少なくとも「ドッチか」はねーと困りますよ旦那!としか言えなくてですね…ムムムム…… 重ね重ね、根本的には予算が少ないのが最大の問題、というコトには見えるのですケド、正直ちょっと「誰も得をしていない」作品にも(また)見えてしまいましたかね。残念。。[DVD(字幕)] 4点(2023-04-03 20:18:28)《改行有》

308.  エスター ファースト・キル 《ネタバレ》 とにかく再認識したのは、この『エスター』という作品のホラー部分の「キモ」とゆーのは唯々イザベル・ファーマンそのヒトだ…というコトですよね。そのクオリティとゆーのは今作でも全く錆び付いて居ない⇒否、寧ろ磨きが掛かっている…というレベルに(また再び)優れたモノだったと思います⇒前作から10年以上経っているコトを鑑みればもはや驚愕かと。だからとゆーか、途中までは(そのクオリティに頼って)基本的に「同じ話」をやってゆく続編、とも見えていたのですが、ソコに一発かなり奇抜なアイデアをブチ込んで来て⇒以降は全く予想外の展開になってゆく…というヤツではあったのですね。 だから内容としては高度にトリッキーな要素を含むので、ソコに直接言及することは今回は避けたいのですが、しかしその部分の評価としても個人的にはちょっと「苦しい」という感じかな…と思いましたかね。まず、あの方法でエスターが故国を脱出できたコトにもかなり疑問がありますし、何よりその黒幕の「動機」という部分がチョイ苦しいかな…と(不確実なメリットに対して、確実に抱え込むデメリットの方が明確すぎる…と)。まァココまでイカれたヤツが来ちゃうとは思ってなかった…てダケなのかも知れませんケドね⇒でソレは逆に、エスターにとっても同じコトかな…とも(=そもそもちょっと色々と「出来過ぎ」ではあるかな…とも)。 重ねて、前作はホラーとしても逸品でしたが、同時にサスペンスとしても同じく高クオリティだった…という部分までを「継承」したいという心意気は買いますが、そもそもその起承転結の「転」にアイデアを(前作同様)持ってきたトコロで、続編である以上「結」は見えてしまっているのだからその意味でも「分が悪かった」とも思いますですね。でも重ね重ね、ホラーとしてのクオリティは全然悪くはなかったですし、オーラスとかも(コレも前作同様)相当にデーハーでまた悪くなかったと思いました。前作のファンなら観て損は無いかと。[映画館(字幕)] 6点(2023-04-02 19:41:02)《改行有》

309.  ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り 《ネタバレ》 世界初のRPGが原作(のリブート映画)てなコトで、ストーリーの感じは超・古典的+オーソドックスと言いますか、でも実にごく親しみ易いモノでもありましたですね(仲間を集めて⇒アイテムを手に入れ⇒敵を倒して娘を救出する…という)。やや長尺ですが、そのメインストーリーは映画の長さにはごく適合したサイズに手堅くまとめられており、比較的テンポ好くダレずに最後まで面白く観てゆけた(+しっかり冒険してウマ~くグッド・エンドにも辿り着いていた)と思いました。ミシェル・ロドリゲスが主役の一方なのですケド、他にあんまり大物が出てないので(あ、ヒュー・グラントは出てますが彼はラスボスではない小物の方の悪役+でクリス・パイン?…うーん…)正直ど~んな感じかな?⇒もしかしたら準A級かも?とよく分からん儘で観に行ったのです、ケド結果的には全然フツーに超・カネ掛かってる方の大作でして、映像とかアクションとかも相当にハイクオリティな方だったと思います。重ねて、テンポ悪くないとは言え少し長めなのが気になる方も居るかと思いますが、子どもとかファミリーとかでも大いに楽しめる質感だと思いますので、是非是非。 ただ、原作は結構「凝った」世界観を擁する長大なシリーズである様なので、観る前に多少その設定もろもろは入れておいた方が好いかとは思いました(=その辺の説明は作中やや不十分・不親切かと)。特に、ハーパーとかサーイのレッド・ウィザードとかエルミンスター・アウマーだとか、その手の「固有名詞・地名・人名」とかをいきなり言われてもピンと来るワケねーだろ!てな感じは正直在りまして、少なくとも映画の公式サイトくらいは確認してから行った方が好いかも知れませんかね。個別の話だともう一つ、個人的にはあの「魔法破りの兜」をナニに使おうとしてたのか(ナンでソレを使おうとしてたのか)辺りもよく分かってない儘観てゆく羽目になってました(ココは私ナンか観落としたのかな?)。 しかし(コレもごく個人的ながら)絶大な高評価ポイントが一つ在りましてですね…4人パーティの一角のドルイド(エルフ?)のドリックちゃんが、とにかくメッチャクチャ可愛いんすよ!!パッと見誰だか分らなかったのですが、演じるソフィア・リリスちゃんはこないだの『イット』に出てたコでしたすね。いや~、彼女が続投するなら次回作も確実に映画館で観ますよ(てゆーか次回作を必ずお願いしやすよ)。[映画館(字幕)] 7点(2023-04-01 01:10:01)《改行有》

310.  ロストケア 《ネタバレ》 少なくとも、この現代を生きる人間というのは、生きているコト・長く生きてゆけるコトが必ずしも「幸せ」と同義ではないから、そして残念ながら我々は未だ「幸せとは何か=人間が必ず幸せになれる方法は何か」というのを見い出せていないから、その「人の生き死に」を絶対的な尺度として社会を裁くのに用いるというのが次第に困難な時代になりつつある…というお話(=社会問題)だと思って観ていました。今作は、その部分に係る結論を導き出すというよりは、社会に対するいったんの問題提起を主眼としてつくられた作品だとも思います。全体としてもサスペンスというよりはドラマであって、特に後半は主張を違えるふたりの主人公の議論・対話と、そして彼らが一応の相互理解に至るまでを比較的穏やかに描く、という作品だったと思っています。 まず感じたのは、その問題提起としてはごく非常に分り易い・明解な映画だ、というコトでした。台詞回しやその発声からして、また登場人物のキャラクターやその背景に至るまでも実に分り易くシンプルだった、と。ある種「捻りが無い」という感覚にも繋がるモノかとも思われるのですが、私としてはそれは製作者の明確な意図・狙いだった様に思われました(=誰にこの内容をいちばん伝えたいのか、という意味での「選択」だと)。重ねて、その効果は大いに的確に発揮されていたと思いますし、キャストの方々の真摯で真剣な演技というのも、総じてそれを描き出す・表現するのに十二分に上質なモノだったと思います。見応えがありました。 個人的に、ひとつダケ少しダケ残念なコトが在るとしたら、前述どおりこの映画は「結論を出す」というモノでは(おそらく)なくて、だから主人公ふたりの議論にも明確な決着は付かない=どちらの意見にも「共感」或いは「非共感」の何れもを抱き得る、という形式で進んでゆくのですね。だからと言うか、中盤その議論がいっとき白熱するシーンというのは、それが議論であるコトは明白なのですが実のトコロふたりの主張というのは全く嚙み合っていないのです。私には、むしろ不自然なマデにふたりともに感情的で、そして何よりも言葉に「説得力が無い」とも感じられました(特に長澤まさみの方)。私としてはココだけは多少(分り易くはあるが)ワザとらしいかな…と思ったと同時に、それ以上にこのふたりであれば(結論には辿り着かないまでも)もう少し「進んだ=深い」議論ができたのではないか…というコトが少しダケ残念にも感じられましたね。 重ね重ね、作中で何らかの答えというのは提示されないのですが、あくまで私個人の考え・「答え」として、私自身は、少なくとも私と私の家族が(表向きにでも)幸せに過ごしてゆくのに求められる「強さ」を、これからも人として追い求めてゆきたい、と思います。それは、結局それがいちばん手っ取り早くて(シンプルに)「安易」だからです。勿論、真に強い人間というのは、社会そのものの弱さ=作中で言うトコロの「穴」を、あくまで自分事と捉えてそれを変えてゆく+変えてゆける人間だと思いますし、そーいう人間こそが人々の先頭に立つべきだ、とも思っています。しかし、私はおそらくそこまで強い人間には為れない(というコトが、今まで生きてきて判ってしまった)のですよね。私は、今作の松山ケンイチや長澤まさみの様な「強い」人間にはもう為れないでしょう、がそれでも、散々に挫折と絶望を繰り返しても未だ、人の為に自分が強く在りたい、という意識を(いま再び)持てて居るコト自体には、どちらかと言えば(手前味噌ながらも)ごくポジティブな感情を抱けて居るのです。 今日の映画館でも、泣きながら観ている人がワリと目立っていた作品に思いました。私も、柄本明のシーンはまだ耐えたのですケド、しかし終盤のまさみちゃんと藤田弓子さんのシーンは完全に号泣してしまいましたよね。映画を観ながら泣く、というコト自体は(個人的には)決して珍しいコトではないのですケド、それでもそれで「目が開けられない」とゆーのは、ちょっとあまり記憶に無いコトではありましたですね(だから、実はあのシーンはチャンと観れてないのです…)。[映画館(邦画)] 8点(2023-03-28 18:49:34)《改行有》

311.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 私は正直なコトをゆーと「え、何でこんなに評判悪いの?」というレベルでメチャクチャ楽しめてしまったのですが、帰って来てこちらのレビューも全部読みましたがソッチにも完全に納得はしました。今サラ私が言うコトでもないでしょーが、重ねて、完っ全に「監督の趣味」でしかない映画であって、だから極めて人を選ぶ・ニッチな作品だというコトではあるのでしょう。しかし同時に、こんな奇天烈な質感を映画として楽しめるとゆーのはソレこそ、この地球上でもごく限られた領域&限られた時代に生まれたからこその「特権」だとも思いました(個人的には、特に今作のチープなCGによるアクションをアクションとして受容可能なのは、実はオリジナルの直撃世代よりはもう少し我々の世代寄り=平成・2000年代のテレビ特撮に少しでも親しんだ世代…なのではねーかと思いましたね)。私は素直に、この映画を存分に楽しめたという自分の境遇を神に感謝したいと思います。面白い映画でした。 とは言え、一言だけ言っておきたいとしたら、この映画って(立派な原作が別に在るにも関わらず)本質的な中身ってまたほぼほぼ旧『エヴァンゲリオン』と同じじゃなかったですか?(+細かい演出のコンセプトとかだってそーだし)でも、演出手法とかの「外観・見て呉れ」或いは「好きな=またやりたい」展開の運び方とかに関しては、私も別にセルフオマージュだって全然好いじゃんか、とも思うのです。ただ、例えソレが自身の最大の信念・価値観であったにせよ(そしてソレばっかり描く=貫くとゆーコトにも確かに大きな価値が在るモノだとは思えども)も~アレから30年にもなるのですよね?個人的には、ならばソレ=その「中身」は多少は変化している・してゆくべきではねーのか、とも(少しダケ)思ったりはしましたですかね(⇒ある意味、シンプルに「人」として)。 ※コレはいよいよ、私もエヴァの新劇場版を観ないといけないのでしょーかね。。事前情報を入れる位なら、直接全部観た方が好いと思うので。。 ※プラス、以下余談: 今作の採点に関しては、個人的に少し外的な要因とゆーのがあって、第一に件の『シン・ウルトラマン』よりはコッチの方を上にしたいと思ったのですね。全体的にはごく似通った質感+諸々のクオリティだとも思ったのですケド、まず(先ほど少し腐したとは言え)テーマ的な部分で今作の方がより共感可能だったコト、あと全体的なテンポも今作の方が好みに近かったコト、が理由です。しかし、実は『シン・ウルトラマン』はその直前に観た『ULTRAMAN』に(本来は5点相当なのに)心情的に6点を付けるしかなくて、だから『シン・ウルトラマン』は(本来は6点相当なのに)7点になってしまって居て、んで今作はそれ故に(前述どおり)8点とするしかなかった…のですよね。従っての結論、今作は「7点寄りの」8点という評価としてご理解頂ければ…と思います(ソレでも、個人的にも良作の範疇であるコトには変わりはねーです)。宜しくお願い致します。[映画館(邦画)] 8点(2023-03-27 09:12:33)《改行有》

312.  キングスマン: ファースト・エージェント 《ネタバレ》 いちおう、今作は前日譚で(だから)扱いとしてはスピンオフであり、現在オリジナルシリーズの方で第3作が準備中、というコトのよーですね。正直個人的に、そのオリジナルの方は2作とも全くハマって居ないのですが(殊にその「悪趣味」が故に)、逆に今作のこの「全然別物」な感じは所ドコロでかなり好みでしたすね(ある種、ナニか意外性が感じられちゃった…とでも言いましょーか)。そもそもキョウビのスパイものって根っこのトコロでどーしたって「無理」が在るとも思ってますし、その意味でも100年前という時代設定自体がごく好みだったりもするのですよね(アクションとて、銃撃戦よりはこーいう肉弾格闘・チャンバラの方が絶対に好きなワケですし)。んでココは監督のセンス!とゆーか、比較的シンプルながらやはりドコか独創的なアクション自体の出来はまずまず悪くなかったとも思いますし。 ただ、評価自体は(かなり迷いましたが)低めの方に寄せておきました。最大の理由はシンプルに(個人的にま~たイマイチ)レイフ・ファインズが魅力的に見えなかった⇒なのにハリス・ディキンソンを途中で退場させてしまった…という(第1作と同じ)過ちを繰り返しているコトですね。なんなら、どー考えてもポリーの方が(⇒彼女じゃねーにしてもまだショーラの方が)全然キャラとしては魅力が在りますよね。ソコとかも、彼ら英国紳士ども(=貴族には滅法弱いという封建制の亡霊たち)との「感性の違い」だったりする…のでしょーかね(知らんケド)。[DVD(字幕)] 6点(2023-03-21 23:32:02)《改行有》

313.  シャザム!~神々の怒り~ 《ネタバレ》 主役のシャザム君のキャラ諸々にせよ、どーしたってコメディ含みのジュブナイル系⇒対象年齢低めのファミリー向け、という作品に為らざるは得ないのかな…と思いますし、この続編も実際そーいう作品には(チャンと)為っているかな~と思いますね。ただ、そーいうシンプルな(+多少有り勝ちな)お話の内容はともかくも、まずコメディ部分も前作から引き続いてそれなりに笑えるというモノでしたし、肝心なアクションの映像面のクオリティは(コレは前作に比べても)思ったよりもかなり好く出来ていた…とも思いましたですね(実は、前作ってかなりヒットした…というコトらしくて、だからDCでもそこそこ気合入れてつくった方のヤツなのかも知れんですかね)。 しかし、別にソッチの方にそんなに期待して観に行ってるワケではねーのでソコまで気になっても居ないのですケド、とは言えゆーてお話の内容・展開運びそのものはかなりいい加減だったとも思われますね。アトラスの娘3人のチームワークの(極度の)悪さもそーなのですケド、そもそも彼女らが何がしたいのか+その手段は目的に対して妥当なのか、とかってのもま~整理が雑だな…と(加えて、杖だのリンゴだのと必要なアイテムがアッチャコッチャに分散してて展開自体がかなり分かり難いな…と)。思うに、シャザム君って(バカなダケで)ヒーローとしての力量はなんなら最強クラス…だとも思うのですよね。だから畢竟、敵の方とてそれなりに強力なヤツでないと務まらない…とも思われるのですが、でも重ねてファミリー向けのコメディ・アクションだからそんなにハードな展開にも出来なくて…とかって「バランスの悪さ」が少しダケ感じられるな…とも。[映画館(字幕)] 6点(2023-03-21 21:31:46)《改行有》

314.  はらはらなのか。 《ネタバレ》 ややコンセプトが見えづらいタイトルだと思えましたが、個人的にはたぶんコメディ、それもごくローコストな方のヤツかな…と思って観始めました。しかし観終わってみると、思ったよりも更にジュブナイルな感じではあったもののお話としてはごくマジメな方の青春映画で、かつ(私が予想していた様な)ローコスト映画というワケでも全くない、かなりしっかりとつくられた作品でしたですね。重ねて、根本的には主人公の女の子の「成長」を描くシンプルな青春映画ですが、同時に演出テクニックや表現技法として少しファンタジックで非現実感を醸す様なモノが多々取り込まれている、という作品ですかね(その意味でも、フツーの日常的青春映画よりは少~し手が込んでいる…という感じかと)。 ただ、個人的にはイマイチしっくり来ない…とゆーか率直に乗れませんでした。一言でゆーとどーにもパッチワーク的…とゆーか、諸々と少しボヤっとしている・焦点が絞り切れていない様に感じられてしまったのですね。主人公からして、一番メインな「子役から女優に成る」というお話…のみならず、亡くなった母と娘の話だとか「自我の統合」の話だとか描くべき様々なキャラを背負わされているのですし、で助演の松井玲奈とか同級生の生徒会長のコとかにもしっかりお話が在るのですし、その上で前述どおり演出の方でも日常とファンタジック・非現実を行ったり来たり…(+ミュージカルシーンだってチョコチョコと割り込んでも来るし…)となると、流石にちょっと「忙しない」と感じたのが正直なトコロですね(≒盛り込み過ぎ)。オペラを観慣れた身からすると、その表現技法の方にある種の「制約=縛り」をかけるのならば、ソレによって描くべき物語やキャラの方は(トレードオフ的に)多少シンプルにした方が無難かな…とも思いますかね。[インターネット(邦画)] 5点(2023-03-20 22:05:32)《改行有》

315.  ベネデッタ 《ネタバレ》 元になった実話は確かに存在している様なのですが、ソレに誠実なワケでもナンでもないごく高度に脚色された娯楽映画ですね(ハッキリ言えばナンスプロイテーションの方により近い)。かつ出て来る人間はま~た(外形的にも内面的にも)総じて「品位」を欠きまくっているとゆーか(コレもハッキリと)やっぱエログロ塗れでもあります。なんか私ですら、思ったよりも(+思いがけずも)だいぶキツかったすね。正直モ~やっすいポルノかホラーを延々観せられてる感覚…とでもゆーか、恐らくその原因は(⇒ソレこそが一番残念なコトでもあるのですケド)本当に人間そのものや人間社会、或いはソコに於ける宗教的価値観とかの「善き」モノとゆーのが全編ま~るで見い出せなかった…とゆーのに尽きるかな、と。まァこの監督って元々そーいうのに「媚びる」ってモチベーションを全く持ち合わせてない(のが「ウリ」な)方だった…とも思うのですケドね⇒だからむしろ本作でいきなり「神を信じなサ~イ!!」とか言い出そうモンなら、ソレこそ「あ、そろそろお迎え来ちゃうのかな…」と思ってしまい兼ねませんよね。。 結論、オーラス付近の乱痴気騒ぎが結構盛り上がって楽しかったコトと、全体的にも(重ねて娯楽映画的な質感ではありますが)映画そのもののクオリティ諸々自体はまずまずハイレベルだったコトも加味しまして、いったんこの評価としておこうと思います。まあゆーて、監督作としては全然オススメするには至らない…ってトコロではありますケドも(個人的には)。[映画館(字幕)] 6点(2023-03-11 16:25:49)(良:1票) 《改行有》

316.  フェイブルマンズ 《ネタバレ》 実に意外に、かなり抑制した映画だったなとゆーか、思った様なスケールのお話とは全く異なるごく控えめな青春映画に見えるのですよね(⇒殊にコレだけの長尺で、かつテンポも密度もつくり込みの質もごく全く低くない…にも関わらず)。ミシェル・ウィリアムズには流石に少なからずスペシャルな感じも覚えましたが、ゆーて彼女も中身としては「ワリと好くある」という方のヤツにも思えましたし、他に多少「キラキラ」感が在ったのは主人公のつくる素人映画の醸す「才気」、或いはオーラスのジョン・フォードの「金言」位だったかな、とも(そのオーラスとて、ココはモ~拍子抜けするホドにアッサリサッパリ、でしたし)。 でも、ソレでも私は今作にはやはり途轍も無い「奥行き」も感じ取れたのでして、今作もまた(ごく難易度の高い)ひとつの「人生」を描き切った映画だな、と。ソレは取りも直さず、今作がスピルバーグの自伝的作品であり(かつ主人公もまた映画に志す若人であり)だから結局この物語はそのまま彼の人生、そして彼の描いた全ての映画に繋がっている…からだと思われたのです。まァある種「巨匠の特権」とゆーか「約束された勝利」とでもゆーか、ソレでもスピルバーグにはこーいう作品を描いて欲しかったと思っていたとも思いましたし、その意味では(重ねて、意外なマデにかな~り洒落込みまくった方だとも思いますケド)その無意識の「期待」には十二分に応えて呉れている作品だと思いました。好きな作品ですね。 あと一つだけ、やはりミシェル・ウィリアムズは好かったですね(前評判どおり)。自分の母親がこんな感じだったら(少なくとも私は)超・ヤダな…とも思いましたが、ソレでも彼女が描き出す人間性の善きモノにせよ悪しきソレにせよ、ドコかナンだか実に確かな「説得力」とゆーのが感じ取れたのでして、だからモ~有無も言えなくなってしまった…という感覚がありましたよね(素直に凄いな…と思いました)。[映画館(字幕)] 8点(2023-03-11 00:34:22)《改行有》

317.  君は永遠にそいつらより若い 《ネタバレ》 第一に、シンプルな作品だな…と思いましたが(以下、私の感想も実にシンプルなコトを言ってるダケに為ってしまいました)同時に(素直に)好い映画だな…と思いましたし、個人的には主役の佐久間由衣さんにも(比較的高度に)共感してゆけたのですね。ゆーて、どーしたって(女優さんなんだから)フツーにカワイイ娘だよな…(=コレで彼氏出来ない~とか言われても…)とも思いはしましたが、それでも、オマエに児童福祉士なんて無理だ!と言われて落ち込む辺りとか(⇒残念ながら私もソコは「確かに…」と思いましたし)あとは決してキャラにそぐわない「攻めた」髪色をしているトコロのワケとか、必ずしも悪い意味ではなくて「分り易くて」好かったな…と思いました(ソコは)。 でもまあ、そーいう「外見的」なコトとも(=コトとすら)あまり関係も無く、その「自己肯定感」の確立ってのは誰しもにとってやはり中々に困難なコトだ…とは思うのですよね(そもそも、ソレが自分には簡単「すぎた」てのもソレはソレで…と思いますし)。で結局、ソレって(=自分の「価値」って)やっぱどーしたって自分では決められない=ひたすら他人がソレを決める、とも思ってるのですね。だからその意味でも、いずれは必ず誰もが社会=人の海=友人関係だの恋愛関係だの仕事関係だの、の中に出ていくしかないのだと思うのですケド、その時にも多少の自己肯定感を予め装備しておかないとその泳ぎ出し自体が実に苦しい…てのが一種の「悪循環」だとも感じられるのですよね。今作でもテーマとして少し触れられてはいましたが、その「初期装備」ってのは基本は親・家族との関係性の中で育まれるモノだとゆーのも、作中からは十分に汲み取れた⇒より深い共感に繋がる「分り易い」物語の構成だった、と思います(⇒だから、またその意味でも子どもの虐待とゆーのはとても罪深いのだ、と)。 ※あと、コレは『まともじゃないのは君も一緒』を観た時にも(大いに)感じたコトですが、自分の周りの「普通の人々」と自分を比べて一喜一憂する…なんてのも決して全くオススメできるコトじゃあないと(個人的には)思ってますよ。ごく真っ当な人で在れば在るホド隣の芝なんてのは青く見えるモノなのですから、どーしたって「分が悪い」ですよね。そーいう「普通の人々」が普通に備える(と言われる)個々のアビリティを全項目完備してる人間なぞハッキリ「超人」だと、寧ろその他人が皆偉く見える自分自身の劣等感こそが(⇒他人の「善い」トコロを全力で評価する)貴方の「優しさ」と「謙虚さ」の顕れだ、とでも思っておく方が余程健全だと思いますね(「思い上がれ」と言いたいワケではねーですケドも)。 個人的な理由となって恐縮ですが、点数は(また実は)かなり迷いました。直前に観た『ひらいて』との前後関係で言えば、個人的にはアッチの方が好きだとゆーのは(私としては)「固い」トコロなのですよね⇒ソレはいったん、文芸映画としての「文学性」の観点が主たる要因だ…というコトにしておきます。ただ一方で、じゃあ今作を1点(マデ)下げてしまうのが正しいか…という点にもかなり違和感が在った(⇒前述どおり非常に高度に共感して観てゆけた身からすれば)のを重く見て、ココは高めに寄せて置きました。以上です。[DVD(邦画)] 8点(2023-03-10 01:44:40)《改行有》

318.  クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代 《ネタバレ》 必ずしもクリムトとエゴン・シーレのみに集中した内容でもなくて、当時のウィーンの芸術・学術全体をカバーして且つその関係者たちのエピソードを羅列してゆく、という点ではワリと俯瞰的な内容だとも思えます(⇒最も重要なテーマは寧ろ、タイトルで言うなら「ウィーン黄金時代」の方ですかね)。個人的には特に前半、芸術分野における「ウィーン分離派」の業績と、当時の社会情勢+他芸術・学術分野(フロイトとかベートーヴェンとか)との関連を非常に分り易く解説してくれていた点が一番面白かったですね。ただ、それ以降の後半はやや散漫とゆーか、少なくともクリムトとエゴン・シーレの話として更に深まってゆく訳でも結論が出される訳でもないので、その意味では少し「名が体を表して居ない」という感覚も無くはねーですかね(個人的には、その部分はちょっとボリューム的にも物足りなかったです=エゴン・シーレ展のイントロダクションとして観たので)。まあ、美術論なんてマニアック過ぎても取っ付き難いダケだし、体系的にチャンとやろうと思ったらソレこそ何時間語っても足りやしない…というコトかとも思うのですケドね(ドキュメンタリだとしても映画の題材としてはごく扱いにくいジャンル…かと)。 一点、やっぱ美術・芸術論だから「語る」内容がシンプルに少なくなくて、かつ高度なので、出来れば字幕の方が観易いな…とも思いましたすね。ナレーションが柄本佑だからなのかアマプラで字幕版が無かったのですが、個人的にはソレもちょっと残念に思いました。[インターネット(吹替)] 6点(2023-03-05 23:36:29)《改行有》

319.  地獄の私刑・黒い欲望の報酬 《ネタバレ》 かなり安手な70年代英国産サスペンスで、サイズからしてもごくコンパクトなヤツ…ですかね。率直に、八割がたのグダグダと、残り二割がサスペンス的アイデアを一発カマしちゃれ!てな感じの成分構成になってまして、そのアイデアが炸裂するオーラスには(ゆーて)そこそこの面白みは在るかな…とも(否、炸裂するってホド鮮やかでもねーかな…とも)。ただ、とにかくその他のグダグダが余りにもグダグダ、加えてまた少しバカっぽ過ぎるのもありまして、中盤は正直ちょっと(いやかなり)ダレてしまいましたよね。。マジで、多少なりとも「段取り」てェのを整えるコトの出来る人間 or 感情に流されずに理性的に判断の出来る人間、つーのが一人として出て来ないのですよ。正直、好くコレでサスペンスに仕上がったな…とも(否、コレも本来はブラック・英国・コメディとして捉えるべき作品なのではねーかな…とも)。殆どロハで観れたから好い様なモノの、カネ払ってまで観る価値が有るかとゆーと…うーん…… ただし一点、本作の数少ない「ウリ」の一つであるジョーン・コリンズさんは、シンプルに相当にエロっぽい美形ですし、終盤手前には(またごく無駄に)ホットなランジェリー姿を披露して呉れても居るのですね。しかし、脱いでやったんだからモ~私の仕事は終わりよ!とバカリにその後は(不自然なマデに)急激にフェードアウトしてまうのですよね。。重ねてそんなトコロも含めて、本当にアイデア一発!なサスペンスで人間ドラマとゆーのには皆目成り得て居ない…てレベルの作品なのもまた間違いはねーですね。はい。[DVD(字幕)] 4点(2023-03-05 23:33:46)《改行有》

320.  黙秘 《ネタバレ》 重要なモチーフとして「日蝕」が物語に取り込まれているのですが、純粋にサスペンスとしては(実はコレは)不可欠な要素ではないのですね(⇒単に「街で祭りが行われていた」というコトでも事足りる)。しかし、作中で「その日」が孕む「意味合い」の観点からは、コレもまた実に適確な演出だったと思うのです。天地の運行・法則が乱れる、往古来今に於ける「特異点」。それはドロレスの人生の上にも間違い無く同じモノとして最後まで影を落とし続けたのですし、また物語の佳境となる実際のそのシーンも、映像表現としてもごくスペシャルで印象の強い優れたモノに仕上がっていました。本作、高度に良質なサスペンスであると同時に、登場人物が背負う「業」の深さからしてもまたごく重厚なドラマでもあり、且つは前述どおりそーいった諸要素を見事に束ねるひとつのアイデアが映画の映像表現の方面にも大きな効果を齎している…という極めて完成度の高いジャンル作品だと感じられました(⇒映像化された際の効果を事前に織り込んでいたとしか思えない点では、流石はキング…と言うべきなのでしょーかね)。個人的には、種々の側面で同類たる『シャイニング』の完成度にすら比肩する…とも思います。傑作かと。 J・J・リーって、若い頃はフツーに可愛かったんすね(意外)。しかし、キャシー・ベイツが多少手控えていたとは言え、この年齢で彼女と堂々と渡り合える…とゆーのはモ~流石!と言うしかないトコロであります。この2人に加えて、クリストファー・プラマーの(コレも意外なマデに)実にイヤらしい感じも地味に絶品でしたですね。演技面からも、個人的にはお腹一杯…という位に十二分に楽しむコトが出来ました。[DVD(字幕)] 9点(2023-03-05 00:28:40)《改行有》

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